ふと空を見上げると、
どこから湧いて出たのか白くて厚い雲がもくもくとしていて、
さらにその向こうを見れば色は青く、
ほんの2週間前とは違う空が広がっていることに気付きます。
本当の、夏ですね。
窓の外を見れば、夏休みなのでしょうか。
後ろに女子を乗せて、男子は自転車を漕いでいきます。
焼けた肌を露出した女子は男子に可愛く見られたいのでしょうか。
男子の腰に腕をまわしてしっかりとしがみついています。
ダボダボの服を着た男子は女子に逞しく見られたいのでしょうか。
股を開いてゆっくりとペダルを漕いでいきます。
そして、ふたりはわらっています。
その姿はなんだか楽しそうで、
太陽に照らされたふたりの姿を会社の窓から見ていたオレは、
なんとなく、こころの中でこう思うのです。
「ブッとばしてぇ」
っつーか、負けんな、オレ!!
人生あきらめんな、オレ!!
「孤独死する覚悟はできている」とか言わない!!
しかし、アレですよね。
なんかこう、夏って焦りますよね。
だってさ、なんつーか、
夏の楽しい時間って短いじゃないですか。
ウカレ気分っちうか、開放的な気分っちうか。
そんな、夏特有の気分になれる時期って短いじゃないですか。
だから、焦る。
いや、ベツに、
今年の夏に、何かを期待しているワケではないんです。
夏のウカレ時期になったら
急に運命的出会いをするとも思いませんし、
突然彼女ができるとも思えません。
だけど、
せっかくの夏のウカレ具合をみすみす逃すのは、なんか、悔しい。
だから、焦る。
目の前にある書類の束を見れば尚更ですわ。
尚更焦りますわ。
「あれ?この書類が片付く頃にはすでに秋じゃね?」、みたいな。
「鈴虫鳴いてね?」、みたいな。
『ガラス越しに消えた夏』、みたいな。
『何も言えなくて・・・夏』、みたいな。
今のオレ、完全に出遅れ気味。
しかも明日、地元でお祭がありまして、
県外から通勤してるナミを、
ソレに連れていく約束をさせられたもんだから、
今日も今日とてひとり、会社に残って残業してるワケですが。
っつーか、連れてってほしいなら手伝えよ、あの女!!
まぁ、そんな感じでこれからまた、仕事にもどります。
会社のパソコンから愛をコメテ。
アデュー。
コメント
ちなみに私は今日市内中を駆け巡ったわけですが、途中でなんかちょうしぶっこいた明らかに頭悪そうなブサイクDQNカップルをみかけました
もうね、お前ら街中でいちゃつくのは邪魔だから
世界の果てで好きなことしてなさい
く、悔しくなんかないんだからね!
そそ、悔しくなんかないんです!!
羨ましくなんかないんです!!
でも、ひたすら不幸になれと呪いたい!!