妄想、膨ラム。

　
　
　
　
　
今年はもう、捨てました。

ワタクシ不肖ゲルタ、毎年毎年新年を迎えるたびに
「今年は結婚する」、
「今年こそは結婚してやる」と言いつづけておりますが、
今年も残り僅かとなりました今日、
その予兆も前兆も何も無いが為、
ワタクシ、今年中に何か進展を望むことはもう、辞めました。
今年はもう、捨てたのです。
　　
ですがワタクシ、来年こそは、と。
来年こそは是非とも結婚を、と。
いや、結婚とまではいかなくてもいい。
来年中にせめて彼女くらいはと、そう、考えております。
　
来年こそは是非とも彼女を！！
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
そしたらもう、アレね。
彼女ができたら、アレ。
　
　
　
是非ともお料理を作っていただきたい。
　
　
　
もー、トントントントンなんつって軽快に包丁でリズムを刻んでね、
キュウリだかキャベツだかなんだかを切ってさ、
オレはその彼女の姿を後ろから
眺めてたりなんかしちゃったりしちゃってるワケなんですけど、
そしたら急に彼女が「痛っ！！」なんつって、
オレが慌てて近寄ってみたら
彼女の指がちょっとだけ切れてたりすんのさ。
オレはもう、心配顔で「大丈夫？」なんつって彼女の手をとって。
見詰め合う2人。
　
　
　
そして始まるロマンス・・・
　
　
　
オレ思うに、包丁ってのはアレだな。
包丁ってのは料理をする道具じゃなくて、
アレは、彼女の指をちょっとだけ傷つけて
2人を接近させる為の道具だな。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
そんでさ、ちょっと変態みたいなこと言うけど、
その彼女には、是非ともエプロンを着けていただきたい。
いや、フツーにエプロンを着けるんじゃなくてね。
　
　
　
是非とも、裸にエプロンを着けていただきたい。
　
　
　
裸エプロンですよ裸エプロン。
裸エプロンってのはもう、男の憧れですから。
ソレは、是非とも1度はお願いしたい。
そしたらもう、男は「フゴーッ！！」ってなっちゃってね。
「フゴーッ！！」ってなっちゃって。
　
　
　
そして始まるロマンス・・・
　
　
　
オレ思うに、エプロンってのはアレだな。
エプロンってのは、お料理の時に着用するものじゃなくて、
アレはプレイをする時のコスチュームだな。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
でも、裸エプロンっつっても、
「全裸にエプロン」っつーのはちょっとダメね。
「エプロン1枚とっちゃうとすぐに全裸」というスタイルだと、
その後がちょっと、味気ない。
やっぱ、その後に致す行程において、
「脱がす」という行為は結構大事なポイントでもありますから。
　
　
　
裸エプロンとは言えど、是非ともパンツは履いてていただきたい。
　
　
　
やっぱ、「脱がす」という行為はなんというか、
その後に致す行為の為の助走的な意味合いもございますから。
「ホップ・ステップ・ジャンプ」で言えば、「ホップ」ですから。
是非ともパンツは履いてていただきたい。
となると、「じゃ、ステップはなんなんだ？」って事になるのですが、
まぁ、その辺は靴下でも履いてていただいて。
　
　
　
「パンツに靴下、そしてエプロン」という格好でいていただきたい。
　
　
　
たまに「ホップ・ステップ・ジャンプ！！」かと思えば、
「ステップ」を抜いて「ホップ・ジャンプ！！」だったりしてね。
パンツは脱がすけど靴下は脱がさねー、みたいな。
全裸だけどなぜか靴下は着用、みたいな。
　
　
　
そして始まるロマンス・・・
　
　
　
オレ思うに、女性のパンツってのはアレだな。
女性のパンツってのは、女性が着用するモノであると同時に、
アレは男性が脱がせてイキオイづく為の
ロケットブースターみたいな役割も担っているんだよな。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
で、彼女は当然、ウチに泊まっていただいたりもするのですが、
そしたらね、できればパジャマなどの類は
持ってきてほしくないですね。
「着るのが無いー」なんつってね。
そしたらもう、アレ。
　
　
　
是非とも、オレの男モノのシャツを着ていただきたい。
　
　
　
白。
もちろん、白シャツね。
もう、サイズが合わなくてブカブカでね、
シャツの裾は太腿のあたりまであって、
パンツがギリ見えるか見えないかくらいでね、
袖は2、3回まくっっちゃったりなんかしちゃったりして。
やっぱね、女性に男モノのシャツを着てもらうってのはもう、
男の憧れみたいなトコロがありますから。
男はもう、女性のそういう姿を見たら、キュンッてなりますから。
胸がキュンキュンいいますから。
　
　
　
そして始まるロマンス・・・
　
　
　
オレ思うに、男モノのシャツってのはアレだな。
男モノのシャツってのは、
男が着るよりも、女が着てこそのモノだよな。
女が着てこその男モノだよ、アレは。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
そんで、アレね。
そんで次の朝に目が覚めたらさ、
いつの間にか隣には彼女がいなくてね。
そんで、キッチンの方からまた、
トントントントンと包丁が心地よいリズムを刻んでてね。
オレは、料理をしてくれてる彼女の姿を後ろから眺めてるんだけど、
そしたら急に彼女が「痛っ！！」なんつったりするもんだから、
オレは慌てて近寄って
「大丈夫？」なんて彼女の手をとったりしちゃったりして・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
・・・・・・
　
　
　
　
　

　
　

　
　
　
　
　
　
　
　　
ちうか、
こんなことばっか言ってる男が来年結婚できると思うかい？
思わねーよ、オレは。

ふっ。