咳をしながら久しぶりに会社に行くと、
同僚の女、ナミが、何カ月も前の雑誌を開いて持ってきて、
オレに「これ、やってみて」と言う。

ナミが開いたページには、『大人の男検定』の文字が。
 
 
 
「ゲルさん、やってみて」
 
 
 
フザケんなこのパーマヘア!!
こんなんやらずとも、オレが大人の男だってことは一目瞭然ではないか!!
それでも疑うなら、アレだ!!
胸毛見るか?胸毛!!
3本くらい生えてるぜ?見るか?
 
 
 
「胸毛を見る、見ない」の話はあっさりシカトされたワケだが、
ナミが何度も「やってみて」と言うので、
大人なオレは、ベビーなナミのリクエストにこたえてやることにした。
これが「大人の余裕」というヤツだ。
 
 
 
で、この『大人の男検定』。

なんでも、20代独身の女性にアンケートをした結果から成り立っており、
設問は10問。
これに半分以上当てはまると「大人の男」として認められるのだそうだ。

まったく、こんな10問くらいで何が判るのか、といった感じなのだが、
とりあえずやってみることにした。
 
 
 
 
 
 
 
 
1.『あなたは得意料理を持っている?』
 
 
 
「持ってるぞ」

「何?」

「赤ウィンナーをタコさんに」

「ソレって得意料理?」

「得意料理だろ!!カニさんにだってできるぞ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
2.『あなたは冠婚葬祭のマナーを知っている?』
 
 
 
「っていうか、“冠婚葬祭”の“冠”と“祭”って何をあらわしてんの?」

「“冠”は成人式だって聞いたことある」

「“祭”は?」

「なんだっけ?夏祭りとかの“祭”?」

「そんなもんにマナーってあんの?
 “ゴミ捨てんな!!”とか?だったらやってるよ?」
 
 
 
 
 
 
 
 
3.『あなたは後輩の悩み相談に気軽にのってあげることができる?』
 
 
 
「あー、のってあげられるね。特に性についての悩みね。
 ナミよ、キミには性の悩みはないのかな?ん?
 なんでもお兄さんに話してみなさい?ん?」

「無ぇよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
4.『あなたは自分の体調をコントロールすることができる?』
 
 
 
「ゲルさん、これは無理だね」

「だね」

「病み上がりだもんね」

「まだ上がってねぇよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
5.『あなたは誰とでも気軽に当たり障りのない世間話ができる?』
 
 
 
「これは楽勝だべ」

「そう?」

「もう、心が無ぇからね。口先だけで会話してっからね」

「それで会話は成り立ってるの?」
 
 
 
 
 
 
 
 
6.『あなたは爽やかにエッチな話をすることができる?』
 
 
 
「できるね」

「えー、そう?」

「できてるでしょ!!
 オレ、いっつも爽やかな笑顔でエッチな話してるよ」

「どんな感じに?」

「ん?
 ハッハッハッハ、SEX!!」
 
「そういうことじゃないんじゃないかな?
 っていうか、セクハラ?」

「セクハラじゃないでしょ、爽やかだもん!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
7.『あなたには行きつけのバーがある?』
 
 
 
「日本海庄やの店員さんと仲いいけど?」

「あー、バーじゃないね」
 
 
 
 
 
 
 
 
8.『あなたは週末に楽しむ趣味を持っている?』
 
 
 
「ボード。スケボー」

「それ以外は?」

「こう、フィギュアをズラーッて並べて眺めんの」

「それって楽しいの?」

「何言ってんの!?めちゃくちゃ楽しいじゃん!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
9.『あなたは自宅でホームパーティをひらくことができる?』
 
 
 
「これは無理だろ!!
 だってオレ、日本人!!
 和室和室!!靴脱いで家に上がる!!」

「鍋パーティーとかじゃダメなのかな」

「んなもん、ただの飲み会だろ」
 
 
 
 
 
 
 
 
10.『あなたは何事にも慌てないで対応することができる?』
 
 
 
「雷なるとパニックになるよね」

「パニックにはなってねぇよ。ビビッてるだけだ」

「たいして変わんないよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
10問が終わり、ナミが各問題に対するオレの答えを判断する。

その結果。
 
 
 
 
 
 
 
 
「3点。失格」
 
 
 
 
 
 
 
 
「ウソ、マジで!?
 タコは?タコウィンナー入ってる?」

「タコさんもカニさんも入れて3点だよ」
 
「マジで!?」
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
けっ、くだらねぇ!!
 
そんなもんでこのオレを判断できると思うな!!(←逆ギレ)
 
 
 
 
 
 
 
 
ちうか、アンケートだかなんだか知らんが、
そんなもんで大人かどうか判断するってんなら、
オレは一生子供のままでいてやる!!

「60歳・子供」とか「70歳児」とか名乗ってやるぜ!!

けっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

コメント

kaj
2010年1月20日21:16

ん?
普通は、子供って「育つ」ものですよネぇ。
だとしたら...
>「70歳児」
が、大人になったとしたら...何に成るんだろう(怖)

堂木霞二
2010年1月21日4:28

単なるオサレ度チェックにしか見えまへんですがな。オサレじゃ測れない大人の男でいればいいのですよ。

あき
2010年1月21日10:10

ネタにマジレスするなとナミさんには言われてしまいそうですが…w

例えば、
単純にピカチュウとライチュウを比べた場合、
ピカチュウはライチュウよりもステータスが低く、腕力が弱いです。
つまり、物理的な力では絶対ライチュウにかないません。

しかし、ライチュウに進化してしまうと、新しく技を覚えません。
つまり、成長が止まってしまうのです。

すなわち!
覚える技や工夫次第によっては、ピカチュウはライチュウを超えるのです!

勿論、個人の好き嫌いもありますし、

「いや、私はピカチュウのまま強さと可愛さを両立する!!」という人や、

「どう考えてもライチュウ最強!!ビジュアルも負けてない!!」という人もいます。

ちなみに私はピカチュウがスキです^-^←

ゲルタ
2010年1月23日10:03

●kaj様。
 身体だけ育って、ちうか、退化していっても、
 中身は変わらん、ちうことです。
 いや、むしろ中身も退化!!
 
 
 
●堂木霞二様。
 あ、ホントだ!!
 改めて見てみたら、単なるオサレ度チェックですね、コレ!!
 ちぃ、「大人の男 = オサレ」であるという
 そういう妄想なんかクソクラエでございますわ!!
 
 
 
●あき様。
 おお、なるほど!!
 ありがとうございます!!
 や、オレもピカチュウが好きです。
 なんかライチュウ、見た目がもっさりしてる感じで。
 でっぷりと言いますか。
 ピカチュウはピカチュウのままでいてほしいです。

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索