アグレッシヴ & マイルド。
2007年10月28日 日常 コメント (11)― 前夜 ―
歯医者の受付嬢と約束をし、日記を書いたオレ。
ふと気付くと、自分の髪の毛がボサボサなことに気付いた。
「イカン!!なんだか不潔な感じ!!」
すぐさまオレは、連絡する。
相手は美容室をやっている友人、サトウ・ザ・シザーハンズ。
彼は、オレがまだ若い頃にナンパした、
看護婦さんと結婚した男なのだが、ナゼか現在、オレと友達で、
長いことオレの髪は彼にまかせている(なんか複雑な関係)。
オレは、そのシザーに連絡した。
『男前にしてくれ』
そうメールすると、シザーからすぐに返事。
『それは無理』
ぶっ殺す。
オレは、すぐにシザーに電話した。
明日の朝、一番で髪をやってもらう予約がとりたかったから。
しかしシザーは言った。
「明日オレ、結婚式あるから休みだから」
ガッカリ。
するとシザーは「何?急ぎ?」と訊く。
オレは、翌日に控えた大事なイベントのことを告げる。
「キミは、やらなきゃ気がすまない人でしょ」
彼は、オレの性格をよく把握している。
「まだ店にいるから、今からでいいならやってやるよ」
おおお、シザー!!
オレはオマエが大好きだ!!
オレはすぐ、シザーの店に向かった。
時間はすでに、10時30分をすぎていた。
「オラ、とっととやるぞ」
シザーはすでに準備をしていた。
シザーは言う。
「どんな風にしたいの?」
考えてなかった。
ボサボサの自分の髪の毛がとにかくイヤだ、
そんな風にしかオレは考えておらず、
どんな髪形にするかまでは、オレの考えは及んでいなかった。
「いや、とにかく男前ならなんでもいいんだけど・・・」
オレがもごもごとそう言うと、シザーは言う。
「それはオレの仕事じゃねぇから。それは美容整形の仕事だな」
ぶっ殺す。
この日二度目のぶっ殺す。
結局オレは、「好きにやってくれ」と頼む。
オマエの全てのチカラと技を、オレの毛髪に注げ、と。
「エラそうに言ってんじゃねぇよ」
シザーはそう言うと、すぐに仕事を始める。
「じゃぁ、横はズバーッと刈り上げちまうか。アグレッシヴな感じで」
おおお、アグレッシヴ!!
「で、上は・・・マイルドにパーマやっちまうか」
おおおおおお、マイルド!!
アグレッシヴ&マイルド!!
頼むぜ!!
アグレッシヴ&マイルドがどんなのかさっぱりわかんねーけど、
そのアグレッシヴ&マイルド、いっちょ頼むぜ!!
シザーはさすがプロ。
彼の仕事は、早い。
パーマをかけてクリンクリンになった頭の
サイドにバリカンを走らせながら、シザーは言う。
「オレ思ったんだけど、
こんな頭にしちゃったら、会社とかヤバいんじゃない?」
シザーはオレの髪をやりながら、最後まで髪形を心配していた。
「この髪形、会社で怒られるんじゃない?」
ベツにそんなんはどーでもいいのさ。
会社で怒られようがどーしようが、
そんなんは、今のオレにとってはたいしたことじゃない。
その時のオレは、翌日に控えたイベントで頭がいっぱい。
なんせ、久しぶりにめぐってきたチャンスだ。
オレは、このチャンスをみすみす逃したくは無い。
このチャンスをつかみ、ぐっと引き寄せたい。
「なんせ、チャンスの女神にはワキ毛しかないって言うからな!!」
オレは、ふざけたつもりだった。
「前髪だよ」と突っ込んでほしかった。
しかしシザー。
「へー、そんな言葉あるんだ」
シザーはいい男だが、意外とバカだった。
その時、時間はすでに深夜1時をまわっていた。
シザーの仕事はすべて終わり、
鏡の中には、アグレッシヴ、
かつマイルドにモヒカンチックなオレがいる。
「そんな感じでいい?」
シザーはオレに訊く。
いいも何も、もうやっちまったのだからどーしようもないのだが、
オレは結構きにいった。このアグレッシヴ&マイルド。
オレは、この彼の仕事に対する報酬はいくらだろうかと考えた。
なんせパーマ、フツーだったら1万以上はかかる。
オレが「いくら?」と訊くと、シザーは答えた。
「う〜ん、5000円くらいでいいよ」
ワーオ、どんぶり勘定!!
