どういうワケかわかりませんが、
イメージばかりが先行しちゃって頭にこびりついてることって、ある。
なんちうか、「なんか、そういうイメージ」なんだけど、
でも、実際には「そうでもない」という。
例えば、子供。
よく、テレビドラマでチビッコの集団が走る場面があるとそのチビッコズは
「わー!!」とか何やら意味不明の雄叫びをあげながら走ってたりするのだけど、
実際にはそんなチビッコ、ほとんどイナイ。
きっとコレ、大人が“元気なチビッコ”に勝手に膨らましてるイメージ。
例えば、黒人の方。
黒人の方ってみんな、踊りだしたらすっげぇステップ踏みそうなんだけど、
でも、黒人だからってみんながすっげぇステップ踏んだりするのかってぇと
そういうワケでもなく、踊れない黒人もいるワケで。
例えば、大阪のおばちゃん。
大阪のおばちゃんを想像すると、
頭の中にはアニマル柄の服を着てるイメージが膨らむのだけれど
でも、みんながみんなっアニマルってことは絶対に無いワケで。
なんか、イメージが先行して頭の中にこびりついてしまっているという。
ソレと似た感じなんですが、最近オレ、気づいたことがあるのです。
なんちうか、
「固まったイメージを持っていたけど、ジツはそうでもない」という。
「先入観」っちうのだろうか。
なんか、そんな感じで、
「実際に遭遇してみたらそうでもなかった」、という。
そんなことに最近、気づいたのです。
ソレは何かっちうと。
「中国人が日本語喋る時、“~アルよ”って言わない」
言わないんだ!!
言わないのさ、中国の人って!!
中国の人が日本語喋るとなると、
ナゼか語尾に「~アルよ」ってつけるイメージがあるけど、実際には言わないの。
なんちうの?
フツーに日本語なんですよ。
や、こないだですね、中国の人とファミレスで会う機会がありまして、
で、オレ、「あ~、中国人か~」とか漠然とした中国人に対するイメージを持って
お会いしてきたんですがね。
なんか、お話してる最中にふと、違和感を感じたのですよ。
や、その中国の方は日本語がそこそこ喋れるんですが、
喋っていて、何か釈然としないモノを感じていたのですよ。
で、喋っているうちに急に気づいたんですね。
「あ、劉さん(中国の人)、“~アルよ”って言ってねぇ!!」
言うと思うじゃん!!
ちうか、中国の人だったら言ってほしいじゃん!!
でも、言わないんですね。
「~アルよ」って言うイメージがあるけど、実際には言わない。
むしろ、オレよか正しいんじゃねーかー、くらいの日本語。
でも、そうするとオレ、言って欲しいワケですわ。
中国の人にリアル「アルよ」を言ってほしくなっちゃうんです。
もう、我がままサーティシックスですから。
でも、露骨に「“~アルよ”って言って」だなんて、
そんな、初対面の人には言えないものですから、オレ、
なんとか劉さんに「~アルよ」って言わせてやろうと思いまして。
ちうか、もう、語尾じゃなくていいから!!
語尾に「~アルよ」じゃなくていいから!!
劉さんのそのクチから、
その上唇と下唇の間から、「ア」と「ル」の連携プレーを!!
願わくば「ア」と「ル」と「よ」のトリプルコンボを!!
ソレだけでオレはウレシイですから!!
中国の人が「アルよ」って音を発しただけでもう、オレは満足しますから!!
なもんでオレ、いろいろやってみたワケです。
例えば、ドリンクバー。
ファミレスのドリンクバーにね、オレがドリンクをとりに行く時ね、
劉さんにわざわざ訊くワケですよ。「ドリンクある?」って。
や、見えてんのよ?
劉さんのコップに、なみなみとウーロン茶が入ってんの、オレ、見えてんの。
でも、劉さんの口から「アル」という言葉が聞きたくてわざわざ訊いてんの。
で、「ドリンクある?」って訊いたら劉さん。
「はい」
劉さん、育ちがイイから!!
でも、ソコは「アル」と言ってほしかった!!
