カラオケにて。
友人のタカやカズ、
そして、彼らが連れてきた女子達が見守るなか、
オレは、リップスライムの『GALAXY』を歌っていた。
いや、「歌っていた」なんてレベルじゃなく、
何?もはや、熱唱?
「♪愛の海〜で溺れ〜て永遠に
さぁDANCEとMUSICで Yeah Yeah Yeah Yeah
愛の波〜にまかれて永遠に
さぁBOUNCEだCOSMICに Yeah Yeah Yeah Yeah」
そんな感じで。
と、突然。
ポーン。
オレのさし歯、ポーン。
うおおおおおっ!!
さし歯が抜けたっ!!
さし歯が抜けて吹っ飛んでったっ!!
これで何回目だ!?さし歯が抜けんの!!
抜けて飛んでったオレのさし歯は、
オレの正面に座っていたカズの足元に。
カズ:「うわっ!!
ゲルタの口からなんか飛んできた!!
何これ・・・
うわぁぁぁぁぁっ!!
歯じゃん!!
ゲルタの歯が飛んできたっ!!」
タカ:「嘘っ!?マジで!?
どれ、ゲルタ、
ニッてしてみろ、ニッて」
ゲル:「(ニッ)」
タカ:「うわぁぁっ!!
ゲルタの前歯が無ぇっ!!
歯抜けだ歯抜け!!
ギャハハハハハハハハッ!!」
し、しまった!!
オレとしたことが、
よりによって、カラオケ歌っててさし歯が抜けてしまうとは!!
女子:「キャハハハハハッ!!」
くぅぅ、女子にも笑われているではないか!!
慌ててさし歯を拾って、
一応、フーフーしてホコリをとってから
さし歯を入れなおすオレ。
タカ:「また飛んでいかないように、
ちゃんとさしておけよ、この歯抜けめっ!!
ギャハハハハハハハハハッ!!」
くぅぅぅぅ、
このオレを「歯抜け」呼ばわりするとは!!
確かに歯は抜けたが、
「歯抜け」はないだろう、「歯抜け」はっ!!
くそぅ!!
ゲル:「バカめ、今のはワザとだっつーの。
ワザと、さし歯を飛ばしたんだっつーの」
タカ:「アホか!!
そんなもんにワザともクソもあるか!!」
ゲル:「だからオメーはいつまで経ってもバカなんだ。
いいか?
今のは、オレが最近になってようやく会得した、
新・必殺技なんだぞ?
名付けて、『ゲルタ・ミサイル』!!」
タカ:「なによソレ」
ゲル:「説明しよう!!
『ゲルタ・ミサイル』とは、
さし歯を飛ばして相手を攻撃する、
ゲルタの新・必殺技なのだっ!!」
タカ:「『なのだっ!!』とか言ってんじゃねーよ」
カズ:「つーかさ、
さし歯をぶつけられたって、
たいして痛くもないよね。
ダメージなんか全然無いよ」
ゲル:「ふっ、バカめ。
だからオメーらはバカって言われるんだ」
カズ:「べつに言われてねーけど」
ゲル:「オメー、知ってる?
人間の唾液には、
1億から10億のバイキンが住んでるんだって」
カズ:「へー」
ゲル:「オマエの唾液にも、オレの唾液にも」
カズ:「へー」
ゲル:「オメー、
オレが言いたいこと、解る?」
カズ:「うん、なんとなく」
ゲル:「説明、要りますか?」
カズ:「いや、いいです」
ゲル:「説明しよう!!」
カズ:「いいって!!」
ゲル:「『ゲルタ・ミサイル』とは、
唾液がついたさし歯を飛ばすという、
肉体的ダメージよりも、
精神的に大ダメージを与える必殺技なのだっ!!」
タカ:「だから、
『なのだっ!!』とか言ってんじゃねーよ」
むぅぅぅ、
いちいちうるさいヤツだ!!
ならば、貴様からくらえぇぇい!!
必殺っっ!!
ゲールーターミサ〜〜〜イルッ!!
ポーン
タカ:「ギィィヤァァァァッ!!」
〜 ミサイル発射後 〜
タカ:「歯、あった?」
ゲル:「いや、無ぇ・・・」
説明しよう!!
『ゲルタミサイル』とは、
うっかりすると、発射したさし歯を見失ってしまうという、
ちょっとやっかいな技なのだっ!!
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●魔美様。
おお、ご無事でしたか!!
ヨカッタヨカッタ!!
しかし、ハードなスケジュールですね!!
朝5時起きして帰ってきたその日に働くだなんて!!
でも、そんなハードスケジュールのなかでも、
充実した旅行だったのでしょうね!!
ウラヤマシイ!!
新撰組、終わってしまいましたね〜。
大河ドラマは昔からずぅ〜っと見てるけど、
オレん中では一番ハマッたドラマでしたわー。
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