リサイクル。

2003年5月20日

オラァッ！！
　
テレビ買ったぞオラァッ！！
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
20800円。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
コジマ電機だオラァッ！！
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
・・・・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
はい。
　
　
無理に盛り上がるのはヤメルとして。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ウチの庭には、
先日、壊れてしまった
オレのテレビが放置されている。
　
ふと、そのテレビの側面を見ると、
『89製』のシールが貼られていた。
　
　
　
　
　
ゲ：「このテレビってさ、
　　　　89年製なんだってよ。」
　
　
　
　
　
庭の草むしりをしていた
オヤッサンに言ってみた。
　
　
　
　
　
父：「なんだって長い事使ったなぁ。」
　
　
　
　
　
オヤッサンは草むしりをやめ、
そう言いながらテレビの傍にやってきた。
　
　
　
　
　
ゲ：「14年かな？
　　　なんか、
　　　長い事アリガトウって感じな。」
　
　
　
　
　
そんな恥ずかしいセリフを言ったオレは、
その時、『89製』というシールを見て
今までの月日を思い出し、
少しセンチメンタルになっていたんだと思う。
　
　
　
　
　
父：「ほんとだな。
　　　アリガトウだな。」
　
　
　
　
　
オヤッサンも同じだったのだろう。
　
悲しそうな目で、
顔に似合わないセリフを吐いた。
　
　
　
　
　
父：「でも、コレ捨てなきゃなぁ。
　　　いつまでも置いておけないしなぁ。」
　
　
　
　
　
オヤッサンの一言が
センチメンタルなオレに現実を知らせる。
　
なんか悲しいけど、その通りなのだ。
　
　
　
　
　
ゲ：「捨てんのに
　　　5000円くらいかかるんだべ？
　　　リサイクル法で。」
　
　
　
　
　
詳しくは知らないが、
テレビを破棄する時は確か、
5000円くらいかかる気がした。
　
　
　
　
　
父：「えっ、5000円もかかんの？」
　
　
　
　
　
うん、確か5000円だ。
　
　
　
　
　
父：「よし、わかった！！」
　
　
　
　
　
ゲ：「？？？」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
父：「これ、細か〜くブッ壊して
　　　燃えないゴミの日に
　　　チョットずつ出そう！！」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ええええええっ！！！！！！
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ブチ壊すのかよっ！！！！！！
　
　
　
　
　
しかも細かくっ！！！！！！
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
オヤッサン、あんたさっき、
「ありがとう」って言ってたじゃないか！！
　
　
　
　
　
悲しい目をしてたじゃないか！！
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
リサイクルもクソもあったもんじゃねぇな。
　
　
　
　
　
ちうか、せこっ。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
♪その花が好きだと思った
　惨めに朽ち果てていたから
　
　その音が好きだと思った
　
　その色が好きだと思った
　
　明日午前十時に
　美術館に絵でも見に行こう
　
　そこでお気に召したらすぐ
　それを燃やしてしまおうぜ
　
　
　　
b.g.m
　
『DESTRUCTION AT THE DOOR』
　
　　　　　〜　THE MAD CAPSULE MARKET’S
　
　
　