電車の中で身体の一部が不自由な方やお年寄りが
座席に座れず立っていた時、きっと多くの人は
そういった方々に席を譲っているのだと思うのだけれど、
それでも、電車の中で身体の一部が不自由な方やお年寄りが
手すりなんかに掴まって立ったままでいるのを
見かけることがあるのはきっと、みんな、
そういう方になんて声をかけていいのか解らない、
そして、声をかけるタイミングが解らないからなのだと思う。
わかる。
その気持ち、わかる。
実際、オレもそう。
横浜駅から東京駅に向かう朝の電車、
人がたくさん乗ってる電車の中で、
オレの斜め前におばあちゃんが手すりを掴んで立っているのを見た時、
オレは席を譲ろうかと思った。
でも、それがなかなかできなかった。
まず、おばあちゃんに声をかけることによって、
まわりの視線を集めてしまうのが恥ずかしい。
そして、なんて声をかけるべきかがわからない。
「ここに座ってください」なんて言って断られたら恥ずかしいし、
ましてや、「おばあちゃん」なんて言って
「年寄りじゃない!!」
そんなん言われちゃったらどうしようか、なんてことで悩む。
そしてその結果オレは、
「オレじゃなくても他の誰かが声をかけるだろう」
「優先席に座ってる若いの!!オメーらが席を譲るべきだろ!!」
そんなことで自分を誤魔化して、
自らが動かない理由を他人のせいにして正当化しようとする。
そして、そこにおばあちゃんが立っていることに気付いてるくせに
気付かないフリをして、なんとか目的地までやり過ごそうとする。
心がグチグチに苛まれながら。
それで、何も無かったことにしようとして、電車の床を眺め続ける。
だが、次の瞬間、
オレはそんな自分をものすごく恥じた。
そんな、床なんか眺めてる自分をものすごくダセェと思った。
なぜなら次の瞬間、
オレの向かい側に座っていた男性が席を立ったのだ。
外国人。
多分、アフリカ系の黒人男性。
そしてその男性はきっと、日本語がうまく喋れないのだろう。
おばあちゃんの肩をとんとんと軽く叩くと、
さっきまで自分が座っていた席を指さして、そして、
手のひらをくるりと返すとまるで貴婦人をエスコートするがごとく
「ここへどうぞ」とばかりにおばあちゃんを、
席に座るように促したのだ。
無言のままで。
そして自分はそのままつり革に掴まり、
ずーっと窓の外を眺めていた。
おばあちゃんは日本語で「あら、ありがとう」と言ったけれど、
男性はやっぱり言葉が解らないのかずーっと窓を見ていた。
そんな光景を見てオレは、自分をダセェと思った。
電車の床を見つめてやり過ごそうとした自分をダセェと思った。
「オレじゃない他の誰かがやってくれるはず」
そう思った自分をダセェと思った。
だいたい、こういうのは言葉じゃねぇんだ。
まず、気持ちで動くべきものなんだ。
言葉が通じない男性がおばあちゃんに席を譲ったというのに、
彼よりもおばあちゃんとのコミュニケーションの手段に
事欠かないオレが席を譲らないでどうするよ。
ソレは、恥。
他の人はどう考えるかは知ったことでは無いが、
オレの中で、ソレは恥だ。
例えるならば、席譲り競技に何もしないまま負けたようなもんだ。
さっきも言ったように、他の人は知らない。
立ちたくないから知らんぷり決め込むヤツもいれば、
純粋に疲れていて、しんどくて、席を立てない人もいるだろう。
席を譲るのなんてバカらしいと思う人もいるだろうし、
電車ん中でゲームやりたいから優先席だろうがなんだろうが
そこに陣取って座りつづけるヤツだっているだろう。
だが、ソレはみんな、人のこと。
(まずは、自分だろうが!!)
そこでオレは、探すことにした。
ソレはきっと、オレの自己満足の為だ。
けれど、そのオレの自己満足によって誰かが数分間でも楽になれば、
それはソレでいいんじゃないだろうか。
そう思ってオレは、混んでいる電車の中、探すことにした。
“オレに席を譲られてもおかしくなさそうな人”を。
(譲りてぇ!!オレも誰かに席を譲りてぇ!!)
もはや、ソレは競技だ。
「席譲り競技」。
さっきの黒人男性、彼はアフリカ代表でオレは日本代表。
彼はさっき、ものすごくエレガントにおばあちゃんに席を譲った。
ならばオレは、その上を行く!!
もっとエレガントに!!かつ、ダンディに!!
狭い東海道線の車両の中で起きる地球規模の戦い。
そう、これは「席譲りW杯」!!
時に激しく!!
時に美しく席を譲れっ!!
ただ、「席を譲りたい」と言っても、
それはソレで一定のハードルがあって、誰でも良くはないのだ。
あくまでも“オレに席を譲られてもおかしくなさそうな人”、
すなわち、お年寄りなど。
そういう方に席を譲ってこそ、席譲り選手なのだ。
オレは、探す。
オレに席を譲られるに相応しい方を。
しかし混んでる車内になかなか見つからず、時間ばかりが過ぎる。
(やべぇ・・・横浜―東京間は短いぜ?)
早くしないと。
早く誰かを見つけ、華麗に席を譲らないと!!
と、車両のだいぶ向こう側に、
お腹がぽこんと膨らんだ女性を発見。
妊婦さん。
妊婦さんが、手すりに掴まって立ってるのが見えた。
(いいねぇー、席の譲り甲斐があるねぇー)
本当ならば、妊婦さんが電車の中で立っていること自体、
なんだかおかしな話なワケで、
そこに居合わせたマワリの人間が全員、恥ずべきところなのだけれど、
その時のオレ、席譲り選手のオレには、
妊婦さんが電車の中で誰にも席を譲られず立っているというのは
まさしく絶好のチャンス。
(ふ、待ってな妊婦さん。
オレが今、アンタに席を譲ってやるぜ!!)
オレは狭い電車の中、席を立ち妊婦さんの元へと向かう。
しかし、混んでいるが為になかなか妊婦さんの元に辿り付かない。
他の乗客が。
他の乗客がオレの行く手を阻むのだ。
しかし、ソレをすり抜けてこその席譲り選手。
「あ、すいません」
「ちょっとすいません」
そうやって頭を下げながら妊婦さんへと向かう。
本当ならばまとめて蹴散らしたいとことだけれど、
ソレはスポーツマンシップに反するというものだ。
あくまでもエレガントに。
ソレが「席譲り競技」の醍醐味。
「あ、すいません」
そうやって妊婦さんへと急ぐ。
「ちょっとすいません」
早く、早く妊婦さんのところへ!!
「はい、すいません」
「ちょっとすいません」
妊婦さんはもう、目前だ。
「はい、すいません」
「ちょっとすいません」
もうすぐだ。
もうすぐで辿り付く・・・
と、その時。
「次はぁ〜東京ぉです」
無常にも、試合終了の笛が。
・・・・・・
一応、妊婦さんに言ってみた。
「あっちの席、座ります?」
そしたら妊婦さん。
「あ、もう降りますんで・・・」
ですよねぇ。
「横浜に行ってきたじゃん」
どうですか?
「じゃん」の使い方、合ってますか?
あ、はい、わかってます。合ってませんね。
改めましてコンニチハ。
ゲルタでございます。
ファミ通を毎週買ってる35歳でございます。
えー、
最初んとこでお解りになるかとも思われますが、
ワタクシ、昨日から今日にかけて横浜に行っちょりました。
横浜です横浜。
横浜といえばもー、オシャレタウンでございますから。
オシャレなタウンでございますから。
ワタクシも、オシャレっこに負けないように
長袖シャツにネクタイをビシッと締めたりしましてね。
まぁ、下は半ズボンでしたけど。
や、そんな感じでワタクシ、横浜に行って来たワケですが。
ナゼに横浜に行って来たかといえばですね、
この度、お友達がめでたくご結婚されまして。
この日記を通じてお友達になった女の子なのですが、
この度めでたくご結婚されまして。
彼女と彼女のお友達とは、オレがこの日記を書き始めた頃から
仲良くしてもらってる仲でございますので、
この度、「王子」とご結婚されるということで、
そのパーティーにお誘いいただいたからには
「横浜だろうがどこであろうが、新幹線に乗って行っちゃうぜ?」
ってなもんで、ワタクシこの度、横浜に行ってきたのですが。
でね、その場所ってのがですね、
「赤レンガ倉庫」だったワケですよ。
パーティの会場、「赤レンガ倉庫」。
ソレをですね、事前に聞いたワケですが、
その、会場が「赤レンガ倉庫」っつーのを聞いた時、
オレはですね、だいぶビックリしたワケですよ。
「そ、倉庫で結婚パーティ・・・?」
だぁってさ!!
倉庫っつったらさ、オレのイメージではアレなワケですよ。
倉庫っつったら、オレの中ではダークなイメージなワケです。
なんつーの?
『麻薬取引の現場』的な?
なんてかさ。
夜の倉庫で悪い人たちが麻薬の売買とかしててさ。
でも、その倉庫の物陰にはジツは、
その売買の情報を事前に察知していた柴田恭平が
暗闇に紛れて隠れててさ。
暗闇なのにサングラスしててさ。
で、恭平、うっかり見つかっちゃってさ。
悪い人たちに銃で囲まれちゃってさ。
どーする柴田恭平!!
恭平、ピンチ!!
でも、そんな恭平のピンチに、
やっぱり夜なのにサングラスの舘ひろしが!!
とおるとあつこも駆けつけたぞ!!
恭平、危機一髪脱出!!
そして、なんか知んねぇけど倉庫が爆発して火の海に!!
そんな感じ。
もしくは、アレ。
アンダルシアに憧れて薔薇をくわえて踊ってる地下の酒場のカルメンと
今夜メトロでランデブーしようとしていた男が
ダークなスーツに着替えてボルサリーノをイキにきめ
イカス靴を履いた時に電話に呼び止められて
その電話の向こう側ではボスが声を震わせて
「トニーのヤツがしくじった」っつって
スタッガーリーは「今夜港で決着を」っつって、
立入禁止の波止場の第三倉庫にはち時はーーーん♪
みてぇな。
死ぬな!!
彼女がホームの端で待ってるぞ!!
死ぬなぁっ!!
ちょっと遅れても必ずホームまで来い!!
みてぇな。
そんな感じ。
「きゅ、9割方、銃撃戦じゃないか・・・」
なんつってたら、
「赤レンガ倉庫」ってオシャレスポットなんですね。
オシャレスポットオシャレスポット。
そりゃぁまぁオシャレスポット。
すっごいステキな場所ですよ、赤レンガ倉庫。
ホント、ステキな場所です。
だから、そのせいもあって9割方カップルですわ。
あっちもこっちもカップルカップル。
カップルにとってはステキな場所だと思いますが、
オレにとっては、ありゃぁ敵地ですね。
もし、オレの腕にサイコガンが仕込んであったら間違いなく、
片っ端から撃ち殺すね。
よかったよね、オレがコブラじゃなくて。
っつーか、オレも1人じゃなくて、
女子と一緒に赤レンガ倉庫に行きたかった!!
っつーか、
赤レンガ倉庫じゃなくてもいいから女子と手を繋ぎたいです!!
