タモリ考。
2003年6月16日昨日の夜、
『NHKアーカイブス
Nスペ・驚異の小宇宙・人体―生命誕生』
とイウ、クソ長いタイトルの番組を
ご覧になった方は居られるだろうか？
ご覧になった方は気付かれたと思うが、
あの番組は、一種独特の違和感を漂わせていた。
違和感の元は、
司会のタモリである。
NHKにタモリが出演しているとイウだけで
軽く違和感を感じてしまうのだが、
画面から伝わる違和感は、
ただそれだけのものではなかった。
タモリが古いのである。
番組が古いのであろう。
画面に映るタモリは、
ひどく古い姿をしていた。
「古いタモリ」
一言で済ますのは簡単だが、
画面から漂う違和感をの元を
詳しく説明してみるとしよう。
まず、
タモリのヘアスタイルが真中ワケなのである。
「村の時間の時間がやってまいりました〜」と
言っていた頃の斉藤清六ばりに
油ベットリの髪の毛を
真中で分けているのである。
そして、更に良く見てみると、
タモリのサングラスのカタチが今と違う。
目尻に向かって膨らんでいるカタチ、
良く言えば
「『ティアドロップ型』に近い」
悪く言えば
「『西部警察における渡哲也
すなわち大門さん』に近い」
または
「『トップガンにおけるトム・クルーズ
すなわちマーベリック』に近い」
サングラスなのである。
コンニチのタモリを『現代タモリ』とすれば、
昨日見たタモリは『近代タモリ』とでも言おうか。
ワタシの中で、ふいに疑問が浮かぶ。
「タモリはいつを境に
今のタモリへと自らを変化させたのであろう」
恥ずかしい事なのであるが、
久しく『タモリ学の権威』と呼ばれるワタシにも
その答えはわからなかった。
そこで、
意見を求めようと親友に電話をしてみたが、
呼び出し音はなるのだが通じない。
おそらく、
アハンとかウフンとかやっていたのだろう。
ワタシが、
『タモリの変化』について頭を悩ませている頃、
親友は、アハンウフンやっているのだ。
なんだか負けた気分になるので、
次は、タモリ信奉者、
すなわち『タモリスト』と言われる友人に
電話をしてみる。
「知らねーよ」
残念ながら、『タモリスト』の友人でさえも
いつからタモリの変化が始まったかは
解らないようだった。
しかし、コレだけでも大きな収穫である。
つまり、タモリは、
「『タモリスト』にも気付かれぬ程の
微妙な変化を繰り返して
『近代タモリ』から『現代タモリ』に変化した」
という事が推測されるのだ。
徐々にポマードの量を減らし、
真中の分け目をだんだんと細くし、
マワリに気付かれぬように
『現代タモリ化』していったのではないか。
もしくは、あの時。
毎日生放送でウキウキウォチングな
『笑っていいとも！』を何回か休んだ時。
確か、ヨットで怪我の時。
または、ゴルフボールで怪我の時。
ゴルフボールはここ最近だったと思うので、
ヨットの怪我の時に
こそっと自らを変化させたのではないか。
『いいとも！』でも気付かれなかった程だから
当のタモリも、非常に神経をつかったと
思われる。
しかし、
残念ながらこれは
あくまでも推測の域を出ないものであって、
確証たるものではない。
だが、もしこのワタシの説が認められ、
タモリ本人の証言が得られ、
そして、タモリの口から
「いつから変化した」との証言を得た時には、
この出来事は、
日本史の年表に載る程の出来事だと、
ワタシは思う。
いや、ギネスにその名を残した程の男だから
世界史の年表と言っても過言では無いと思われる。
一九九？ タモリ、
真中ワケをやめオールバックに。
一九九？ タモリ、
グラサン変わる。
この様に。
非常に残念だが、
ワタシの研究は現在、ここで停滞している。
だが現在、
ワタシはウチにある膨大のビデオテープから
『笑っていいとも！』の
『テレフォンショッキング』に大槻ケンヂが
出演した時のビデオテープがある事を思い出し、
それを検証しようと、
折角の休日をビデオ三昧で潰している。
しかし、
非常に疲れたので、
これからワタシは、
先ほど見つけたナウシカを観て泣く事にする。
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