例えば、調味料。
食事が運ばれてきてからオレ、
劉さんに「そこに塩ある?」って訊いたワケですよ。
テーブルのはじっこにありますよね、なんか、調味料の集団が。
ソコに塩はあるか、と。
そしたら劉さん。
「ん~~~、無い」
テメーコラ、塩くらい置いとけこのファミレス野郎!!
まぁ、コレはオレの作戦ミスだったワケですけど。
じゃ、これならどうだ、と。
これなら「アルよ」って言うんじゃねぇか、と。
や、ソレはですね、お会計の時にね、オレが払うワケですよ。
で、そん時に訊くワケです。
「小銭ある?」って。
そしたらもう、「アル」って言うんじゃねぇか、と。
や、イチかバチかの賭けなんですがね、
でも、これならかなりの確率で「アル」って引き出せるんじゃないか、と。
や、オレとしてはホントは、「有るアルよ」って言ってほしいんですよ?
へたすりゃ、「有るあるアル!!」だなんて、もう、
トラベルチャンスの時のオーディエンス状態になってほしいワケですよ。
あ、知ってますか?トラベルチャンス。
覚えてますか?トラベルチャンス。
『クイズ100人に聞きました』のトラベルチャンスね。
関口宏の。
古いですか?
古いですね。
や、ソレはいいとして、
もう、そんくらいに中国人に「アル」を連呼してほしいワケですわ。
ホントなら、そこまで聞いてみたいのです。
でも、そこまで求められないじゃない。
なんちうか、そこまでパーフェクトな「アル」は求められないじゃない。
だからもう、「ア」と「ル」が繋がってれば、と。
あわよくば「ア」と「ル」と「よ」が繋がっててくれれば、と。
で、オレ、お会計の時に劉さんに言ったのです。
「小銭ある?」って。
「ちょっと小銭が足りなくて」と。
そしたら劉さん。
「大きいのしか無い」
・・・・・・
なんか、聞きたくなかったよな、
中国の人の口から「大きいのしか無い」って・・・
・・・・・・
結局オレ、中国の人から「ア」と「ル」の連携プレーを。
「ア」と「ル」と「よ」のトリプルコンボを
引き出すことができなかったワケですが。
しかし、こういうのって、どうしてそういうイメージになっちゃったのかね。
ナニがどうなって、
「中国人が日本語喋ると語尾に“~アルよ”が付く」って
そんなイメージが出来上がっちゃったんだろうかね。
初期段階で日本語を喋った中国の人が「~アルよ」って言ってて
ソレが広がったとか?
過去の悲しい戦争の時に、
日本人が間違った日本語を教えてしまったとか?
まぁ、ナニがどうなって、
日本人が「中国の人が日本語喋ると語尾に“~アルよ”ってつく」って
そんなイメージが広がったは判りませんが、
でも、そのイメージが広がる過程において、
ゼンジー北京が一枚も二枚も絡んでたことは間違い無いと、
オレは睨んでるんですがね。
・・・・・・
そういや、ラーメンマンって語尾に「~アルよ」ってついてたかな~。
でもラーメンマン、途中でモンゴルマンになっちゃったしな~。
コメント
本当かどうかはわかりません…。
ていうのはどうでしょう?トリプルコンボはできませんが…
『お前、友達いないのか?』
って言ってたなぁ…
敬語は苦手なようで。
あとは名前は呼び捨てですよね…
006があの中国人なんでしたっけ?
いっつも、007とか008とか、あのあたりとごっちゃになります。
●深爪様。
おおおお、そうなんですか!!
や、その情報は結構アリっぽいですね。
ゼンジーもその流れであの芸になったのかも!!
●べー様。
おおおお、ベー様ナイス!!
イー、アルっすもんね!!
関係ないですがオレらの世代はたいてい、「イー、アル」の次は
必ずといっていいほど「カンフー」とつながります。
●くみこ様。
そそそそ!!
そうですよね、中国の人!!
オレも以前勤めてた工場に中国の人がいて、オレの昔の車(ミニ)を見て、
「オマエの車、女ノル車」っつってました。
「雲南省に帰れコノヤロー」って言ってやりました。
雲南省出身かどうかわからなかったのですけど。