あ、や、そんな話はどうでもいいんですけど。
パーティは大変な盛り上がりをみせました。
新婦がオレんとこ、
「福島から駆けつけてくれたゲルタです!!」
なんて紹介してくれたら、オレのことなんか知らないみんなが
オレに向かって拍手してくださったり。
新婦も相変わらずカワイクてですね。
着物を着て登場するあたり、
「相当センスがいいなぁ」なんて感心してしまったり。
新郎の王子様も、もう、
昔から新婦が日記で「王子」と書いているとおりに
まさしく「王子」で。
すっげぇカッケー男性で。
「こりゃぁ、幸せになんの間違いねぇなぁ」
そんなふうに思いながらですね、
オレは1人、帰り道をトボトボ帰ったワケですが。
ソレにしても、アレですね。
ワタクシゲルタ、こうして何回か、
この日記を通じてお友達になった方々の結婚式とかパーティに
お呼ばれしていますが、
おめでたい席にお呼ばれしたからには
「絶対に参加する!!」
そういう心持ちでおりますが、
こりゃぁ、オレが結婚する際には、
オレんとこ呼んだ方々はみんな福島に来てもらわにゃ困るよな。
交通費出しませんけども。
いつになるかわかりませんけども。
あ、最後に、この場を借りて今回お世話になった皆様に御礼。
Mっちゃん。
Nおちゃん。
Hまちゃん。
そして、Aサマ。
本当にありがとうございました!!
またお会いできるのを楽しみにしております!!
キミ!!
なぁ、キミ、教えてくれないか!!
キミは、目玉焼きに何をかける?
先日のことさ。
先日のお昼、社食で目玉焼きを食った・・・って、
目玉焼きがある社食もどうかと思うけど、
まぁ、お昼に目玉焼きを食ったワケさ。
オレ、ナミ、トッちゃん、ノリちゃんの4人でお昼を、
目玉焼きを一緒に食べたワケさ。
そん時オレは、目玉焼きに醤油をかけた。
醤油さ。
ソイソースさ。
オレは目玉焼きにソイソースをかけたのさ。
そして、優しいオレは隣のノリちゃんに醤油をまわす・・・
はずもなく、わざとノリちゃんから離れた所に醤油をおいて、
「ふっふっふ、醤油をとって欲しいのかい?あぁん?
とってほしいならば目をつぶってとってくださいって言ってみな」
なんつって、セクハラジャブを入れてみたところ、ノリちゃん。
「あ、醤油いらないです。ワタシはソースなんで」
ソ、ソース?
目玉焼きにソース?
ビックリさ。
昔から「夏にはサザン」、
「お彼岸の日には毎日香」、
「コンドームならミチコ・ロンドン」、
ソレと同じように
「目玉焼きには醤油」
そういうもんなのだと思ってたオレはビックリさ。
「目玉焼きにソースをかける」という概念がオレには無い!!
「ノ、ノリちゃん・・・
そんなことしたら目玉焼きがこってりしちゃうじゃないか・・・」
っつったらノリちゃん、
「えー、ソースは美味しいですよー。
ウチの家系は昔から、目玉焼きにはソースなんですよ。先祖代々」
先祖代々!!
先祖代々て!!
先祖代々ってどっからだよ!!
どっからの先祖がソース使ってんだよ!!
だいたい、アレだろ?
ソースが日本に登場したのって江戸時代とかじゃなくて明治とかだろ?
家庭に普及しはじめたのは戦後とかだろ?
少なくとも、
ノリちゃんのじいさんとかヒヒじいさんの頃からのはずで、
そんな、先祖代々だなんて・・・
「ヒヒじいさんって何ですか!!」
あ、ごめん。
ヒヒじいさんじゃなくて、ひいじいさん。
「とにかく!!
ウチは昔から目玉焼きにはソースなんです!!」
ぬぬぬ・・・
目玉焼きにソースだとぅ・・・
と、思ってたら、オレの斜め向かいに座ってたトッちゃん。
ドバーッと。
塩をドバドバッと。
おおい!!トッちゃん!!
塩分!!
塩分とりすぎーっ!!
血圧上がっちゃうよ!!
高血圧になっちゃうよ!!
そしたらトッちゃん。
「ウチは前から塩ですね・・・」
えー。マージーでー。
塩って?
塩のみで?
「はい・・・」
しょっぱいじゃん!!
「でも・・・ゲルタさんもゆで卵は塩ですよね・・・」
あ、そう言われてみればそうだ・・・
でも、どうしてか目玉焼きは醤油なんだけど・・・
不思議・・・
とか思ってたら、ナミ。
オレの向かいに座ってたナミ。
ナミが、ニュルニュルと。
目玉焼きに、マヨネーズをニュルニュルと。
おい、ちょっと待てぇいっ!!
キサマ!!
キサマは一体、目玉焼きに何をかけているのだ!!
「マヨネーズですけど?」
わーお。超コレステロール!!
「アタシはいつもマヨですよー。
ってか、今はマヨだけですけど、
家だったらマヨとケチャップを混ぜて目玉焼きにつけますねー」
おおおお、そうなんだ・・・
「なんていうか・・・アタシってグルメなとこあるから?」
なんかムカツク・・・
ちうか、うるせぇバカ!!
そんなもんがグルメなもんかバカ!!
オマエなんか血管詰まっちまえバーカバーカ!!
・・・・・・
結局この日の昼休み。
「えー、やっぱソースですよー」
「塩がいちばんだと思います・・・」
「えー、マヨでしょー。マヨとケチャップでしょー」
「醤油だろ醤油!!醤油ナメなんなよコラ!!」
「ソースがいちばん合いますって!!」
「塩だとさっぱり食べれますし・・・」
「グルメはマヨ&ケチャっしょ」
「醤油!!断固醤油!!」
「目玉焼きには何をかけるか論争」、勃発。
未だ、決着はつかず。
ちなみに、家に帰ってから、オレ、試してみました。
ソース、塩、マヨ&ケチャ、
母親に文句を言われつつも目玉焼きを3つ、自分で焼いて、
それぞれの食べ比べをしてみました。
まぁ、どれも美味いっちゃぁ美味いんですけど・・・
やっぱオレは、醤油かなぁ・・・
ちうか、目玉焼き3つて。
わーお。超コレステロール!!
ちょっと間があきました。
ちょっとだけお久しぶりです。ゲルタです。
やー、なんかもうですね、
ここんとこいろいろとバタバタしていましてね。
や、なんでそんなにバタバタしてたのかってーと、
親父がですね、怪我をしてしまいまして。
なんか、親父、
仕事中に高い所から落下して腕の骨を折ってしまったという。
骨折ですわ。
親父、腕の骨をクラッシュですわ。
しかもですね、耳。
親父の耳、落下した時になんだか知らないけれど、
“軟骨が見えるほどに”裂けてしまいまして。
言わば、大怪我ですわ。
親父、包帯グルグルですわ。
あ、でも親父、そんな大怪我をしながらも元気でして。
身体は不便でありながらも、元気でして。
親父曰く、
「フツー、あの高さから落ちたら死ぬぞ?
でも、オレは死ななかった。
どうしてかわかるか?
ソレは、柔道をやっていたオレは咄嗟に受け身をとったからだ!!」
親父曰く、受け身をとったから死ななかった、と。
元・柔道選手だった親父、
咄嗟に受け身をとったから死ななかったのだ、と。
・・・・・・
でも親父、骨折ってんですけどね。
耳、裂けてんですけどね。
しかもムチウチになって、首にコルセット巻いてんですけどね。
早い話。
受け身、全然とれてなかったんじゃねーの?って感じなんですが。
でも、そこはあえて、
「あー、そうだねー」「柔道やっててよかったねー」と。
ほら、オレ、優しいから(←知らねーよ)
まぁ、なんにせよ、
怪我だけで済んでよかったよかったと思うワケですが、
それでも、身体は大事にしてもらいたいものです。
まだまだ若いのだから、親父には元気であってほしいものです。
オレはまだ、何にも恩返しできていないのですから。
オレの意志ははんぺんよりもフニャフニャで、豆腐よりも、モロい。
オネイサンのいる店で、
普段は飲まない酒を飲んでうっかり豪遊してしまって、
オネイサンにキャーキャー言われて
うっかりちゃっかりいい気分になてしまって、
その後莫大な金をうっかりちゃっかりしっかり請求されて以来、
「こういう店には二度と来ねぇぞ!!」
しっかりとそう、誓っていたのですが。
「今、イベントでコスプレやってるんですよ。遊びに来てくださぁい」
コ、コ、コ、コスプレっすか・・・・・・
・・・うっかり。
「コスプレ」という言葉に惑わされて、
うっかりちゃっかりしっかり、行ってしまったという。
そしてうっかり、もっこり。
行ってみれば、店のオネイサンがコスプレをやる
“イベント”というのはジツに大層なもんで、
店にいるたくさんのオネイサンのコスチュームもジツに様々。
メイドさん。
チャイナ。
婦警さん。
女子高生に体操着&ブルマー。
中にはバスローブのオネイサンもいたりして、
オレはうっかり
「ブラジャーしてんすか?
ねぇ、ブラジャーしてんすか?」
そんな、とても35歳とは思えぬ
ボンクラな質問をしてしまったりしていたのですが、そんな中。
オレと仲良くなったオネイサンを呼び出すと、
オネイサンは、看護婦さんのカッコで登場。
「似合うかな?」
・・・不思議だ。
コスプレというのは不思議なもんです。
何が不思議って、オレは毎月大きな病院に通っているから
たくさんの看護婦さんの姿を見ているワケです。
そりゃぁもう、
何十人何百人の看護婦さんの姿をこの目にしてるワケです。
その姿は優しくもありながらとても凛としていて。
まさに「白衣の天使」という言葉に相応しい姿であるワケで。
オレは、そんな看護婦さんの姿が大好きであって、
そりゃぁもう、大好きであって、
しかし、その「好き」は性的な趣向よりもむしろ、
男女の性を超越した「憧れ」や
「尊敬の念」に由来した「好き」であるワケですが、しかし。
しかし、店。
そういう店で、コスプレで見る看護婦さんの姿には
そういう「憧れ」や「尊敬」などの感情は微塵も感じることなく、
ただ、オネイサンがする看護婦さんの姿に感じるのは、ただの、
エロス。
同じ白衣なのに!!
同じ白衣を着ているのに!!
ナゼに違うのか!!
考えてみりゃぁ、看護婦さんは・・・
あ、この場合は“本物の”看護婦さんですが、
その看護婦さんは、白衣と一緒にもう1つのモノを着ている。
看護婦さんは、白衣と一緒に命の重さや尊さをも身に纏うワケで、
その重みや尊さが染み付いた白衣によって
あの凛とした美しさが溢れ出すのか、と。
しかし、店のオネイサンのコスプレの白衣には、
その命の重みや尊さというモノが染み付いていない。
だからなんか、ただ、エロス。
例えるならば、
本物の看護婦さんから溢れ出す美しさは日本的な美しさであり、
コスプレの看護婦さんはアメリカ的な美しさ。
本物の看護婦さんが内に秘めるモノ言わぬ美であるのに対して、
コスプレ看護婦さんは表面だけをバンバンとアピールする美。
もちろん、ソレはコスプレだからイイワケですし、
コスプレ看護婦さんにとってはソレだけが全てであるワケで、
それはソレでとてもいい事なんですが。
と、まぁ、オレ、
そんなことをじーっと考えながらもまた、
お店で遊んでしまったワケですが。
そしたらソコで、ハプニング発生。
そのお店に、
「コスプレ」の言葉に釣られたオレの友人タケとカズがやってくる!!
しかもベツベツに!!
なんかですね。
オレがコスプレ看護婦さんとオシャベリしていたらですね、
なんか、知ってる顔が店に入ってきたワケですよ。
よーく見てみたら、タケでして。
気まずいぜぇ。
1人で行ったそういうお店で友達に遭遇すると、
なんかすっごい気まずい。
結局、一緒のテーブルで飲むことになったのですが。
「よぅ」
「よ、よぅ・・・」
「何、ゲルタ、1人で来てたの?」
「うん」
「オマエ、エロイな」
「オメーだって1人で来たんだろ!!」
「なんかね。なんかコスプレって聞いたらなんか、ね」
「コスプレってすげぇよな」
「コスプレって言われると、ついつい来たくなっちゃうよな」
「ちなみにどのコに誘われたの?」
「あのコ。あのバスローブのコ」
「あー・・・(さっきオレがブラジャーしてんの?って聞いたコだ)」
と、そのバスローブのコが席に登場。
「カホでーす」
「これ、何?」
「バスローブです」
「へー、風呂上りな感じで」
「そう、お風呂上りな感じなんです」
そしたらタケ。
「ブラジャーしてんの?」
あ!!
