・早いもので、今日から3月。
日が過ぎるにしたがい外の空気はだんだんと丸みを帯びてきて、
あちこちからちらほらと梅の便りが届き始めました。
春ですね。
あらためましてこんにちは。
ゲルタでございます。
みなさんは春は好きですか?
ワタクシは春がスキです。
おだやかな気候の中にあって、人は、
この季節に多くの別れを経験します。
しかしその別れは多くの場合決して悲観的なモノではなく、
次のステップに進む為の希望に溢れた別れであり、
そしてその数々の別れたちを、この春の空気が
ふんわりと包んでくれている気がするから。
だからワタシは、春が好きです。
・さて、春の別れといえば、卒業。
いよいよ卒業シーズンとなり、
各地では卒業式なんかが行われるかと思います。
あらためまして、
卒業を迎えられるみなさん、おめでとうございます。
この支配からの卒業おめでとうございます。
戦いからの卒業おめでとうございます。
さて、卒業式といえば、アレですね。
「第2ボタン」ですね。
女子が、意中の男子や憧れの男子の学生服のボタンを貰うという、
なんだかよくわかんない慣習みたいのがありますよね。
学ランではなくブレザーが増え、
携帯電話というどこにいても繋がることができる便利なツールを
中学生でも持っている昨今、
この「第2ボタンに関する一連のやりとり」は、
未だに慣習として残っているのでしょうか。
未だに「ボタンください」なんて女子はいるのでしょうか。
はなはだ疑問ではございますが。
そんな「ボタン」。
恥ずかしながらワタクシゲルタも、中学生の時、
「ボタンをください!!」と言われたことがあります。3人から。
1人は引っ込み思案な感じの下級生の子で、
オレと同級生でもあったお姉ちゃんに付き添われて
オレんとこにやってきまして。
「ボタン、ちょーだい」と。
まあ、なんせ当の本人は引っ込み思案ということもあってか
お姉ちゃんが代わりに言ってきまして。
その子には第2ボタンはあげれないから
第3ボタンをあげたのですが。
もう1人もやっぱり下級生の子。
その子は「第2ボタンください!!」と言ってきまして、
でも、悪いけどオレ、その子のことが好きでもなかったものですから
やっぱり第2ボタンはあげられねぇってんで、
第4ボタンをあげまして。
そしたらその子は今度、
「ネームプレートください!!」
学生服の胸につけてるネームプレート、アレをください、と。
まぁ、ベツにそんなもん、要らないからあげたのですが、
そしたら今度、
「襟カラーをください!!」
学生服のツメ襟のね、あの内側についてるカラーをくれ、と。
そんなもん、襟まわりの汚れしかついてねーよ、
汚れの首輪しかついてねーよ、って思うのですが、
ソレもくれ、と。
まぁ、あげちゃったんですけど。
そしてもう1人は、同学年の子。
隣のクラスのヤツでしてね、
身長が低いオレよりも背がだいぶ高くて、
まぁ、その時すでに180センチ近くあったヤツでして。
オレと同じくバレーボール部に所属してまして、
高い身長を活かしてブロッカーとして活躍してたヤツで。
上半身なんかもう、ムキムキでしてね。
声もなんだか太い声をしてまして。
まぁ、早い話が男なんですが。
男にね、「ボタンちょーだーい」って。
いや、前からわかってたんですよ。
ソイツがそういうタイプだということもわかってた。
部活の時なんか、オレんとこ「ゲルくぅ〜ん」なんて言って
デカイ体してオレんとこいちいち纏わりつきやがって。
「ゲルくぅ〜ん、好きぃ〜」とか言いやがって。
こちとらもう、
「うるせぇ!!甘い声を出すなっ!!」
なんつって。
で、そんなヤツが「ボタンちょーだーい」って。
だから、オレが第1ボタンをあげようとすると、彼は言うのですね。
「第2ボタン残ってるじゃん、ちょーだいよー」
太いクセに甘い声で言うワケですよ。
そんで、しかも、そいつはこう言うワケですよ。
「付き合ってください」
ワオ!!
告白!!
ありがとう!!
こんなオレに好意を持ってくれてどうもありがとう!!
でも・・・
でも・・・
なんか、ゴメン!!
いや、オマエの志向を否定するつもりはないし、
それはソレで立派な愛のカタチであることは間違いないのだけれど、
「なんか、ゴメン!!」と。
だってオレ、女の子の方が好きなんだもん・・・
結局彼にもボタンをあげまして。
代わりに、彼の第2ボタンをなかば強引に受け取らされまして。
もしかすると、家ん中捜せばどこかにあるかも。
で、ふと、
「オレのボタンはどうなったんだろう」なんて、
そんなこと思ったりします。
あれから20年近く。
やっぱ捨てられちゃってるんだろうなぁ。
・卒業といえば、毎年この時期、
「別れ」をテーマにした歌がたくさん歌われます。
古いところでいえば、斉藤由貴の「卒業」。
あとは、おニャン子クラブの「じゃあね」。
他には・・・・・・
まぁ、古い曲しか思い浮かばないのですが。
で、そんな曲たちの中でも一際輝く歌、
もう、名曲中の名曲とも言えるのが、
柏原良恵の「春なのに」。
卒業をテーマに、別れを迎えなければいけない
女性を歌った曲なのですが、これがまた、いい歌。
この季節、
「♪春なのーにー、春なのーにー
ためいーき、またひとーつー」
なんてついつい、口ずさんでしまったりします。
で、その「春なのに」。
この「春なのに」、最近歌ってて、
ふと、ひっかかる歌詞がありました。
や、この歌の中に、こんな歌詞があるのですね。
「♪記念にくださいボタンをひとつ 青い空に捨てます」
・・・・・・
捨てんならあげねぇよな。
コメント
そういう意味合いの歌詞では?
(勝手に失恋ソングにして、すみません)
中学生のときに先輩にもらったボタン、とってあります★
だからゲルタさんのもきっと「思い出の箱」みたいなモノの中に大切に保管されてるんじゃないですかね?♪
その男の方も・・・w
第1、第3、第4と、、貰い手がついて・・・
本命の第2は?
もしかして、制服についたままとか?
うはは、もう、失恋ソングにしちゃってください!!
気持ちはありがたいけど・・・でも・・・
ごめんなさい、という感じです。
●ぁゃ様。
おおおおお、ステキ!!
ボタン、とってあるんですかー!!ステキです!!
いやー、オレのはどうでしょうかねー。
とっておいて欲しい気もするんですけど・・・
でももう、そのボタンの存在も忘れてるのかもしれませんね(笑
●やあちゃん様。
はい、ソノとおりです!!(笑