エリ VS 偽サンタ。
2007年12月22日 日常 コメント (3)姪っ子のエリ(4歳)は、サンタを信じている。
カワイイ。
ジツにカワイイもんだ。
そんな純粋な心の持ったまま育ってくれればいい、
叔父さんとしては、そう思う。
しかし。
しかし、だ。
エリのその「サンタを信じている」という、
そんな純粋な想いのおかげで、大人は厄介なことになる。
クリスマスまであと1週間、という日のこと。
エリが、言うのだ。
「サンタさん、来てくれるかなー」
サンタを信じているエリは、一週間前からサンタがくるのを、
サンタがプレゼントをくれるのを、心待ちにしている。
「パパとママには、ドラゴンボール買ってもらったでしょー。
じーとばー(オレの両親)にはたまごっち買ってもらったでしょー」
どうやらエリは、姉夫婦とオレの両親に、
「24日に渡す」という約束で、
すでに欲しいモノを買ってもらったらしい。
そんなエリが、言うのだ。
「あとは、サンタさんにプレゼント貰うだけだなー」
エリの言うことはこういうことである。
エリにとって、クリスマスというのは、
まず、「パパとママにプレゼントを貰える日」であり、
そして、「じーとばーにプレゼントを貰える日」であり、
しかも、「サンタにもプレゼントを貰える日」なのである。
つまり、サンタを信じているエリにとっては
「親=サンタ」もしくは「じーとばー=サンタ」などという公式が
頭の中にはこれっぽっちも存在しないワケであり、
エリにとって、サンタという存在は、
「パパとママ」からも「じーとばー」からも独立した存在であって、
クリスマス前にすでにパパとママ、そしてオレの両親から
プレゼントを買ってもらったエリとしては、
「パパとママニとじーとばーにプレゼント貰って、
あと、サンタさんもプレゼントもらえるよねー」
ということになるのだ。
サンタを信じるエリにとっては、
そこではじめて、クリスマスが終了になるのだ。
「ねー、サンタさんもプレゼントくれるかなー」
否定したい。
おもいっきり否定したい。
「サンタさんは、ジツはパパだったんだよ」言いたい。
でも、できない。
カワイイから。
サンタを信じてる心を踏み潰したくないから。
「ねー、サンタさんはいるんでしょー」
エリが言う。
「パパとママにプレゼントもらって、
じーとばーにプレゼントもらったから、
あとは、サンタさんにもプレゼントもらえるんでしょー?」
ソレを聞いたオレの姉、キシリア姉さんは言う。
「どーかなー。
エリがいい子にしてたら、
サンタさんもプレゼントくれるんじゃないかなー」
その時オレは気づいた。
キシリア姉さんの視線に。
いや、キシリアだけじゃない。
その場にいるキシリアの旦那、
そして、オレの両親までもがオレの方を見つめている。
そして、その4人の視線が熱く、語っているのだ。
(ゲル、オマエがサンタのぶんを買ってやれ)
えええっ!?オレ!?
キシリア姉さんはエリに言う。
「エリちゃん、サンタさんにお手紙書いたら?
いい子にしますって書いて、
欲しいモノをくださいってお手紙に書いたら?」
するとエリはソレを真に受け、手紙を書く。
チラシの裏。
「書いたよー!!」
するとキシリアは、言った。
「じゃぁ、その手紙をゲルちゃんに見せてごらん」
エリは、チラシの裏に書かれた短い文章を、オレに見せた。
『 サンタさんへ
たいこのたつじんをください
えりはいいこにしています 』
おいおいおい、
たいこのたつじんって、『太鼓の達人』だろ?
ニンテンドーDSのゲームソフトだろ?
4千円?5千円?
どちらにしろ、そんくらいすんだろ?
「サンタさん、たいこのたつじんくれるかなー」
エリが言う。
だから、オレは、言った。
「サンタさんってね、
フィンランドっていう遠い遠い外国に住んでる人だから、
もしかすると『太鼓の達人』っていう
日本語が読めないかもしれないねー。
でも、もっと安いモノだったら、
サンタさんもきっと読めるんじゃないかと思うんだけどなー」
コメント
がんばれ!ゲルサンタ!
来年は「サンタさんが来る前にゲルタ叔父さんからの分を渡してしまう」という作戦はいかがでしょうか。
このままでいくと、来年以降ゲルサンタが恒例になってしまう気が…
(私がキシリア姉さまだったら多分そういう作戦を立てます)
なるほど、クリスマスにプレゼントは1つ!!
そうですね、ソレはいいかも!!
ウチのエリはなんか、甘やかされてる気がするんですよねー。
や、なんか、オレも甘やかしちゃうんですけど(笑
●永遠音様。
あははは!!ナイス作戦!!
そうですね、サンタより早く、
他の家族より早くプレゼントをあげてれば、
オレ以外の誰かがサンタに・・・(笑
結局、太鼓の達人買っちゃったんですけどね(笑
でも、来年はもう、あげない!!
ガムとか飴とかしかあげない!!