オレと同じこと訊いてるっ!!
その後しばらくして、カズが登場。
「よぅ・・・」
「何、2人で来てたの?」
「違うよ。約束してねーのにここで偶然会ったんだよ」
「カズもアレか?コスプレの言葉に踊らされたクチか?
ちなみにオレとタケは完全に踊らされたクチだ」
「うん、なんかね・・・コスプレやってますって言われたら・・・」
「わかる!!」
「その気持ち、すごいわかる!!」
「コスプレって言われるとなんか
今日行かないとヤバイ!!って思っちゃうよね」
「なんか、店に来てコスプレ姿を見ておかないと
すっごい損するんじゃねーの?って気分になっちゃうよな」
「なるなる!!」
「コスプレってなんか、魔法だな」
「強力な魔法だよ」
「ちなみにカズは誰に誘われたの?」
「んー、あの女子高生。ゲルタは?」
「こちらの看護婦さんです」
「こんばんはー」
「タケは、こちらの・・・」
「スゴイよね。風呂上りなんだってさ」
「そうなんです。お風呂上りなんです」
そしたらカズ、「へー」と言った後に。
「じゃ、ブラジャーしてないんですか?」
あああっ!!
こいつもオレと同じこと訊いてるっ!!
こんばんは。
ギリギリでいつも生きていたいオレ、ゲルタです。
好きな言葉は「若奥さん」です。
まぁ、それはソレとして。
オレ、勝利。
ふっはははははは!!
勝利ですわ、勝利!!
オレ、完全なる勝利を収めたのですわ!!
ふははは!!
え?
何に対して勝利したのかって?
ふっふっふ、ソレはですね・・・
工事現場の業者&保険会社!!
勝ったぞぉぉぉぉっ!!
オレはついに勝利したぞぉぉぉっ!!
あ、1人で盛り上がってすんません。
や、何がナニやらさっぱりわからんという方も
おられるかと思いますので、もう一度振り返ってみますと。
アレは、忘れもしない3月27日ですわ。
3月27日の夕方、オレは、愛車のミニで事故ったのですね。
「工事中」だの「段差あり」だの、
フツーだったらそういう看板を設置しておかなければならないはずが、
そういう看板が一切無かった工事現場において、
工事中の為、剥き出しになったマンホールに突っ込んで、
オレの愛車は大破してしまったのですね。
全ては、そこから始まったワケです。
まず、保険屋ね。
工事現場の業者の方が加入していた損害保険会社。
この会社がまず、今回の事故はオレに非があると言ってきた。
「車高の低い車に乗ってるオレの方が悪い」と。
バカヤロコラふざけんなテメー、と。
車高が低いったって、こちとらちゃんと車検通ってるワケですから。
車高はいじってませんから。
責められるイワレは一切無い。
しまいにゃ、
「看板が無くても、ライトを点灯させてれば
工事現場は回避することができたはずだ」なんつってね。
だからオレ、ちゃんと当時の状況だのなんだのをですね、
じっくりじっくり何日もかけて説明してですね、
「オレに非がある」って発言を取り消せ、と。
工事現場の業者の方に非があるのを認めろ、と。
そしたら、案外早く
「オレの方に非がある」って発言は取り消され、
保険会社の方からオレに謝罪があったのですが。
ここから。
長かったのはここから。
事故ったその日、
「責任を持って直します」って言ってた工事現場の業者が、
一転して「ウチに責任は無い」と言ってきた。
工事現場に看板を立てなきゃいけないのは法律で定められていますから
責任が無いワケ無いんですが、ソレを、「責任が無い」と。
責任が無いから、オレの車の修理費である50万、
そのうち半分は保険会社から出ることになったのですが、
残りの半分、これを払う義務は無い、と。
しまいにゃ、「看板はあったはずだ」なんてウソまでつく始末。
でも、そんなウソはすぐにバレるってもんで、
こちとらちゃんと、
事故当日に役所を呼んで現場を検証してもらってますから。
その調書を開示してもらって突きつけてやったのですが。
そしたら今度、工事現場の会社の方では
「担当者がいないから解りません」ときた。
「担当者は休みです」とか、「出張でいません」とか。
逃げてるワケですね。
なもんだから、
じゃ、担当者がいる時に必ず連絡をよこすように言っても、
そしたら今度、一向に連絡がこない。
そして、やっと連絡がついたと思ったら、
「責任は認めるけど、
アナタの車を修理するお金を払う義務は無い」と。
そんなこと言ってきやがった。
テメーコラふざけんなバカヤロコノヤロ、と。
そんな不誠実な対応とられたら、
こっちだってとことん戦ってやろーじゃねーかってもんで、
そっから、工事業者に電話しまくったり、役所に訴えたり、
弁護士に相談したりして、そんで、やっとですわ。
やっと、昨日。
工事現場の業者から、一通の封書が送られてきました。
中身を要約すると、こんな感じ。
「今回の件に関しては当社が一切の責任を認め、
修理費用、代車等の費用を全額負担することといたします」
オラァッ!!
勝ったぞぉぉぉっ!!
オレはついに、勝利を手にしたぞぉぉぉっ!!
長かった!!
この勝利を得るまで、なんと長かったことか!!
2ヶ月ですぜ、2ヶ月!!
2ヶ月の間、ほんっとに苦しい想いもしたし、
すっごいイヤな想いもしました。
でも、「絶対に妥協しない」って決めて戦って、
ついに相手から修理費用と、
何より、「謝罪いたします」って言葉を引き出しました。
謝罪。
工事現場の会社が、「謝罪」してきたんです。
けっ。
謝罪されても許さねぇけどな(←心が狭い)
まぁ、そんな感じでオレ、
事故ってから約2ヶ月かかって、勝利を収めることに成功しました。
この事故ってからの2ヶ月間というもの、
ホントにね、相手と戦うことばっか考えてちょっと
ノイローゼなんじゃねーのー?みたいな感じにまでなっちゃいまして、
ホントに苦しい想いをしました。
その結果、こうして相手に全面的に勝つことが出来たんですが、
ソレもヒトエに、
ソレもヒトエにですね、
何にもわかんないオレに助言をくれた友人や仲間、
そしてなにより、
この日記上でオレを応援してくださったり
様々なアドバイスをくださった方々のおかげだと思い、
深く深く、感謝しております。
この場をかりて、御礼。
応援やアドバイスをくださった皆様、
心より御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!!
&、皆様におかれましても、
事故にはホンット、お気をつけくださいませ!!
・・・・・・
そして今日。
戦ってる最中に自費で修理に出していたオレのミニが、
大破して直るか直んないかぐらいだったオレのミニが、
ピッカピカになって、オレの元に帰ってきました。
オレのまぶたは二重である。
誰がなんと言おうと二重である。
そのまぶたの重なってる部分が若干奥まっていて
少々解りづらいかとも思われるが、二重である。
要するに、オレのまぶたは奥二重なのだ。
重なりのラインが奥に引っ込んだ、奥二重なのだ。
しかし、ナミは言う。
「一重ですよ」
二重のオレに向かって、
オレのまぶたは二重ではなく一重だと言うのだ。
「なんで?オレ、二重よ?
ちょっと解りづらいかもしんねぇけど、二重だよ?」
しかし、ナミは言う。
「いや、一重だよ」
ナゼだ。
オレのまぶたがどうして一重だと言うのだ。
どう考えたってコレは二重じゃないか。
「いやいや、これは二重だって」
「違うよ、一重だよ」
「絶対に二重だよ」
「誰がどー見たって一重だよ」
「二重だよ二重っ!!」
「絶対に一重っ!!」
「二重っ!!」
「一重っ!!」
・・・・・・
そもそも、
どうしてこんな話になったのかと言えば整形の話からだ。
最近では男、しかも、結構イイ年齢の男で整形をする人が多い、
そんな話題をテレビで観たナミが、オレに、こう言ってきたのだ。
「ゲルタさんも整形すれば?」
だいたい、この時点でこのナミという女は
オレに対してすこぶる失礼な発言をしてるワケだが、
まぁまぁ、ソコはオレも大人。
(テメ、コノヤロ、服の上からブラジャー外すぞ!!)
そう思いつつもその辺は軽く聞き流してやって。
「いや、オレはベツにいじるとこ無ぇし」
そう言ったのだけれど、ナミはこんなことを言う。
「でも、
目を大きくするとだいぶ印象変るんじゃない?プチ整形プチ整形」
確かに、オレの目は細い。
細いうえに結構スルドイ。
そのうえ、常にまぶたが腫れぼったいもんだから
この目のおかげで、初対面ではネクラの印象を持たれがちである。
でも、だからといって、
金を払ってまでこの顔をいじる気なんてのはさらさら無いのだ。
すると、ナミは言う。
「だったらさ、アイプチやろうよ」
アイプチ。
一重を二重にするノリみてぇなヤツ。
オレがまだ学生の頃、確か、
歩いていったりひとつ抱きしめたり全部このままだったりした
某有名バンドのメンバーのまぶたが、
時によって一重だったり二重だったりして
「アイプチ疑惑」が持たれていたが。
そのアイプチ。
ナミは、オレに「やろうよ」と言う。
だから、オレは言ったのだ。
「いや、オレ、二重だから必要無いんだけど」
するとナミは、「は?」と驚いた。
そして、そこからこの話が始まったのである。
「いや、ゲルタさん、一重だよね」
「え?二重だけど?」
「一重ですよ」
「なんで?オレ、二重よ?
ちょっと解りづらいかもしんねぇけど、二重だよ?」
「いや、一重だよ」
「いやいや、これは二重だって」
「違うよ、一重だよ」
「絶対に二重だよ」
「誰がどー見たって一重だよ」
「二重だよ二重っ!!」
「絶対に一重っ!!」
「二重っ!!」
「一重っ!!」
「や、確かに、解りづらいかもしんないよ?
オレ、奥二重だから解りづらいかもしんない。
でも、これは奥二重だから」
「いや、ソレは奥二重じゃないよー」
「何言ってんの?どー考えたって奥二重なんだけど」
「えー」
「じゃ、ちょっと見てみろ。
まぶたを引っ張って上げるからよーく見てみろ。
ほら、ここらへん!!
ここらへんにうっすらラインが入ってるだろ!!」
するとナミは近づいて、
二重まぶたの大きな目でオレのまぶたを覗き込むように見る。
「いや、あんまし近づくな!!
ドキドキすっからあんまし近づくな!!」
「は?」
「いや、なんでもねぇけど。
でもほら、あるべ?二重のラインがあるべ?」
「あー、はいはい」
「な?ラインが入ってるべ?うっすらだけど。
これこれ、これが奥二重の証拠だよ」
するとナミは、
「いや、ゲルタさん・・・」
そう言ったあと、こう続けた。
「ソレはただのシワだよ」
シ、シワ・・・・・・
・・・・・・
いや、オレは二重なのだ。
誰がなんと言おうと二重なのだ。
ただ、ソレが若干奥まっていて少々解りづらいかもしれないけれど、
オレは奥二重なのだ。
「そういうのをシワって言うんだよ」
二重だよっ!!
レンタルビデオ店のカウンター。
オレの目の前には店員。
カウンターの上には4本のエロDVD。
(早くっ!!
早くしてくれ、店員さん!!)
この時オレは焦っていた。
オレは焦りまくっていた。
なぜなら、オレの後ろには・・・
3人の女子高生。
3人の女子高生である。
スリー女子高生である。
3人の女子高生、
仮に彼女たちを「トリプルドム」と呼ぶことにしよう。
そのトリプルドムがだ!!
