ウィークエンドビューティー。
2003年7月6日ウチの県では、
『ウィークエンドビューティー』という
番組が放送されている。
「女性の美と健康」をテーマに、
地元の女子アナと専門家が対談する番組である。
オレは、その番組を1回しか観た事が無いのだが、
その1回のテーマは『ワキガ』であった。
美しい顔立ちの女子アナが
ステキな笑顔を浮かべて視聴者に語りかける。
「今週は、ワキガのメカニズムと対策について
先生にお話を伺っていきたいと思います。」
ソレを聞いた時、オレはふと考えた。
「彼女は、いったい
何回ワキガと言うのだろう?」
データだ。
『野村ID野球の継承者』と言われるオレは
つい、データをとりたくなってしまったのだ。
「先生、ワキガについてですが〜」
「ワキガというのは〜」
美しい顔に、
およそ似合わない言葉を連発する彼女。
彼女が「ワキガ」と言う度、
オレの手元のノートには線が1本追加され、
『正』という文字が出来ていく。
まさか、ブラウン管の向こうで、
自分の「ワキガ発言」を
カウントされてるとも知らず、
彼女はステキな笑顔で「ワキガ」を連発し続けた。
「ワキガは〜」
「ワキガに〜」
「ワキガというのは〜」
正直、オレはツラクなっていた。
彼女だって、
「ワキガ」なんて言いたくないだろう。
彼女が読みたいのはニュースの原稿で、
「ワキガ」なんて書いてある原稿は
本当なら、読みたくないのだろう。
だが、彼女は
ステキな笑顔で「ワキガ」を連発した。
ソレは紛れも無く、彼女のプロ根性であった。
しかし、そのプロ根性がオレの胸には痛かった。
「先生、どうしてワキガは〜」
ワキガなんかに興味持たなくてイイよ!!
「なるほど。ワキガっていうのは〜」
ワキガなんかに納得しないでイイんだよ!!
オレはそう言って、彼女の肩を抱き、
「お疲れ様」と言ってやりたい衝動に
駆られていた。
そして、いつしか
ノートの『正』の文字が、
にじんで見えなくなっていた。
「先生、
今日はどうもありがとうございました。」
ようやく番組が終わる。
オレのノートには
『正』の文字が5つと線が3本。
28回!!
彼女はジツに
28回ものワキガ発言をしたのだ。
28ワキガである。
オレは、画面に向かって
「ご苦労様」と言うと、ノートを静かに閉じた。
と。
「今日に引き続き来週も、
ワキガについて先生に
お話をお伺いしたいと思います。」
来週もっ!!
・・・・・・
女子アナ・・・
ツライ仕事だ・・・
********秘密メモ。謎。********
●犬役者様。
イヤン。
好きだなんて
アリガトウゴザイマス(照
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