クラキさんから電話。
 
 
「今、女の子3人と飲んでるんだけど、
 男、オレしか居ないから
 ゲルタ君来てくれないかなー?」
 
 
暇だったので行く。
 
ちうか、むしろ喜んで。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
店に入るとすぐ、
手を挙げているクラキさんに気付きました。
 
クラキさん1人に女の子3人。
そのテーブルに近づいて行く途中、
その女の1人から発せられた言葉が
オレの耳に。
 
 
「なぁんだ、チビじゃん。」
 
 
オレを見て、発せられた言葉。
 
 
 
 
  
あー、聞こえてるよ、君。
  
しかし、そこはオレ。
さすが大人。
  
ブチィッときそうなのを抑えて
聞かなかったフリをして合流。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
飲み会は、大変ツマランものでした。
  
ハジメにオレをチビ扱いした女が、
 
 
 
 
 
あー、すでに
女3人の名前とかよく覚えてないんで、
 
仮に、ゴリラーマン風に

『のび太』『正ちゃん』『ケンイチウジ』

にしときますが、
 
 
 
 
 
そのケンイチウジが、
何かにツケて、オレをチビ扱いするんですね。
  
のび太と正ちゃんも一緒に笑ってるんです。
 
 
ええ、ええ、チビですよ。
チビですとも。
 
 
しかし、ソコはオレ。
 
大人ですから。
 
ボウボウですから。
  
場の雰囲気を壊さないように
ハハハなんつって笑ってたんです。
  
皆が楽しく盛り上がれば結構な事なんでね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、内心は、ヤッパリオモシロクない。
おそらく、ソレが表情に出てきたんでしょうね。
 
クラキさんが、オレに気を使い始めたんですね。
 
 
「オマエ、
 ゲルタ君にそんな事言ってんなよー。」とか。
 
 
しかし、ケンイチウジは
オレを小さいからってバカにしてんでしょうね。
 
益々、オレを小バカにした扱いを
エスカレートさせてきたのです。
 
 
 
 
 
そして一言、
 
 
「チビオヤジ。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あのさー。
 
オレ、我慢したよ。
オレ、よくココまで我慢したよ。
 
 
 
 
  
思えば、オレも大人になったものです。
 
学生時代、
「クラスの中で一番短気なのは誰か?」
なんて話で、
「ゲルタだと思う人〜?」って時に
手を挙げた後ろの席のヤツに
「誰が短気じゃ、コラァッ!!」って
殴りかかったオレが、
よくここまで我慢したモノです。
 
 
 
 
 
昔、友人に
「オマエには
 戦闘民族サイヤ人の血が流れてる。
 シッポは切っちゃったの?」
なんて言われたオレが、
よくここまで我慢したモノです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ワリィ、
 オレ、やっぱ帰るわ。」
 
 
クラキさんに言って
帰ろうかと立ち上がったその時。
 
 
「え〜、チビ、何で帰っちゃうの〜?」
 
 
と、ケンイチウジ。
 
のび太と正ちゃんもソレに続く。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
HEYユーッ!!
 
 
 
 
 
&ユーッ!!
 
 
 
 
 
&ユーッ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ファッキンッ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
HEY、ファッキンケンイチウジ!!
ファッキンオマエは、
なんでオレがファッキン帰るか
ファッキン解ってんのか?ファッキンッ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ファッキン焼き鳥(塩)をファッキン投げつける。
 
 
「オマエがいるから帰んだよバァカ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ホンットにゴメン。」
 
 
謝り続けるクラキさん。
 
ベツにクラキさんが謝る必要はないよ。
 
オレが頭にきたのは、
のび太、正ちゃん、ケンイチウジの3人です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲルタ、飲み屋滞在時間、約30分。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
家につくと、
クラキさんから電話。
 
 
「女の子が謝りたいっていうからさ。」
 
 
クラキさんに代わって出たのは
のび太か正ちゃんのどちらかでした。
 
 
「あの子、気に入った子を
 イジメちゃうとか、そんなクセがあってぇ」
 
 
なんじゃ、ソリャ。
 
なんじゃ、その言い訳は。
 
オマエはチビッコか。
 
 
 
 
 
「また遊びたいって思うからぁ、
 今日の事は許してもらえませんか〜?
 ワタシ達、みんな反省してるんで〜。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アホクサ。
 
オマエらがいくら反省したところで、
オレの、お前らに対する印象は
良くはならないんだ。
 
オマエらが何言おうと、
もう信用できないのでね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちうか、アレだ。
 
オレのハートは傷ついたぞ。
 
チェッカーズくらいギザギザハートさ。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
誰しもが少なからず
コンプレックスを持ってんだ。
 
ソレを平気で笑うようなヤツらと
二度と遊ぶかってんだよファッキンッ!!
 
 
 

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