よりによってオレが
DVDをカウンターの向こうの店員に差し出した時!!
オレの後ろに並んだのだ。
レンタルしてたDVDだかビデオを返しに、オレの後ろに並んだのだ。
(何てツイてねぇんだ、オレは・・・)
ソレは、日曜日のことであった。
「ビデオ屋行くべー」とか言う友人ヒロに
「何借りんの?」と訊いたら、
「エロビに決まってんだろ!!」
と、なんだか説得力の有るような無いようなことを
豪語されてしまったので、オレは、
ヒロに付き合ってビデオ屋に行ったのだけれど、
そしたらヒロのバカ、会員カードを忘れやがったのだ。
何を借りるかすでに決め、手に取ったところでヒロのバカ、
「あれ?カード忘れた」
カードを忘れたことに気付きやがったのだ。
あんなに力いっぱい「エロビ!!」と言っていたクセに。
だからオレは、
いつも財布に入っているオレの会員カードで借りてやることにした。
オレが借りて、ヒロに渡すことにしたのだ。
「オメェ、オレが借りてきてやっから先に車に行っといていいよ」
オレはヒロにそう伝え、ヒロが店を出た後に
他の客がいないのを見計らってカウンターに行き、
そして、ヒロチョイスの4本のエロDVDを店員に渡した時。
トリプルドムである。
トリプルドムがビデオを返しにジェットストリームアタックである。
オレは焦った。
ナゼなら、その店員は気がきかねぇ。
オレが差し出したエロDVDを積み重ねるのではなく、
カウンターの上に横に並べてピッピコピッピコ、
バーコードでピッピコピッピコやり始めたのだ。
当然、オレの後ろに並ぶトリプルドムからは、丸見えである。
女優モノ、素人モノ、マニアックモノ、
カウンターに並んだエロDVDが、
後ろの女子高生からは丸見えである。
(やべぇぜ・・・
これじゃぁオレがエロDVDを借りてるみたいじゃないか。4本も)
いや、実際に借りてるのはオレなのだが、観るのはヒロである。
借りるのはオレだけれど、ソレを家に持ち帰るのはヒロなのだ。
しかし、そんな事情を知らないトリプルドムは勘違いするだろう。
心の中で、「うわぁ〜」とか思ったに違いないのだ。
「うわぁ〜、4本も」とか。
聞こえる!!
トリプルドムの心の声が聞こえる!!
(はい、オレじゃないっすよー。オレが観るんじゃないっすよー)
心の中で訴えても、届きはしないマイ・ハート(←あたりまえ)
オレは、一刻も早くその場を立ち去りたかった。
背中にトリプルドムの視線が刺さるのを感じて、
一刻も早くその場から逃げ出したかった。
(早く!!早くしてくれ、店員さん!!
早くそのエロDVDを袋の中にっ!!)
心の中で訴えても、やっぱり届かぬマイ・ハート(←あたりまえ)
しまいにゃ店員、1枚のDVDをこちらに向け、
オレに向かってこう言うのだ。
「こちらの作品は
以前お借りになったことがあるようですがよろしかったですか?」
きっと、優しさだ。
ソレは、店員さんの優しさだ。
オレが「あ、これ、前も観た」ってならないように、
店員さんが気を使ってくれたのだ。
気を使って、こちら側にDVDを向けて見せてくれたのだ。
『拷問くらぶ 小坂めぐる』
ありがとう!!
店員さんありがとう、優しいね!!
でも、今はいいよ!!
今は見せなくていい!!
だって、そんなことしたら後ろにいるトリプルドムに
『拷問くらぶ 小坂めぐる』の字が丸見えになっちゃうでしょう!!
DVDに印刷されてるおっぱい丸出しの女優さんが、
トリプルドムに丸見えになっちゃうでしょう!!
しかも「拷問」て。
「拷問くらぶ」て。
「以前に借りたことあるけどよろしいですか?」なんつったらオレ、
よっぽど「拷問」好きに思われるじゃないか!!
トリプルドムに、
よっぽどの「拷問くらぶ」好きに思われるじゃないか!!
っつーかオレ、「拷問くらぶ」借りたことあんのか?(←覚えてない)
や、いいから!!
そんなんはどーでもいいから!!
たまたまオレとヒロの選球眼がダブッただけで、
そんなんはどーでもいい!!
はい、よろしいですよろしいです!!
前にも借りたけどもう1回借りるんです!!
「拷問くらぶ」をもう1回借りたいんです!!
オレは、店員に「よろしいですか?」と問われ、「ハイ」と答える。
すると店員は、「承知いたしました」と言った。
その時オレは、「これでやっと逃げれる」と思った。
ジェットストリームアタックから。
背中に刺さるトリプルドムの視線から。
しかし。
店員はヘンなとこに気をきかす。
店員はまたも、オレに向かって言うのだ。
DVDをカウンターに並べたまま今度は、
オレに向かってこう言うのだ。
「4本ですと通常料金で1200円になりますが、
5本レンタルされますと、
セット料金になりまして1000円になりますからお得ですよ?」
ありがとうありがとう!!
優しいね!!
店員さん、ホントに優しいね!!
でも、知ったことじゃねーよ!!
1200円だろうが1000円だろうが知ったことじゃねーよ!!
金を払うのはヒロだ!!
オレの知ったことではない!!
早くっ!!
一刻も早くっ!!
オレの後ろが見えるでしょう?
女子高生が3人もいるでしょう?
だから、早くっ!!
そのエロDVDをっ!!
その袋の中にぃーっ!!
「承知しました」と店員さん。
店員さんは、やっとDVDを袋に入れる動作に入った。
さっきまで横一列に並べられてたエロDVDを、
縦に一枚一枚積み重ねる。
そして、片方の手で袋を開き、
もう片方の手でその積み重ねたDVDをワシ掴みに・・・
するはずだったのだが。
ガシャガシャガシャッ!!
DVD、落下。
4枚のDVDを片方の手で掴もうとした店員さん、
「す、すみませーん!!」
うっかり手を滑らせたのか、DVDを掴み損ねてブチまけてしまった。
そしてその一枚が。
カウンターを飛び越え。
あろうことか。
こちら側の床の。
オレの後ろのトリプルドムの足元に。
落ちてしまったのだ。
『拷問くらぶ 小坂めぐる』
(な、なんてツイてねぇんだ、オレは・・・)
最近よく、「顔色がよくなった」と言われます。
以前より「黒くなった」と。
元々オレは顔色がすっげぇ青白かったから
「ふははは、
どこかカゲを感じさせる謎の美少年のようだろう!!」
そんなん言って、ソレをウリにしていたワケですが
(↑「美」でもなければ「少年」でもない)、
友人のマサやテツ、会社の同僚のナミやノリちゃん、
しまいにゃ、食堂のおばちゃんにまで
「昔から比べると、顔色、良くなったよねー」
そう言われてしまうと、
“謎の美少年キャラ”も封印しなければならないというもので、
オレは少々ガッカリしていたのですが、
オレが「ガッカリだ」と言うと、みんな、決まってこう言います。
「えー、
絶対に今のほうがいいよ!!
今のほうが健康的でいいよ!!」
まわりにそう言われてオレは、こう思うのです。
(ふっ、「健康的」か・・・)
ナゼにオレがそう思うのかというと、オレの顔が黒くなった理由。
その本当の理由を思うと、ソレが「健康的ではないから」。
では、オレがナゼに顔色が黒くなったのかと言えば、ソレは、
肝臓が悪くなったからっ!!
つまりは!!
オレの顔色が健康的な顔色になったのは不健康な為であって
肝臓を悪くして一段と不健康になったから顔色は健康になった、
つまりこの健康的な顔色は不健康より生まれしモノ、って
言ってっことわかんねぇよっ!!
メンドクセェよ、オレッ!!
・・・・・・
なんだかですね。
お腹のなかにある肝臓と胆嚢ってのが悪いらしいんですよ。
検査の結果、そこんとこがあんまし良くないらしい。
肝臓を悪くしたっつって思い出すのは酒、なワケですが、
ほとんど酒を飲まないオレが、
じゃ、どうして肝臓が悪くなったのか、といえばまぁ、
原因不明の持病なワケですが。
オレの持病は厄介な持病で、
口から肛門まで、消化器官全てにおいて病変が現れるという病気。
その病気のせいで今まで、
大腸と肛門は全部切除、小腸は80パーを切除、
胃にも十二指腸にも病変が出てるなか、
今度は、肝臓と胆嚢に病変が現われやがった。
もー。
なんなの、もー。
っつってもまぁ、だからどうした、って感じなワケではありますが。
病気になって、だからどうした、と。
つーか、むしろ「カッケー」って思ってますからね。
病気になって、むしろ「カッケー」と。
だってさ、
「病気があります」ってぇとなんかちょっとさ、
ロンドンパンクっぽいじゃん?(←っぽくねーよ)
まぁ、そんな感じで「不健康」になって
「健康的な顔色」を手に入れたオレではありますが。
昨日。
病院で、その肝臓の検査がありました。
エコー。
超音波検査ですね。
やった人はご存知かと思いますが、
なんか、ちょっとエッチなローションみたいなのがついた変な機械を
お腹にあてて、外側からお腹ん中を見る検査。
エッチなローションみたいなヌルヌルがついた機械で
お腹ん中見る検査。
まぁ、どうしてオレが
「エッチなローション」を知ってるのかってのは、
そこはまぁ、ほっといてもらって。
で、その検査をやってきたのですが。
その検査。
なんてか、こう、お腹ん中を見る時に、
息を吸ってお腹を膨らましたりするのですね。
レントゲンの時にあるじゃないですか。
先生が「はい、息を吸ってお腹を膨らませて〜」みてぇな。
あんな感じ。
あんな感じで、先生の指示に従って
息を吸ったり吐いたりしてお腹を膨らましたり
へこましたりするワケですが。
昨日。
最初にオレの検査をやってくれた先生は、若い女性の先生でした。
その先生が
「はい、お腹を膨らませて〜」とか言うもんだから、
オレ、なんだかうっかり気合が入ってしまって
「はいっ!!膨らましますっ!!」とか言って、
「喋らなくていいですよー」
そんなん言われたりしてしまったのですが。
で、検査。
オレは、
先生が「息を吸ってお腹を膨らませてー」と言うたびに
お腹を膨らまし、
先生が「はい、息を止めてー」と言うたびに
息を止めてお腹を膨らませた状態をしばらく保ち、
先生が「はい、楽にしていいですよー」と言うたびに
「プハ〜」と息を吐いて膨らんだお腹をへこましたりと、
そんなんを何回も何回も繰り返してしました。
「はい、大きく息を吸ってお腹を膨らませて〜」
ス〜ゥ(←息を吸ってお腹を膨らませる)
「はい、息を止めて〜」
・・・・・・
「はい、楽にしてくださ〜い」
プハ〜。
「はい、大きく息を吸ってお腹を膨らませて〜」
ス〜ゥ
「はい、息を止めて〜」
・・・・・・
「はい、楽にしてくださ〜い」
プハ〜。
「はい、大きく息を吸ってお腹を膨らませて〜」
ス〜ゥ
「はい、息を止めて〜」
・・・・・・
「はい、楽にしてくださ〜い」
プハ〜。
ソレを何回か繰り返した時のことでした。
「はい、大きく息を吸ってお腹を膨らませて〜」
ス〜ゥ
「はい、息を止めて〜」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・(あれ?まだかな?)・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・(あれ?息止めてる時間、長くね?)・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・(ちょっと、苦しいんですけど!!)・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
「はい、息を大きく吸って〜」
(え!?まだ吐いてませんけど!?)
