会社の飲み会のあと、
女子7人の中にオレ1人だけが男、というメンツで
カラオケに行ったのですが、
ちうか、「行くよね?」なんて誘われて、

「おおお、女子7人の中にオレが1人!!ラッキー!!」

そんなん思いながらウキウキして行ったワケなのですけれど、
行ってみれば案外、この顔ぶれは
ラッキーのようでたいしてラッキーではないものです。
ウレシイようでたいしてウレシクはないものです。
 
 
 
 
 
まず、雑用係にさせれます。
 
 
 
 
 
さすがに女子が7人もいると、
その圧倒的なパワーに押されてしまって男のオレは自然、
集団の端っこ、つまり、カラオケルームのインターホンの
すぐ近くに座ることになってしまうのですが、そうすると

「ゲルさん、梅酒頼んで〜」

「あ、ゲルさん、こっちはモスコミュールお願い〜」

しまいにゃ、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ゲルさん、なんか食いもん」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
テメェコラ、オレは母ちゃんか!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかしまぁ、
そんなん思いつつも母ちゃん役をやってしまうワケですが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、肩身が狭い思いをします。
 
 
 
 
 
なんせ、相手は女子が7人もいますから、
女子たちの間ではあけっぴろげなガールズトークが、
男子のオレには踏み込んで行けないようなトークが始まって、
男のオレは非常に淋しい思いをします。

生理の話とかね。

ナプキンの話とかね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヘイ、オレはここにいるんだぜ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もはや男がいることさえ忘れている、
ちうかオレ、すでに男として認識されていないという。

なんか、聞いてはいけない話のような気がして、
聞かないように聞かないように、カラオケルームの隅で独り、
食いもんのメニューを黙々と見てたりします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてさらに、オレの歌に女子たちはノッてきません。
 
 
 
 
 
女子が歌う歌に対して女子はあんなにノリノリなのに、
オレが歌う歌に対して女子は、非常にノリが悪いのです。

しかも順番を散々抜かされて、
やっとこさオレの順番になったときに一応オレも、
そういう場では女子ウケがいい曲を歌いたいと思うのですが、
そういうのが歌えなくて、何を歌うか迷って、
「あー、何歌おう・・・」とか言うと、
女子たちはみんな口々に、 
「EXILE歌ってー」とか
「スキマスイッチ歌ってー」とか言うワケですが、
 
 
 
 
 
ごめん!そういうのは全然歌えません!!
 
 
 
 
 
そうすると今度、

「好きなの歌いなよー」

「なんでもいいから歌いなよー」 

そう言うものですから、オレが実際、好きな曲を歌ったりすると、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
わぁ。みんな、歌本見てますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
歌本とかね。
あと、ペンでピッピッてやって曲を探すアレとかね。
中にはハングルの歌本見てるヤツとかもいて、
 
 
 
 
 
「へい、こっちこっち!!」
 
 
 
 
 
わかる!!
キミたちがオレの歌にたいして興味ないのはわかる!!

だけどいちおう、歌ってるんですよ!!
ノらなくてもせめて、歌を聴いてください!!
せめてモニタの画面を見てください!!

顔をあげてください!!
伏せないでくださーい!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カラオケルームの狭い部屋に大勢でいた夜。

大勢でいたはずなのに、僕はなぜか、孤独を感じていたのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

コメント

あかぴー
あかぴー
2008年7月26日15:20

・・・わかる。すっごいわかるよ〜(ノω・、)

さかち
さかち
2008年7月26日21:47

[蟹]・ω・`)ムカシノオレガココニイル・・・

るん
るん
2008年7月28日0:39

あたしも、よくわかるううう(;;)

でもそういう場合の対処を見つけました。
ひたすら他の子が歌ってるときに乗ってあげる。
なんならマラカスとか合いの手(声)を入れてあげて
盛り上げまくる。

そしたら不思議と自分のときも
盛り上がってくれますよ。

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