ウチの職場に昨日から3日間の予定で、
オレの母校でもある地元の中学の生徒、
男子3名、女子3名、合わせて6名が
体験学習にきています。
 
 
オレ、先生役に大抜擢。
 
 
 
 
 
局長:「この人が、
    君たちに仕事を教えてくれます。」
 
 
ゲル:「ゲルタです。
    解らない事があったら訊いてください。
    あと、女子は、
    ゲルタ君って呼んでも構いませんが
    男子が呼んだらブッ殺す。」
 
 
学生:「・・・・・・」
 
 
 
 
 
うわ!!ハズシた!!スベッた!!
 
 
 
 
 
ゲル:「じゃ、左から自己紹介いってみよーか。」
 
 
「マキです」「マミです」「ケイコです」
「タカシです」「テツヤです」「ヒロユキです」
 
 
 
 
 
とりあえず、男子はいつものように
のび太、正ちゃん、ケンイチウジと呼ぶ事に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
挨拶もソコソコに、早速、作業開始。
 
 
 
 
 
ゲル:「じゃ、もうすぐトラック来るから、
    積んであるものを全部降ろしましょう。」
 
 
学生:「ハイ!!」
 
 
 
 
 
うーん、イイ返事だねぇ。
 
 
若いってイイですね、元気があって。
 
 
トラックが到着して、
テキパキ荷物を降ろす中学生。
 
 
 
 
 
ゲル:「じゃ、次は、
    今、降ろした郵便物を棚に揃えて、
    区分しましょう。」
 
  
学生:「ハイ!!」
 
 
 
 
 
いつも、オレ1人でやってる仕事を
中学生にやらせ、オレは監督気分。
 
 
しかし、この中学生、仕事が早い。
 
 
6人がかりとはいえ、初めての仕事を
オレと同じくらいのスピードで終わらせるとは、
かなり使えるヤツらだ。
 
 
 
 
 
学生:「終わりましたー。」
 
 
ゲル:「じゃ、次は、
    外回りの人が、ポストから開けてきた
    郵便を大きさごとに分けて、
    日附印(消印)を捺します。」
 
 
学生:「ハイ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フ。
 
 
 
 
  
フハハハハハハハハハハハハ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イイ返事だ!!
 
 
イイ返事だぞ、中学生!!
 
 
まるで、オレの下僕ではないか!!
 
 
バビル二世には3つの僕(しもべ)がいたが、
オレには6人の僕がいるワケだ!!
 
 
中学生とイウ名の僕よ!!
 
 
働けぇいっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
だが、ソコはオレ。
 
 
休憩時間に、ジュースを奢ってやろうと
近くのファミマに連れて行く。
 
 
さすがオレ。
 
 
飴とムチを上手く使い分ける男。
 
 
上に立つ者は、
常に気配りを忘れてはイケナイ。
 
 
 
 
 
ゲル:「好きなの1本選んでいいよ。」
 
 
 
 
 
それぞれ、ジュースを手にとる中学生。
 
 
 
 
 
ゲル:「おい、のび太、ちょっと待て。」
 
 
のび:「はい?」
 
 
ゲル:「誰が
    ペットボトルもオッケー言ったコラ!!」
 
 
のび:「ダメですか?」 
 
 
ゲル:「ダメダメ。
    ペットはダメ。缶にしなさい。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後、局に戻って、仕事再開。
 
 
引き続き、外回りから上がってきた
郵便物を揃える中学生。
 
 
しかし、仕事慣れしてきたのだろうか。
 
 
それとも、オレが飴を与えすぎたのだろうか。
 
 
みんな和気藹々と仕事をしている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コイツはイカン!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仕事は、
もっと緊張しながらやらないとイカンのだ!!
 
 
そこに油断が生まれ、ミスが生じるのだ!!
 
 
オレが言うのもどうかと思うけど。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかも、コイツら仲がイイ。
 
 
男女間の仲がイイ。
 
 
オレが中学ん時は、男女の仲が悪くて、
女の子とも、大っぴらに付き合えなかったぞ。
 
 
なんかムカツクなオイ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「よし!!
    女子は今の作業をそのまま続けて、
    男子は、車庫に行って
    バイクの走行記録を
    その記録簿に書いてきなさい!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
よし。
これで、未成年の不純異性交遊を
未然に防ぐ事が出来たぜ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後。
 
 
 
 
 
ゲル:「のび太、
    あそこにいる女、カワイイと思う?」
 
 
のび:「はぁ、思います。」
 
 
ゲル:「よし、
    あの女の頭、ひっぱたいて来い。」
 
 
のび:「いや、無理です!!」
 
 
ゲル:「いいからやって来い。」
 
 
のび:「や、ほんと勘弁してください!!」
 
 
ゲル:「じゃ、あの女に、
    “おう、イト!!”って
    呼び捨てで挨拶して来い。」
 
 
のび:「ええ〜」
 
 
ゲル:「いいから行けって!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おそるおそるイトに近づくのび太。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
のび:「よぅ、イト!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!
 
  
ナイス、のび太!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イト:「ああん?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キレ気味!!
 
 
イト、キレ気味!!
 
 
ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
のび:「あの、ゲルタさんが
    呼び捨てにしてこいって・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コラテメェのび太!!
 
 
仲間を売る気かこの根性なし!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イトにこっぴどく叱られたのはイウまでもない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
むむぅ。
 
 
のび太のヤローめ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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