そういえばちょっと前の日曜日、運転免許の更新に行ってきました。
なんかもー、
前の日は夜中の3時ごろまで「逆鱗よこせやぁっ!!」なんつって
リオレウス亜種と格闘していたせいもあって・・・
ってコレ、ゲームの話なんですけどね。
「モンスターハンター」ってヤツなんですけど、
そのゲームをやっていやが為に、
免許の更新の日は思いっきし寝坊してしまいまして。
受付の締め切り時刻が午前10時15分だっつーのに
9時40分ごろに起きちゃいまして。
なもんだからオレ、起きたらソッコーで歯を磨いて、
着替えて、んで、ご飯も食べずに免許センターに行ったワケです。
で、結局は間に合ったからヨカッタのですが。
でも、あんまり慌てて家を出てきたもんだから、写真。
免許の写真がすこぶるヒドイ。
髪はグチャグチャでなんか知んねーけど、
つむじのあたりが寝グセでピーンて突っ立ってるし。
遅くまでゲームやってたから目がボッコリ腫れて、
そのうえ目の下にはものすげぇクマが出来てるし。
しかもヒゲ。
ヒゲもジョリジョリ。
一応、写真を撮る前に鏡があって身だしなみを整えられたんだけど、
オレ、あまりにも自分の姿がヒドイんでもう、
身だしなみ整えるのとか諦めちゃったんですわ。
もう、「こりゃぁどーしようもねーなー」なんつって、
髪だのなんだの、整えるの諦めちゃったワケですわ。
で、撮影。
そして、講習をやって、
オレの新しい運転免許証が出来上がったワケですが。
そんでですね、
その免許証をですね、今日、会社で見せたワケですよ。
昼休み、なんだか免許の話になって、
「オレ、こないだ更新したぜー。ゴールドだぜー」なんつってたら、
一緒にメシ食ってたノリちゃんとナミとトッちゃんが
「見せて見せてー」と。
だからオレ、見せたワケです。
免許証をですね、見せたワケです。
そしたらまず、ノリちゃんが一言。
ノリ:「なんて言うか・・・すごいですね・・・」
うん、スゲェでしょ?
ものすごくヒデェ顔してるでしょ?
なんかもー、逮捕された時のジェームス・ブラウンみたいな顔でしょ?
続いて、ナミが一言。
ナミ:「ここんとこだけ髪の毛立ってるよー。
何すかコレ。妖怪アンテナ?」
オレは鬼太郎じゃねぇよ。
つーか、違う違う!!
コレ、ただの寝グセ寝グセ!!
ベツにオレ、妖怪に反応してねーし、
近くに妖怪もいねーから!!
そして、トッちゃんが一言。
トッ:「なんか・・・こういう顔、交番のポスターで見ました・・・」
オレは容疑者じゃねぇよ。
逃亡犯じゃねぇよ。
・・・・・・
この先。
この先5年。
身分証の提示を求められるたびに
この鬼太郎で容疑者な免許証を使わなければいけないのかと思うと、
なんだか・・・
なんだか、落ち込みます・・・
トッ:「あ、ゲルタさん・・・
ダイジョブですよ・・・
悪い顔してますけど、ダイジョブですから・・・」
慰めないで!!
慰められると余計に落ち込むからっ!!
結婚式に行ってきました。
高校時代の友人であるナオキの結婚式に行ってきました。
秋田まで。
『結婚式前、秋田への移動中』
マサ:「何?一緒に行くのは3人だけ?」
タケ:「うん、みんな予定があっから。現地集合で」
マサ:「つーかアイツ、なんで秋田で結婚式やんだよ」
アイツ、こっち出身じゃん。
結婚式は出身地でやれよって話じゃん」
ゲル:「しょーがねぇべ。転勤して今は秋田に住んでんだからよ」
タケ:「ナオキの奥さん、秋田の人なんだべ?」
ゲル:「そうらしいよ」
マサ:「だったら嫁さんもこっちに連れてこいって話じゃん」
タケ:「いや、こっちでも奥さん連れて帰ってきて
ちょっとした飲み会でもやるべって話だよ」
マサ:「飲み会レベルの話じゃねーよ。
結婚式レベルの話してんだよ。
秋田でやったあとにこっちでももう1回披露宴やれば、
オレらはそん時に行くよって話だよ」
タケ:「ソレはダメなんじゃね?」
マサ:「なんで?」
タケ:「金かかるでしょ」
ゲル:「それによ。
こっちで結婚式やって、
奥さんの友達がちょっとしか来なかったら
奥さんが可哀相だろ」
マサ:「あー。まぁなー」
ゲル:「しかもさ。
後のことを考えたら、
ここは断然、秋田で結婚式やるべきだと思うぞ?」
マサ:「結婚式の後って?」
ゲル:「2次会に決まってんだろ」
タケ:「うわ、もう2次会のこと考えてるよ」
ゲル:「当たり前じゃん!!
オレ、ナオキから結婚式の連絡あった時、
もう、こっちから訊いたもん」
マサ:「何て?」
ゲル:「2次会あんの?って」
マサ:「うわ、この男、結婚式よりむしろ2次会に力入ってるよ」
タケ:「で、ナオキはなんつったの?」
ゲル:「あるんじゃない?って。
だからオレ、ソッコーで、じゃ、“ご出席で”って」
マサ:「早ぇよ」
ゲル:「あたりめーだろ。
言っとくけど、今回の一泊は
2次会に心置きなく参加する為の一泊なんだかんな?」
タケ:「うわ〜」
ゲル:「言っとくけど、アレだから。
ナオキの披露宴はオレにとっては、
2次会の為の余興にすぎねーから」
タケ:「本番は2次会?」
ゲル:「そう!!
だってよー、考えてみろ。
結婚式の2次会ってはよ、
大人数でやる合コンみてーなもんだろ」
マサ:「確かに」
ゲル:「しかもその合コンは、
なんら後ろめたさの無い合コンだからね」
タケ:「まぁ、言われてみりゃぁそうだな」
ゲル:「だろ?」
マサ:「でも、2次会って、
大抵の場合、男の方が多いよな」
ゲル:「そこはアレだ。
他の男にオシャレ度で差をつけるのよ。
オレ、アレだから。
オレ持ってる中で1番いいスーツ持ってきたから。
しかも、アレな」
タケ:「何?」
ゲル:「胸にチーフ忍ばせっから」
マサ:「ポケットチーフ?」
ゲル:「そう!!」
タケ:「ソレで差がつくのか?」
ゲル:「つくつく!!
チーフの有る無しで10ゲームくらいは差がつくね!!」
マサ:「でも、考えてみればよ?」
ゲル:「何?」
マサ:「もし、仮にな?」
ゲル:「うん」
マサ:「仮に、2次会で女の子と仲良くなったとします」
ゲル:「うん」
マサ:「でも、その子はナオキの奥さんの友達だろ?
おそらく、秋田の子なんじゃね?」
ゲル:「いいじゃん。
秋田の子サイコーじゃん。
秋田こまちじゃん」
タケ:「それ、米じゃね?
正解は秋田美人じゃね?」
マサ:「いや、そうじゃなくてよ。
もし、万が一、オメーが気に入った子がいて、
その相手もオメーを気に入ってくれたとします。
でも、その子は秋田に住んでるワケだろ?」
ゲル:「おお、そうだね」
マサ:「オメーは福島じゃん」
ゲル:「おお」
マサ:「付き合えんの?」
ゲル:「え?意味がわかんねぇ。
付き合えんの?の意味がわかんねぇ」
マサ:「だからよ。
めちゃくちゃ遠距離じゃん、って話だよ」
ゲル:「オメー、オレの機動力ナメんなよ?
オレ、めちゃくちゃ高機動型だから。
秋田、福島間なんて全然問題ねーから」
マサ:「そう?けっこう遠いぞ?」
ゲル:「全然問題ねーね。
っつーかオレ、東北エリアは全てカバーしてるから。
東北エリアは守備範囲内だから。
篠塚と河埜の二遊間並に守備範囲広いから」
タケ:「古ぃよ」
ゲル:「オレ篠塚で」
タケ:「どっちでもいーよ」
ゲル:「っつーかね、オレ、
今までこんだけ福島で暮らしてきて
未だに結婚できねーってのは、
もはや福島じゃダメなんじゃねーかと思えんのよ。
だからよ、もう、こうなったらエリア拡大しかねーだろ。
東北エリアはカバーしなきゃダメだろ」
マサ:「そうなの?」
タケ:「なんか、切羽詰ってんな」
ゲル:「切羽詰まってんね。深刻だね。
ソレにな、アレだ。
遠距離遠距離って言うけどな、
会えない時間が愛を育てるってこともあるのさ」
タケ:「なんだソレ」
ゲル:「ヒロミ・ゴーって話だよ」
・・・・・・
そして、結婚披露宴が終わり・・・
2次会が終わり・・・・・・
『結婚式後。福島への移動中』
ゲル:「・・・・・・」
タケ:「・・・・・・」
マサ:「・・・・・・」
ゲル:「・・・・・・」
タケ:「・・・・・・」
マサ:「・・・・・・」
ゲル:「・・・・・・」
タケ:「・・・・・・」
マサ:「・・・・・・」
ゲル:「あのさぁ」
タケ:「何?」
マサ:「なんかした?」
ゲル:「オレ、
カバーエリアを東北から日本全域に拡大しようかな・・・」
タケ:「しちゃえしちゃえ!!」
マサ:「もう、アジアまで視野に入れてみよーか!!」
ROCK AND ROLL IS “NOT” DEAD.
