愛スベキ バカ。

2007年10月26日 日常
 
 
 
 
 
 
いつもの通い慣れた道や見慣れた景色、
よーく見てみると、今まで気がつかなかったモノが見えたりする。

その中には、他に適当な言葉が思い浮かばないので
あえて「バカ」と言わせていただくが、
そんな風景の中には、ときどき「バカ」が潜んでいたりする。
なんというか、「VOWネタ」的な。
建物や、看板や、様々な、「バカ」。

きっと、ソレにかかわる人間は大真面目なのかもしれないが、
他の人から見れば「え?何ソレ?」。
なんというか、「愛すべきバカ」というか。

ウケを狙って「バカ」に走ったのはダメだ。
やはりここは、本人が大真面目で、結果「バカ」なのがいい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
例えば、こんなの。
 
 
  
ウチの街からとある電車に乗ると、街外れの線路沿いに、
とある小汚い建物がある。
小さなアパートのような感じの2階建て。
壁はなんだか煤けた感じ。

電車がスピードにのってその横を通過する時、一瞬。
一瞬だ。
ほんの一瞬、その小汚い建物の上部には、こんな文字が読み取れる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ESP研究所」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えええっ!?
エスパー研究所!?

この田舎町で?
そんな建物で?
研究してんの?エスパーを!?
 
 
 
いや、違うかもしれない。
もしかすると、スペイン研究所かもしれない。

研究するか?スペインを?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
例えばこんなの。
 
 
 
ウチの近所の商店街に昔からある下駄屋(正確には靴店なのだが、
近所の人の間では下駄屋と呼ばれている)では、
先日のプロ野球、パ・リーグのクライマックスシリーズ時に、
店先にこんな張り紙がしてあった。
 
 
 
「千葉ロッテ応援セール」
 
 
 
そしてその後、1週間近く。
今度はセ・リーグのクライマックスシリーズの時には、
こんな張り紙がしてあった。
 
 
 
「ジャイアンツ応援セール」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どっちも負けちゃったね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
応援したチームがことごとく負ける「応援セール」。
もはや呪い。
 
 
 
そういや、今朝の朝刊に、下駄屋の
「ジャイアンツ、感動をありがとうセール」のチラシが入っていた。

感動する時間もないほどあっけなかったけど。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
例えばこんなの。
 
 
 
ウチの街にある、とある建物。
おそらく、こんな田舎からでも、
世界に向けて平和のメッセージを発信したいとみえて、
以前、窓の内側に、外に向けて、通行人の目につくよう、
平和のメッセージと思われる大きな垂れ幕を垂らしていた。

その心意気やヨシ。
その心意気やヨシ、といった感じなのだけれど、
その垂れ幕に書かれた文字。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「PICE」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気持ちはわかる!!
気持ちはわかるよ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後、その垂れ幕は、
誰かが間違いを指摘したと思われ、一時姿を消した。
で、ちょっと前からまた、窓の外側に向けて、
新しい垂れ幕が垂れ下がったのだが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「PEARCE」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
惜しいっ!!
なんか多いっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨日、前を通りかかったらまた、垂れ幕は消えていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
例えばこんなの。
 
 
  
ウチの職場近くに、
「財テク研究所」という看板をつけた会社(?)がある。
「財テク研究所」という名前だけでも、
ちょっとアレな感じがするのだけれど、その「財テク研究所」。 

いつも、シャッターが下りたまま。
朝も昼も夜も、一日中、閉まりっぱなし。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
財テク、失敗しちゃったんだね・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
街の中をよく見ると、いろんな「愛すべきバカ」がある。

あなたの街には、どんな「バカ」があるだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

皇潤。

2007年10月24日 日常 コメント (2)
 
 
 
 
 
 
皇潤が届いた。
「膝が痛い」と辛そうな親父に飲んでもらおうと買ったヤツ。

皇潤のCMを見れば
「今まで歩けなかったおばあちゃんが
 皇潤のおかげで今では階段をのぼることができる」だとか
「歩くのが辛かったおじいちゃんが
 皇潤のおかげで今ではマラソンやってます」だとか、
「ほーんとかよー」と言いたくなるような内容ばかりやっているが、
まぁ、身体には悪いモノではないだろうし、
もし、それで、本当に膝の痛みが少しでも良くなるのならと、
そう思って買ったヤツ。

心配なのだ。
というか、ツライのだ。
辛そうにしている親父を見るのがツライのだ。
ソレを買ったのは、オレ自身を誤魔化すためかもしれない。
 
 
 
親父は言う。
  
「一応お礼は言うけど、俺の心配なんかしてんじゃねぇ」
 
 
 
まだまだ元気だ、
親父そう言うのだけれど、そんな親父を見て、ふと気付いた。

オヤジはいつの間にこんなに細く、小さくなったのだろう。

昔はオレを柔道技でよく投げたものだけれど、
今、昔のようにオレを投げることができるのだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
日に日に朝の空気が澄んできて、
秋もすっかり深まった今日この頃。
 
 
 
秋といえばスポーツの秋ですね。
みなさん、スポーツしてますか?
 
 
 
あらためましてこんばんは。
スポーツをこよなく愛する男、ゲルタです。
好きなアスリートは井手らっきょです。
 
 
 
え?アスリートじゃない?
まぁまぁ、細かい話はヨイではありませんか。
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁ、それはソレとして。
 
 
 
 
 
 
 
 
本日、我が社に、あるお客様がおみえになられました。
なんでも、とある大企業の、とってもおエライ方なんだとか。

「そんなエライ人がウチみたいな田舎に何しにくんだべ?」
 
我が社の人間はみんなそんな感じで、
特に、その方をお迎えする役目は
ワタシどものグループで仰せつかったものですから、
そんな大役を仰せつかったワタシなどは、

「スゲー忙しいんだから来んじゃねーよ」

そんな暴言を隠れて吐いていたワケですが。
 
 
 
 
 
 
 
 
で、そのエライというお客。

コイツがどーも好かん。
 
だってコイツ・・・
まぁ、ハヤシってヤツなんですけどね。
もう、呼び捨てですわ。
どんだけエライんだか知らんけど、ハヤシでオッケーですわ。
 
で、このハヤシがどーにも好かん。

だってハヤシ、
車はトヨタ車しか乗らないだとか、
お茶は壮健美茶しか飲まないだとか言いやがる。

ウチの会社でお迎えに使ってる車は日産車だし、
今日、オレがわざわざ買いにいったお茶も十六茶だし。

ハヤシのヤロウのせいでオレら、てんやわんやですわ。

わざわざトヨタ車をレンタルして、
わざわざ壮健美茶を買いにいって。

そんでハヤシ、この男、こんなこと言うワケですわ。
 
 
 
 
 
 
 
 
「こだわりなんですよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
おいハヤシ!!
いいか?良く聞け?
オマエの言ってるのは「こだわり」なんかじゃない!!
オマエのは、ただの「ワガママ」と言うんだ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁ、そんなこと言えないワケですが。
 
