作戦。 〜 マサ君 ト 一緒 〜
2006年3月8日 日常 コメント (6)基本的にオレは、ウンコが好きである。
あ、いやいやいやいや!!
オレが好きなのは、
物体としてのウンコの事じゃなくて、話としてのウンコの事。
トーク・アバウト・ウンコ。
ベツにオレは、スカトロジストってワケではない。
オレが思うに、ウンコってのは、
凄まじい笑いのパワーを秘めている。
なんちうか、もう、その名前だけで笑えてしまうというか。
オレは、そういう話になると、
小学生みたいに無条件に大笑いできちゃうし、
ものすげぇ盛り上がれてしまう。ウンコの話で。
まぁ、だからと言うワケではないのですが、
今日は、ウンコに関するお話である。
ウンコに纏わるエトセトラである。
トーク・アバウト・ウンコ。
そういうのが苦手な方は、
申し訳ありませんが、この先は読まない事をオススメします。
・・・・・・
昨日、休みだったオレは、
同じく休みだったマサの家に遊びに行った。
手には、途中コンビニで買ったおにぎりやお菓子、
そして、割り箸などが入った袋を持っている。
オレは、マサの家の裏側に車を停めて、
マサの家を囲んでいるブロックの塀のまわりをぐるりとまわって
家の中に入ろうとする。
と、その塀のすぐ横に、ある物体を発見。
そう、ウンコ。
しかし、そのウンコ、ただのウンコじゃぁない。
白い。
白いのだ、ウンコが。
いつからそこに落ちてたのか解らないが、
乾燥してんだかなんだか、石膏みたいな色になっている。
「おお、白いウンコなんて、久しぶりに見た!!」
妙な所に感動するオレ。
昔はよく、そこらじゅうに白いウンコが落ちていたものである。
散歩してる犬がウンコして、ソレを、
飼主が処理をせずに放置したままにしてしまう為に、
ウンコが乾燥して、白くなる。
白いウンコは、飼主のマナーが広がった今となっては、
滅多にお目にかかれないモノなのだ。
ゲル:「マーサーくーん、あーそーぼー」
オレは、マサの家の玄関の前に立つと、
ワザと小学生のような声を出してマサを呼ぶ。
するとすぐに、
「恥ずかしいからやめてくんねぇかな?」と、マサが出てきた。
オレは、そんなマサに、ウンコのことを教えてやった。
ゲル:「オメェんちの壁の横に、ウンコ落ちてるよ」
するとマサ、
マサ:「嘘っ!?マジで!?」
マサの家は、もうすぐ3人目の子供が生まれる為に、
ソレを機会にと、二世帯住宅に改造したばかりである。
言わば、生まれ変わったばかりで、キレイな家。
そのキレイな家の横に、ウンコが落ちてるのだ。
マサは、慌ててサンダルを履いて、そのウンコを確めに行った。
オレもすぐ、ソレに続いた。
マサ:「え?これ、ウンコ?」
オレが発見したウンコを見たマサの反応は、そんな感じであった。
マサ:「白くてカパカパなんですけど」
そう、そのウンコは白くてカパカパだ。
だが、確かにウンコである。
オレには自信があった。
ゲル:「ああ、乾燥して白くなってるけど、ソレはウンコだよ」
オレは、きっぱりと言い切る。
しかしマサは、白いウンコを目の前にしながら、
「え?この白いのがウンコ?」といった表情であった。
オレは、そんなマサに言う。
ゲル:「ウンコって、乾燥すると白くなるんだよ」
マサは、「棒無ぇかな?棒」などと言って、
道端に落ちていた棒を拾ってくると、その白い物体を突つき始めた。
ゲル:「オメェ、ソレは確実にウンコだよ!!
突っつくんじゃねぇよ!!
アラレちゃんじゃねぇんだから!!」
オレは、マサを諭す。
しかしマサは、ソレを突っつくのをやめない。
すると。
コロッ
ウンコの一部が崩れ落ちる。
すると、その断面に見えたのは、例の、あの色だった。
ゲル:「ほら見ろ!!やっぱウンコじゃねぇか!!」
マサ:「うわぁ、ホントだ!!」
ゲル:「パターン青!!クソです!!」
ウンコを前に、飛び跳ねて大騒ぎする男たち。
マサ:「なんかさ、このウンコ、
“燃え尽きたぜ〜、真っ白になぁ〜”って感じだよな」
ゲル:「な。ほぼ、矢吹だよな」
(※注 矢吹丈『あしたのジョー』)
ウンコを前に、熱く語る男たち。
ちなみに二人とも、今年で33歳である。
もうすぐ33歳になる男たちは、
その白いウンコを『矢吹グソ』と名付けた。
矢吹を目の前に一通り騒いだオレたちだったが、
しばらくすると、マサが冷静な顔をして言った。
マサ:「これってさ、やっぱ処理しなきゃだよな」
まぁ、そうだろうと思う。
いつまでも、ウンコをこのままにしてはおけないものだ。
マサ:「つーかさ、人ん家の前でウンコってどうなのよ?
