恋ニ堕チテ。

2003年6月17日
 
 
『誠の恋をするものは、みな一目で恋をする』
 
           ― シェークスピア ― 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日
 
恋に堕ちた
 
コンビニの店頭
 
オレとぶつかりそうになりながら

赤いアルファ・ロメオに向かう
 
彼女の口から
  
出た言葉
 
 
 
「あ、スミマセン」
 
 
 
その短い言葉は

オレが堕ちていくには
  
十分すぎた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『愛せよ。
 人生においてよいものはそれのみである』
 
         ― ジョルジュ・サンド ― 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一気に
 
その一点以外の視界が遮断され
 
その視覚のみを残して
 
すべての感覚を失うのが解る
 
オレの全ては
 
暗く
 
甘美な
 
闇に落とされるが
 
それは心地よい
 
刺激となる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレは今
 
確実に堕ちた 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『ある一人の人間のそばにいると
 他の人間の存在など
 全く問題でなくなることがある。
 それが恋というものである』
 
            ― ツルゲーネフ ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その真っ黒な瞳に 
 
その厚ぼったい唇に
 
その透き通る声に
 
そのサラサラな髪に
 
その白い肌に
 
その長い指先に
 
そのTシャツに
 
そのリペアジーンズに
 
アルファ・ロメオを選ぶその感性に
 
すべてに
 
トキメク
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『人間は恋と革命のために生まれてきたのだ』
 
              ― 太宰 治 ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここで声をかけなければ
 
二度と逢う事もない
 
オレの恋はまた
 
この手から
 
逃げていってしまう
  
腹のそこから
 
声を絞り出す
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『あの女が落とした扇子を拾え。
 どうしたらよいか分からなくても構わないから』
            
            ― エリュアール ― 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「そのアルファって、
 アナタのだったんですかー」
 
 
 
やった
 
声が出た
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『三つのマッチを一つ一つ擦る夜のなか
 はじめは君の顔を一度きり見るため 
 つぎのは君の目を見るため
 最後のは君の唇を見るため
 残りの暗闇は今の全てを思い出すため
 君を抱きしめながら』
 
       ― ジャック・プレヴェール ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「え?はぁ・・・」
 
 
 
「・・・・・・」
 
 
 
それだけか
 
それしか言う事がないのだろうかオレよ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『呼吸を止めて一秒あなた真剣な目をしたから
 そこから何もきけなくなるの星屑ロンリネス』
 
       ― 岩崎 良美 「タッチ」 ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
他に言葉はないか
 
彼女の警戒心を
 
解くような一言
 
彼女の心に届き
 
突き刺す一言
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『せつなる恋の心は尊きこと神のごとし』
 
              ― 樋口一葉 ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
悩むオレをよそに
 
ドアを開け
  
アルファに乗り込もうとする彼女
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『そなたのために、
 たとえ世界を失うことがあっても、
 世界のためにそなたを失いたくない』
 
              ― バイロン ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
車内に荷物を置き
 
足を外にだしたまま
 
シートに深く腰を降ろし
 
靴を脱ぐ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ん?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
靴を脱ぐ???
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まさか!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
土禁!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今時土禁!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アルファ・ロメオなのに土禁!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『恋愛とは美しい少女に出会い、
 そしてその少女が
 鱈のように見えるのに気がつくまでの
 中間にある甘美な休憩時間です』
 
          ― ジョン・バリモア ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
サメタ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『男は恋を恋することからはじめて、
 女を恋することで終わる。
 女は男を恋することからはじめて、
 恋を恋することで終わる』
 
             ― グールモン ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どうやらオレは
 
熱しやすく
 
冷めやすいようだ
 
それも
 
急速冷凍なみに
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『恋は熱病のようなのもである。
 それは意思とは関係なく生まれ、
 そして滅びる。』
 
            ― スタンダール ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてオレは
 
足早に店内に入る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『恋やセックス以外にも
 重要なものがあるんだ』
 
           ― ボブ・ディラン ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「すんません、
 トイレ貸してください」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『恋をしている時よりも
 シッコしてる時のほうが幸せに感じる時もある』
 
            ― ゲルタ・ザビ ―
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
♪静かに静かに 
 手を取り手を取り
 あなたの囁きは 
 アカシアの香よ
 アイラブユー アイラブユー
 いつまでも いつまでも
 夢うつつ彷徨いましょう
 星影の小径よ
 
 
b.g.m
 
『星影の小径』
 
     〜 小畑 実
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
******秘密メモ。混ぜるな危険******
 
 
●美紅様。
わはははは、
髪形加藤鷹で
指先加藤鷹になれるなら、
もう、日本の男、みんな鷹ヘアっすよ!!
『日本男子総鷹化』(笑
 
 
 
●なっちゃん様。
そんな、ファンだなんて!!
アリガトゴザイマスー!!
こんなんに
そんな事をおっしゃっていただけて
なんか、申し訳ないですー。
ホント、アリガトウゴザイマス!!
 
 
 
 
 

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