 
 
 
 
 
 
 
しかもハヤシ。
なんか、本人は気の利いた冗談のつもりなんだろうけど、
くだらねーことを言いやがる。
もう、めちゃくちゃくだらねーの。

なんかですね、お昼にですね、
ワタシどもはハヤシの為に高級なお弁当を注文したのですよ。
地元の名店の。

で、お昼になって、
「じゃ、お昼にしましょうか」なんてことになって、
オレらが高級弁当を用意し始めたらハヤシ、爆弾発言。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ワタシはお昼はハヤシライスに決めてるんですがね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
おい、ハヤシよ。
今はもう、平成だぜ?
平成になって、もう来年で20年だぜ?
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんなダジャレは昭和天皇の崩御と一緒に絶滅したはずだろうがっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
サーッですわ。
その場、サーッですわ。
その場の全員、言葉も発せず引きマクリですわ。
静寂ですわ。
オレ、初めて聞いたもん。
会社の空調の音、初めて聞いたもん。
そのくらいの静寂ですわ。
 
 
 
ってか、ハヤシ。
そういうのやめてくんねーかな?
対応に困るから。

「え?これって笑っていいの?
 笑ったら逆に失礼になるの?
 つーか、これって笑えるの?
 面白くなくても笑わなきゃイケナイの?」
 
みんな、そうなっちゃうから。

硬直ですわ。
もう、気まずい静寂ですわ。
 
なもんでオレ、その場を取り繕うように、
 
 
 
「なるほど、ハヤシさまだけに!!」
 
 
 
そしたらハヤシ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あっはっはっは」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あっはっは」じゃねぇっ!!
 
 
 
おい、ハヤシ!!

みんなを見てみろ!!
みんなの顔をよーく見てみろ!!

こういうのを「愛想笑い」っていうんだぞっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁそんな感じでハヤシは帰っていったのですが。
 
 
 
 
 
ハヤシが帰ったあと、
職場の誰かがこんなことを言いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「帰る途中、事故ればいいのに」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
きっと、みんな心から思っていたはずです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ジツは、まだ決まっていない。

『NHKのど自慢』にエントリーする為の曲、
何を歌うかが、まだ決まっていないのだ。
「あれにしようか」「この曲にしようか」と、
まだ決まっていないのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
と、そんな話を友人ジェット君にしたら。 
 
 
 
 
 
 
 
 
「オレも出てぇ」
 
友人ジェット君も、出場したい意思を表す。
 
 
 
 
 
 
 
 
おおお、出るかい?
オレと一緒に出るかい?
じゃ、アレだな!!
オレとキミで男性デュオだな!!
ユニット名は何がいい?
オレとしては「機械化3年C組」!!
オレらのクラスの名前で!!
で、歌うのはやっぱ、うーん、そうだねー、
男性デュオとなるとケミストリーとか?
 
 
 
「いや」
 
 
 
あああー、やっぱケミストリーはダメだよなー。
だいいちオレ、曲を知らないもの!!
じゃ、アレか?
タッキー&翼?
オレ、タッキーポジション希望なんですけどイイっすか?
 
 
 
「いや」
 
 
 
あ、タッキー、ダメっすか?
ジェット君もタッキー希望っすか?
え?そうじゃなくて?
そういうことじゃなくて?
じゃ、アレか?
オレとキミでアレやっちゃうか?
禁断の「男同士でラブレター・フロム・カナダ」やっちゃうか?
ほとんど宴会芸なノリだけどー!!
 
 
 
「いや」
 
 
 
じゃ、何!?
 
 
 
「オレは、キミとは組まん」
 
 
 
な、ナゼ!?
 
 
 
「だってオメー、絶対に何かやろうとしてるだろ!?
 何か企んでるだろ!?
 お昼のNHKで何かやられたら、オレの立場ないだろ!?
 オレ、そういうノリじゃねぇから」
 
 
 
や、ベツに企んでねーよ!!
オレの企みは「NHKに出る」ってことがすでに最高到達地点で、
ソレ以外はベツに企んでねーよ!!
や、確かに鐘が全部鳴ったら
フレディのガッツポーズやろうとしてるけど。
アレな?クイーンのフレディ・マーキュリー。
拳をガーッて突き上げるポーズな?
鏡見ながらフレディ・ポーズの練習してるけど。
 
 
 
「ソレだよ!!
 曲を決める前からガッツポーズの練習してるようなヤツとは
 オレは組みたくない!!」
 
 
 
な、何ぃ〜。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「鐘が全部鳴る前提で
 ガッツポーズ練習してるヤツとはオレは組まない!!
 オレは違うヤツと組む!!
 じゃなければオレは、1人で出場する!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
じょ、上等だオラァッ!!
「機械化3年C組」解散だぞコラァッ!!
やったろうじゃねぇか!!
どっちののどが上か勝負したろうじゃねぇか!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
かくして『NHKのど自慢抗争』が勃発した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
と、そこに、友人マサ、ヒロ、タケ、そしてカズが加わる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「何?のど自慢出んの?
    あー、オレも出ようかなー」
 
 
 
おおお、マサ!!
じゃ、オレと組もうぜ!!
オレとのどを自慢しようぜ!!
オマエはバカだけど歌はソコソコ上手いからな!!
 
 
 
マサ:「うーん、どうしようかな・・・
    何?ジェット君も出んの?」
 
ジェ:「うん、出るよ。オレと組むべ」

マサ:「わかった。
    じゃ、ジェットと組むわ」
 
 
 
何ぃぃぃっ!!
ナゼだ!!
ナゼにオレと組まん!!
 
 
 
マサ:「なんか、オマエは厄介そうだ」
 
 
 
ふっ。
まぁ、いい。
マサは歌が上手いといっても所詮“ソコソコ”の話だ。
歌が上手いといっても所詮、中学生レベルだ。
オレのパートナーとしてはまだ、役不足だからな。
 
 
 
 
 
 
 
 
カズ:「オレも出てぇ」
 
 
 
 
 
 
 
 
カズはスゲー音痴だから置いとくとして・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
じゃ、ヒロ!!
組むぞ!!
オレと組むぞ!!
 
 
 
ヒロ:「いや、オレはタケと組むことにしたから」
 
 
 
何で!?
 
 
 
ヒロ:「だって、なんか、
    そっちはそっちで盛り上がってるからさ、
    じゃ、オレとタケで組もうか、って」
 
タケ:「なー」
 
 
 
解消しろ!!
今すぐ解消しろ!!
言っとくが、アレだぜ?
ヒロとタケが組んだところで、その威力はプロレスで言えば
天龍・川田組くらいのパワーしか無いからね?
でも、オレと組めばハンセン・ブロディ組並の破壊力になるからね?
 
