ジイチャンバアチャンニハ、会イニ行クベキナノダ。
2009年8月13日 日常 コメント (2)ウチの親父は青森県出身だから、
オレは今までずーっと、ウチのルーツは青森県にあるのだと思っていたのだけど、
ジツは違うらしい。
親父の父、つまりオレのジイチャンは、
ジツはオレが今住んでいる福島県の生まれだということを最近知って、驚いた。
ジイチャンは福島の生まれだったのだけれど、
少年時代、あまりにも素行が悪く、ちうか、とんでもない悪党だったそうで、
なもんで、家を追い出された。
ちうか、当時、青森県のむつ市で行われていた軍港の建設現場に
出入りしていた業者に事実上、売られたらしい。
少年でありながら労働力として。
で、ソレ以来ジイチャンは青森県に住み続け、
やがて弘前市出身のバアチャンと結婚し、6人の子供をもうけた。
その中の下から2番目の子がオレの親父になるワケなのだが、
親父は、自分の家が貧しいことを成長するに従いだんだん悟っていき、
中学を卒業すると同時に口減らしの為に家を出て、福島に来る。
そして、夜間高校に通いながら昼間は建設現場で働いていたのだが、
そん時に親父が働く会社の事務で就職したのがやはり、
実家が静岡なのだけれどナゼか福島に来てしまった母親で、
で、2人は結婚し、そんで、3人の子供を儲ける。
その3番目の末っ子がオレなワケだが、
なんか、こうして改めて考えてみると、
「ウチの家系って、結構、激動なんだな~」なんて思ってしまうワケです。
なんちうの?波乱万丈?
そういや、ウチのジイチャンは、
福島を追い出されて以来、親父が結婚する時まで
福島には一度も来なかった、という話を聞いたことがある。
もちろん、当時は今ほどに交通機関は発達していないし、
家計が苦しいったのもあったのだろうけど、
やっぱり、ソレ以上に、追いだされただけに
いろんな思いがあって足を踏み入れられなかったのかな、
なんて、いろいろと想像してしまうワケです。
そのへんの本当のところはどうなんだろう?なんて
ジイチャンに訊いてみたかったワケです。
しかしジイチャンは、もう、ずーっと前に死んでしまったから
訊けないのですけど。
オレが最後にジイチャンに会ったのはやはりこの季節で、
その時はすでにジイチャンは寝たきり状態。
オレがジイチャンの枕もとに近づくと、ジイチャンはオレに、
「真面目に生きなさい。
そうしたらきっと、いいことがあるから」
そう言って、ソレがオレとジイチャンの最後の会話になってしまったのだけれど、
なんちうか、オレは今、ものすごく悔やんでいるのです。
なんてか、人間、
ある程度成長して小生意気になってくると、
「家族と一緒にいるのがイヤだ」とか、「親戚に会うのが面倒」とか、
そんな理由で遠くに住むジイチャンとかバアチャンとは
なかなか会わなくなったりすることが多いのだけれど、
なんちうか、やっぱ、会うべきですね。
オレも、なんか、ジイチャンが死ぬ数年前まではこの時期、
青森に行くよりも地元の友達と遊んでいることの方が面白くて、
青森には全然行っていませんでした。
そんで、久し振りに会ったジイチャンは、寝たきり。
考えてみればあまりにも有り得ることなのに、
当時の小生意気なオレの頭ではまさか、
ジイチャンがそんな風になるなんてことは想像できなかったから、
寝たきりで、苦しそうに喋るジイチャンの姿は
オレにとってはあまりにもショックで。
どうしてもっと、会わなかったんだろう。
どうしてもっと、喋らなかったんだろう。
そんなふうにショックで。
だから、会うべきだと思うのですよ。
仕事があるとか旅行に行くとか、
遠くに住んでいるジイチャンバアチャンと会えない理由はたくさんあるだろうけど
今年が無理なら来年。
来年が無理なら再来年。
ベツにこの季節だけじゃなくてもいい。
会いに行かなきゃイケナイのだと思うんですよ。
そんで、いろんな話を教えてもらって、
いろんなことを教えてあげるべきなんだと思うのです。
ソレが、ジイチャンバアチャンに対する孝行。
自分が存在しているということへの恩返しになるのでは、と。
オレが生まれてから、
ジイチャンはたびたび福島に来ていたのだけれど、
でも、ソレもそんなに多くはない数。
誕生日に毎年、ジイチャンはオレに本を送ってくれていたから
オレの中でジイチャンの存在というのは近しく感じられていたのだけれど、
考えてみれば、オレがジイチャンに「会った」と言える回数というのは、
ジツは、数えることができるくらいだということに気づいて、
オレは今、自分はどんなに不孝者だったのかと悔んでいるのです。
コメント
お盆ですし、きっとゲル兄さんがブログ書いてるのを隣でニコニコして見てるかも
ややや、こんな日記、ジイチャンには見られたくないですわー。
八割がたでエッチな言葉とか言ってますし(笑
親にも見せらんないす。
ネタにしちゃってるので(笑