メールアドレスをもらった。
メールアドレスをもらったのだ。

飲み屋のオネイサンに、メールアドレスをもらってしまったのだ。
 
 
 
 
 
 
先日の花見、っちうかフリスビーの後のことである。

花なんかちーっとも咲いてない公園で
花見をやるはずがうっかりフリスビーをやってしまった後、
オレたちは居酒屋に行き、酒を飲んだ。
そしてソノ後、オネイサンがいる飲み屋さんに行く。
そういう店が苦手なオレは、
ただなんとなーくみんなについて行って、
ただなんとなーくそのオネイサンがいる店に入ったワケだが。

そこのオネイサン。
オレの隣に座ったオネイサン。

歳は22。
最近失恋したばかりだそうでなんだか暗い顔をしてたのだが、
そのオネイサンの失恋話や過去の辛かった恋愛の話などを、オレ、
ほぼ一方的に聞かされていて、
オレはただ、「へー」とか「ほー」とか
「そーなんだー」とか言ってただけなのだが、そのオネイサンに。

メールアドレスをもらったのだ。

しかもそのアドレスは、
よくわかんないけど仕事用のヤツではないらしい。

オネイサンは、
名刺のウラにあらかじめ書いてあるアドレスの下に
もう1つのアドレスを書くと、それらを指さし、こう言ったのだ。
 
 
 
「こっち(あらかじめ書いてあった方)のは
 仕事用のケータイですから、
 こっち(新しく書いた方)にメールしてくださいね」
 
 
 
そして、時間が終って帰るオレに向かって、最後にこう言ったのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「メール、待ってますからね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ま、ま、ま、ま、待ってますからね?(←ズッキンドッキン)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いやいやいやいや!!
待てよオレ!!
そう簡単にズッキンドッキンしてんな、オレ!!

なんせ、相手はプロだぜ。
そういう作戦でオレをカモろうって作戦かもしれねぇ。
オレを首ったけ状態にしておいて、
オレを夢見心地にさせといて、
そうしてカモろうって話かもしれねぇ。

なんせオレは、こういう店が苦手だ。
苦手なうえに不慣れなもんだから、
こういったオネイサンたちとのやり取りに、
男と女のラヴゲーム的なモノに疎いのだ。
 
そんなオレだから、
もし、これがオネイサンの作戦だったとしたら、
オレは蟻地獄に泳ぐアリのように、
夢見心地のまま引きずり込まれていくのかもしれない。
だから、こういうのは極力慎重に行うべきなのだ。
 
だけど。

頭ではそう理解していても、
頭の隅っこのほうでは、こうも思うのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「夢見たっていいじゃない!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、何度もここで書いてるように、
生憎オレにはメールをするという習慣が無い。

大事な用件があり、ソレが必要ならばするけれど、
それでも、平均から比べると極端に少ないほうなのだろうと思う。

そんなオレだから、
こういった場合、相手にどんなメールを送ればいいのかがわからない。

しかも相手は飲み屋のオネイサンだ。
それも、若い。

きっとたくさんの人と、
きっと、彼女目当てのたくさんの男とメールしてるに違いないのだ。

そんな相手に、なんてメールを送ればいいのか。

「楽しかった」?

いやいや、
失恋話を聞かされてただけで、楽しい話なんかいっこもなかった。

「また行きます」?

いやいや、
それだったら彼女の仕事用のアドレスにメールすればいいじゃないか。
 
 
 
と、店の帰りに早速メールを送ろうと悩んでいると、友人達が言う。
 
 
 
「そんなの簡単だべ」
 
 
 
友人達は、こういうのがオレと違って得意だ。
なんせ、こういう店に通いなれてるし、
こういう店のオネイサンとも付き合い慣れてる。
 
 
 
「こういうのはな、ベツにフツーでいいんだよ。フツーで」
 
 
 
まぁ、確かに。
 
 
 
「最初は件名な。
 はじめは件名は入れておいたほうがいいな」
 
 
 
じゃぁ、フツーに最初は「こんばんは」で。
 
 
 
すると友人は言う。
 
 
 
「こんばんはっておかしくねぇ?
 だってさっき会ったばっかりだし」
 
 
 
じゃ、「お疲れ様です」で?
 
 
 
「固い!!
 前から思ってたけど、オマエのメールは固すぎる!!」
 
 
 
確かに、そうかもしれない。
 
 
 
「相手は飲み屋のおねーさんだぞ?
 ここはな、もっとフランクな感じで行くべきだな」
 
 
 
そうか?
 
 
 
「そうだよ。
 ここはフツーに、
 もっとフランクな感じで行くべきだ!!」
 
 
 
どんなふうに?
 
 
 
すると友人は、「んー?」と少し考えたあと、こう言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「お疲れちゃ〜ん」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
無理っ!!
ソレは無理っ!!
「お疲れちゃ〜ん」はオレのプライドが許さねぇっ!!
だってダッセェんだもの!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結局、フツーにメールを送ったのだが、
そしたら彼女からもフツーにメールが帰ってきた。

その内容もジツにフツーで、
「今日はありがとうございました」だとか、
「またメールください」とか、そんな内容だった。
 
すると、ソレを知った友人はこう言うのだ。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ほらな?
 オメーがフランクじゃないから、相手だってそうだろ?
 だから次は、もっとフランクにメールしてみろよ」
 
 
 
まぁ、確かに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「お疲れちゃ〜んて」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しねぇよっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

コメント

マルクル
マルクル
2008年4月7日0:59

まさか!

春?   んふふ

いい関係が築けるといいですね〜

スカル1−1
スカル1−1
2008年4月7日10:26

・・・・・・・・・・俺使ってます「お疲れちゃ〜ん」・・・。

 いや、なんかね、気分で・・・(どんな気分やねん)

nophoto
ボブ
2008年4月7日11:10

ヽ( ´・ω・)ノお疲れちゃ〜ん!!!!!!!!w

なる
なる
2008年4月7日13:36

そうですか〜。
オネイサンのメアド、ゲットしちゃったんですね〜。
そしたらお友達が言う様に、今度はフランクに送ってみたらいかがですか?
頑張ってくださいね〜Fight!!(o^-^)尸~’’☆ミ☆ミ

nophoto
りぃ
2008年4月8日17:16

吹き出したじゃないですか〜w
あたしもメールは固くなりがちです
フランクとはいえど「お疲れちゃ〜ん」は厳しいかな^^;
しかしまあゲルタさん始めゲルさんの友達って楽しい人多すぎ!!!

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索