友人ジェットの結婚披露宴において、
オレは友人代表のスピーチを任された。
 
ステージに上がり、
暗記してきた文章を口に出す。 
 
 
 
 
 
ゲル:「ジェット君、マルちゃん、ご結婚おめでとうございます。
    友人代表のゲルタです。
    ちうか、オレの中では、友人ってより、
    もはや親友の域にまで達してるんですけど、
    2人は親友って事でいいですか?」
 
  
ジェ:「(首を横に振る)」
 
  
ゲル:「はい、オレの中では親友だったんですけど、
    ジェット君には親友と認めてもらえなかったんで、
    まぁ、上辺だけの付き合いだったって事で。
    改めまして、上辺だけの付き合いのゲルタです。」
 
 
 
 
 
会場から、オレと一緒に披露宴に招待されていた
高校時代の友人達、十数人からヤジが飛ぶ。
 
 
 
 
 
友人:「ゲルターッ、長ぇぞー!!」
 
 
ゲル:「まだ、何も言ってねーよ!!
    
    はい、バカなヤツは無視いたしまして、
    えーと、先程も言った通り、僕とジェット君は
    高校時代から上辺だけの付き合いなんですけど、
    高校時代、僕とジェット君は、
    授業中、よく遊んでいたんですけど、
    彼は頭がよくて、非常によく勉強ができたんですよ。
    もうね、僕と一緒に遊んでるのに、
    彼は成績も常に上位で、オレは下の方でして。
    きっと、なんか、
    巧いカンニング方法を見つけてたと思うんですよ。
    なんせ、頭がいいですからね。
    それか、陰でコツコツと勉強していたか。
    
    ジェット君、どっちですか?
    カンニングしてました?コツコツやってました?」
 
 
ジェ:「コツコツ。」
 
 
ゲル:「えー、
    本人がコツコツ勉強をやっていたと言っていますので、
    まぁ、今日はおめでたい日なんで、
    そういう事にしてやっときますけどね。」
 
 
友人:「ゲルターッ、長ぇぞーっ!!」
 
 
ゲル:「解ったわ!!
    口出すんじゃねーよコラ!!
    
    えー、ジェット君は、勉強の他にもですね、
    音楽の才能がものすごくてですね、
 
 
    ・・・・・・
 
 
    ・・・・・・
 
 
    ・・・・・・
 
 
    ほら!!
    オメーらが余計な事言うから
    せっかく昨日の夜に暗記したのに忘れちゃったべ!!」
 
 
友人:「ギャハハハハハハハ!!」
 
 
ゲル:「えーと、昨日、一生懸命に暗記したんですけど、
    なんか、あいつらのせいで
    一瞬でパーッて飛んじゃったんで、
    書いてきた紙を読みまーす。
 
    ジェット君はー、なんかー、
    音楽の才能がものすごくてー、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
        ( 中略 )
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「一年くらい前にですね、僕とジェット君、
    2人でボウリングチームを作ったんですよ。
    それで、2人で毎週のようにボウリングしてたんですけど、
    で、その時にですね・・・」
 
 
 
 
 
その時、スピーチするオレに野太い声がかかる。
 
 
 
 
 
  :「おい、お前、ゲルタだよな?」
 
 
 
 
 
声の方を見ると、
以前、オレが勤めていた会社の部長が座っていた。
 
 
 
 
 
ゲル:「ああ、部長、どうも。」
 
 
部長:「お前、今、何やってんの?」
 
 
ゲル:「あ、部長、
    あの、今はスピーチ中なんで、
    そういう話は後にしてもらえませんか?
 
 
    で、ジェット君は音楽の才能がものすごくてですね・・・
 
 
    あ、これはさっき読みましたね。
 
 
    ほらっ!!
    部長がヘンなタイミングで声かけるから
    さっき読んだとこ読んじゃったじゃないですか!!
 
 
    ・・・・・・
 
 
    で、2人のボウリングチームに新しい部員として
    ジェット君が連れてきたのがマルちゃんなんですけど、
    その夜に、ジェット君から電話がきまして、
    僕に、『マルちゃんってどう思う?』って訊くんですよ。
    だから、『カワイイよね』って答えたら、
    『オレ、好きかもしんない』って。
    ジェット君と僕は十数年の上辺だけの付き合いですけど、
    ジェット君とは、あんまり恋愛話とかしなかったんで、
    これはかなり本気だなって思いましてね。
    その後すぐ、2人は付き合い始めたんですけど、
    そしたらですね、今度、
    2人とも、全くボウリングに来なくなってしまって、
    オレは1人でボウリングだよコノヤロウ!!」
 
 
友人:「ゲルターッ!!早く終われーッ!!」
 
 
ゲル:「解った!!もう終わるからっ!!
 
    まぁ、散々悪態つきてきましたけど、
    友人に、こうして、
    こんなカワイイお嫁さんがもらえたって事は、
    親友として、とても嬉しいです。
 
 
    最後に1つ。
 
 
    マルちゃん、
    マルちゃんはもう解ってる事かもしれないけど、
    オレ、こうしてずぅっとジェットと付き合ってきて、
    これは自信を持って言えるから。
 
 
    ジェットは本当に最高のヤツだから。
 
 
    間違いなく、メチャメチャ幸せになれるよ。
 
 
    2人とも、本当にオメデトウ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジェットの傍らに歩み寄り、
ジェットとハイタッチを交わす。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2人:「イェアッ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
会場の友人達が両手の拳を突き上げる。
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
友人:「イェァァァァァァァァァァアッ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
******************
 
 
●椿様。
 
 
登録アリガトウゴザイマス!!
只今、こちらのリンクが制限いっぱいなもので
相互できずに申し訳ありません。
下品でくだらんオレの日記ですが、よろしくお願いします!!
オレも、楽しみに読ませていただきます!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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