2008年5月8日 日常 コメント (6)連休中に物置の片付けをしていたら、
誰かに貸したまんま無くしてしまったものと
ずーっと思いこんでたギターを見つけた。
高校を卒業したころに「やっぱ男はギターだべ」、
そう思って買うには買ったのものだ。
しかし結局、そのギターでオレが弾いたのは
ガンズの『Welcome To The Jungle』を、
「え?なに?『Welcome To The Jungle』ってバラードだっけ?」
そんくらいにゆっくりと、あと、
ボブ・ディランの名曲『Knockin’ On Heaven’s Door』、
これもスゲーゆっくり。
しかも歌いながら弾こうもんなら
「ナ・・・ナ・・・ナキノン・・・ヘブンズ・・・ドオオ・・・」
びよんびよんに伸びきったカセットテープみたいになってしまう。
あ、あと、アレ。
ギターを手にした者、全てが一度は弾くと言っても過言ではない、
ディープ・パープルの『Smoke On The Water』。
「♪デッデッデー、デッデッデデー」って、あの曲。
結局オレがそのギターで弾いたのは、これだけ。
要するにオレは、ギターを弾くのがヘタだった。
その事実に気付くとなんだかギター熱はあっという間に冷めて、
すぐにオレは、ギターをやめてしまった。
そもそもオレがナゼにギターを始めようと思ったかといえば、
友人ジェット君の存在によるところが大きい。
ジェット君は天才といっても過言でないほどに、
めちゃくちゃギターが巧かった。
オレとジェット君はもともと高校の同級生だったのだけれど、
はっきり言って、当時は全然仲良しではなかった。
オレらの仲間はいつでもギャーギャー暴れていたけれど、
ジェット君はワリと真面目で大人しかった。
そんな彼がナゼにオレらの仲間になったのかといえば、
ある日、オレらが当時組んでいたヘタクソなバンドの練習に、
ジェット君が「練習、見せて」と言ってついて来たのだ。
オレらはベツに彼とは仲間でもないから
「あ?メンドクセェぞコラ」とかそんなん言っていたワケだが、
スタジオで、「ギターをちょっと弾ける」と言うジェット君に
ギターを持たせてみたところ、
テロレロレロレロのギュインギュインに弾き始めて、
オレらは圧倒されてしまったのだ。
「オメー、スゲェな!!ギター教えろ!!」
それからオレらの仲間に、ジェット君が加わった。
ジェット君はギターだけではなかった。
ベース、ピアノ、ドラム、音の出るモノならなんでも弾きこなした。
高校を卒業した頃は週に1度、
日曜日にジェット君の家に遊びにいくのが楽しみで、
彼の家に行くと、部屋は楽器という楽器で埋め尽くされていた。
高校時代に彼がレストランのバイトで稼いだ金はすべて楽器になった。
スタンドに立てかけられた、
それぞれ5、6本はあるギターとベース。
ペダルが2つあって、バスをドドドドと叩きぬけるドラムセット。
キーボードもあればT.Kみたいなショルキーもあって、
さらには、なんて言うかわかんないけど
ソレらを録音して曲が録音できてしまうような機材もある。
部屋の隅にはアンプが積み重ねてあって、
部屋中が楽器で埋め尽くされていた。
そんな部屋に行っても居場所がないから、
オレとジェット君は、唯一楽器に占領されてない
彼のベッドの上に座って遊んだ。
まぁ、遊んだっつっても彼がギターやベースを
ギュインギュインだのブゥンブゥンと鳴らして、
ソレにあわせてオレが歌を歌って、
ソレを、録音して遊んでいたワケなんだけれど。
一度、オレが持っていったCDを彼に聴かせたことがある。
チャック・ベリーの『Johnny B. Goode』。
かなり昔のロックンロール。
ジェット君はその時、ソレを生まれて初めて聴いたのだけれど、
ソレを一度聴くと、
「ああ、こんな感じかな・・・」
そう言ってテロレロとイントロから最後まで完璧に弾いてしまった。
完璧に耳コピーした。
ソレを見てオレは、彼は天才だとより一層思った。
オレは当然、ジェット君はプロになるもんだと思っていた。
いや、オレだけじゃなくてまわりもみんな、
彼はプロとして活躍するもんだと思っていた。
自分のバンドでなければ、
誰かのバックバンドかなんかでギターを弾いてるところをいつか、
テレビで観れるもんだと思っていた。
もちろんジェット君本人も、
「オレは音楽の道に進むのだ」、そう言っていた。
でも、現実は違った。
「オレは長男だから、家を継がなくちゃいけないのだね・・・」
彼の家は、小さな工場を営んでいた。
大企業の下請けの下請けの下請け。
彼のお父さんとお母さんで、
大きな機械のどこに使われるかも解らないような、
そんな小さな部品を作っていた。
上の会社の無茶な注文を安い金で押し付けられて、
朝から晩まで油まみれになって働く。
その工場を、彼は継がなくてはいけない。
「いや、オレも迷ったんだけどね。
親父もお袋も音楽でもなんでも好きにやれって言ったんだけど」
でも、彼は音楽を諦めて、実家の工場を選んだ。
「ここまで好きにやれたのは親父とお袋のおかげですからね・・・」
いつものベッドの上に座って、彼は、抱えたギターを
いつものようにギュインギュインに唸らせてみせたのだけれど、
なんだかその日のギュインギュインは、オレには辛く思えた。
あれから15年以上も経っても未だにオレとジェット君は仲良しで、
彼の工場は日曜日も仕事なんてのはざらで忙しいから
たまに彼の工場の昼休みに差し入れなんかに行くと、
ジェット君は、油まみれの作業着で
ギターをギュインギュインさせたりしている。
工場にもギターが置いてあるのだ。
「ふぉっふぉっふぉ。
ギターさえあれば、オレはどこでもロックできるのだよ!!
ウェルカムトゥザジャンゴー!!ウィゴットファニンゲィム!!」
ソレを聞いてオレは、
「ロックってそういうもんだよな」、そう思った。
世の中はゴールデンウィーク真っ只中ですが、
みなさま、いかがお過ごしですか?
どこかへお出かけですか?
それともお仕事ですか?
それとも山に芝刈りですか?
はたまた川に洗濯ですか?
どちらにしろ、御苦労様です。
そして、お疲れ様です。
伝え聞いた話によりますと、
この「ゴールデンウィーク」という言葉はまったくの和製英語でして、
1951年、映画業界から生まれた言葉らしいですね。
1951年といえば、だいぶ昔。
当時は大衆の娯楽といえば「映画」というのが主流でして、
4月の終わりから5月のアタマにかけてのこの連休というのは
1年間のウチで1番、
興業収益をあげることができる時期だったものですから、
映画業界としては
「うひゃひゃひゃ!!
こりゃぁ、金がガッポリの黄金週間ですな!!」(←イメージ)
そんなんで、この連休をゴールデンウィークと名付けたことから
広まり、そして、定着した言葉なのだそうです。
なんだか、そういう話を知ると
「ゴールデンウィーク」というのがイヤになりますね。
で、そんなことから生まれた言葉であり、
連休中もお仕事の人もたくさんいるだろうということから、
NHKではこの連休を「ゴールデンウィーク」とは呼ばないそうです。
あくまでも、「大型連休」。
なんだかステキですね、NHK。
さて、その大型連休。
ワタクシめは昨日の5月3日から連休に突入だったのですが、
その5月3日はちょっと、山形県は米沢の方に行ってまいりました。
ナゼかといえば、上杉まつり。
米沢には「上杉神社」という社があります。
「上杉」と言ってパッと思いつくのは戦国時代の名将、
上杉謙信かと思われますが、米沢の上杉神社には、
この上杉謙信公が御祀りされているのですね。
で、ここで、
シミュレーションゲーム『信長の野望』をプレイした方ならば、
「ちょっと待て。上杉謙信は越後(新潟の方)じゃねぇの?」
そう思われるかもしれません。
確かに謙信は越後に君臨してたワケですが、
謙信の死後、次代の上杉景勝が、
会津、そして米沢へと所領を遷された為に謙信公の祠堂も
今は山形県は米沢にあるのです。
で、この米沢で毎年、謙信公の偉業やその人物を称える
「上杉まつり」なるものが開催されるワケですが。
この祭の最大の見せ場はなんといっても川中島の合戦。
歴史上で最も有名な戦の1つ、
上杉謙信と武田信玄が5度に渡って戦いを繰り広げた
川中島の合戦を、地元の人が甲冑をつけて
上杉軍、武田軍、それぞれの武将になりきって
米沢にある河川敷で再現しようというもの。
http://uesugi.yonezawa.info/
これを、ウチの母親が「観たい」、と。
なもんで、息子としては「THE・親孝行」ってワケで、
母親を連れて米沢まで「上杉まつり」を観に行って来たのですが。
そしたらですね、スゲー人なワケですよ。
まぁ、連休なんざどこに行っても人がいっぱいなのは
あたりまえなワケですが、ソレにしてもスゲー人の数。
なもんですから、
会場にはありがたいことに仮設トイレなんかも
たくさん設置してありまして。
オレも、地元から米沢までのドライブ中に
すっかりトイレに行きたくなってしまったものですから、
急いで仮設トイレに向かったワケですが、
そしたら、オレが入ろうとしたトイレから、1人の武将が出てきた。
その時、合戦が始まるまでまだ時間がありましたから。
武将のカッコして合戦に参加する人たちも
トイレには行きたくなるってもんで、
そのトイレから、甲冑をつけた武将が出てきた。
で、見ればその武将、一際豪華な甲冑に、頭は白頭巾で覆っている。
「も、もしや、上杉謙信公(の役の人)!?」
謙信公(の役の人)でした。
まさしくその人、謙信公(の役の人)でした。
オレ、つい興奮して
「すんません、もしかして謙信公(の役の人)ですか?」って訊いたら
その白頭巾の武将、
「はい。上杉謙信です」
うおーっ!!謙信じゃーん!!
越後の龍じゃーん!!
思えば、上杉謙信(本物)はトイレの中で死んだのですね。
将軍をないがしろにする織田信長を征伐しようと遠征途中、
トイレに入ってる時に、脳溢血かなんかで亡くなった、と。
「いやぁ、謙信公、仮設トイレで亡くならなくてよかったよね!!」
オレ、そんなこと思いながら謙信公(の役の人)が
入ったトイレに自分も入ったのですが。
そしたら。
「臭っ!!」
なんかもう、こっちが死にそうになったという。
オヤジがトイレのカギをかけなくて困ります。
朝、
トイレのドアを開けては「キャッ!!」(←オレが)
トイレのドアを開けては「ヒィッ!!」(←オレが)
オヤジはベツに恥ずかしがることもなく、
何事も無かったように座ってんの。便座に。
や、ソレが毎日のことだったらこっちも防衛策とか考えるんだけど、
たまーにね。
ソレがたまーにだからオレも、
オヤジがカギをかけない人だというのをすっかり忘れてて、
偶然、オヤジとオレの朝のトイレタイムがかち合った時に、
「キャッ!!」(←オレが)
今日もですわ。
今日も朝、トイレのドアを開けたらオヤジがいましたわ。
いや、オレもさ、ノックとかすればいいんだけどさ、
ほら、朝ってあんまし、そういうのに気が回らないから。
しかもあの、
「カギがかかってる」という合図の赤いマークが出てないから、
起きたばっかで頭がまわってない状態のオレはつい、
ノックもせずにガシッと開けてしまう。
で、トイレのドアをガシッて開けたら「キャッ!!」って。
しかし、アレですね。
なんつーか、人のトイレ中の姿を見んのって、
見られた側もそうだろうけど見てしまった側もなんか、
落ち込みますよね。
なんか、どんよりしちゃう。
なんかすげぇ、どよーんとしちゃう。
見てはいけなかったモノを見てしまった気になっちゃって、
しかも、ソレがオヤジだから余計に。
なんか知んねーけど、こっちが謝っちゃうもんね。
「ごめんなさいっ!!」って。
多分、カギをかけないオヤジの方が悪いと思うんだけど。
で、今日ですね。
トイレから出たオヤジにですね、言ったワケですよ。
「頼むから、トイレん時はカギをかけてくれ」と。
「お願いだから、カギをかけてくれ」と。
そしたらオヤジ。
「オレは見られても平気だぞ?」
オレが平気じゃないからお願いしてんだよっ!!
・・・・・・
オレが思うに、アレだな。
トイレのカギってのはなんつーか、
トイレに入る人の為だけではなくて、
少なくとも半分は、
トイレの外にいる人の為にあるもんなんだよ、きっと。
クタバレ、メタボリック!!
2008年4月30日 日常 コメント (5)訪問販売っつーと昔は
「静岡からお茶を持ってきました」なんつー業者がいたもので、
「静岡のお茶が美味しいのはわかるけど、いらないよ」
そう言って断ると、
悪徳業者の場合は玄関先で大声で歌を歌ったりして
近所迷惑を起こして半ば強引に売りつけようとしたりしたものですが、
最近ではその訪問販売もなんつーか、
現代の社会情勢っつーかなんつーか、
そんなのを映す商品も取り扱うようで、
昨日の夕方、ウチに訪れた訪問販売の人が扱ってた商品は、
『メタボリックシンドローム対策商品』
お茶とかね。
サプリメントとかね。
そういう商品を売って歩く人、ちなみに女性だったワケですが、
その訪問販売が、ウチにやってきました。
で、その訪問販売の女性は、
玄関に対応に出たオレに対して言うワケですよ。
「お腹、気になりませんか?」
気にならんね。
っつーかよ。
オレのどこを見てお腹が気になると思ったんだ?
オレ、体脂肪8パーだから。
つーか、ガリガリだから。
メタボ対策商品なんか、いらん!!
しかし女性も商売ですから、
なんとかオレに買わせようと食い下がる。
あーだこーだ言って、なんとか買わせようとする。
「でもこれからの時代は何か対策をこうじないと〜」とか、
「お腹が気にならない人が飲んでも大丈夫です」とか、
しまいにゃ、
「フツーのお茶だと思って飲んでいただいて結構です」
だったらフツーのお茶飲むっつーの!!