 
 
 
 
 
 
 
ヒロ:「いや、いいよ。ベツに」
 
 
 
 
 
 
 
 
じゃ、いいよ!!
もういいよ!!
オレは1人で出場するよ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
かくして『NHKのど自慢抗争』はその規模を拡大。

ジェット・マサ連合軍。
ヒロ・タケ同盟軍。
そして、オレ。

3つに分かれた勢力は、
『NHKのど自慢』の「鐘、乱打」を目指し、
12月、公会堂で争うことになる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここに『第一次NHKのど自慢大戦』が始まったのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キサマら全員、相手してやるぜ!!
 
まとめてかかってこいやぁぁぁぁぁっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カズ:「オレは?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
すまん!!
キサマとは組まん!!
キサマと同盟を結んでもメリットがない!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

遅刻。

2007年10月19日 日常
 
 
 
 
 
 
寝坊したら会社に遅刻した。
家を出るのがいつもより20分遅くなったらギリギリ間に合わなかった。
急いだけど、バイクをブッとばしたけど、間に合わなかった。 
しょうがないよね、人間だもの。
 
で、そんな中、オレはあることを発見した。
 
ソレは、
「いつもより20分遅く通勤すると、
 オレが通う道は通学途中の女子高生で溢れかえる」ということ。
   
いつもどおりの時間にソコを通れば
女子高生の姿はちらほらしか見えないのに、
20分遅れただけでその道は、女子高生でごった返す。
まるで女子高生の原宿だ。原宿行ったことないけど。
そんな中を、オレはバイクでカッとばすのだ。
 
「何?何なの?この充実感!!」
 
いつもどおりに家を出れば時間に余裕をもって会社につくけど、
社会人としてはソレが当然なのだろうけど、
しょうがねいよね、人間だもの。
 
オレは、これから毎日、遅刻ギリギリで行こうと決めました。
 
しょうがないよね、人間だもの。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

律儀。

2007年10月18日 日常 コメント (3)
 
 
 
 
 
 
こんばんは。
世界中の誰よりきっと、熱い夢見てたゲルタです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
まぁ、そんなWANDSな挨拶はホドホドにして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、亀田である。
 
 
 
ここんとこの亀田家に関した一連の騒動、その報道を、
酒を飲んでだいぶいい感じになりながら見ていた
ウチのオヤジは、言う。
 
 
 
 
 
「まったく、ダメだな、亀田さん!!」
 
 
 
 
 
例の謝罪会見の様子を観ていたウチのオヤジは舌も滑らかに言うのだ。
 
 
 
 
 
「だって、
 自分が“反則を指示したのか”って質問されて、
 その質問に“自分は指示してない”って答えたら、
 息子の反則は、息子が自分の意思でやったことになるだろ?」
 
 
 
 
 
うん。
 
 
 
 
 
「ああいう時、トレーナーであり、親であるならば、
 嘘でもいいから“自分が指示しました”って、
 そう言わなきゃダメなんだ。
 嘘でもいいから息子をかばってあげないと」
 
 
 
 
 
うん。
 
 
 
 
 
「でも亀田さんは、そうしなかったべ。
 まぁ、亀田さんも追い詰められていろいろ大変だけど、
 あそこは息子をかばってほしかったなー、亀田さん」
 
 
 
 
 
なるほど。
 
 
 
 
 
「だいたいよ、
 オレは前っから好きじゃなかったんだけどな、亀田さん」
 
 
 
 
 
なるほど、オヤジの言いたいことはわかった。
よくわかった。
 
 
 
ただ、さっきから気になることがひとつあるんだが・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どうして亀田“さん”?
 
どうしてキライな相手に亀田“さん”?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「いや、一応、よそ様の家庭のことだから・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オヤジ、ヘンなところに律儀である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

職場での昼休み、
同僚の女、サチ(28)にいきなり言われた。
 
 
 
「ゲルタさーん。
 ノリちゃん(19)に男紹介してやってくださいよー」
 
 
 
なんでもノリは、
彼氏イナイ歴というヤツが19年なのだとか。
「何言ってんですかー」と慌てるノリ本人の目の前で、サチは言う。

そんなノリに男を紹介してやってくれ、と。
 
 
 
アホウ!!
どうして彼女がいないオレが彼氏を紹介せねばならんのだ!!
 
 
 
するとサチは、
「あ、そうだ!!」と声を弾ませ、言う。
 
 
 
「ゲルタさんとノリちゃんが付き合えばいいんだ!!」
 
 
 
バババ、バカ言っちゃイカンよ!!
19歳の女子と34歳の男が付き合うだなんて!!

しかし、そう言われてオレは、
「じゃ、ノリ。オレと付き合うかい?」と冗談ぽく言ってみた。
 
するとノリ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「イヤです」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ワオ!!
1秒でフラれた!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おいおいおい!!
ちょっとショックだろ!!
たとえ冗談だとしても即答されるとちょっとショックだろ!!
せめて3秒は考えようぜ?
3秒は考える“フリ”をしようぜ?
たった1秒じゃ、恋だって始まらないもの!!

するとノリは
「違うんです違うんです!!
 ベツにゲルタさんが嫌いとかってワケじゃないんです!!」と言う。

そして続けて、言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ワタシ、どっちかっていうと、
 今は三次元より二次元のほうに興味が・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
・・・二次元・・・っすか・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
いや。
いいことだぜ?
ソレもひとつの愛のカタチだ。
二次元であろうが三次元であろうが、誰かを好きなのはいいことだ。

かく言うオレだって、昔、
アニメ『銀河漂流バイファム』に出てくる
ケイトさんに恋焦がれたモノさ。
ケイトさんは金髪の、とても魅力的な大人の女性だった。
オレは、そんなケイトさんを
アニメージュで見つけてはきれいに切り抜き
透明な下敷きに挟んで学校に持って行ってたモノさ。
クラスのみんながアイドルの切り抜きの時、オレはアニメの切り抜き。
特にアレな?
ケイトさんの水浴びのシーンのヤツな?

しかし、そんなオレでも、
今ではこうして立派なエロになった。
途中、『くりぃむレモン』なんかに寄り道もしたけれど、
今では非現実ではない、現実世界の異性を愛するようになったのだ。

例え今、仮に二次元のキャラを愛していようと、
いつか、現実世界の異性を愛する時がきっと来る。
だから今は、二次元を愛するだけ愛すればいい。
二次元を愛する現在は、やがて訪れるその時の為への助走なのだ。
その時の為のホップ・ステップなのだ。
だからあとは、ジャンプする日を待てばいいのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
ちなみにノリに、
そのノリが言う「二次元」の中では誰のファンなのかを訊いてみた。
 
 
 
「ワンピースの・・・」
 
 
 
はいはいはいはい、『ワンピース』な!!
人気あるよな、ワンピース!!
あんまし内容は知らねーけど。

で?
その中の誰が好きなの?
誰のファンなの?
ルフィ?ゾロ?サンジ?意表をついてウソップとか?
 
 
 
「チョッパーです」
 
 
 
ああー、あの喋る鹿みたいなの!!
あれ、カワイイよね!!
 
