登場人物: ゲルタ(30♂) アイ(23♀)
 
 
  
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※仕事で、『○○商店』というところに
 行かなければいけなかったのだが、
 はっきりした場所が解らなかったため、
 その『○○商店』の近くに
 住んでると思われるアイに、
 場所と行きかたを訊いてみた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
ゲル:「アイさ〜、
    ○○商店ってどこだか解る?
    この住所って、アイの家の方じゃね?」
 
 
 
アイ:「○○商店・・・
    ああ〜、はいはい、解った。」
 

  
ゲル:「お、解った?
    ちょっと、行き方教えて?」
 

  
アイ:「いいよー。
    うんとね、この道を
    こっちからサティ方面にずぅっと行くと
    信号があって、
    途中で2つに分かれるじゃない?」
 

  
ゲル:「うん。」
 

  
アイ:「そこを左側に行くのね。」
 

  
ゲル:「うん。」
 

  
アイ:「で、またずぅっと行くと、 
    右手に、信夫山が見えるのね。」
 

  
ゲル:「うん。」
 
 
  
アイ:「で、またずぅっと真っ直ぐ行くと・・・」
 

  
ゲル:「あ、信夫山は道順には関係ないんだ。
    今のはちょっとした観光情報なのね。
    てか、信夫山、
    ここからだって見えるし。」
 

  
アイ:「で、真っ直ぐ行くと・・・」 
 

  
ゲル:「無視かいっ!!」
 
 
 
アイ:「真っ直ぐ行くと電気屋さんがあるのね。
    そこを右に曲がって
    ちょっと行くと・・・」
 
 
 
ゲル:「電気屋を右な?」
 
 
 
アイ:「そそ、右に行くと・・・」
 
 
 
ゲル:「うん。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「アタシのウチがあるの。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「あ〜〜〜、そう。
 
    今度お邪魔するから。
    
 
  
    ・・・・・・
 
 
 
    で、○○商店は?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「さっきの道を真っ直ぐに行って・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「だったら『右に曲がる』とか
    余計な情報入れんじゃねーよ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「で、ずぅっと行くと・・・」
 
 
 
ゲル:「また無視されちゃった。」
 
 
 
アイ:「左側に交番があって、
    そこも真っ直ぐ行くと、
    左側に小学校があるのね。」
 
 
 
ゲル:「おう。」
 
 
 
アイ:「で、その学校の前に
    大きな家があるんだけど、
    そこの息子と幼馴染で、
    小さい頃はよく遊んだけど、
    なんかね、変なヤツになっちゃったの。
    中学ん時とか、
    ナイフとかいっぱい集めてて、
    なんか、ガスマスクとかかぶってて、
    すごいね、おっかないんだー。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「あ〜〜〜、そう。
    あ〜〜〜、そう。
 
 
 
    ・・・・・・
 
 
    
    で、○○商店は?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「で、学校を左に曲がってちょっと先に、
    駄菓子屋があんのね。
    そこを左に曲がってちょっと行くの。」
 
 
 
ゲル:「うん。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「そうすると、
    右側に野良犬がいるのね。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「は!?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「右に野良犬がいるの。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「いや、野良犬なんでしょ?」
 
 
 
アイ:「うん、野良犬。」
 
 
 
ゲル:「左かもしんねーよね?」
 
 
 
アイ:「いや、右側なの、いつも。」
 
 
 
ゲル:「ってか、野良犬なんだから、
    目印にはなんねーよね?
    いないかもしんねーじゃん。」
 
 
 
アイ:「いや、いつもいるんだって!!」
 
 
 
ゲル:「じゃ、野良犬じゃねーじゃん。」
 
 
 
アイ:「違うの。
    野良犬なの。」
 
 
ゲル:「ほ〜んとかよ〜。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「シベリアンハスキー。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「ハスキーの野良ってどんなだよ!?
    ぜってー飼い犬だよ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「だって、アタシ
    中学ん時おっかけられたもん!!
    なんかスゲーの。
    でっかくてスゲーの。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「あ〜〜〜、そう。
    あ〜〜〜、そう。
 
    大変だったね。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「で、そのちょっと先で、
    変質者が出たのー!!
    すっげー、キモかったー。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「あ〜〜〜、そう。
    あ〜〜〜、そう。
 
 
 
    ・・・・・・
 
 
    
    で、○○商店は?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「あ、
    さっきの学校のとこの駄菓子屋。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「あ〜〜〜、そう。
    あ〜〜〜、そう。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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