『東京タワー』 ニ 学ブ。
2006年11月19日 日常 コメント (8)オレは影響を受けやすい人間だから、
リリーさんの『東京タワー』を読み終えた後は
母親がなんだかいとおしく思えて、それと同時に
「あれ?母親って、いつの間にこんなに歳をとってたんだ?」
そんな事に気づいて、オレは、
これからは親孝行をしなきゃと思ったのだけれど、
実際には何も出来ないままですぐさまソレを忘れ、
また、いつもの自分に戻ってしまった気がする。
「母親なんて、いて当たり前」
ソレは決して当たり前のことなんかではなくて、
親の愛情さえ知らずに苦労されてる人もたくさんいるというのに、
オレは、「親がいる」という事の有り難味を忘れて
迷惑をかけっぱなしにしている気がする。
思えば、小さな頃から迷惑のかけっぱなし。
小さな頃から病弱で、
何度も何度も入退院を繰り返すくらい病弱なのに、
そのくせいっちょまえに遊ぶことばっかりを覚えて、
身体がボロボロなのに遊びは辞められないもんだから
余計に身体をボロボロにして、親に心配をかける。
時には警察にお世話になったり、
時には死にそうになったり、
時には病弱な自分の将来を悲観して
「死んでやる」なんて喚いたこともあったのだけれど、
そんな時、いつもオレの話を聞いてくれたのは母親で、
今思えば、息子に「死んでやる」と言われた母親の苦しさというのは
いかばかりだったのだろうと考えてしまう。
それでも母親はそこにいて、いつでもにこやかに話を聞いてくれた。
十数年前ほど前のちょうど今の時期、
オレは一時、精神のバランスを失ったことがある。
病気のほうが酷く、
それでも1時間近くかけて会社にはいかなければならなくて、
しかも毎夜のように残業が続く。
そんな状況にあって、オレは、
精神のバランスを失ってしまったことがある。
そんな時にオレが見る夢というのは決まっていて、
ソレは、両親がオレを殺しに来るという夢だった。
(夢の中で)オレがベッドに入っていると、
階段を上がってくる両親の足音と
「こんなにも役に立たない息子ならばいっそ、殺してしまおう」
そうヒソヒソと話す両親の声が聞こえてくる。
その姿は見えないのだけれど、
ナゼか金属バットを持ってるのがわかって、オレは、
「ああ、オレは金属バットで殴られるのだな」と思いながら、
ベッドの中、その時を静かに待つ。
そんな夢を、毎晩のように。
そんな夢を見続けていると今度、
昼の間に親と対面するのも恐くなってきてしまって、
もう、完璧にノイローゼみたいな状況になってしまって、
オレは、母親に
「どうせオレを殺したいと思ってるんだろう」
そう言うと、母親はヘナヘナとしゃがみこんで
「そんな親がいるワケがない」とワーワーと声をあげて泣いた。
そんなことがあってから、
オレは、親がいるという事の有り難味を
少しは意識するようになったのだけれど、
それでも、極当たり前のように一緒に生活をしていると、
ソレも、だんだんと忘れがちになってしまう。
オレは、親がいることをとても有り難いと思うし、
恥ずかしげも無く言えば、オレは、母親がとっても好きだ。
それでも、極フツーの毎日にいると、
自分がそう思っていることさえ忘れてしまう。
昨日の夜、『東京タワー』のドラマを観た。
ソレは、親の有り難さを改めて知るにはじゅうぶんで、
オレはまた、母親のことをいとおしいと思えた。
オレは、母親が好きだ。
オレは、母親の存在をとても愛している。
出きることならば、オレは母親より先に死にたい。
母親が死ぬところなんて見たくないから。
でも、ソレはきっと最大の親不孝であるだろうから、
オレは、母親が生きている間はせめて、
母親に対しての有り難味だけは忘れずに生きていきたい。
それが、母親がオレに注いでくれた愛情に対して、
ほんの少しでもの恩返しになるのならば。
オレは影響を受けやすい人間だから、
昨日の夜、『東京タワー』を見終わった後、
こちらでは母親を「オカン」と呼ぶ習慣はないのだけれど、
オレは、母親に対しての最大の愛情表現をしたつもりで、
ちょっと恥ずかしいと思いながらも、
母親のことを「オカン」と呼んでみた。
母親:「あぁん?」
・・・・・・
ガ、ガラが悪いっすね・・・
・・・・・・
オレは、父親が好きだ。
コメント
親って居て当たり前だと思っちゃうんですよね。。
こぴも今日「オカン」って呼んでみようかな(´∇`)
五体満足ならそれが全て
何かをなくしてきてもそれが全て
生きていてくれれば
最高の親孝行です
素敵な日記です。
お母さん、大きくなったら
お母さん、いつかはさよなら、
お母さん、ああいとしの母さん、ありがとう。
↑みたいな歌詞の曲が教育テレビでやるんですが
涙ぐんじゃいます。 ジーンとしちゃうんです。
自分のお母さんを思うと同時に
自分の子供達にとって、あたしがお母さんなんだ、
強くならなくちゃ、って思うんです。
親ってすごいなー、と歳を重ねるにつれ有難さが増しますね。
クリスマスも近いし、、プレゼントでもするかな。
やっぱりママの存在は大きいですよね。
あぁん?と言ってしまうオカンさんですが
顔を洗った時に鼻に指が入った時には
そっとティッシュを差し出してあげて下さい…。
オカンにとって、ゲルタさんが居る という事が
幸せなのですよ♪
イヤーン。
そそ、なんか、親の有り難味を忘れて
「いて当たり前」って思っちゃったりするんですよね。
決してそんなことはないはずなのに。
ついつい、なんですよね。
●春紫苑様。
生きていてくれればそれが全て。
なるほどー。
親子でお互いにそう思っているのが理想ですよね。
や、親子関係だけに限らず。
●ボンバー子猫ちゃん様。
わぁ、
なんだか歌詞を読むだけでジーンとしてしまう歌ですね!!
いつかはさよなら、なんてあんまり考えたくないですけど、
それも現実だから、それまで、いかに親孝行するかって事を
子としては考えていきたいですよねー。
や、ボンバー子猫様はお母様ですよね!!
きっとお子様がたもありがとうって思ってますよー。
●ぷーこ様。
ですよねー。
ホント、歳を重ねるにつれ、親の有り難さって増してきますよね。
大人になって急に気づいて、突然親孝行しだしたり(笑
あ〜、オレもプレゼントしようかなぁ。
でも、親にするプレゼントって、
何をプレゼントしていいかちょっと悩みますよねー。
●★パンダ★様。
ですねー。
パパもママも同じなんだけど、
どうしてもママのほうに優しくしてあげたくなってしまいますね。
やっぱ、ママのほうが優しく感じられるのですかねー。
や、オレがいることにウチの親が幸せを感じてくれてるなら、
息子としてもこんなにウレシイことはないですね。
挨拶もなしにすみません。。
でも、これからもゲルタさんの日記読みに伺わせてもらいます☆
パンダ共々これからもよろしくです(^ー^* )
ええええっ!?
マジですか!?
そうなんだ・・・
寂しくなりますけど、こちらこそよろしくお願いします!!
もし、復活なされることがありましたら教えてくださいね!!