フットボールメニア。
2007年11月17日 日常・『フットボールといえば、オシムさん』
オシム監督があまり好きではない。
回りくどいのが苦手なオレは、
オシムさんのあの物言いがどうにも好きになれないのだ。
サッカー選手を「水を運ぶ人」に例えられてもよくわからん。
「サッカー選手はボールを運ぶんだべ?なに言ってんだコノヤロー」
理解力の乏しいオレには彼の言動はいちいち理解不能。
しかし、そんなオシムさんも、
脳梗塞に倒れ現在昏睡状態。意識不明。
「意識不明」と聞いてオレは、
自分が血を吐いて意識不明になった時のことを思い出す。
「意識不明だったとは言うけれど、
オレ、ホントに意識はなかったのかな?」
身体の反応が無いだけで、案外、頭の中は正常に働いてて、
何か考えてたり思い出したりしてたんじゃないかな、なんて。
どうだったろう。
残念ながら覚えてない。
でも、意識不明とはいえ、もし、脳の中がそういう状態であるならば、
きっと、オシムさんはサッカーのことを考えてるんだろうな。
「阿部、代表ニ召集スルノヤメヨウカナ」とか、
そんなこと考えてるんだろうな。
何はともあれ、オシムさんには早く回復してほしいものです。
ちなみにオレ、意識が戻った時、看護婦さんに向かって
「よ〜う、元気?」
そう言ったそうです。死にそうだったクセして。
オシムさんは何て言うんだろ。
また、あの独特の回りくどい言い回しで何か言うんだろうか。
「オ〜ゥ、三途ノ川ノ水ヲポリバレント」とかなんとか。
あんまり好きじゃないけど、彼の言葉をまた聞きたい。
聞いたら聞いたでやっぱし
「かーっ、何言ってっか全然わかんねぇ!!」
そうなるんだと思うんだけど、また聞きたい。
だから、元気になってほしいです。
・『フットボールといえば、母親』
先日のAFCチャンピオンズリーグは浦和レッズが優勝。
日本で初のアジア制覇という快挙。
選手のみなさん、
そしてサポーターのみなさん、おめでとうございます。
で、そのAFCチャンピオンズリーグ。
その様子をTVで見てた母親は、
画面を指して「あの浦和の10番の選手」そう言いながら、
ご飯を口いっぱいにほおばってるオレに向かって言う。
「あの10番の外国人って、あの外国人に似てるよねー」
「あの外国人」が「あの外国人」に似てると言われても、
全く解らないというもの。
なんせ、どの外国人だか見当もつかん。
オレは、ご飯が口いっぱいに詰まってることもあって、無視。
すると母親は言う。
「ほら、あの外国人だよ、
あの、電話のコマーシャルに出てる外国人」
ご飯を飲み込んで胃袋に収めたオレは、
「ブラピ」、そう一言だけ言ってまた、ご飯を口いっぱいに詰める。
すると母親は、「そうそう、ブラピ!!」と言う。
だが、すぐに母親の中には新たな疑問が生まれたらしい。
「ブラピって、本当は何て名前なんだっけ?
確か、ブラッド・・・ブラッド・・・ブラッド・・・」
母親、悩む。
ご飯を飲み込んでないオレは、またもや無視。
小さいころ、喋る時には口に何か入ってる時は
しゃべらないもの、と教わったものだ。
「確か、最初はブラッドだったんだよね。
でも、次のピって何の略なんだろ」
母親の悩み、継続中。
「ブラッド・ピ・・・
ブラッド・ピ・・・
ブラッド・ピース・・・
ブラッド・ピーチ・・・
ブラッド・ピ・・・」
オレは口をモグモグやりながら心の中で「ピット!!」と叫ぶ。
しかしオレの思いは母親には通じず、
相変わらず母親は「ブラッド・・・ブラッド・・・」とやっている。
と、突然。
「ブラッド・・・ブラッド・・・」とやっていた母親が
「わかった!!」
叫んだ。
「ブラッドの後はあれだ!!」
何?
「ピッグ!!」
「ブタかいっ!!」
突っ込まずにはいられなかったオレ。
口の中の米、大噴射。
・『フットボールといえば、父親』
「あの選手の名前、なんて言うの?」
母親はそう言って、
自らが「ブラッド・ピッグに似てる」と言っていた外国人選手、
浦和レッズの10番の選手のユニフォームの背中に書いてある
文字を読もうとしていた。
「P・・・O・・・N・・・ポン?」
そこまでは読めたらしい。
相変わらず口がご飯でいっぱいのオレは喋らない。
心の中で「ポンテ」と言うのみ。
すると母親、
「ポン・・・
ポン・・・
ポンタ?ポンチョ?ポンラン?」
テキトーなことを言っている。
そのうち母親、
「もう、“ポンコちゃん”でいいか!!」
そんな、勝手なことを言い出す。
ポンテ選手、ピンチ!!
名前を勝手に「ポンコちゃん」に変えられる!!
すると、父親が口を挟んだ。
「ポンコちゃんは無いだろー」
その通り。
サッカー選手なのに「ポンコちゃん」はあんまりだ。
父親は言う。
「名前、わかんねーの?さっきからアナウンサーが言ってるだろ」
そう言われた母親は、
「最近耳がダメなんだ」とか
「アナウンサーのクセに発音が悪くて聞き取れない」だとか
そんな、テキトーな言い訳をする。
「だって、このアナウンサー、
自分ばっかり興奮して何言ってるかわかんないんだもん」
まぁ、それも一理あるのだけれど、
確実に「ポンコちゃん」と言ってないことは明白だ。
すると父親は、
「じゃ、教えてやる」と言い、
「あの選手の名前はなー」
そして、言った。
「ポンセだろ」
うーん、オヤジ。
気持ちは解らないでもないけど、
ソレは浦和レッズ(サッカー)ではなくて、
大洋ホエールズ(野球)の選手だね。昔の。
・『フットボールといえば、松木安太郎』
解説者である松木安太郎の解説。
「それっ!!行けっ!!」
「シュート撃ってシュート撃って!!」
「うわー、危なーい!!」
その実の90%は「解説」ではなく「応援」だと思うのだが、どうか。
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