オレの意志ははんぺんよりもフニャフニャで、豆腐よりも、モロい。
オネイサンのいる店で、
普段は飲まない酒を飲んでうっかり豪遊してしまって、
オネイサンにキャーキャー言われて
うっかりちゃっかりいい気分になてしまって、
その後莫大な金をうっかりちゃっかりしっかり請求されて以来、
「こういう店には二度と来ねぇぞ!!」
しっかりとそう、誓っていたのですが。
「今、イベントでコスプレやってるんですよ。遊びに来てくださぁい」
コ、コ、コ、コスプレっすか・・・・・・
・・・うっかり。
「コスプレ」という言葉に惑わされて、
うっかりちゃっかりしっかり、行ってしまったという。
そしてうっかり、もっこり。
行ってみれば、店のオネイサンがコスプレをやる
“イベント”というのはジツに大層なもんで、
店にいるたくさんのオネイサンのコスチュームもジツに様々。
メイドさん。
チャイナ。
婦警さん。
女子高生に体操着&ブルマー。
中にはバスローブのオネイサンもいたりして、
オレはうっかり
「ブラジャーしてんすか?
ねぇ、ブラジャーしてんすか?」
そんな、とても35歳とは思えぬ
ボンクラな質問をしてしまったりしていたのですが、そんな中。
オレと仲良くなったオネイサンを呼び出すと、
オネイサンは、看護婦さんのカッコで登場。
「似合うかな?」
・・・不思議だ。
コスプレというのは不思議なもんです。
何が不思議って、オレは毎月大きな病院に通っているから
たくさんの看護婦さんの姿を見ているワケです。
そりゃぁもう、
何十人何百人の看護婦さんの姿をこの目にしてるワケです。
その姿は優しくもありながらとても凛としていて。
まさに「白衣の天使」という言葉に相応しい姿であるワケで。
オレは、そんな看護婦さんの姿が大好きであって、
そりゃぁもう、大好きであって、
しかし、その「好き」は性的な趣向よりもむしろ、
男女の性を超越した「憧れ」や
「尊敬の念」に由来した「好き」であるワケですが、しかし。
しかし、店。
そういう店で、コスプレで見る看護婦さんの姿には
そういう「憧れ」や「尊敬」などの感情は微塵も感じることなく、
ただ、オネイサンがする看護婦さんの姿に感じるのは、ただの、
エロス。
同じ白衣なのに!!
同じ白衣を着ているのに!!
ナゼに違うのか!!
考えてみりゃぁ、看護婦さんは・・・
あ、この場合は“本物の”看護婦さんですが、
その看護婦さんは、白衣と一緒にもう1つのモノを着ている。
看護婦さんは、白衣と一緒に命の重さや尊さをも身に纏うワケで、
その重みや尊さが染み付いた白衣によって
あの凛とした美しさが溢れ出すのか、と。
しかし、店のオネイサンのコスプレの白衣には、
その命の重みや尊さというモノが染み付いていない。
だからなんか、ただ、エロス。
例えるならば、
本物の看護婦さんから溢れ出す美しさは日本的な美しさであり、
コスプレの看護婦さんはアメリカ的な美しさ。
本物の看護婦さんが内に秘めるモノ言わぬ美であるのに対して、
コスプレ看護婦さんは表面だけをバンバンとアピールする美。
もちろん、ソレはコスプレだからイイワケですし、
コスプレ看護婦さんにとってはソレだけが全てであるワケで、
それはソレでとてもいい事なんですが。
と、まぁ、オレ、
そんなことをじーっと考えながらもまた、
お店で遊んでしまったワケですが。
そしたらソコで、ハプニング発生。
そのお店に、
「コスプレ」の言葉に釣られたオレの友人タケとカズがやってくる!!
しかもベツベツに!!
