ハルウララ。

2004年2月16日 日常
 
高知競馬所属の103連敗中の競走馬、
ハルウララがまた負けて、
デビュー以来、104連敗となった。
 
1度も勝てない競走馬というのは
競走馬としては失格なのだろうが、
それに反して、ハルウララの人気は負ける度にどんどん膨れ上がり、
ハルウララが出走する日は、
『ハルウララを応援に来た』という人達で競馬場は溢れかえり、
お祭り騒ぎとなる。
 
しかし、『応援』と言いながら、
そこに集まる人間も、
それを報道する人間も、
それに便乗して金を稼ぐ人間も、
ハルウララが勝つ事よりも
『ハルウララの連敗がどこまで伸びるか』に期待して、
ハルウララが負ける姿に歓声をあげ、
ハルウララが負ける姿を全国に晒す。
 
 
 
 
果たしてそれを『応援』と言えるか。
 
サーカスのピエロを観に来ているのと同じじゃないのか。
 
火事の現場に集まる野次馬と同じじゃないのか。
 
 
 
 
ハルウララを『応援しにきた』という人は口を揃えて、
「負けても負けても走り続けるハルウララの姿に感動した」
と言う。
 
しかしそれは、『人間が走らせている』のだ。
 
人間が用意した舞台でハルウララを躍らせ、
人間が舞台上を見上げて奇声を発しているにすぎないのだ。
 
 
 
 
人間が用意した舞台の上を走りながら、
ハルウララは何を思っているんだろう。
 
言葉があったなら、なんと言うんだろうか。
 
 
 
 
 
 

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