6歳児 VS 34歳児。

　
　
　
　
　
　
友人マサの子供であるリョーくん（6歳）は、賢い。
ちうか、6歳なのにどこか冷めているというかなんちうか、
あまりにも大人びていて「かわいくねぇ〜」と思うことがあります。
　
先日もそうでした。

先日、マサの家に遊びに行ったのですが、その時オレは、
「コーラが好きだ」というリョーくんへのお土産に、
コカ・コーラを買っていったのです。
そしたらリョーくん、オレが買ってきたコカ・コーラを見て一言。
　
　
　
　
　
　
　
　
リョ：「僕はペプシの方が好きなんだけどね」
　
　
　
　
　
　
　
　
か、かわいくねぇ・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
他にも、リョーくんに
「好きな食べ物は何？」って訊いたワケです。
そしたらリョーくん。
　
　
　
　
　
　
　
　
リョ：「う〜ん、特に無いかな〜」
　
　
　
　
　
　
　
　
かわいくねぇ〜。
なーんか、かわいくねぇ〜。
　
　
　
　
　
　
　
　
ゲル：「でも、ママのごはんは美味しいでしょ？」

リョ：「まぁね」

ゲル：「今日もごはん、美味しかったでしょ？」
　
　
　
　
　
　
そしたらリョーくん。
　
　
　
　
　
　
　
　
リョ：「う〜ん、まぁまぁかな」
　
　
　
　
　
　
か、か、か、かわいくねぇーっ！！
　
　
　
　
　
　
だってさ、オレらが子供の頃っつったら、
「まぁまぁ」だなんて、そんな概念はなかったですよ！！

「好き」か「嫌い」しかなかった！！
「美味い」か「不味い」しかなかった！！

YES・NO枕くらいのイキオイで2つの選択しかなかったですよ！！

それなのに、「まぁまぁ」って！！
6歳児が「まぁまぁ」って！！
なんてファジーな！！
　
　
　
　
　
　
と。
そしたらリョーくんは、オレに向かってこんなことを訊いてきました。
　
　
　
　
　
　
リョ：「お兄ちゃん（オレのこと）、寿司は好き？」
　
　
　
　
　
　
だからオレは、「好きだよ」と答えました。
　
　
　
　
　
　
リョ：「じゃ、寿司の中でいちばん好きなのは何？」
　
ゲル：「うーん、エビかなぁ・・・
　　　　あ、エビっつっても生のじゃなくて、蒸しエビの方ね！！
　　　　ああ〜、でも、玉子も捨てがたいよねぇ〜。
　　　　なんつーの？
　　　　“玉に始まり玉に終る！！”みてーな？
　　　　“玉子を制するモノは世界を制す！！”みてーな？
　　　　あー、どっちも捨てがたい！！
　　　　いちばんなんて決めらんないよー！！」

リョ：「ふーん、そうなんだー」

ゲル：「うん、そうだねー。
　　　　オレが好きなのは蒸しエビと玉子だね！！
　　　　じゃ、リョーくんは？
　　　　リョーくんは何がいちばん好きなの？」
　
　
　
　
　
　
そしたらリョーくん。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
リョ：「ウニ」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ウニ・・・・・・

6歳児がウニ・・・・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
オレが6歳の頃なんか、
かっぱとかんぴょうしか食ってなかったぜ・・・・・・

初めてウニ食ったの、24歳の時だぜ・・・・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ゲル：「おい、マサ」

マサ：「ん？何？」
　
ゲル：「オメーの息子、ブッ叩いていい？」

マサ：「なんでだよ！！やめろよ！！」

ゲル：「だってよー！！
　　　　オメーの息子、ウニとか言ってんだぞ？
　　　　6歳なのにウニが好きとか言ってんだぞ？」

マサ：「あー。だから？」
　
ゲル：「ブッ叩くしかねぇっしょ」

マサ：「だからなんでオマエはすぐに叩くとか言うんだ！！」

ゲル：「だぁってよ！！
　　　　6歳くらいっつったらフツー、かっぱとかんぴょうだろ！！
　　　　かっぱとかんぴょうが僕らの御馳走だったろ！！
　　　　ソレが、ウニって！！6歳児がウニって！！」

マサ：「しょーがねぇっしょ！！
　　　　好きなんだから！！」

ゲル：「だからって子供にウニを与えてんじゃねぇよ！！
　　　　ウニは二十歳になってから！！」
　
　
　
　
　
　
と、そんなことしてたら、
またリョーくんがオレに訊いてきました。
　
　
　
　
　
リョ：「ねー、お兄ちゃんは結婚してるの？」
　
　
　
　
　
　
あ、痛い。
　
　
　
　
　
　
リョ：「お兄ちゃんは結婚してないの？」
　
　
　
　
　
痛い痛い。
なんか、心が痛い。
　
　
　
　
　
　
そしたらマサ。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
マサ：「こら、リョー。
　　　　このお兄ちゃんにそういうこと言っちゃダメだぞ。
　　　　お兄ちゃんは結婚したくてもまだ出来ないんだから」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
マサ・・・オメェ、さらっとヒドイこと言うねぇ・・・
　　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
マサ：「あ、悪ぃ」

ゲル：「いやいや、ベツにいいけどよ。
　　　　でも、気をつけろ。
　　　　オレはワリと傷つきやすい人間だからよ」
　
マサ：「おお、悪ぃ」
　
ゲル：「ほら、
　　　　オレってワリと、硝子の少年みてぇなとこあるじゃん？」

マサ：「ソレは無ぇよ」

ゲル：「つーか、オレは結婚したいけどできないんじゃねぇから。
　　　　いずれするけどまだしてないだけだから」

マサ：「ソレってなんか違うの？」

ゲル：「違うじゃん！！全然意味違うじゃん！！」
　
　
　
　
　
　
そしたらリョーくん。
　
　
　
　
　
　　
リョ：「お兄ちゃん、早く結婚したほうがいいよ」
　
　
　
　
　
　
うわ！！
なんかオレ、6歳児に結婚を勧められてる！！
　
　
　
　
　
　
リョ：「だいじょぶだって」
　
　
　
　
　
　
しかもオレ、6歳児に励まされてる！！
　
　
　
　
　
　
しまいにゃリョーくん。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
リョ：「早く子供作ったほうがいいよ」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
なんか・・・かわいくねぇ・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
つーかさ！！
子供の作り方知ってんのか？6歳児が！？
コウノトリが運んでくんじゃねぇぞ？
オレが教えてやろうか？
子供の作り方、オレが教えてやろうか？
この性教育の夜回り先生と言われているこのオレが！！
　
　
　
　
　
　
ゲル：「いいか、リョーくん。
　　　　子供っていうのはね、
　　　　ホントはコウノトリが運んでくんじゃないんだぞ？」

　
　
　
　
　
そしたらリョーくん。
　
　
　
　
　
　
リョ：「知ってるよ」
　
　
　
　
　
　
え？知ってんの？
6歳なのに、子供の作り方知ってんの？
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「パパとママが、いっぱいチューすればできるんでしょ？」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
・・・・・・
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
ふ。
なかなかかわいいこと言うじゃねぇか・・・・・・