登場人物: ゲル(30) クラキ(31)
        そこらのオッサン(50〜60)
 
 
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※クラキと一緒に歩いていると、
 股間のファスナーを全開にしている
 オッサンとすれ違った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クラ:「ゲルタ先生、今の見ましたか?」
 
 
 
ゲル:「見た。」
 
 
 
クラ:「今のオッサン、
    チャック、開いてましたよね?」
 
 
 
ゲル:「開いてた開いてた。
    えー、19時32分、
    オッサンのチャックが
    開いてるのを確認しましたっ!!」
 
 
 
クラ:「しかし、
    チャックがアレだけ開いてて、
    気付かないもんなのかね?」
 
 
 
ゲル:「違うよ、クラキ君。
    アレは“開いてた”んじゃなくて、
    “開けていた”んだよ。」
 
 
 
クラ:「えっ!?
    ワザとなんですかっ!?」
 
 
 
ゲル:「そうだね。ワザとだね。」
 
 
 
クラ:「なんの為に、チャックを
    開けているんですか?」
 
 
 
ゲル:「簡単に言えば、主張だね。
    『青年の主張』。」
 
 
 
クラ:「ああ、成人の日にやるヤツ!!
    あ、今は『青春メッセージ』ですよ。
    『青年』でもないし!!
    オッサンだし!!」
 
 
 
ゲル:「世の中に対する不満とか、
    今、自分が考えてる事を
    表現する手段として、
    チャックを開けていたんだよ。
     
    『♪窓をそっと開けてみるぅ〜』
 
    “窓をそっと開けてみた”んだよ。」
 
 
 
クラ:「そんな!!SMAPみたいな!!
    って言う事は、
    “冬の風のにおい”もするんですか?」
 
 
 
ゲル:「そうだね。
    “窓をそっと開けてみた”からには、
    当然、
    “冬の風のにおい”もするね。」
 
 
 
クラ:「“冬の風のにおい”っては、
    オッサンの股間から
    出てくるにおいなんですね?」
 
 
 
ゲル:「そういう事だよ、クラキ君。」
 
 
 
クラ:「“冬の風のにおい”は、
    意外とキツそうなにおいなんですね。」
 
 
 
ゲル:「そうだね。
    色をつけるとしたら、黄色だね。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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