何モ無イトイウコト。
2008年3月25日 日常 コメント (5)昼休み。
パンを加えながら『立入禁止』の看板がかかってる
金網を乗り越えて屋上に上がると
空がどこまでも青いことに気付いた。
青い空をその身体に取り込んだ空気も青く澄み冴えて
どこまでも遠く見渡すことができ、
彼方にある青い山々は遠くで空の青と溶け合っている。
近くに目をうつせば緑色に染まりつつある低い山。
あと数週間もすれば満開の桜で桃色に染まる。
そこから目を移せば真っ白に輝く太陽の光を反射させた川が
ゆらゆらと白く流れている。
そこからさらに目を移せば大地の色の田んぼがあって、
数ヶ月もしたらその田んぼにもその白い水が入って
緑の中で白くゆらゆらと輝き、
そのゆらゆらした輝きがなくなる秋にはそれは黄金色に染まる。
オレは青空の下、そんな景色を眺めながら思うのだ。
「何も無ぇなぁ」
そして、「何も無い」ことを素晴らしいと思う。
以前、
オレが住む土地を他所の人間に「何も無い」と笑われたことがある。
その時オレはそれが悔しくて、
そして同時に「何も無い」この土地を恥じたのだけれど、
今日、この景色を見た時、
「何も無い」ことを恥じた自分を恥じ、そして、気付いた。
田舎には、「何も無い」ということがあるのだ。
最新の文化やたくさんの刺激があることが都会のよさならば、
田舎のよさは「何もない」ということがあることだ。
「何もない」ところに足を踏み入れた時、時間は確実に止まる。
風を感じながら空と空気の青、太陽と川の白、そして木々の緑。
ソレを目にした時、時計が刻む時間などはもはや意味が無くなる。
「何もないこと」のなんと素晴らしいことか。
モネやセザンヌだって、
ソレを完璧にカンバスにおくことはきっとできないだろう。
それでもまだ、
「何もないこと」を笑う人がいたら、こう言ってやろう。
「何もないことの素晴らしさに気付かないヤツは、たいしたこと無ぇ」
コメント
なるが住んでる所も田舎で何も無い所なので、共感できました。
でも、なるはこの地を離れたいとは思いません。
何でもあり過ぎる、都会の方が寧ろ「うざい」と思います。
田舎は田舎で、良い事あるんだから。
実家が南会津です。
とーってもとーってもとーってもなんにも無いところですが
私が結婚してから実家が引越しをして
初めてその地方にご縁ができました。
空気がおいしくて水がおいしくて
山がきれいで、ほんとに感動しました。
そういうところが残っているから、
人が癒されるんですよ
ゲルタさん!詩人のようです
なんだか、素敵ですね
『何も無い』すら有りません・・・ orz
あ、『何も無い米軍基地』なら有るや(謎
おお、なる様も!!
オレもこの地を離れたいとは思いませんです。
あ、一度だけ大阪に住もうと考えたことありましたけど(笑
都会には都会のよさがあって、
田舎には田舎のよさがあって、
そして、どちらを好むかは人それぞれのところがありますけれど、
何も無い田舎にも素晴らしいところが確実にあるんですよね。
てか、他所の人に笑われる筋合いはないんですよね(笑
●ボンバー子猫ちゃん様。
南会津!!
いいですよねー。
南会津はホントにいい!!
町はありますけれど、
そこを少し離れればすぐに大自然に包まれるんですよね。
まさに自然の宝庫です。
冬は厳しくて大変ですけど、でも、
厳しさの中に美しさがあるんですよねー。
あの土地の美しさは、
昔からずーっと変ってないのだろうと思います。
ずーっとずーっと受け継がれてきて、
これからも受け継がれていくものだろうと思います。
●やあちゃん様。
そうなんですよねー。
よく心が洗われるって言いますけど、
まさにソレなんですよね。
その時間を自然が与えてくれるんです。
や、詩人のようですか!?
ややや、お恥ずかしい!!
●さかち様。
何も無い米軍基地!!
でも、やっぱ、横浜っていうと憧れますよー。
カッケーって思います。
てか、米軍基地の近くですか?
最近米軍が何かとアレですし、
中には悪いのもいるでしょうからお気をつけくださいね!!