「ひょんな事から知り合いになった2人は―」
「彼は、ひょんな事から大金を手にして―」
こういう言葉に遭遇した時、
皆さんは、こう思った事はないだろうか。
オレはいつも思う。
じゃぁ、「ひょん」ってなんだよ!?
いやいやいや、解る!!
この無学なオレにも、大体のイメージというか雰囲気というか、
そんな感じのものは解る!!
そうなのだ。
「ひょん」とはきっと、そういう事なのだ。
「ひょん」がある事により日本語は簡略化し、
長い文章は短く、難しい言葉は簡単に、
より、使い勝手のイイものとなる。
なら、
その「ひょん」。
ソレは、どこまでが「ひょん」として許されるのだろうか?
例えば。
例えばアナタは、ある人のお通夜に参加しているとする。
お世話になった故人。
そんな故人との想い出に、アナタの目は潤みがちだ。
そんな時、喪主である故人の息子の挨拶が始まった。
「この度は、お忙しい中、
父の通夜にご参列いただきましてありがとうございます」
悲しみを堪えて挨拶をする息子の姿が、いっそう涙を誘う。
そして、息子の挨拶は続く。
「父は先日、
ひょんな事から亡くなりまして―」
ええええっ!?
父親の死を、「ひょん」でっ!?
こういう場合、父親の死が例え、
滑って転んで頭をぶつけての死だとしても
「ひょん」はイケナイのだろう。
これは、間違った「ひょん」の使い方である。
例えば。
例えばアナタは、家でお気に入りのTV番組を見ていたとする。
楽しくTVを見ていると、急に画面が切り替わり、
画面には、緊張した面持ちのアナウンサーが現れた。
「番組の途中ですが、ここで緊急ニュースです」
その表情には、興奮の色も見て取れる。
アナタは、お気に入りの番組が中断されて不機嫌になったが、
アナウンサーは、そんな事は知る由もなくこう続けた。
「本日未明、アメリカとロシアが
交戦状態に入りました!!
繰り返します!!
本日未明、アメリカとロシアが
ひょんな事から交戦状態に入りました!!」
ええええっ!?
そんな、地球が滅亡しかねない出来事を、「ひょん」で!?
その戦争がもし、アメリカ人とロシア人が
「ひょん」な事から始めた口喧嘩が元になっていたとしても、
こういう場合、「ひょん」は使ってはならない。
そんなのに巻き込まれたら、
死んでも死にきれないとイウものだ。
ただ、世の中には、
むしろ「ひょん」で表した方がヨイ場合もある。
冒頭にあった「2人の出会い」、それが例えば、
「出会い系」というヤツであったり、
「女囚と看守」という立場のものであったり、
「女王様と豚」という立場に端を発しているものであるならば、
ソレは、
「ひょんな出会い」にしておいた方が美しいのかもしれない。
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●びれいや様。
わははは!!
入院のストレスが鼻毛に出たらカッコワルイですね!!
やっぱ、加齢によるものでしょう!!
できちゃった結婚という目標、
そろそろ本腰を入れてクリアにかからないとマズイです。
もう、「子供ができるとかできない」とか、
ソレ以前の問題になりつつあります。
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