こんにちは、ゲルです。
つい先日まで残っていた雪もすっかり溶けて
季節はすっかりめっきり春といった感じ。
花のつぼみもすっかりめっきりもっこり膨らみ始めた今日この頃、
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
たまに血便垂れ流したりもするけど、ワタシは元気です(←瀕死)
まぁ、それはソレとして。
先日のこと。
「春の火災予防運動」っちうことで、
ウチの職場において、職場内で起きた火災を想定した、
職員約400人を巻き込んだ大々的な避難訓練が行われました。
まぁ、オレから言わせりゃ、
「“火災予防”だっつってんのに避難してどうすんだコノヤロー」
って感じなのですけどね。
や、それはイイとして、ウチの職場で、
そんなビッグイベント的な避難訓練が行われたのですが。
で、その避難訓練の一切を仕切るのが、オレが所属する総務課。
10人にも満たない人数で、館内放送や避難経路の確保、
消防署への通報や避難誘導、さらには、
館内の安全確認や訓練後の消防士さんのお話のセッティングなどなど、
訓練に関するあらゆる仕事を取り仕切ります。
中には、
「火災発生(想定)から全員が避難を終えるまでのタイムを計測」
なんてモノもありまして。
もはや、“競技”。
もはや、「避難訓練」という種目。
「去年の避難タイムより遅かったら話になんないよねー」
そんな感じで、総務の人間は、
このビッグイベントの成功の為に最善を尽くそうとしてました。
もちろんオレも、
「まかせろ!!
“避難訓練の鬼”と呼ばれるこのオレが、
全員をスピーディーに、かつ安全に避難させるぜ!!」
なんて意気込んでいたのですが。
ですが。
火災(想定)が起こって避難が始まるとまー、動かねぇ動かねぇ。
や、何が動かねぇって避難する職員が動かねぇ。
避難の誘導を担当する立場のオレが、
「こっちの階段から降りてくださ〜い!!」
なんて声を張り上げたところで、避難する職員はノロノロノロノロ。
「急いで!!でも走らないで!!」
なんて言ってみたところでノロノロノロノロ。
もう、バカみたいに遅いワケですわ。
なんちうの?
はじめから頭の中に「あくまでも訓練」ってのが入ってるから、
もう、ちょっと小バカにした感じなんですよね。
「え〜?訓練なんてメンドクセェ〜」的な。
まるで緊迫感が無いワケですわ。
笑いながら移動してる輩もいやがる。
オメーらふざけんな、と。
こういう訓練をしっかりやらないと、
いざ、火災が発生した時に焼け死んでしまうぞ、と言うワケですよ、
“避難訓練の鬼”としましては。
『避難訓練を笑う者は避難に泣く』という言葉もあるじゃないか、と。
オレが作った言葉だけど!!
しかし職員さんは、相変わらず無気力、
そして訓練を小バカにした感じでただ、
誘導するオレの後をノロノロノロノロついてくるだけで。
しかもソレが400人もいるから、スッゲー時間がかかる。
400人が400人、みんなノロノロノロノロ。
アホか!!
オメーらはアレか!!
ハーメルンの笛吹きの後をついてくる子供か!!
死ぬぞ!?
火災が発生したら、確実にオマエらは焼け死ぬぞ!?
“避難訓練の鬼”としましては、
職員さんにハッパをかけるワケですよ。
しかし職員さん、
「だって、火事なんて起きないでしょ〜」
アホ!!
死ね!!
焼け死んでしまえ!!
その油断が恐いのだ!!
その甘えが一番恐ろしいのだ!!
そういう事を言うヤツは、
キャンプファイヤーのように燃えてしまえ!!
千の風になってしまえっ!!
もうオレ、そんな職員さんにヤキモキヤキモキ。
そんな職員さんにイライライライラ。
もともと短気なオレは、
すっかりアツくなりながら階段を下ってたのですが、その時。
「のわッ!!」
オレ、足を滑らせて階段から落下。
避難訓練中に、足を滑らせて階段から落下。
痛ぇ〜!!
チョー痛ぇ〜!!
で、その時にですね、
ただ落下しただけならイイんですけど、なんだろう?
カマイタチ?
どういうワケか、足をスパッと切ってしまいまして。
気がついたら、どういうワケかキレイな切り口で
足首んとこががスパッて切れてまして。
オレ、大流血。
“避難訓練の鬼”、避難訓練中に病院に運ばれる!!
・・・・・・
後から聞いた話によると、
オレが病院に運ばれた後、訓練後の訓話で消防士さんは、
400人の職員がズラッと並ぶ前で、こう言ったそうです。
「えー、
今日の訓練で1人の方が怪我をしてしまいましたが、
実際の火災では、煙や炎に包まれて慌て、
そして慌てた為に周りが見えなくなって怪我をして、
逃げ遅れる人が多いようです。
もっと冷静にならないといけません。
落ち着きを失うことが、命を落とす最大の原因です」
“避難訓練の鬼”、訓練にアツくなりすぎて避難失敗!!
訓練じゃなかったら千の風に!!
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