 
 
「カワイイですよねー」
 
 
 
ねー。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「チョッパーみたいな人がいれば、好きになるんですけど」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え?ツノ生えてる人?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「いやいやいやいや、チョッパーみたいにカワイイ人です」
 
 
 
 
 
 
 
 
あああー。
なんつーか、その・・・・・・

ガンバレ!!
兎に角ガンバレ!! 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
パークパクパークパクパークパク。
 
アジ。
 
活き作り。
 
 
 
 
 
飲み屋でお刺身盛り合わせを注文したら、
皿のほぼ中央に、アジが、
その身を裂かれ、切り刻まれながらも、
まだパクパクパクパクやっていた。
  
ソレを見た女子は、言うのだ。
 
 
 
 
 
「きゃー、新鮮〜」
 
 
 
 
 
何?新鮮?
おい、キミ、このアジのどこが新鮮だというのだ?
 
 
 
 
 
「だってまだ生きてるもん、新鮮でしょ」
 
 
 
 
 
ふ。
バカ言っちゃイカン。
言っとくけど、この状態は新鮮とは言わない。
例えまだ生きていたとしても、
こんな風に、身を切り裂かれて皿に乗せられた魚は新鮮とは言わない。
 
 
 
 
 
「じゃ、なんて言うの?」
 
 
 
 
 
そうだな、強いて言うなら・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
“死にかけ”だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
“新鮮”と“死にかけ”はまるで違うからな。
そこんとこ、よく覚えておいた方がいい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
だいたい、どうして活き作りなんてモノが存在するのだろう。
まだ息のある本人を目の前にしてその身を食うだなんて、残虐。
とてつもなく残虐行為。
きっと、悪魔将軍だってそんなことしねぇぞ。
 
 
 
 
 
「そりゃぁ、まだ元気ですよ〜。
 ウチの魚はピチピチですよ〜、って
 アピールしたいからじゃないかな?」
 
 
 
 
 
なるほどな。
じゃ、逆に訊くが、
このアジは、どうしてピチピチしているんだ?
 
 
 
 
 
「そりゃぁ、まだ元気だからじゃないの?」
 
 
 
 
 
違うな。
 
 
 
 
 
「じゃ、どうして?」
 
 
 
 
 
苦しいから、だ。
苦しいから最後の力を振り絞って、
「まだ死にたくない、まだ死にたくない」ってやっているんだ。
「死にたくないよー、お母ちゃーん」ってやっているんだ。
 
 
 
 
 
「お母ちゃん、なんだ」
 
 
 
 
 
そうだ、どんな世界でも、最後に思い浮かぶのはお母ちゃんの顔だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「魚だし、みんな同じ顔だけどね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「プリンに醤油をかけて食べるとウニの味になる」

そんな話を聞いたことがないだろうか。
市販のプリンに醤油をたらして食べると、ウニの味になるというのだ。

昔、実際にやってみたことがあるのだが、感想としては、
「まぁ、ウニっちゃぁウニ、かも・・・」
確かにウニチックな味にはなるのだけれど、
結局はプリン&醤油の域を脱しきれていない。

「つーか、こんなんしてまでウニ味を求めるんだったら、
 最初っからウニを食うっちう話だよな」

オレは、そんなことを考えたモノだ。
そして思ったものだ。

「これ考えたヤツは、
 きっと探究心の強い人物なのだろう。でも、バカだ」

まぁ、ソレを試した自分もそのバカの1人なワケだが。

その時からだろうか。
オレは、その類のレシピ、
「プリン+醤油=ウニ」的なレシピをこう呼ぶ。
 
 
 
 
 
 
 
 
「バカレシピ」。
 
 
 
 
 
 
 
 
先日、部屋を整理していたら、
押入れの中から1冊の本に挟まった1枚のメモが出てきた。

『推理大作戦 世界の謎と怪奇』
その本はオレが小学校の時に愛読していた本だから、
そこに挟まっていたメモもオレが小学校の時に書いたものだろうか。

そのメモには、拙い字でこんなことが書かれている。
 
 
 
 
 
 
 
 
『チーズにはちみつをかけるとくりの味』
 
 
 
 
 
 
 
 
バカレシピだ。
「チーズ+はちみつ=くり」
比較的試しやすいが、これはバカレシピの部類といえる。

ちうか、まったく記憶にないのだが、
オレ、小学校の時にすでにバカレシピ作りをやっていたらしい。
 
 
 
メモには、他にもこんなのがあった。
 
 
 
 
 
 
 
 
『カステラにとろけるチーズをのせて
 電子レンジで30秒、とってもうまい』
 
 
 
 
 
 
 
 
バカレシピだ。
比較的まともなことが書いてあるが、
このレシピのバカなところは、
最後を「とってもうまい」でまとめているところ。
カステラにチーズをのせ、
さらに電子レンジで加熱するという手間までかけているのに
最後が「とってもうまい」なところ。
小学生のオレ、味の例えができなかったとみえる。
 
 
 
 
 
 
 
 
メモには、他にもたくさんのバカレシピがあった。
主だったところでいうと。
 
 
 
 
 
 
 
 
『ウーロン茶を飲んだまま
 ラムネを口に放り込むと、いっしゅん冷たく感じる』
 
 
 
 
 
 
 
 
バカだ。
ウーロン茶でなくてはダメなのか?
ちうか、そもそもウーロン茶が最初から冷たかった場合は?
バカだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
『ポッキーを食べながらミルクコーヒー、あまぐりの味』
 
 
 
 
 
 
 
 
また「くり」だ。
オレはそんなに栗が好きなのか?
そうでもないぞ?
 
 
 
 
 
 
 
 
『牛乳の中にポテトチップス(うすしお)を入れてふやかし、
 ポテトチップス(うすしお)をとりだします。
 そのあと、マーマレードを入れて飲むとうまい』
 
 
 
 
 
 
 
 
なんて豪華な!!
なんて贅沢な!!
ポテトチップス(うすしお)をダシに使ってる!!
ちうか、フツーに飲め!!
牛乳を牛乳として味わえ、昔のオレ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
『プリンを皿にのせ、
 その上に正露丸を2、3粒落とします。納豆味』
 
 
 
 
 
 
 
 
やったのか!?
オレ、やったのか!?
「プリン+正露丸」、やったのか!?
おい、昔のオレ!!
正露丸は薬だからね?
正露丸は調味料じゃないからね?
ちうか、化学変化とかおきないのか?「プリン+正露丸」!!
納豆が食べたかったのならタイムマシンで届にいくよ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
『プリンを皿にのせ・・・』
 
 
出たよ、またプリンだよ。
 
 
『プリンを皿にのせ、バスクリン(森の香り)を・・・』
 
 
バ、バ、バスクリン!?
 
