クラキ is Back!!

2005年8月4日 日常
クラキ。
 
今、これを読んでくださっている方の中には、
この名前を覚えている方もいらっしゃるであろうか。
クラキ、それはバカ。
クラキ、それはアホ。
クラキとはかつて、オレが勤めていた郵便局の同僚で、
毎日、ふざけあいながら一緒に過ごしてきた、
そして、この日記の古いページには、
毎日のように名前が登場していた、オレの友人である。

いや、少し恥ずかしいが、オレは親友だと思っている。
 
 
 
 
 
オレは、クラキと過ごしていた日々、毎日が楽しくて仕方なかった。

一緒に野球を観に行って暴れ、警備員に捕まったこと。
一緒に映画を観に行った帰りに、喧嘩してボロクソになったこと。
同じく同僚のイトやヨコを誘ってバンドを結成したけど、
名前を付ける段階で喧嘩になって、活動しないうちに解散したこと。
チャゲ&飛鳥ならば、
オレとクラキのどちらがチャゲなのかで言い争ったこと。
月並みな言い方かもしれないが、
今となってはどの想い出も宝物である。
 
とにかく毎日が、学校に遊びに行ってた小学生のような気分だった。
 
 
 
 
 
しかし、そんな毎日にも終わりはやってきた。

クラキは、仕事の営業成績の不振からだったのか、
自らの結婚という、新しい環境への順応が遅れた為か、
心が少し、疲れてしまった。
心が少し疲れてしまって、精神をすり減らしてしまった。
そしてクラキは仕事を辞め、故郷の埼玉県に帰ってしまった。

それからというもの、
オレとクラキが繋がっているのは、想い出の中だけになってしまった。
 
 
 
 
 
そんなクラキから連絡が来たのは4日前の事だ。

クラキは、「休みで暇だから、そっちに遊びに行くから」と、
こっちの都合などお構いなしに言い放ち、
そして昨日、土産など持たず手ぶらで遊びに来た。
オレは、嬉しかった。
久しぶりにクラキに会えたこと。
時間が経っていても、オレを友人と思っていてくれたこと。
相変わらず、バカ丸出しだったこと。

なにより、疲れてしまていたクラキの心が
元気になっていたことが嬉しかった。
 
 
 
 
 
オレとクラキは、昔のように遊んだ。

互いに30を過ぎているというのに、
子供のように言い争い、そして笑った。
 
 
 
「大山ナメんなよ、大山!!」

「時代は水田わさびだっつーの!!」
 
 
 
久々に会ったオレとクラキは、ドラえもんの声優のことでモメた。
 
 
 
「オレンジでしょ!!」

「ノーマルだろうが!!」
 

 
オレとクラキは、
お中元セットのカルピスの味のことでモメた。
 
 
 
「ねぇ、どこか遊びに行きたいところある?」

「じゃぁ、駅前に行って、薄着の女ウォッチングしない?」

「それって楽しい?」

「何言ってんの!?
 メチャメッチャ楽しいじゃん!!
 ブラ紐透けて見えるかもよ!!」

「マジで!!よし、行くぞっ!!」
 
 
 
オレとクラキは、駅前にブラ紐を見に行った。
 
 
 
「ねぇ、イト。ちょっと金出せや」

「えー、クラキさん、
 久しぶりと思ったら郵便局強盗しにきたんですかー」
 
 
 
オレとクラキは、
昔勤めていいた郵便局で今も働く同僚、
カワイイけどバカな女、イトをからかいに行った。
 
 
 
 
 
オレ達の遊びは、どれも子供じみたものだった。
あまりにもくだらなく、そして、バカげたものだった。
それでもその時間は、どれも宝物であった。
 
 
 
 
 
しかし、
そんな楽しかった時間にも、やがて終わりは来る。

楽しい時間というのはあっけなく過ぎるもので、
オレは、クラキを見送るために駅の改札口までやってきていた。
こっちに来る時には手ぶらで来たくせに、
帰りは沢山の土産を買い込んだクラキが言う。
 
 
 
「楽しかったね」
 
 
 
うん、楽しかった。
 
 
 
「またこっちに遊びに来るからさ、ゲルタくんも埼玉においでよ」
 
 
 
うん、わかった。
 
 
 
オレは少し、センチメンタルになっていた。
久しぶりに会った友人。
そして、楽しかった時間。
それを失ってしまうのが、少し恐かったのかもしれない。
天井から釣り下がっている時計を、恨めしく思った。
正直、涙さえ出そうになっていた。

オレは、そんな感情をクラキに読み取られてはいけないと、
最後に、もう1つだけバカ話をした。
 
 
 
「いやぁ、オレ、
 この夏の想い出なんつっても何もなかったからさ。
 こないだ、母親とイトーヨーカドーに行った事が
 この夏の一番の想い出になりかけてたからさ」
 
「あははは」
 
「四半世紀ぶりだよ、イトーヨーカドー」
 
「あははは」
 
 
 
クラキは、笑っていた。
オレは、そんなクラキの笑顔に、
隠そうとしていた言葉を飲み込むことができなくなってしまった。
 
 
 
「だから、
 クラキさんに会えたのは、一番の想い出になったよ」
 
 
 
すると、クラキは笑った。
そして、こう言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「オレの一番の想い出はねー。
 こないだ、新宿で野々村真を見かけたことかなー」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
えっ!?

オレと遊んだ事じゃねぇの!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
つーかオレ、野々村真より下かよ。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
数秒後、
土産で両腕が塞がっているクラキの肛門めがけて、
オレの指が炸裂した。

カンチョーである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





**********
 
 
●RIE様。

お気に入り登録、ありがとうございます!!
只今、こちらのリンクがいっぱいなものですから
相互できずに申し訳ありません!!
下品でくだらん日記ですが、
どうぞ、よろしくお願いします!!
オレも、楽しみに拝見させていただきます!!
 
 
●魔美様。

いやぁ、ありがとうございます!!

や、プロポーズつっても、
言ってみただけで具体的な予定とかは何もないんですけどね(笑
や、魔美さんならば、そういう人が、
すげぇ素敵なこと言ってくれる人がみつかるはず!!

お、海ですか!!
どこの海に行くんですか?
カメラ持って待ち伏せしてます!!(←嘘)
 
 
●★パンダ★様。

や、ありがとうございます!!
もう、ミニスカポリスになりきって撮影しました。
1人で・・・

その後、彼女とは。
エロ本が見つかって軽くモメました(笑
 
 
 
 
 

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