【告知】こくち
 
 ・つげしらせること。
  一定の意思、または事実を通知すること。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ウチの職場には、『オシイ人』がいる。
 
 
その名はマークン。
 
 
カッコイイのだが、
首の後ろにホクロ毛を生やしてる為に
『オシイ人』に甘んじている男だ。
     (8月13日の日記『オシイ人』参照)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして今日。
 
 
オレ、クラキ、サト、イトの4人の話し合いで
ある決断が下された。
 
 
 
 
 
『マークンに、
 首の後ろにホクロ毛がある事を告知しよう』
 
 
 
 
 
さっそく、マークンを呼び出し、
オレは慎重に話を切り出した。
 
 
 
 
 
ゲル:「ジツは、
    僕たちはキミに、
    キミの身体に関する重大な事を
    お話しなければイケマセン。」
 
 
マー:「え、なんですか?」
 
 
 
 
 
マークンはビックリしたようだった。
 
 
 
 
 
ゲル:「ジツは、
    キミの首の後ろには・・・
 
    ・・・・・・
 
    ホクロ毛があるんです。」
 
 
マー:「???」
 
 
ゲル:「だから、マークンの首の後ろ側に
    ホクロがあって、
    そこから毛が生えてんだって。」
 
 
マー:「ウソォッ!!」
 
 
 
 
 
右手でホクロ毛を探し出し、
抜こうとするマークン。
 
 
 
 
 
ゲル:「バカ、抜くな!!」
 
 
 
 
 
それでも抜こうとするマークン。
 
 
 
 
 
サト:「抜くなって言ってんだべ!!」
 
 
 
 
 
直接の先輩であるサトの言葉に
マークンはホクロ毛を探していた右手を下ろし、
『きをつけ』に近い姿勢になる。
 
 
 
 
 
ゲル:「サト、ナイス権力!!」
 
 
サト:「オーイェー!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「これより、
    マークンのホクロ毛の断髪式を
    行いたいと思います!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イト:「髪の毛じゃないんだから
    断髪式じゃないんじゃないですか?」
 
 
サト:「断毛式(だんもうしき)だべ。」
 
 
ゲル:「“だんもう”って、なんかエロいよね。
 
    これから、マークンのホクロ毛の
    断毛式を始めたいと思います!!」
 
 
 
 
 
断毛式とは、
マークンと縁の深い方々が、
マークンのホクロ毛に、
少しずつ、ハサミを入れて
切っていく神聖な儀式である。 
 
 
 
 
 
サト:「マークンは、
    こちらの椅子にお座りください。」
 
 
 
 
 
渋るマークン。
 
 
 
 
 
サト:「座れって言ってんだべ!!」
 
 
 
 
 
マークン着席。
 
 
 
 
 
ゲル:「サト、ナイス権力!!」
 
 
サト:「オーイェー!!」
 
 
ゲル:「それでは、
    断毛式を始めます。
    まずは、サトさんからどうぞ。」
 
 
 
 
 
マークンの表情が強張る。
 
 
 
 
 
マー:「絶対に髪の毛切らないでくださいね!!
     
    うわっ、ソレ、
    植木とかのハサミじゃないですか!!」
 
 
 
 
 
そう、オレ達が用意したハサミは
盆栽などに使うハサミだったのだ。
 
 
 
 
 
サト:「いいからいいから。」
 
 
 
 
 
チョキン
 
 
5ミリほど切り落とす。
 
 
 
 
 
ゲル:「続いてイトさん、お願いします。」
 
 
イト:「えー、私もやるんですか!!」
 
 
サト:「いいから早くやれって!!」
 
 
 
 
 
渋々と、ハサミを握るイト。
 
 
 
 
 
ゲル:「サト、ナイス権力!!」
 
 
サト:「オーイェー!!」
 
 
 
 
 
チョキン
 
 
また5ミリほど切り落とす。
 
 
 
 
 
ゲル「では、クラキさん、どうぞ。」
 
 
 
 
 
チョキン
 
 
また5ミリほど切り落とす。
 
 
 
 
 
ゲル:「続いてワタクシが〜」
 
 
 
 
 
チョキン
 
 
1cmほど切り落とす。
 
 
 
 
 
ゲル:「断毛式、
    厳かな雰囲気の中で
    無事終了いたしました。」
 
 
サト:「マークンは
    新たな気持ちで頑張ってください。
   
    はい、皆さんにお礼して。」
 
 
マー:「アリガトウゴザイマシタ。」
 
 
 
 
 
こうして、
マークンのホクロ毛の断毛式は
厳粛なる雰囲気の中、無事に終了した。
 
 
きっと、マークンも
沢山の先輩にハサミを入れてもらって
感無量だったに違いない。
 
 
去っていくマークンの後姿を
見守る我々4人。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
首の後ろを擦りながら
去っていくマークン。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
やっと解放されたという感じのマークン。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
彼はまだ知らない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジツは。
 
  
彼の首には、
まだ5ミリ程のホクロ毛が残してある事を。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
********秘密。極秘。********
 
 
●そら様。
 
●徳地様。
 
 
登録アリガトウゴザイマス!!
いま、こちらのリンクがいっぱいなものですから
こっちで挨拶させていただきました。
スンマセン!!
くだらん日記ですが、
ヨロシクお願いします!!
 
 
 
 
 

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