 
 
 
 
 
 
 
『プリンを皿にのせ、バスクリン(森の香り)をふりかけるとうまい』
 
 
 
 
 
 
 
 
食べちゃダメーッ!!
バスクリンは食べちゃダメーッ!!
ソレはお風呂に入れるヤツだから!!
お風呂に入れてポカポカなるヤツだーかーらーっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、オレのバカレシピメモ、
最後はこのレシピで締めくくられていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『カニチップスを食べながら
 グレープフルーツジュースを飲むと、ゲロ味』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
う〜ん、ソレはその人次第だし・・・

「ゲロ味」と断言されてもねぇ・・・(お食事中の方ゴメンナサイ)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちうか、アホゥ!!
昔のオレ、アホゥ!!
キサマがどんな嘔吐してるかなんか知らんっつーの!!
つーか、ソレは味を楽しむモノじゃねぇから!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もし、上のレシピ、
バカレシピを試したい方がいらっしゃるのならば、
実際に試して欲しい、と思う(←バスクリン以外)。
 
 
 
ただし、ひとつ断っておきたいことがある。
 
 
 
ソレは、「オレの舌はバカだ」ということである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

試食。

2007年10月12日 日常 コメント (3)
 
 
 
 
 
 
「試食」というヤツが好きなのです。

スーパーの食品売り場なんかの試食コーナー、アレが好き。
試食があるとウヒョーってなる。
テンション上がる。
片っ端から食う。
でも買わない。
好きなのはあくまでも「試食」。
オレ、三度のメシより試食好き(←大きな矛盾)

小学校のころ、1人で行った地元のスーパーで、
試食のポークビッツを食いまくって店員のオヤジに捕まり、
裏の事務所に連れてかれたこともあります。
 
 
 
「さっきから1人で食ってるだろ!!
 オマエのは泥棒と一緒だぞ!!」
 
 
 
そう言われたのを覚えています。

その時は
「ごめんなさい、お母ちゃんに買ってもらいます」と謝りましたが、
心の中では、こう思っていました。
 
 
 
「うっせーんだよ、バーカ」(←根性最悪)
 
 
 
オレが好きなのは、あくまでも「試食」なのです。
や、もちろん買うこともありますが。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
そんな試食好きのオレですが。

本日、パン屋に行ってまいりました。

そこのパン屋、今年の夏くらいにオープンしたばかりで、
オレ、まだ一度も行ったことなかったのです。

で、今日、初めてパンを買いに行ってみたのですが。

そこ、なかなかキレイなパン屋でして。
店員さんも若いオネイサンばかり。
しかも、お店が広くてですね、
そこに、いろんな種類のパンが、ズラーッと並んでるのです。

その様子を見て、オレは「ほほぅ」などと感心してしまったのですが、
その店で、オレが最も感心したこと。
最も嬉しかったこと。
 
 
 
ソレは、試食があったこと。
 
 
 
広い店内にズラーッと並んだパンのカゴの前に皿が置かれ、
その皿に、試食のパンが置いてあるのですね。
「ご自由にお食べください」って。

オレ、「ウヒョー」ですわ。
オレ、テンション上がりまくりですわ。
なんせ、試食好きですから。

もう、バクバクと。
もう、片っ端からバクバクと。
商品のパンの前に並んでる試食のパンを、片っ端からバクバクと。
「こりゃぁもう、これだけでお腹いっぱいだね」
そんくらいのイキオイで試食しまくってたのですが(←最悪の客)
 
 
 
何個目くらいの試食の時だったでしょうか。
6個目?7個目?
試食に置かれたパンを、そんくらい食べた時のことでしょうか。
なんか、ショコラなんとかかんとかっていう、
中に板チョコが入って上にもチョコがかかり、
なんだかクリームまでかかっているパンを食っていた時のことですが。
 
 
 
ふと、気付いたのですね。
 
 
 
「あれ?この試食のパン、大きくないか?」って。
 
 
 
フツー、試食のパンといえば、
ある程度の大きさに切られているワケです。
しかし、オレがその時手にしてたパンは、それより大きい。
明らかに大きい。
 
 
 
「こ、これってもしや・・・」
 
 
 
はい、その通り。
ゲルタ君、正解。

オレ、商品のパンを
うっかり試食のパンと勘違いして途中まで食ってしまったのですね。
ほとんど無意識ですわ。
なんか知らんがオレ、試食じゃない商品のパンを手にとって、
さらに、どういうワケかソレを食ってしまったのですわ。
覚えてない。
どうしてソレを食べたのか覚えてないのですが、
明らかに試食のパンじゃない商品のパンを食ってたのですわ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかしオレ、
「いやいやいや、これは試食のパンだ」
自己催眠。
マインドコントロールオレ自身。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「これは試食のパンだよ。
 そうだ、そうに決まってる!!
 これは商品のパンじゃない、試食のパンだ!!
 これは試食のパンだ!!
 これは試食のパンだ。
 これは試食のパンだ・・・
 これは試食のパンだ・・・きっと。
 これは試食のパンだ・・・多分。
 これは試食のパンだ・・・おそらく。
 これは試食のパンだ・・・よね?
 これは試食のパン・・・ですか?
 これは試食のパン・・・であってほしいんですが。
 これは試食のパン・・・じゃないですよね?
 これは試食のパン・・・・・・」
 
 
 
 
 
 

 
 
 
すみませんでしたっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マインドコントロールオレ自身、失敗。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレ、レジのところにいた店員のオネイサンのところに
食いかけのパンを持っていきました。
 
 
 
「あの、すみません。
 試食と勘違いして商品のパンを食べてしまったのですが・・・」
 
 
 
するとオネイサン。
 
 
 
「あ、こちらは320円になりますが、よろしいですか?」
 
 
 
よろしいも何も、食っちまったし。
しかも、微妙に高いし。
 
 
 
もう、赤っ恥のオレ、
恥をかいてしまったついでに、
食いかけのパンを指さして訊いてみました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「これ、食いかけですけど返すワケには・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
するとオネイサン。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「いやぁ、それはちょっと・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
うん、そりゃそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
朝晩の冷え込みに耐えられなくなって、
押入れから引っ張り出したコタツにあたりながら思うのだ。
 
 
 
 
 
「このコタツってヤツぁ、こりゃぁ、ノーベル賞もんだな」
 
 
 
 
 
あげてくれないか?
誰か、ノーベル賞をあげてくれないか?

コタツにあたるだけで、
これほど幸せな気持ちになれるのだ。
みんな、ハッピーになれるのだ。

だから、あげてくれないか?
いつの時代のどこの誰とも知らんが、
このコタツを考えた人にノーベル賞をあげてくれないか?

まだ間に合うはずだ!!
間にあわんか?
いや、間に合う!!
生死などはもはや問題ではない!!
コタツを考えた人にノーベル賞を!!
 