フツーさ、ウンコは草むらとか道端とかで
やらせるもんじゃねぇ?
どうしようもなくて人ん家の前で
犬がウンコしちゃったとしてもさ、
飼主は、ちゃんとソレを持ち帰らなきゃダメだろ!!」
急にキレだすマサ。
マサ:「アッタマきた!!
このウンコさ、飼主の家に置いてきちゃうべ!!
ウンコを返しに行くぞ、オラァッ!!」
興奮するマサ。
しかし、「ウンコを返しに行く」と行ったところで、
その相手が誰だか判っているのか。
オレは訊いてみた。
するとマサ、
マサ:「おお、判ってるよ〜。
この辺の家でさ、犬飼ってるとこは1軒しか無ぇから。
犯人は、あそこの家しか無ぇ」
聞けば、マサの心当たりとは、
マサの家から3軒隣に建ってる家であった。
その家では、座敷犬を飼ってるのだそうだ。
ゲル:「座敷犬ってさ、散歩すんの?」
オレは、ふと気になって訊いてみた。
するとマサ、
「座敷犬だって散歩するだろ〜」と言う。
オレは、「まぁ、そんなもんか」などと思ったが、
ふと、また気になって、
「その犬はどんな犬なの?」などと、
その家で飼ってる犬の種類を訊いてみた。
すると、
マサ:「う〜ん、なんていうんだろ。
白くて、毛が長い犬だよ。
キャンキャンって、声が高い犬」
ゲル:「何?マルチーズかなんか?」
マサ:「わかんねぇ。
あの犬、マルチーズっていうの?」
いや、オレは知らないですけど。
マサは、そんなオレに続けた。
マサ:「あの犬さ、小さいくせにでっけぇウンコすんのな。
なんだよ?肛門ガバガバかよ?みてぇな」
ゲル:「いや、オレは知らないけど。
つーか、ガバガバとか言うな」
マサ:「絶対に肛門ガバガバなんだよ〜。
つーかさ、あそこの犬さ、服着てんだよ。
なんか、飼主が、犬に服を着せてんの」
その話を聞き、オレは、
「ああ、そういう犬もよく見かけるな」などと思う。
マサは、続けて言った。
マサ:「でもさ、服を着せてるワリにはさ、
パンツは履いてねぇのな!!
パンツ履かせとけっつーの!!」
むむぅ。
ソレはどうだろう。
しばらくすると、オレとマサの、
『矢吹、返還作戦』が始まった。
作戦と言っても、ただ、3軒隣の家の前に
矢吹をお返ししに行くだけなのだけれど。
しかし、この作戦は難航を極めた。
なんせ、直接に手で触れる事ができないので、
その運搬作業が極めて困難なのである。
オレとマサは矢吹の前にしゃがみこみ、
棒キレを持って、その棒キレの先端で、
矢吹を少しずつ、少しずつ、ずらして行くという戦法をとったが、
そのあまりにも遅々として進まぬ作業に、
ついにはマサが業を煮やしてしまった。
マサ:「うわぁ!!全っ然進まねぇ!!」
そりゃぁそうだろう。
こんな作業では、3軒先までウンコをずらすのでさえ、
結構な時間がかかるというものだ。
するとマサは、オレが持ってきたコンビニの袋に目をつけた。
マサ:「その袋に手を入れてさ、
手袋代わりに使うってのはどう?
そうすりゃ、
ウンコをダイレクトに掴めるから早いだろ」
まぁ、確かにそうだろう。
マサ:「ゲルタ、やってよ」
アホか!!
なんでオレがやらなきゃイカンのだ!!
そもそも、オレにはウンコなんてどうでもいいのだ。
ソレがマサの家の前にあろうが、オレは知った事ではないのだ。
ゲル:「イヤだよ!!オメェが自分でやれよ!!」
マサ:「オレだってイヤだよ!!」
ゲル:「だったらオレだってイヤだよ!!」
『コンビニ袋作戦』は、企画段階で失敗に終った。
するとまた、マサが、
矢吹を運ぶアイデアを出した。
マサ:「オレらが使ってる棒をさ、
こう、箸代わりにして挟んで運ぶってのはどう?」
おおお、ナイスアイディア!!
なかなかいいアイディアじゃないか!!
マサ:「ゲルタがやってよ」
ゲル:「だから、なんでオレがやらなきゃいけないんだよ!?」
結局マサが、矢吹を運ぶ事になる。
マサは、2本の棒キレを器用に箸代わりにすると、
慎重に慎重に、そして、ゆっくりと、矢吹を挟む。
そして、ゆっくり、ゆっくりと上に持ち上げる。
マサ:「おおおお、掴めた!!ウンコ掴めた!!」
ゲル:「すげぇ!!
ウンコって挟めるんだな!!」
喜ぶ男たち。
そしてマサは、ゆっくり、ゆっくりと慎重に、
棒キレで挟んだ矢吹を落とさないように、
3軒隣の家に向かって足を動かす。
1歩、2歩、3歩・・・
そして、次の足を前に出そうとした時。
ポロッ
マサ:「あああああ!!ウンコが折れたっ!!」
あろう事か、棒キレで挟んだ部分から、
矢吹が2つに折れてしまったのである。
ゲル:「バカ!!
