新春バカ座談会。

2004年1月11日
 
 
 
昨日は
職場のバカの皆様がお集まりになられての飲み会。
 
言わば、『新春バカ座談会』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
参加者は、
 
カワイイけど、
スニーカーがボロボロな女、イト。
 
前職では、高価なミシンを
おばあちゃんに狙いを定めて
売りつけていた女、アイ。
 
埼玉県産バカ、クラキ。
 
そして、オレ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
だったのだが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イトとアイとオレは
きちんと時間通りにあつまっのだが、
クラキが一向に来ない。
 
電話をしても繋がらない。
 
自分から「10日がいい」といって
日付を指定したのに、自らが遅れるとは、
一体、どういう了見なのか。
 
全く、アホかっちうの。
 
アホなんだろうけど。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仕方ないので、
クラキを抜いた3人で
飲み会はスタートした。
 
次々と並ぶ美味しそうな料理。
 
みんなが、ちょびちょびと酒を飲み始めた頃、
オレが頼んだ『鯵のたたき』がテーブルに並ぶ。
 
 
 
「キャァッ!!」
 
 
 
『鯵のたたき』がテーブルに置かれると同時に
上がった悲鳴。
 
そう、その『鯵のたたき』は、
活きづくりであったのだ。
 
その鯵は、
身は細切れになりながらも、
頭と尻尾はピクピクと動き、
口をパクパクとさせていた。
 
 
 
アイ:「ゲルさん!!
    このお魚、まだ生きてるよっ!!」
 
 
 
正直、このたたきを頼んだオレも、
まさか活きづくりで出てくるとは思わなかった。
 
その鯵の哀れな姿を見た時、
『鯵のたたき』が好物なオレでさえ、
食欲が少し減退した。
 
若い女性であるアイには、
ちょっとショッキングであろう。
 
 
 
アイ:「いくら、人間の食べ物になるからって、
    こういうのって、
    なんかカワイソウだよね。」
 
 
 
確かに。
 
アイのその言葉に、
アイの、意外な一面を見た気がした。
 
正直、ちょっとドキッとした。
 
オレが近藤真彦だったら、
海辺にバイクを停めて、
一瞬マジにオマエを抱いたかもしれない。
 
オマエが望むなら、
ツッパリもやめていいかもしれない。
 
そんな、
『ハイティーン・ブギ』状態であった。
 
しかし、
そんなオレの『ハイティーン・ブギ』状態も、
アイの次の一言で脆くも崩れ去る。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「お魚に、トドメさしちゃおうよ。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ト、トドメ!!
 
 
 
 
 
アイ!!
 
 
 
 
 
オマエはアレか!?
 
 
 
 
 
介錯人気取りかっ!!
 
 
 
 
 
そんで、鯵の辞世の句は
 
 
「パクパクパク
 パクパクパクパク
 パクパクパク」
 
 
かコノヤロウ!!
 
 
 
 
 
字余りじゃねぇかコノヤロウ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイ:「ゲルさん、
    魚の頭、
    コキッてやっちゃってよ。コキッて。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんなん、できるかっ!!
 
 
 
 
 
バカめがっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
するとそこに、
イトが口を挟んできた。
 
 
 
 
 
イト:「ええー。
    この鯵、
    身体がこんなに切られちゃってるのに
    まだ生きてるんだから、
    それくらいじゃ死なないんじゃない?」
 
 
 
 
 
むむ、確かにそうかも。
 
これだけ身体を切り刻まれても生きてるってのは、
この鯵、ゾンビ並の生命力なのかもしれん。
 
や、ゾンビは死んでるんだけど。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イト:「だったらさ、
    チャッカマンで焼き殺してあげようよ。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
や、焼き殺すっ!!
 
 
 
 
 
そ、そんなんできるかっ!!
 
 
 
 
 
しかもアレだ!!
 
 
 
 
 
「焼き殺してあげる」って、
何、恩着せがましい言い方してるんだっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バ、バカだ・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんなやりとりがあった後、
正直オレは、ツラくなっていた。
 
飲み会はまだ、始まったばかり。
 
それなのに、
この目の前の女達は、
フルスロットルでバカだ。
 
オレ1人の手におえない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クラキさん!!
 
 
 
 
 
早く来てくれクラキさん!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
すがるような想いで、
もう一度、クラキに電話をかけた。
 
すると、
今度は、あっさりとクラキがでる。
 
 
 
クラ:「おぅ、ゲルタ君、
    どうした?なんかあった?」
 
 
 
「どうした?」じゃねーよ!!
 
何やってんだよ!!
 
早く飲み会に来いよ!!
 
 
 
クラ:「え!?
    飲み会って今日だっけ!?」
 
 
 
てめぇ、忘れてやがったのか!?
 
自分が「10日にしよう」って言ったのに、
忘れてやがったのか!?
 
 
 
クラ:「ごめーん。」
 
 
 
「ごめん」はいいから、
早く来やがれコノヤロウ!!
 
 
 
クラ:「多分、行けそうにないなぁ。
    無理っぽいなぁ。」
 
 
 
なんでっ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クラ:「昨日の夜から、
    実家(埼玉)に
    帰ってきちゃってるんだよねー。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
多分じゃねぇじゃねーかっ!!
 
 
 
 
 
絶対に無理じゃんかっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バカだ・・・
 
 
 
 
  
どいつもこいつもバカだ・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
電話を切って、席に戻ると、
イトとアイが、
パクパクしている鯵の口に、
チーズ揚げに添えられていた
パセリを突っ込んで、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「いけばなっ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バカばっかりだ・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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