 
 
 
 
しかもアレだ。
このコタツってヤツぁ、ただ暖かいだけでなく、
特別な魔法がかかっている。

一度入ったらなかなかコタツから出られなくなる魔法。
 
しかも、その魔法は幸せになる魔法で、
そのコタツに入ってる間は、
なんだかツマンネーことがどーでもよくなる。
その温もりは、氷のように冷えきった心を溶かしてくれる。
ナイフみたいに尖っては
触るモノみなキズつけたギザギザハートさえも
その温もりでまぁるく、優しくしてくれる。
 
 
 
 
  
だからオレは、コタツにあたりながら思うのだ。
 
 
 
 
 
「世界中で戦争をやってるヤツら、ウチに来い!!
 ブッシュも、ウサマも、ウチに来い!!
 そしてコタツにあたれ!!
 コタツにあたってみかんを食え!!
 そうすれば、戦争は終る!!」
 
 
 
 
 
そしたらもうこれは、ノーベル平和賞だ。
 
 
 
 
  
コタツに寝転がりながら、思う。

コタツを考えた人。
いつの時代のどこの誰とも知らんが、コタツを考えた人。
この人物は、紛れも無く偉人であろう。
後の世にあって、これほどにまで人々に愛され続けているのだ。
これはもう、偉人の業績であろう。
エジソンがどれほどの偉人か知らんが、
坂本竜馬がどれほどの偉人か知らんが、
コタツを考えた人の業績、その業績たるや、
エジソンにも竜馬にも劣らぬ。
これはもはや、偉人と言ってよいであろう。 
 
 
 
 
 
そしてオレは、コタツの中に首まで潜りながら考えるのだ。
 
 
 
 
 
思えば、歴史に名を残す偉人は沢山いるが、
歴史に名を残さない偉人はそれ以上にたくさんいる。
そして、今現在、自分たちが生活してるこの世界は
その歴史に名を残さなかった
多くの偉人たちの業績によって成り立っている。
 
今、自分たちが生活してる世界は、
歴史に名を残さなかった偉人たちの、
汗と、涙と、努力の結晶のうえに成り立っているのだ。
 
 
 
 
 
そんなふうに、オレは、コタツにあたりながら考えるのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
久々に早く仕事を終えて帰ったら、
ウチの人たちはオレをほったらかしで何処かへ出かけたご様子。
母親は、オレの帰りが今日も遅いと思ってるらしく
オレに残された晩飯などは無く。

まぁ、仕方ねぇってんでオレ、
冷蔵庫やらなんやらにあった食材を使い、簡単テキトークッキング。
 
 
 
 
 
 
 
【1品目 チーズタラコのせジャガイモ焼き】
 
 
・ジャガイモを電子レンジでポクポクにする。
・ジャガイモに塩コショーをテキトーにふる。
・タラコをほぐす。
・ジャガイモを輪切り(?)だかなんだかにテキトーに切って、
 その上にほぐしたタラコをのせる。
・とろけるチーズをテキトーにのせる。
・トースターで焼く。
・完成。
 
 
 
 
 
 
 
【2品目 アボカドマヨネーズ焼き】
 
 
・アボカドを縦に半分に切る。
・包丁を駆使してタネをとる。
・そのタネが入ってた穴に、
 マヨネーズと醤油とツナをテキトーに混ぜたモノを詰める。
・思いつきで、椎茸茶(粉末)をテキトーにちょっぴりふる。
・その上をパン粉でテキトーに覆う。
・オーブンで、パン粉がいい感じになるまでテキトーに焼く。
・完成。 
 
 
 
 
 
 
 
【3品目 鶏のささみマヨネーズ焼き】
 
 
・マヨネーズとカレー粉をテキトーに混ぜる。
・ささみにテキトーに塩コショーする。
・混ぜたモノを、鶏のささみにテキトーに塗りたくる。
・フライパンでテキトーに焼く。
・完成。
 
 
 
 
 
 
  
まぁ、「焼き物」ばっかなワケですが。

しかも、マヨネーズばっかなワケですが。

クッキング途中、
「これってコレステロールがものすげぇんじゃね?」と思いましたが、
まぁ、コレステロールがはたして何なのかあまり解っていないオレは、
コレステロールのことは知らなかったことにしまして。

で、実際に食ってみたらかなり美味かったです。
「自分で作った」という事実が評価に好影響を及ぼしているとして、
そのぶんを抜きにして考えたとしても、なかなか美味かったです。
なんちうか、
大雑把な性格のオレがテキトーに作ったことを考えれば、
これは、奇跡かもしれん。
もしくはオレに隠れた才能があったのか。

まぁ、時間はものすごくかかったワケですが。
 
 
 
 
 
 
 
で、オレ、奇跡の料理を食いながら思い出したことがあります。
残念ながら、何で読んだのかは覚えてないのですけど、
それには、こんなことが書かれていました。
 
 
「人間の舌には、
 不味さや味の異常を感じるセンサーが100以上備わっている。
 反対に、美味みを感じるセンサーはほんの少ししか備わっていない」
 
 
人間の舌には、モノを「美味しい」と感じる感覚よりも、
身体にとって毒になるモノを体内に入れないように、
不味さや味の異常を感じる感覚のほうが多くあるんだそうです。

そう考えると、何かを食べた時に
「不味い」ではなく「美味い」と感じられるということは、
ジツはものすごいことなんじゃないのか、なんて思ったり。
100以上ある「不味さセンサー」じゃなくて、
数少ない「美味さセンサー」に身体が反応するってことは、
これは、とても幸せなことなんじゃないか、なんて思ったり。

そしてソレは、ものすごく奇跡的なことなんじゃないか、と。
 
 
 
 
 
 
 
もしかするとワタシたちは、
日々、奇跡をいただいてるのかもしれませんね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イヤになったのだ。
ほとほと、情けなくなってしまったのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自分自身の、その、見事なまでの方向音痴っぷりが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あー、音痴さ。
あー、音痴だね。

おい、オレよ、オレ自身よ。
キサマは果たして持ってるのか?と。
持ってるのか?方向感覚というヤツを、と。
 
 
 
 
 
だってさ、今日さ、
行ってきたのですよ、仙台に。
関東圏からプリティガールがお2人、
仙台に遊びにいらしてるということで。

「うおお、プリティガールがお2人も!!」

プリティガールズですからね。
ダブルプリティガールですからね。
しかもお2人は、仙台にお住まいのプリティガールと合流する予定。

「うおおおお、プリティガールがお3人にっ!!」

トリプルプリティガールズですから。
黒い三連星ですから。ジェットストリームアタックですから。
そんなん、行かないワケなかろうて!!

で、待ち合わせ場所が仙台のフォーラスってことで、
仙台駅に降り立ったオレ、さっそくフォーラスに向かったのですが。
 
 
 
 
 
着かねぇ。
 
 
 
 
 
待ち合わせのフォーラスに、いっこうに到着しねぇ。
 
 
 
 
 
あのね、オレね、
一応言っときますが、何回も仙台に遊びに行ったことあるんです。
フォーラスにも何回も行ったことあるんです。

でも!!