と、そこに、風呂上りで上半身裸の親父が登場。
親父は、「どした?」と言って、
訪問販売を相手にしてるオレんとこにやってきたのですが。
そしたらその訪問販売の女性、
今度はターゲットを親父に絞ったワケですね。
オヤジに対してメタボ云々を語りだして、
「メタボ対策に、お茶を飲んでみませんか?」と。
そしてさらに、上半身裸の親父の腹を見て一言、言ったワケです。
親父の腹を見て、こう言ったワケです。
「旦那さんはお腹、気になりますよね?」
その一言で、親父がキレた。
「お腹、気になりますよね?」
さも親父が腹を気にしてるかのように決めつけたその一言で、
親父が爆発した。
「いらねぇもんはいらねぇっつってんだろ!!
だいたい何だ?
どいつもこいつもメタボメタボ騒ぎやがって!!
“お腹、気になりますよね?”だと?
そんなの、大きなお世話だろっ!!」
おおおお。
親父、カッケー・・・・・・
そして親父、最後に一言。
「オレは好きで太ってんだ!!」
おおおお。
親父、なんかカッコワリィ・・・・・・
朝っぱらから大衝撃。
『ユニクロ、ガンダムTシャツ発売!!』
なぁにぃぃぃぃーっ!?
ガンダムですわ。
ガンダムTシャツですわ!!
UTで、ガンダムTシャツが発売になったのですわ!!
大衝撃。
ディープインパクト。
もうオレ、ガンダム好きとしてはいてもたってもいられず、
「ナイス、ユニクロ!!よくやった!!」
そんなん言って近くのユニクロに(っつっても遠いけど)、
ユニクロのチラシを片手にさっそく買いに行ったワケですが。
ですが。
そしたらさー、
あるワケですよ、ガンダムTが(←あたりまえ)
もうね、Tシャツのフロントに、
初代ガンダムに登場したモビルスーツやら空母やらの
グラフィックがプリントされたTシャツが、
ユニクロん中に置いてあるワケですよ(←あたりまえ)
その数、10種類!!
ガンダムでしょー、ガンキャノンでしょー、ゴッグでしょー、
ズゴックでしょー、ゾックもあるし、パーフェクトジオング、
さらにはガウとかグフ&ドダイなんてのもある。
もう、ワタクシ、狂喜乱舞っすわ。
頭ん中はもう、
ガンダム劇場版主題歌『哀・戦士』鳴りっぱなしですわ。
もうオレ、Tシャツに描かれたグラフィックを見ては
「カッケー、カッケーよ!!」
そんなん思いながらそのグラフィックに見とれてたワケですが。
っつっても、こういうTシャツはだいぶ危険を孕んでいて、
着かたを間違えればとことんまで失敗するけど、
上手に組み合わせることができれば、
なかなかオシャレなアイテムにもなる。
だからここは慎重に、
ボトムとかとの組合せを考えて、オレ、
その10種類のウチのどれを買おうか悩んでいたのですが。
そしたらそこに、一組の親子連れが登場。
や、親子連れっつってもね、子供は結構いい歳なんですよ、多分。
おそらく、二十歳くらい?
その親子連れがやっぱ、ガンダムコーナーにやってきて、
「あー、あったあった」
なんつって、ガンダムTを見始めたワケです。
その見かたがさっ!!
ひでぇんですよ。
その親子連れ、Tシャツの見かたがひでぇ。
フツーさ、Tシャツを買おうとして選ぶとき、
棚からTシャツを手にとって、広げるじゃないですか。
そしてもし、手にとったTシャツが気に入らなかったりすれば、
フツーはみんな、きちんとたたんでから棚に戻すでしょ。
や、たとえきちんとたたんで戻せなくても、
ある程度はたたんでから、
そのTシャツが元にあった場所に戻すでしょ。
違うの。
その親子は違うの。そうじゃねぇの。
スポーン、スポーン
棚ん中にスポンスポンぶん投げんの。
しかもソレが、親子共ですぜ?
いい歳ブッこいたお母さんといい歳ブッこいた息子が、
手にとったTシャツをくるっと丸めてテキトーにスポーン。
くるっと丸めてテキトーにスポーン。
片っ端からもう、テキトーに丸めてスポンスポン。
もう、ガンダムT売り場はメチャクチャですわ。
ガンダムの棚にガンキャノンがあったり、
ズゴックの棚にガンダムがあったり、
ガンダムTコーナー、ぐっちゃぐちゃですわ。
オレがとろうとしたTシャツもよこからかっさらわれて、
くるっと丸めてスポーンですわ。
(何してやがんだコノヤロウ)
オレ、ご立腹。
しかも、しまいにゃ息子、母親がガンキャノンTを広げて
「これでいいんじゃない?」
っつったのに対して、
息子:「ガンキャノンなんて絶対イヤだよ。ダセーもん」
ガ!?
・・・え?
・・・今なんつった?
・・・「ガンキャノンはダセー」っつったのか?
・・・「ガンキャノンはダセー」、そう言ったの・・・か?
ブッ殺す!!(←支援型モビルスーツ好き)
ゲル:「アンタらさ」
母親:「はい?」
ゲル:「アンタら、
ガンキャノンがダセーとか言って
さっきからこの棚、グッチャグチャにしてるけどさ」
ふざけんなよ、コノヤロウ!!
テメーコラ、Tシャツをスポンスポン投げてんじゃねぇよ。
Tシャツを手にとって広げたら、
ちゃんとたたんでから棚に戻せよ。
ここにはたくさんの人が来て、
たくさんの人がこのガンダムTを求めるワケだ。
ソレをよ?
オメーの垢にまみれた手で
くるっと丸めてテキトーにスポンスポンやられたんじゃ、
他の人が迷惑だろっつーの。
こんなテキトーに丸められたTシャツなんて、
他の人は買う気しなくなっちゃうからな?
それによ、このぐちゃぐちゃになった棚をまた、
キレイに揃えるユニクロの店員さんがカワイソウだろっつーの。
お母さんよ、アンタもアンタだろ。
一緒になってスポンスポンやってんじゃねーよ。
息子がそういうことやってたらフツー、
ソレを注意してやるのが母親ってもんじゃねーのか?
ソレが教育ってもんじゃねーのか?
てか、どんな教育してたって、
いい加減大人なんだからそんくらいの常識は持ってんだろーよ。
っつーかよ!!
おいこら息子テメー。
さっきなんつった?
「ガンキャノンはダセー」って言ってなかったか?
「ガンキャノンTはダセーから絶対にイヤだ」とか言ってなかったか?
ふぉっふぉっふぉ。
そんなガンキャノンをダセーと言うキミには、こんな言葉を贈るよ。
「オメーなんか何着たってダッセェんだよ」
ふっ。
ガンキャノンのカッコ良さに気付かないヤツは、たいしたこと無ぇよ。
誕生日は、ヒマでした。
せっかくの誕生日だというのにオレは、ヒマでした。
ヒマすぎてヒマすぎて、
あまりにもヒマすぎてうっかり、
2人いる姉ちゃんたちのそれぞれの結婚披露宴の時のビデオを見て
出席者の中に毛髪の薄い人を探してその毛髪の薄い人の人数を数えて
チラシのウラに「 正 」って書いて数を数えてしまったくらい、
不毛な誕生日を過ごしていました。
「一番目の姉ちゃんの出席者には8人で、
二番目の姉ちゃんの出席者には5人だったから、
この勝負は一番上の姉ちゃんの勝ちだな」
そんなことに意味も無く勝敗をつけるほどに、
不毛な誕生日を過ごしていました。
「いや、逆にこの場合、一番上の姉ちゃんの負けになるのか?」
そんなことに悩むほどに、不毛な誕生日を過ごしていました。
だいたい、地元の友人たちはオレの誕生日を忘れています。
高校時代はよく『デラ・べっぴん』とか
ちょっとエッチな雑誌をプレゼントしてくれたものですが今では、
「オメデトウ」とかそんなお祝いの言葉とかメールさえもまるっきり、
ありません。
昨日、オレが薄毛の人を数え終った後、ウチに、
「モンハン(ゲーム)やろうぜー!!」
そう言って遊びにきたヒロも、
オレの誕生日のことなどはまるっきり忘れている様子。
だからといって、こちらから
「今日オレ、誕生日なんだよねー」とか自分で言うのも
なんとなく気恥ずかしく感じ、
っちうか、自分から言うのも悔しく感じ、
オレは、4月27日が何の日であるか、
ソレをヒロ自らが気付いてくれないものかと
なんとなーく誘導してみることにしてみました。
ゲル:「今日って4月27日だよね」
ヒロ:「うん」
ゲル:「4月27日って、何の日だっけ?」
ヒロ:「え?なんかの日なの?」
ゲル:「まぁ、なんかの日って言えば、なんかの日かな」
ヒロ:「何の日?」
ゲル:「さぁ、なんの日だべね」
ヒロ:「4月27日だべ?記念日か何か?」
ゲル:「まぁ、記念日っつったら記念日だわな」
ヒロ:「サラダ記念日?」
ゲル:「あー、違うね」
ヒロ:「えー、4月27だべー。何の日だ?」
ゲル:「さぁ、なんでしょう」
ヒロ:「4月27・・・4月27・・・」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「えー。4月27だべ?
よん、にー、なな、だべ?」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「よん、よん・・・よ、よ・・・よい、よい、よい・・・」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「よい・・・に・・・よい・・・に・・・ふ・・・ふ?
あ、わかった!!」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「“良い夫婦”の日?」
ゲル:「それってどっちかっつーと4月22日じゃね?
っつーか、7が無くなってるし」
ヒロ:「じゃ、良い夫婦“など”の日っ!!」
ゲル:「あー、“など”ね。
“7”を“など”にね。置き換えてね。・・・違うわっ!!」
ヒロ:「じゃぁ、4、2、7で“よいフナ”の日で!!」
ゲル:「“よいフナ”って何!?」
ヒロ:「フナだよ。魚だよ」
ゲル:「フナは知ってるけど、
フナの良し悪しはオレにはわかんねぇっ!!」
ヒロ:「じゃ、アレか。
フナってことで釣りの日か?」
ゲル:「違うな」
ヒロ:「じゃ、釣堀の日か?」
ゲル:「違うわ」
ヒロ:「あ、じゃ、淡水魚の日だっ!!」
ゲル:「フナから離れろよっ!!」
ヒロ:「じゃ、ヘラブナか?」
ゲル:「だからフナはもういいよ。
っつーか、だったら5月27でも6月27でも一緒だべ。
4月4月。
あくまでも4月27だから」
ヒロ:「あ、そうか。
えー?よん、にー、なな、だべ?
よん・・・に・・・なな・・・
よん・・・に・・・なな・・・
しー・・・に・・・なな・・・
し・・・に・・・な・・・・・・・あ、わかった」
ゲル:「何?」
ヒロ:「死にな?」
ゲル:「オマエが死ねぇぇぇぇっ!!」
・・・・・・
ゲル:「つーか、語呂合わせじゃねーから。
語呂合わせしなくていいから。
もっとフツーに!!
フツーに考えてフツーに!!」
ヒロ:「えー、4月27だべ?」
ゲル:「そう、4月27日」
ヒロ:「4月27日ってなんかあったか?」
ゲル:「あるある!!
ほら、すっごい身近なとこで!!」
ヒロ:「4月27日が?」
ゲル:「そう、4月27日が!!
キミの身近なところで!!」
ヒロ:「オレの身近なところで?」
ゲル:「そう、キミの身近なところで!!」
ヒロ:「・・・・・・」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「・・・・・・」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「・・・・・・」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「・・・・・・」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「あ、あああ!!」
ゲル:「何?わかった?」
ヒロ:「はいはいはいはい!!」
ゲル:「おおお、やっとわかったか!!
やっと思い出してくれたか!!」
ヒロ:「あー、やっとわかったね!!
つーか、これを忘れちゃイケナイよな!!」
ゲル:「だよなー!!」
ヒロ:「言っとくけど、
オレはずーっと松下電器で働いてっから!!
