ピリオドノ向コウ。
2003年5月12日市街地に向かって走るゲル号。
助手席にはクラキさん。
車内に流れるのは
オレが暇な時に作った氣志團の
『One Night Carnival』のテープ。
10分テープにエンドレスだ。
目の前の国道を越えると、
『パセオ470』という道に入り、
やがて市街地の中心に至る。
『パセオ470』
どこかの国の言葉で、
『散策』と名付けられた
その470mの道は石畳で出来ていて、
車のスピードが出ないように、
グニャグニャと曲がりくねり、デコボコしている。
パセオから枝分かれしてる細道に
最近、若者が好む店が多く出来ている為か、
パセオには多くの若者が、ホテホテと歩いていた。
国道の手前で信号待ちをしている時、
助手席のクラキさんが突然言った。
「パセオ通る時さ、
デカイ音でこの曲かけて、
窓を全開にして
最後まで走ったら男と認めるね。
100円あげてもいいね。」
・・・・・・
正直、ベツにクラキさんに
男と認めてもらわなくても構わない。
だが、100円は欲しい!!
やったろーじゃねぃかっ!!
だが、100円では
ちと安い気がする。
ゲル:「バカみたいに歌ったら、500円。」
クラ:「オッケー。」
交渉成立。
信号が青に変わり、
ゲル号をパセオの石畳に乗せる。
窓を開け、
ボリュームを右にひねる。
正直、恥ずかしい。
氣志團の曲が恥ずかしいのではない。
オレは氣志團の曲が大好きだ。
ただ、オレのゲル号はミニ・クーパー。
イギリスの車。
イギリス車に氣志團はどう考えても似合わない。
しかも、自分で言うのもなんだがゲル号は目立つ。
しかも、爆音。
しかも、洗車したばかりでピカピカだ。
恥ずかしい。
とても恥ずかしい。
だが、オレはやらなければならない。
500円の為に!!
どうせ、歩道を歩くヤツらとは二度と会わん。
狂え!!
キレろ、オレ!!
500円の為に!!
クラキさんに、
助手席のアンタは恥ずかしくないのかと問うと、
クラ:「だって、オレの車じゃないもん。
覚えられるのは、この車だよ。」
意外と強い男だ。
スピーカーからは
氣志團の『One Night Carnival』が流れる。
♪ワンナイッカァニバァル
胸の奥ぅ〜
ズキズキと音立てる
ゲル:「♪エーンジェェェェェルッ!!」
♪退屈に怯えてたのぉさ〜
夜の闇に逃げ込んだ
ゲル:「♪エーンジェェェェェルッ!!」
♪Can you master baby? master baby!
ゲル:「♪フゥワッ、フゥワッ!!」
♪Can you master baby? So Long
ゲル:「♪フォゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
歌い狂っていると、
ちうか、合いの手を入れまくってると、
前方の信号が赤に。
しまった!!
ここで停車はヤバイッ!!
人ごみの中に停車するのはヤバイッ!!
そして、
車が停車した時、スピーカーからは
丁度、台詞の部分が流れた。
♪あの頃の俺達
闇の中じゃなきゃ夢見れなかった
あのミラーボールみたいに明るくて
まんまるなお月さんに憧れただけさ
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
恥ずかしいぃぃぃぃぃぃっ!!
台詞は恥ずかしいぃぃぃっ!!
♪行こうぜ ピリオドの向こうへ・・・
キャァァァァァァァァァァァァァッ!!
ヤメテェェェェェェェェェェェェッ!!
行けないっ!!
僕、ピリオドの向こうへは行けないっ!!
イジェクトボタン、プッシュ。
ゲルタ、500円獲得ならず!!