その度に迷ってんの。
仙台に行くたびに迷ってんの。

今回もそう。

なんか、駅前にさくら野があって、
「よし、ここがさくら野で〜」なんて自分の中でしっかりと記憶して、
しばらく歩きつづけると、またさくら野。

(あれ?またさくら野に着いてんですけど・・・)

で、今度は逆方向に歩いてみようとか思って歩いて行くと、
どんどん人が少なくなってくるから心配になってきて、
また振り向いて歩いたりして、
(よし、人の流れに乗れば繁華街につくだろう)
そんなこと考えて歩いてるともう、完全に
自分のいる場所を見失ってしまう。

しかも今日の仙台は雨が降ってましてね。
濡れちゃいましてね。
さすがに電話して道を訊いたりするんだけど、
それでもオレ、迷ってしまう。
教えてもらった道と反対に進んでしまったり。
そのうち、駅がどっち方向かも、
自分がどっち方向から来たのかも、
しまいにゃ、「右」「左」ですらも曖昧になってきて、
オレ、もうどうしようもなくなって、
もうパニックになってしまって、またもや電話して、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「助けてください!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
はい、出ましたよ。
「助けてください」出ましたよ。

もう、オレの頭ん中では
「♪ひーとみーをとーじてー」歌ってますわ。平井が。

まぁ、だいぶシチュエーションは違うのですが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
帰りは帰りでね、
駅まで歩くのに、
関東圏からいらっしゃったお2人の後にくっつくようにして歩いて。

仙台に近い場所に住んでるオレが、
関東からいらしたお2人の後にくっついてんの。

駅の中では駅の中で、
お2人からはぐれてしまって「あわわわ」ってなってるし。

迷子ですわ。
完璧迷子ですわ。
もう、“34歳児”ですわ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なんちうか。

オレ、
1人で東京なんかに行っちゃったりなんかしちゃったりしたら、もう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
東京駅の中で野垂れ死にしそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・19歳、20歳、34歳の会話。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
19:「やっぱり、すばるくんですよ」

20:「えー、すばる君のどこがいいのかわかんない」

19:「なんで?カッコイイじゃないですか」

20:「ワタシはやっぱ、赤西くん」

19:「えー、それこそわかんない。
    赤西くんなんて、髪形で誤魔化してるだけじゃないですか」

20:「何言ってんの?
    赤西くん、めちゃくちゃカッコイイじゃない」

19:「そうですか?
    なんか、赤西くんは若いワリには若さが無いですよね」

20:「そこがいいんでしょ。だからカッコイイんでしょ。
    若々しければいいってもんじゃないでしょ」

19:「そうですかー?
    でも、やっぱりすばるくんですよ」

20:「いやいやいやいや、赤西くんだって」

19:「どう思います?」

34:「え?オレ?」

20:「すばるくんと赤西くん、どっちがカッコイイと思います?」

34:「いや、どっちも知らないからなんとも・・・」

19:「じゃ、誰がカッコイイと思います?」
 
34:「ん〜〜〜」

20:「ジャニーズで、いちばんカッコイイ人」
 
 
 
 
 
 
 
34:「岡本くん、かな?」
 
 
 
 
 
 
 
19:「岡本くんて誰?」

20:「え?Jrの?」
 
 
 
 
 
 
 
34:「え?まだジュニアだったの?オレより年上なのに?」
 
 
 
 
 
 
 
19:「???」

20:「???」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
20:「だいたい関ジャニって、歌がヘンでしょ」

19:「だからいいんじゃないですか」

20:「ズッコケ男道とか、ヘンだよね」

19:「それが持ち味じゃないですか」

20:「あと、なんか、おばちゃんROCKとか」

19:「若さがあっていいじゃないですか」

20:「若さがあればいいってもんじゃないでしょ」

19:「そうですか?
    ワタシから言わせりゃ、
    KAT−TUNのほうがヘンな歌ですよ?」

20:「何言ってんの?大ヒットしたじゃん」

19:「え〜〜〜?これが?何で?って感じ」

20:「あんた、耳がおかしい」

19:「おかしくないですよ」

20:「どう考えてもKAT−TUNのほうがカッコイイでしょ。
    ね?そう思いません?」

34:「え?オレ?」

19:「関ジャニとKAT−TUN、
    どっちがカッコイイ曲を歌ってると思います?」

34:「ん〜〜〜、
    どっちも知らないからなんとも・・・」

20:「じゃ、ジャニーズの中で、
    いちばんカッコイイのはどの曲?」
 
 
 
 
 
 
 
34:「TIME ZONE?とか?」
 
 
 
 
 
 
 
19:「???」

20:「???」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

VS 蚊。

2007年10月6日 日常
 
 
 
 
 
 
やっとの思いで勝ち取った三連休。
 
 
 
「充実した三連休にするぜ、ヘヘヘイ!!」
 
 
 
そう心に決めて、まずは早起き。
そして、寝ぼけた頭をブッ飛ばすためにレディオ体操。
 
 
 
「ヘイ、頼むぜDJ!!(←いないけど)
 イカしたナンバーを聴かせておくれ、NHK!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「♪チャーンチャンカチャンチャンチャンチャン
  チャーンチャンカチャンチャンチャンチャン
  はい、腕を大きく上げて〜
  のびのびと背伸びの運動から〜〜〜〜〜〜〜〜ハイッ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ウォォォラァァァァッ!!

イィチッ!!ニィッ!!サンッ!!シィィ!!
ゴォッ!!ロォク!!シィチッ!!ハァチッ!!
ニィ!!ニィ!!サンッ!!シィィィ!!
ゴォッ!!ロォク!!シィチッ!!ハァァァチッ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「♪手足の運動〜〜〜〜〜〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キェェェェッ!!
手足キェェェェェッ!!

イィチッ!!ニィッ!!サンッ!!シィィ!!
ゴォッ!!ロォク!!シィチッ!!ハァチッ!!
ニィ!!ニィ!!サンッ!!シィィィ!!
ゴォッ!!ロォク!!シィチッ!!ハァァァチッ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いや〜。
レディオ体操だけで燃え尽きたね、実際。

もう、何もやる気がせんよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁ、それはソレとして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もう10月だというのに。

アイツが。

蚊が。

僕を困らせる。
 
 
 
 
 
おい、蚊!!
おい、なんなんだ、蚊!!

もう10月だぜ?
もうかなり寒くなってきてるぜ?

それなのにプィ〜ンと。
夜になればプィ〜ンと。
あのイヤラシイ、
不快指数200%の羽音を響かせて飛んできやがる。
 
 
 
 
 
「なんて不快な音をたてるんだ!!
 アレだな!!
 不快指数、キミは1000%だな!!」(←%上がってる)
 
 
 
 
 
しかもアレだ。
こちらが寝ようと電気を消してベッドに入ると、
どういうワケか耳元をあの不快な音をたてて飛びやがる。
耳元に寄ってくるんだ、アイツらは。

なんだ?
そんなにオレの耳が好きなのか?
まぁ、
オレも耳を責められんのはキライではないが(←いらない情報だね)
蚊に責められんのはゴメンだぜ!!
 
