母親は、ブランド品のバッグをいくつか持っているのだけれど、
買ったら買ったで実際にはソレらに荷物を入れて持ち歩こうとはせず、
じゃ、何に荷物を入れて持ち歩くのかというと、
そのブランド品のバッグを購入した際にバッグが入っていた袋、
あの、ブランドのロゴが書かれてる紙袋を大事にとっておいて、
ソレに、荷物を入れて持ち歩いている。
母親:「だって、せっかくのバッグ使うのは勿体無いじゃな〜い」
まぁ、お高いをお金を出して購入したブランド品のバッグを使うのが
勿体無いという気持ちは解らないではないけれど、
だからといって、バッグの代わりにそのバッグが入っていた
「GUCCI」と書かれた紙袋を持ち歩くのはどうなんだろう。
何かがオカシイ気がする。
母親:「いいじゃない。
これだって、いちおうGUCCIなんだから」
まぁ、そりゃぁそうなんだけれど所詮は紙袋。
そんなに自慢気に持ち歩けるモノではないじゃないか。
そもそも、主となるバッグを勿体無いから、と使わずに、
その付録の紙袋をメインで使ってるだなんてそんな話、
どう考えても何かがオカシイじゃないか。
見かねたオレが、母親に、
「貧乏臭ぇからそんなオマケの紙袋持って歩くなよ〜」
そう言うと、母親は、
「貧乏臭いってアンタね、
これだってGUCCIの商品の1つなんだからね。
それに、これは、バッグを持ってるという証なんだから」
そんなことを言う。
「だったら、そんな紙袋じゃなくて、
そのバッグを使えばいいじゃない。
バッグが勿体無いから紙袋を使ってるなんて、
何かちょっとオカシイよ?
貧乏性のクセに思いっきり見栄を張ってる感じがする」
オレがそう言うと、母親は、少しだけ声が大きくなった。
「いいの!!
お母さんはベツに見栄っ張りじゃないもん!!」
そして母親は、続けて言った。
「それにアンタね、
さっきからアンタは紙袋紙袋って言うけど、
こういうお店のモノになるともう、紙袋っては言わないんだよ!?
そこらのデパートのは紙袋って呼ぶけど、
GUCCIとかの紙袋は、もう紙袋とは呼ばないの!!」
ソレを聞いてオレが、
「じゃ、GUCCIの紙袋のことはなんて呼ぶのさ?」
そう訊くと母親は、自信たっぷりな感じで、言った。
「ペーパーバァ〜ッグ」
・・・・・・
その後、
試しに、家にあったいくつかの紙袋を母親の前に並べてみた。
オレはその紙袋らを指し、母親に尋ねる。
ゲル:「この袋はなんて言うの?」
母親:「シャディのサラダ館の、紙袋」
ゲル:「この袋はなんていうの?」
母親:「ユニクロの、紙袋」
ゲル:「じゃ、この袋は?」
母親:「GUCCIのペーパーバァ〜ッグ」
わかった。
さきほどから母親と話していて
「何かがオカシイ。
母親は何かがオカシイ」
そう思っていたのだけれど、わかった。
なんてことはない、頭がオカシイのだ。
コメント
別にいいんじゃないですかね、若い子たちも結構やってますし(笑
買った商品よりもったいなくて使えない・・・
捨てれずにたまる一方なので、デルタさんのお母様に差し上げたいくらいです。
もう、お母さん、最高!
あの袋は私も捨てられないっす。でも、肝心のバッグを使わないってところがさすがに上級者だわ(笑)
おお、ショブクロって言うんですか!!
知らなかった!!
なんか、調べてみたら、ああいう袋がオークションに
でてたりするんですね。
で、結構いい値段で取引されてたり。
ビックリでした。
恐るべしショブクロ。
●るん様。
ああ〜、ああいう袋って溜まりますよね。
なんか、捨てるのに勇気がいるというか。
その気持ち、わかります。
是非、ウチの母親にください(笑
や、ウチの母親はきっと買います!!
●ポピー様。
ありがとうございます!!
や、ポピー様もあの袋が捨てられないんですね!!
確かになんか、勿体無い感じしますよね。
あと、ディズニーランドの袋とか。
使わないけど、なんか、捨てづらいですよね(笑