オメェ、力が入りすぎてんだよ!!
もっと優しくやらなきゃダメじゃんか!!」
2つに分かれて地面に落ちる矢吹。
ゲル:「ああああ、ほら見ろ!!
オメェがちゃんとやらないから、
ウンコが2つになっちゃったじゃんか!!
運ぶの、2個になっちゃうんだぞ!!」
そうだ。
そうなのだ。
折れてしまったことによって、
運ぶべき矢吹が2つに増えてしまったのだ。
言わば、細胞分裂のようなモノである。
マサ:「しょうがねぇべ!!
いいから、早く運ぶぞ!!
ゲルタはそっちのウンコ担当な!!
オレはこっちの担当!!!」
ゲル:「イヤだよ!!
オメェが両方やれ!!」
ウンコのことで揉めだす男たち。
すると突然、
「ねぇ、何やってんの?」と、声が聞こえた。
その声の主は、マユちゃん。
マサの奥さんである。
マサには勿体無いようなカワイイ女性で、
しかも、とても優しい。
マユちゃんは、玄関のドアを開けて顔を出すと、
オレ達の方を見ながら言った。
マユ:「なんか盛り上がってるね〜」
まぁ、確かに、盛り上がってると言えば盛り上がってる。
マユ:「ねぇ、何やってるの?」
オレとマサは、口々に事の次第を説明した。
ゲル:「いや、マサん家の前に矢吹が落ちててさ、
ソレをこう・・・」
マユ:「矢吹って何?」
マサ:「あ、ウンコウンコ。
ウンコが落ちてたから、それを移動してたのよ」
ソレを聞くと、マユちゃんは呆れたといった表情になって、
一度、家の中に入ると、
今度は小さな園芸用のスコップを持って出てきた。
2人:「あああああ!!その手があったか!!」
マユちゃんのスコップを見て、なるほど、と思う男たち。
ナゼ、スコップの存在に気が付かなかったか。
マユちゃんは、持ってきたスコップで、
ヒョイヒョイと、2つに分かれた矢吹をすくい上げた。
そして、道端の草むらまで持っていくと、ポイと捨ててしまった。
マサ:「あああ、ダメだよ!!
捨てんじゃねぇよ!!
それ、飼主んとこに置いてくるんだから!!」
マユちゃんの行動に、慌てるマサ。
すると、マユちゃんの顔から、表情が消えた。
オレは、今までに一度も見たことのない表情。
優しくて、いつもにこやかな普段のマユちゃんからは
まったく想像できない表情。
ゲル:「あれ?怒ってるのかな・・・?」
慌てるオレとマサ。
なんだかおっかねぇ・・・
するとマユちゃんは、
氷のように冷たい視線でオレたちを見て、言った。
マユ:「あんたら、バカじゃねぇの?」
・・・・・・
た、確かに・・・
コメント
…ウンコが好きってw
一瞬、物体好きかと思ったじゃないの(笑)
白いウンチョスなんて珍しいよね!
子供の頃なんてしょっちゅう見てたのに。
ゲルタさんの友達もユニーク♪
あ、鳥撲滅…ウチの近所の公園にいる
鳩の大群もヨロシクっす(>Д<)ゝ”
あたしも小学生の時、そいつを見かけたら弟と爆笑してました。
ええ、小学生の頃ですけどね。
ほんと最近は見かけないですねぇ。
ゲルタさんはウンがあるってことで。
…ああ、こんなオチですいません(_ _;)
…いきなり爆笑失礼です。
傍目にどう考えてもくだらない(再び失礼)ことを
真剣にやっちゃうなんてすばらしい!
私、そういうの大好物です(笑
むしろ仲間に入りたい?←ぉぃ
もっとお若いかと思ってました(勿論いい意味で
って、こんなコメントだけですみません;
ええ、ウンコ大好きです。話だけなら(笑
白いウンコ、珍しいですよね。
昔はよく、そこらじゅうに落ちてたもんです。
思えば、日本もキレイになったもんですよね。
あ、近所の鳩の大群ですか?
了解、全部まとめて食ったります!!
●ミニー様。
ですよねー。
白いウンコなんかあったらもう、1日中爆笑できたもんです。
ほんと、最近ないんですよね、アレ。
や、無いなら無いでいいんですけど(笑
おお、オレにはウンがある?
へへへ、宝くじでも買ってこようかな・・・
●D.K.Verno様。
ありがとうございます!!
やー、ウチら、常に一生懸命ですから。
ウンコにも一生懸命!!
あ、是非是非!!
是非とも一緒にウンコ運びましょう!!
●xYUKIx様。
コメントくださってありがとうございます!!
そうなんですよー。
来月にはもう、33歳になります。
全然、実年齢くらいに見られたことないんですけどね。
●チエゾー様。
あははははは!!
踏んでない踏んでない!!
踏んでないっす!!
そんなにしょっちゅう踏んだらもう、オレは歩くのを辞めます(笑