苦シカッタ恋愛ノ話 (後編)
2005年9月2日 日常(上からの続き)
しかし、それからしばらくして、オレは、彼女にフラれた。
なんだかよく解らないままにフラれた。
彼女に、新しく好きな人が出来たのだと思う。
しょせん、オレがその程度の男でしかないのであるから仕方のない事なのだけれど、
オレは、かなり落ち込んでいた。
「食事が喉を通らない」ってヤツも、その時にはじめて体験した。
でも、フラれて2週間もすると、
また、彼女から毎日電話がかかってくるようになった。
夜中に。
その時、彼女はいつも街中に居て、
夜中の2時とか3時に「迎えに来て欲しい」と言う。
バカなオレは、それでも嬉しくて、毎日夜中に彼女を迎えに行き、
そして往復2時間をかけて、彼女の家まで送っていった。
なんでその時間に街中をフラついてるのかが気になったけれど、
臆病なオレは、ソレを問いただすこともできすに、
毎日、夜中に彼女を家まで送り届けた。
きっと彼女は、ホステスさんでもやってるんだろうと自分に言い聞かせながら。
しかし、それも2ヶ月も続くとさすがに限界になる。
オレは、真相を聞きたくない反面、
我慢することに耐えられず、彼女に真実を問いただしてみた。
なんで夜中に街中にいるのか。
どうして、自分がフった男を頼るのか。
彼女の答えは、
その時のオレにとって、実に苦しいものであった。
「彼氏の家に行ってるから」
車を持たない彼女は、新しい彼氏の家に夜中まで居て、
そして、交通手段が無い為に、
近くのオレを足代わりに使っていたのだ。
オレは、それを聞いて唖然とした。
自分が情けなくなった。
そして、もう2度と会う事もないだろうと思いながら、彼女に言った。
「もう電話してくんな。
オレに電話する時は、ホントに困った時だけにしろ。
その時だけは助けてやる」
そして彼女を家まで送ると、夜中の道を泣きながら帰った。
悔しくて。
それから3ヶ月ほど後。
だんだんと彼女の事を忘れてきているオレに、
また夜中に、彼女から電話が来た。
彼女は、助けてほしいと言う。
話を聞いてみると、
その、新しい彼氏が倒れたのだとの事だった。
原因はクスリ。
その彼氏は、クスリを使ってトび、自らガラスに突っ込んで
手足を切り、血を大量に流して倒れているのだと言う。
彼女は、どうしたらいいのか判らないと泣いていた。
「救急車を呼べ」と言っても泣いてる。
オレは、すぐにその彼のアパートに車を飛ばした。
到着すると、彼女はアパートの前の電柱の陰で泣いていた。
そして、場所を確認して救急車を呼ぶ。
彼女は、救急車が来るまでの間も泣きっぱなしだった。
そんな彼女に、オレは言った。
「なんでこんなのと付き合ってんの?
クスリやってるようなのとは別れたほうがいいよ」
彼女は、別れられないと言う。
「なんで?」
オレは、なんだか不思議な気持ちになって訊いてみた。
すると、彼女の口からは意外な言葉が返ってきた。
「妊娠してるから」
♪♪♪♪♪
どよーん。
オレの告白に、
それまで、悲しかった話をしながらも笑っていた仲間たちは、
いっせいに「どよーん」となった。
重苦しい雰囲気。
「オマエ、苦しい話をするにしても、限度があるだろう!!」
それからしばらくして、
どよーんとした空気の中、その集まりは解散となった。
最後に残ったじゃがバターの1きれは、
誰も手をつけないまま、すっかり冷めてしまっていた。
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●胃弱の野武士様。
酔拳のお酒、飲んでみたいいですよねー!!
あのお酒が入ってるでっかい瓶とか、欲しいです!!
女の子のジョッキバトン、興味ありますよね。
そこで、その情報を正確に掴んでこそ勝利に繋がるという(笑
●美香様。
いやいやいや、スミマセンだなんて、
こちらこそスミマセン!!
お酒、好きなんだけど、
最近はあまり飲みたいとも思わなくなりましたわー。
うはは。
オレも、お酒は中学生の時からでしたよ。
坊主頭のくせして、酒と煙草でカッコつけてました(笑
あの曲は名曲ですよねー。
あの部分、ほんと、印象深いっす。
●enjoy様。
おおお、急性アル中のときは、
酢を飲むのは間違いじゃないかもしれなかったんですね!!
オレの友達、なんでそんなこと知ってたんだろう。
中学生のクセに(笑
あれ、ほんと苦しいですよねー。
ちうか、「浴室に転がってた」っていう
enjoy様のエピソードが、その苦しさをよく表してますよね(笑
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