いいのか?
こんなクリンクリンパーマ、5000円でいいのか?
しかも深夜までかかってるのに!!
するとシザーは、言った。
「用事があるんでしょ?金は明日にとっておきな」
うおおお、シザー!!
オレはオマエに抱かれたい!!
シザーは若干バカな面を除けば、とてもいい男だ。
彼は、続けて言った。
「女神には・・・ワキ毛?だっけ?とにかくガンバリな」
翌日。
待ち合わせの場所に、彼女はいた。
なんて言うんだかわかんないけど、
深い青色をしたヒラッヒラの服に
濃いグレーの半ズボン?(なんて言うかわかんない)
ソレにブーツを履いて、首には白いストールを巻いている。
オレはピッチピチのパンツにハイカットのスニーカー、
上は無印のピッチピチパーカーなんか着て、
思いっきりラフな感じだったから、自分のカッコを少し後悔した。
彼女の元に歩いていく。
「こんにちは」
オレがおずおずと挨拶すると、彼女は言った。
「髪形変えました?」
オレは、素直に話す。
美容師の友達にやってもらったこと。
深夜までに及んだこと。
ここのサイドがアグレッシヴで、
ここのへんのトップがマイルドなこと。
「ヘンですか?」
すると彼女は「そんなことないです」と言った。
その反応を見てオレは、
「ちょっと失敗だったかな」と思ったのだけれど、
気を取り直して、言った。
「オレがいつも行ってる店なんですけど、
そこでご飯を食べようかなーと思ったんですけど、いいですか?」
彼女が「ハイ」と言ったので、オレは、その店に向かって歩き出した。
( 続く )
コメント
どきどきしながら読んでたのに、
おあづけだなんて!!
あれっすか!
続きはWebでって感じすか!
いまどきですかっ!!!!
その行動力とかビビっても実行する勇気とか!!
応援してます!!
てか、続きが気になるので早く書いてくださいよ〜。
いいとこでおあづけとかひどいですよ。
もんもん・・・。
心のトキメキはええもんやね〜〜
間違っても焦ったりせず、どんどん彼女をゲルタさんの虜にしていってくださいね〜〜
続編を期待しています!!
そしてゲルタさんの髪型も(笑)
ゲルタさんの恋が実りますように!
応援してます!!
いい友達で終わらないで〜(ぇ
報告楽しみにまってます!
ちょっとカッコいいじゃないですか!!!
お願い!!続いて!!!と祈ってしまいます。
ついでに髪型、のせてー!!!!
や、すみませんでした!!
前の日から書いたら、なんだか疲れてしまって
断念してしまいました!!
●魚様。
あはははははは!!
「続きはwebで」!!
最近多いですよねー。
今時のCM(笑
●るん様。
いやいやいやいや!!
もう、ビビリまくりですから!!
軽い尿漏れしてますから!!
応援してくださってありがとうございます!!
●ヒカル様。
すみません!!
疲れて書くのを断念してしまいました!!
アグレッシヴ&マイルド、
頭の横は刈り上げで、後頭部は長めのウルフで、
全体にクリクリにパーマかかってるんですよー。
●あんあん様。
うはははは!!月9!!
や、そんないいもんじゃないです!!
そんなにドラマティックではないです!!
●miyuboe様。
トキメキ、いいですよねー。
なんだか久しぶりな感じです。
なんか新鮮です。
●みさと様。
ありがとうございます!!
ってか、すみません、引っ張ってしまって!!
髪形は、なんてか、刈り上げでウルフ、
そしてクリクリパーマ。
なんてか、会社員らしからぬ髪形です(笑
●マルクル様。
ありがとうございます!!
オレも、いい友達になるのはもう沢山なので(笑
頑張ります!!
●ゲルタファン様。
すみません!!
引っ張ってしまいました。
やー、なんだか書くのに疲れてしまって。
なもんで、ちょっと長いですが、書きましたー。
いつもありがとうございます!!
●槙村 了様。
こんばんは!!
ありがとうございます!!
オレもなんとか続かせたいです!!
や、髪形ですか!?(笑
うまいこといいのが撮れたら、載せますよー。
顔は出さないで(笑