高校卒業以来、すっと松下一筋だから!!」
ゲル:「あ、ああ、そうだね・・・」
ヒロ:「これを忘れちゃ、松下電器で働く者としてイケナイよな!!」
ゲル:「え?そうかな・・・?」
ヒロ:「そうだよ!!
松下電器の社員は知っておかないと!!
4月27日はだなー・・・」
ヒロ:「4月27日は?」
ヒロ:「松下電器の創業者、松下幸之助が亡くなった日だ!!」
ゲル:「・・・・・・」
ヒロ:「あれ?違う?」
ゲル:「いや、
誰かが死んだ日って言うよりも、
誰かが生まれた日・・・かな・・・」
ハッピーバースデー、トゥー、オレ。
やー。
ワタクシ不肖ゲルタ、本日、35歳になってしまいました。
ありがとうございますありがとうございます!!
こんなワタクシめにお祝いのお言葉をくださった皆様、
ホンットにありがとうございます!!
心の底からダンケシェーン!!
いやぁ、35ですわ。
とうとうワタクシ、35歳になってしまいましたわ。
なんつーの?
34歳だとまだ若干、
「自分はまだ若者の部類に入ってんじゃねぇか?」とか思えるんですが
35歳になるともう、年齢的には完全に
オジサンの仲間入りを果たしたという心持ちになりますね。
や、もちろん、人生の先輩方からすれば
オレはまだまだヒヨッ子なワケですが。
それでも、若かりし頃の昔に想像してたオジサンに、
自分もとうとうなってしまったという気持ちと、
今の自分ははたして、若かりし頃に想像してたとおりの
オジサンの自分に成りえてるのかと思うと、
なんだか複雑な気持ちになりますね。
簡単に言えば、
「あの頃の未来に、僕らは立っているのかな?」って話ですわ。
『夜空ノムコウ』って話ですわ。
でもまぁ、考えてみりゃぁ、
年齢なんてのは便宜上つけられるただの数字でありますから。
オジサンになろうがなるまいが、
はたして自分が「あの頃の未来」に立っていようがいまいが、
そんなもんクソくらえ、と。
クソをくらいなさい、と。
ワタクシは生涯、今のままであり続けたいと思った次第でありますが。
まぁ、それはソレとして。
以前にも書いたことがありますがワタクシ、
他所様から見ると年齢のワリには若く見られがちであります。
まぁ、先程も「年齢なんてのは便宜上のただの数字」と言いましたが、
それでも、オレの年齢を知らない人に「35ですよ」とか言うと、
9割方、驚かれます。
そして驚いた人は必ず、こう言います。
「若ーい」
まぁ、そう言われて悪い気はしないワケですがね。
つーか、けっこう嬉しいワケですがね。
でもオレ、ふと気付いたんですよ。
この、「若ーい」と言われることについてふと気付いたんです。
や、何に気付いたってですね、
この「若ーい」って言葉の前には、「( )」が入ってるってこと。
「( )」ですよ「( )」。
いや、実際の言葉には「( )」なんてつかないから解りませんが、
よーく考えてみると、「35です」って言ってその反応としての
「若ーい」の言葉の前には必ず、「( )」が隠されてんですね。
きっと、「若ーい」と言った本人も意図していないと思いますが、
無意識の内にも必ず、「( )」が隠されてるんです。
「( )」がついて、「( )若ーい」になるんですね。
じゃ、その「( )」にはいったい、何が入るのかって話ですが。
その( )に入る言葉は。
(歳のワリには)
そう。
こっちが「35です」って言って、
ソレに対しての「若ーい」って言葉はですね、
言った本人が意図してようがしてまいが、
文章に直して考えてみると必ず、こういうことになるんです。
「(歳のワリには)若ーい」
つまりは!!
「若ーい」という言葉はですね、
本人が全然意図していなくてもですね、
「アンタ結構、歳くってんのね」
そう言ってるも同じということになるっ!!
いや、ソレは全然悪いことではないんだ!!
「若ーい」と言って悪いことは全然ないんです!!
でも!!
そこに気付いてしまった以上、
これからは「若ーい」と言われる側はそう言われる度に、
自分の年齢を再認識させられることになる!!
こりゃぁ、「若ーい」と言われて喜んでる場合じゃねぇな・・・
・・・・・・
いやぁ、
なんだかメンドクセーことをグダグダ書いてしまいましたが。
でも、そう考えるとですね、
この、相手に言う「若ーい」という言葉ははたして、
褒め言葉なのかそうでないのか、
どっちとも言えない言葉になりますね。
むむむ。
恐るべし日本語。
・・・・・・
や、だいぶメンドクセー話をグダグダ書いてしまったので、
話題を変えまして、ここで簡単な話をひとつ。
先程も申しましたとおり、本日はワタクシの誕生日でありまして。
この日曜日が、ワタクシの誕生日でありまして。
で、日曜日ってことでオレ、
いつもよりゆっくり起床したワケですが。
そしたら、両親ともに、いない。
親父と母親はですね、
2人して朝早くから山菜採りに行ってしまったのですね。
一枚の置き手紙を残して、
二人して山菜を採りに行ってしまったのです。
で、その置き手紙。
その置き手紙にはですね、
両親とも、オレの誕生日を忘れていなかったのでしょうね、
「山に行ってきます」の後に、
オレの誕生日を祝う、こんなメッセージが書かれてありました。
「誕生日御目出度う。父、母」
わー、漢字ばっかだね。
漢字ばっかで「誕生日御目出度う」とか言うと、
あんましメデタイ感がないような気もするのだが、どうか。
なんつーか、「オメデタウ」って読んじゃうね、なんとなく。
「ワタクシからちょっとご連絡なのですがー。
27日はワタクシゲルタの誕生日となっております。
いや、だからなんだってワケじゃないんですけど。
でも、27日は生憎日曜日となっております。
いや、だからなんだってワケじゃないんですけど。
でも、そこらへんをひとつ、よろしくお願いします」
火曜日の朝にオレ、会社のチームミーティングで、
そんなんを若干アピールしてみたワケですが(←バカ)
いや、なんつーの?
27日は日曜日なんですよ。
オレの誕生日は生憎、日曜日。
や、彼女でもいればさ、
誕生日が日曜日でラッキーってなもんでしょうけど、
ほら、会社の人とは誰とも会わない日曜日が誕生日だとさ、
会社の人から何も貰えない可能性があるじゃないですか。
いや、だからっつってプレゼントが欲しいワケじゃないんですよ。
や、「欲しい」か「欲しくない」かで言えば断然「欲しい」んですが、
でも、ここでアピールしておかないと、
もしかするとプレゼントどころか「オメデトウ」の言葉さえ
誰からも貰えない可能性があるじゃないですか。
ソレって、すっげぇ淋しいでしょ。
だからオレ、前もってアピールしてみたワケですよ。
ミーティングで、ギンギラギンにさりげなくアピールしたワケです。
そしたら。
来ましたね。
本日、会社のバイトの女の子、トッちゃんが来ましたね。
昼休みにプレゼントを持って!!
オレのところに!!
トッちゃんは言うワケです。
「ワタシ・・・ケーキ作ってきました・・・」
トッちゃんはですね、すっごいイイ子なんですよ。
なんかこう、もっさりした感じなんですが、とってもイイ子なんです。
ちょっと内気な子で。
いつもちょっとオドオドしてる感じで。
休みの日は家でお菓子作りをしているという、そんな子で。
でも、『タモリ倶楽部』が大好きで。
トッちゃんはですね、そんなイイ子なんです。
そのトッちゃんが、
オドオドした目でオレに、「ケーキを作ってきました・・・」と。
うおおおおおっ!!
ありがとうトッちゃん!!
トッちゃんラヴ!!
もう、愛してしまいそうさっ!!
なんつってたら、オドオドしながらトッちゃん。
「ナミさんとワタシでケーキ作ろうって言って・・・」
何?ナミと?
「ハイ・・・ナミさんとケーキを作ろうって言ってて・・・
でも、ナミさんは全然できないって言って・・・
だから、ワタシがケーキを作ってきたんですけど・・・」
うん、トッちゃんがケーキつくってくれて?
で?ナミは何したの?
「あ、ナミさんはですね・・・」
うん。
「ローソク買ってくるって言ってました・・・」
この、バカめがっ!!
そこに、ナミが登場。
「ゲルさん!!
ケーキケーキ!!
トッちゃんとアタシでケーキ作ってきたから!!」
オメーは作ってねぇだろうが!!
オメーはローソク買ってきただけだろうが!!
「何言ってんのー。
ローソクを立ててケーキが完成すんじゃーん。
早くローソク立てようローソク!!
ローソク買ってきたから!!
じゃーん、ローソクでーす!!」
そう言ってナミがバックから取り出したローソクの箱には。
『日本香堂』
オマエ・・・
これ・・・
仏壇にお供えするローソクじゃないか・・・
・・・・・・
でもまぁ、祝ってくれようとする気持ちはウレシイものですし、
ケーキを作ってくれて、
そしてわざわざローソクを買ってきてくれたことも、
ソレが例え仏壇のローソクでもホントはうれしいもんで、
オレは、ナミとトッちゃんと一緒に、
トッちゃんが作ってくれたケーキにローソクを立てることにしました。
「ゲルさん、ローソク何本立てればいいの?」
うーん、35本?
「えー、35本かー。
35本は無理だよねー」
「あの、すみません。
ワタシ、もっと大きなケーキを作ればよかったですよね・・・」
いやいやいやいや!!
そんなことないよ!!
そんなことないから!!
トッちゃんのケーキは何も問題ないから!!
問題があるとすればこのローソクが仏壇用のローソクなことと、
ナミが案外バカなことだけだから。
「ゲルさん!!
ローソク無理!!10本で限界!!」
だろうね。
仏壇用で太いからね。
会社の飲み会で、
正面に座った女子にオレのカクテルを「飲ませてー」と言われたので
「これ、スゲェうめぇよ。めちゃくちゃうめぇよ」
そう言って渡したら、
その女子は一口飲んで
「まずっ!!」
なんだかボクは、悲しくなりました。
会社の飲み会で、
オレのカクテルを「飲ませてー」と言って
一口飲んで「まずっ!!」と言った女子に
「じゃ、そっちのも飲ませてよ」
そう言ったらその女子、ものすごい不満顔で
「えぇ〜〜〜」
なんだかボクはセツナクなりました。
会社の飲み会で、
隣の女子がみんなにサラダを取り分けてたのですが、
女子が取り分けてくれたボクの皿の上にはほとんど、
スライスした玉ねぎしかのっていませんでした。
なんだかボクは、「人間ってなんだろう」と思いました。
会社の飲み会で、
誕生日の人がいたからサービスでケーキがでてきて
ソレを隣の女子が切り分けてくれていたのですが、
ボクのぶんだけ、
イチゴもチョコも何ものってないスポンジとクリームだけの
ただの白い塊でした。
なんだかボクは、「生きるってなんだろう」と思いました。
会社の飲み会で、
誕生日の人がいたからサービスでケーキがでてきて
ソレを隣の女子が切り分けてくれていて
ボクにはスポンジとクリームだけの白い塊が配られたのですが、
そのケーキはボクに手渡される瞬間、
「ボテッ」と横倒しになってしまって、ソレを見た女子は
「いいよね?横になっちゃったけどいいよね?
お腹ん中に入っちゃえば同じだからいいよね?」
なんだかボクは「生きるって辛いな」と思いました。
会社の飲み会で、
酔っ払ってオレのことをやたらとパンパン叩いたり、
腕とか足とか触ってくる隣の女子にオレは、
「ソレ以上触るとオレ、キミのことを好きになっちゃうぞ?」
ふざけてそう言ったら、
ソレ以降、彼女は二度と叩きも触りもしなくなりました。
なんだかボクは、「死のうかな」と思いました。