『オシイ人』。
2003年8月13日世の中には『オシイ人』という人が存在する。
顔もスタイルもスバラシク素敵なのだが、
服装がダサイとか。
めちゃめちゃカッコイイのに、
でっかいホクロが
千昌夫ポジションにあるだとか。
もうちょっとで完璧なんだけど
何か、ちょっとした理由があって
完璧とは言い切れない人。
そんな人を見た時、
「あ〜、もうちょっとで
完璧にカッコヨカッタのに。オシイ！！」
そんな風に思う事から、
『カッコイイ』という言葉に
マッタクかすりもしないオレは
それらの人を、敬意と愛を込めて
『オシイ人』と呼んでいる。
ウチの職場にも『オシイ人』は存在する。
例えば、
この日記によく出てくるクラキさん。
彼はカッコイイ顔をしているのだが、
ワリと、服装に無頓着だったりする。
あと、たまに鼻毛が出てる。
オシイ。
例えば、
またもや、この日記によく出てくるイト。
彼女は、カワイイくていい子で、
金が無いワリには
服装とかにも気を使ってるのだが、
たまに、服装に似合わない
ヘンなスニーカーを履いてたりする。
あと、靴下のかかとが薄い。
オシイ。
『オシイ人』というのは
注意してみると、意外と多くいるものである。
そして、昨日。
ウチの職場で、
また1人の『オシイ人』が発掘された。
彼の名はマークン。
20代前半の彼はとても素直で、
「おはようございます」と
「お先に失礼します」の挨拶の時には
体を90°近くまで曲げるとてもイイ子だ。
しかも、
身長は180を越え、柔和な顔立ちで
古着を中心にオシャレに着こなしている
見た目上、完璧に思われる人間だったのだが。
オレは見てしまった。
彼の首の後ろの部分、
うなじに近いところにあるホクロに。
ミョ〜ンて。
ミョミョ〜ンて。
硬そうな毛が1本。
そう、ホクロ毛だ！！
ギャハハハハハハハハハハハハッ！！
オシイ！！
オシイよ、マークン！！
そのホクロ毛は、
明らかに、うなじに生えてる毛とは
マッタク異質のもので、
栄養をたんまり吸って
太く、黒々と成長しているようだった。
しかし、
ここで1つ気になる事があった。
マークンのホクロ毛、
おそらく、本人はまさか
首の後ろのホクロから毛が生えてるなどとは
夢にも思っていないのだろうが、
マワリのみんなは気付いていたのだろうか？
クラキさんに訊いてみる。
クラ：「あ、オレは気付いてた。」
サトに訊いてみる。
サト：「ウソ、マジ！？
オレ、ちょっと見てくる！！」
ダッシュでマークンの傍に行き、
マークンの後ろに回りこむサト。
遠くでサトを見守るクラキ＆オレ。
そそっとマークンに近づき、
何気ないフリしながら首を伸ばし、
横目でマークンの首を見るサトの姿に
オレ達は爆笑する。
と。
目が急に大きく見開かれ、
サトの顔が驚きの表情に変わる。
そして、こちらに向かってダッシュ。
サト：「生えてた！！
首の後ろに、
チン毛生えてたっ！！」
首の後ろにチン毛っ！！
ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ！！
今、ウチの職場では、
ソッとしておくべきか、
それとも告知するべきか、
意見が分かれている。
オレは言えないぞ、
マークンのようなイイ子に
「キミの首にはチン毛が生えてるよ」
だなんて。
マークンはしばらく
『オシイ人』のままになりそうだ。
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