クラ:「根性無ぇ男だな。」
・・・・・ぅぅぅ。
♪瞬きもせずに 俺達は光の渦に巻き込まれてく
雲の隙間に 照らせ 青白き月よ 照らせ
星が瞬くDistance
さみしがりや達の伝説さ
One Night Carnival
b.g.m
『One Night Carnival』
〜 氣志團
助手席にはクラキさん。
車内に流れるのは
オレが暇な時に作った氣志團の
『One Night Carnival』のテープ。
10分テープにエンドレスだ。
目の前の国道を越えると、
『パセオ470』という道に入り、
やがて市街地の中心に至る。
『パセオ470』
どこかの国の言葉で、
『散策』と名付けられた
その470mの道は石畳で出来ていて、
車のスピードが出ないように、
グニャグニャと曲がりくねり、デコボコしている。
パセオから枝分かれしてる細道に
最近、若者が好む店が多く出来ている為か、
パセオには多くの若者が、ホテホテと歩いていた。
国道の手前で信号待ちをしている時、
助手席のクラキさんが突然言った。
「パセオ通る時さ、
デカイ音でこの曲かけて、
窓を全開にして
最後まで走ったら男と認めるね。
100円あげてもいいね。」
・・・・・・
正直、ベツにクラキさんに
男と認めてもらわなくても構わない。
だが、100円は欲しい!!
やったろーじゃねぃかっ!!
だが、100円では
ちと安い気がする。
ゲル:「バカみたいに歌ったら、500円。」
クラ:「オッケー。」
交渉成立。
信号が青に変わり、
ゲル号をパセオの石畳に乗せる。
窓を開け、
ボリュームを右にひねる。
正直、恥ずかしい。
氣志團の曲が恥ずかしいのではない。
オレは氣志團の曲が大好きだ。
ただ、オレのゲル号はミニ・クーパー。
イギリスの車。
イギリス車に氣志團はどう考えても似合わない。
しかも、自分で言うのもなんだがゲル号は目立つ。
しかも、爆音。
しかも、洗車したばかりでピカピカだ。
恥ずかしい。
とても恥ずかしい。
だが、オレはやらなければならない。
500円の為に!!
どうせ、歩道を歩くヤツらとは二度と会わん。
狂え!!
キレろ、オレ!!
500円の為に!!
クラキさんに、
助手席のアンタは恥ずかしくないのかと問うと、
クラ:「だって、オレの車じゃないもん。
覚えられるのは、この車だよ。」
意外と強い男だ。
スピーカーからは
氣志團の『One Night Carnival』が流れる。
♪ワンナイッカァニバァル
胸の奥ぅ〜
ズキズキと音立てる
ゲル:「♪エーンジェェェェェルッ!!」
♪退屈に怯えてたのぉさ〜
夜の闇に逃げ込んだ
ゲル:「♪エーンジェェェェェルッ!!」
♪Can you master baby? master baby!
ゲル:「♪フゥワッ、フゥワッ!!」
♪Can you master baby? So Long
ゲル:「♪フォゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
歌い狂っていると、
ちうか、合いの手を入れまくってると、
前方の信号が赤に。
しまった!!
ここで停車はヤバイッ!!
人ごみの中に停車するのはヤバイッ!!
そして、
車が停車した時、スピーカーからは
丁度、台詞の部分が流れた。
♪あの頃の俺達
闇の中じゃなきゃ夢見れなかった
あのミラーボールみたいに明るくて
まんまるなお月さんに憧れただけさ
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
恥ずかしいぃぃぃぃぃぃっ!!
台詞は恥ずかしいぃぃぃっ!!
♪行こうぜ ピリオドの向こうへ・・・
キャァァァァァァァァァァァァァッ!!
ヤメテェェェェェェェェェェェェッ!!
行けないっ!!
僕、ピリオドの向こうへは行けないっ!!
イジェクトボタン、プッシュ。
ゲルタ、500円獲得ならず!!
クラ:「根性無ぇ男だな。」
・・・・・ぅぅぅ。
♪瞬きもせずに 俺達は光の渦に巻き込まれてく
雲の隙間に 照らせ 青白き月よ 照らせ
星が瞬くDistance
さみしがりや達の伝説さ
One Night Carnival
b.g.m
『One Night Carnival』
〜 氣志團
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