なんかですね。
オレがコスプレ看護婦さんとオシャベリしていたらですね、
なんか、知ってる顔が店に入ってきたワケですよ。
よーく見てみたら、タケでして。
気まずいぜぇ。
1人で行ったそういうお店で友達に遭遇すると、
なんかすっごい気まずい。
結局、一緒のテーブルで飲むことになったのですが。
「よぅ」
「よ、よぅ・・・」
「何、ゲルタ、1人で来てたの?」
「うん」
「オマエ、エロイな」
「オメーだって1人で来たんだろ!!」
「なんかね。なんかコスプレって聞いたらなんか、ね」
「コスプレってすげぇよな」
「コスプレって言われると、ついつい来たくなっちゃうよな」
「ちなみにどのコに誘われたの?」
「あのコ。あのバスローブのコ」
「あー・・・(さっきオレがブラジャーしてんの?って聞いたコだ)」
と、そのバスローブのコが席に登場。
「カホでーす」
「これ、何?」
「バスローブです」
「へー、風呂上りな感じで」
「そう、お風呂上りな感じなんです」
そしたらタケ。
「ブラジャーしてんの?」
あ!!
オレと同じこと訊いてるっ!!
その後しばらくして、カズが登場。
「よぅ・・・」
「何、2人で来てたの?」
「違うよ。約束してねーのにここで偶然会ったんだよ」
「カズもアレか?コスプレの言葉に踊らされたクチか?
ちなみにオレとタケは完全に踊らされたクチだ」
「うん、なんかね・・・コスプレやってますって言われたら・・・」
「わかる!!」
「その気持ち、すごいわかる!!」
「コスプレって言われるとなんか
今日行かないとヤバイ!!って思っちゃうよね」
「なんか、店に来てコスプレ姿を見ておかないと
すっごい損するんじゃねーの?って気分になっちゃうよな」
「なるなる!!」
「コスプレってなんか、魔法だな」
「強力な魔法だよ」
「ちなみにカズは誰に誘われたの?」
「んー、あの女子高生。ゲルタは?」
「こちらの看護婦さんです」
「こんばんはー」
「タケは、こちらの・・・」
「スゴイよね。風呂上りなんだってさ」
「そうなんです。お風呂上りなんです」
そしたらカズ、「へー」と言った後に。
「じゃ、ブラジャーしてないんですか?」
あああっ!!
こいつもオレと同じこと訊いてるっ!!
コメント
でも、婦警さんって言っても、以前新宿でゲル兄が逮捕された様な婦警さんじゃ無いよね?
アレは邪道かと・・
で、件のバスローブの娘
結局ブラはしてたの?
あの例のラブホに1人で泊まった際の。
同じ女子でも(オバさんだけど・汗)気になるし。
で、してたんですか?(笑)
コスプレのナース服は丈がものっそい短いですよねぇ
色とかもなんかえちぃ感じがするし・・・
で、やっぱり着けてなくてぽよよんって感じでしたか?w
私としてはパンツの方が気になるんですけどね
そういえば昔看護士と付き合ってたけど一度もナース姿みたことないや(´`)
ギャハハハハ!!
懐かしいですな!!
や、ああいう婦警さんじゃなかったですよ!!
バスローブの女子、ブラしてました。
してるだろうとは思いましたが、
なんかちょっと、ガッカリしました。
●名のない鳥様。
ああああ、ありましたねー。
ミニスカポリスのカッコ、しましたしました(笑
了解です、探してみますー。
●ニックネーム無し様。
おおお、同じ女性でも気になるんですね!!
バスローブのオネイサン、
残念な事にブラはしてました。
や、何が「残念なことに」なんだかわかりませんが(笑
●マルクル様。
コスプレのナース服って、なんかエロっちい感じしますねー。
ピンクとか好んで着ますよね、コスプレナースは(笑
や、バスローブ女子はつけてました、ブラ。
ブラ、つけてたので、
なんだかちょっとガッカリしましたわー。
つけてないでほしかったです。
●風法師様。
あはははは!!
パンツの方っすか!!
確かに、ノーパンとかだったらもう、
足を組替えるだけでドキドキしてしまいますね!!
元彼女様のナース姿をご覧になったことがないんですか!!
もったいない!!
オレは持ってこさせましたよー。
薬剤師だった子にも持って来させました。白衣(笑