 
 
 
 
そこで、アースジェット。
そこで、アースジェット志村。
 
 
 
 
 
以前、
「蚊にとっては忌まわしき化学兵器であり、
 一方的な殺戮の道具たる殺虫剤は使わない」という
『福島条約』を蚊と締結したオレではあるが、こう、続くと。
こう、耳元でプィ〜ンプィ〜ン言われると。
さすがに条約破棄をも視野にいれなければならなくなる。

だって、あの音を聞くと眠れなくなるんだもの!!
おかげで寝不足なんだもの!!

そこで、アースジェットなワケだが、
しかし、ちょっと待て、と。
ちょっと待てよ、オレ、と。
 
 
 
 
 
考えてみりゃぁ、この季節、
蚊のヤツらも残り僅かの命なのではないか。
蚊のヤツら、残り僅かの命を今、懸命に燃やしてるのではないか。

その命を。

その残り僅かな命を。

はたして、オレが散らしてしまっていいのか。

蚊のヤロウは、オレが黙っていても
あと2、3日もすれば勝手に死んでいくのではないか。

ならば、
その命をまっとうさせてやるのが人の道というモノではないのか。
 
 
 
 
 
と、いうことで、

「じゃぁ、どうすればいい?」

まぁ、「我慢する」しかないワケですが、
「そんなに羽音がイヤならば、
 頭から布団を被って
 蚊のヤロウを耳元に近づけなけりゃいいんじゃねぇの?」
そんなこと思って頭からスッポリ布団を被って寝たら。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
足が出てたね、布団から。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
刺されたね、足の指先。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ぬぉぉぉ、卑劣なり、蚊っ!!
人の恩を仇で返すとは武士の風上にも置けぬヤツ!!
武士じゃねぇけど!!

しかもアレだ!!
足の指ってすっげぇ痒いじゃないか!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
まぁ、オレも、
足の指を責められんのはキライではないが(←いらない情報だね)
次に蚊に出会ったら、オレ、
迷わずアースジェットをブッ放そうと決めたのでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヘイ、蚊!!
オレに出会ってしまった自分の運命を呪いなっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨日からウチの職場の
オレと同じグループに新しいバイト君が入った。

オレのグループは今まで、女子が7名、
男子はオレともうひとりの2人だけ、
合わせて9人からなるグループだったのだが、
そこに、新しく男子のバイト君が入った。

22歳。
背が高く、年齢に似合わず落ち着いていて、
おまけに顔立ちも整ったイイ顔をしている。

オレは、同じ時代に生を受けた一人の男として神を恨んだワケだが、
そのバイト君。

あろうことか、偶然にもオレと同姓同名。

いや、かろうじて名前に使われる漢字は違うものの、
“読み”の音とくればオレと全く同じ。
オレの名前が「サイトウゲルタ」ならば
彼の名前も「サイトウゲルタ」。

オレは、
「同じ名前なのに、全てがこうも違うのか!!」と、
またしても神を恨んだワケだが。
 
 
 
 
 
と、ここで、困ったことになった。

何が困ったのかといえば、
今まで職場に「サイトウさん」、
もしくは「ゲルタさん」はオレ1人だったのだが、
これからは、2人になるのである。
今までは、職場内においての「サイトウさん」はオレの独占状態。
まさしく、職場内の「サイトウさん」業界においてオレは、
シェア100パーの「サイトウさん」独占企業であったワケなのだが、
そこに、ベツの「サイトウさん」という強力な新興企業が
殴りこみをかけてきた状態になったのである。
しかもそのサイトウさんは、若い。魅力的だ。
例えるならイキオイにのったベンチャーだ。

そんなオレとベンチャー、
要するに2人の「サイトウさん」であるが、
そんな2人は、職場内で「サイトウさ〜ん」とお声がかかれば、
どっちも振り向いてしまう。
「ゲルタさ〜ん」と呼ばれてもどちらも返事をしてしまう。
本人たちは、どちらが呼ばれてるかわからないのだ。
だから困るのだ。

困るとえば、マワリの人たちも困るようで、
オレを「サイトウさん」と呼んだらベンチャーが振り向いて、
ベンチャーに対して「あ、違うサイトウさんです」。
ベンチャーを呼んだらオレが振り向いて、
「あ、こっちのゲルタさんです」。
ソレが、いちいち面倒で困るという。
 
 
 
 
 
と、いうことで、グループの女子たちが、
オレとベンチャーの区別がつきやすいように
呼び方を考えると言い出した。

要するにあだ名である。

オレは、
「なんかカッケーのをつけてくれ!!」などと思っていたのだが。
 
 
 
「ゲルタさんたちの呼び方決まりましたよ」
 
 
 
おおお、どんな呼び方かね?
なんかこう、カッケーの頼むぜ!!
「赤い彗星」とか「白い悪魔」とか、カッケーの頼むぜ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「2号」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2号?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ゲルタさんは、サイトウゲルタ2号で」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
な、なぜにオレが2号・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あっちのサイトウさんが『サイトウゲルタ1号』で、
 ゲルタさんは『サイトウゲルタ2号』なんです。イヤですか?」
 
 
 
イヤに決まってるだろう!!
 
 
 
「じゃぁ、『サイトウゲルタB』のほうがいいですか?」
 
 
 
そうじゃねぇよ!!
そういうことを言ってるんじゃねぇよ!!

オレが言ってるのは、
「どうして、オレのほうが古いのに、
 あっちのサイトウが基準になってるのか」
そういうこだよ!!
フツー、オレが『1号』だろ!!
オレが『A』だろ!!

つーか、だいたい『1号』とか『2号』とか、
オレたちはアレか?
サンダーバードか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結局今日のところは、
オレとしてはものすごく不満だったのだけれど、
あっちのサイトウは『新サイトウ』、
そしてオレは『旧サイトウ』と呼ばれて1日を過ごした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「定着しそうですよねー」
 
 
 
 

 
 
 
 
 
しねぇよ!!
ぜってぇ定着させねぇよ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
つーか、アレか?
「新」とか「旧」とか、オレたちはアレか?

ザクか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ふふふ。

ついに、だ。
ついに、この時がやって来るのだ。
オレは何年待ったことか。
いつ来るかいつ来るかと待ち望んだことか。
ソレが、ついに我が町にやってくる。
とうとう、我が町にやってくるのだ。
 
 
 
・・・・・・
 
 
  
オレが長年待ち望んだモノ。
そう、ソレは。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『NHKのど自慢』!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そうだ、のど自慢だ!!
日曜日の昼に、全国のお茶の間にお届けされるあの、のど自慢だ!!
ソレが、ついに我が町にやってくる!!
12月、我が町の公会堂から全国に向けて発信されるのだ!!
 
 
 
 
 
ぬおおおお、チョー出てぇっ!!
 
 
 
 
 
いやいや、「出てぇ」じゃねぇ。
出る!!
オレは出る!!
予選を突破して、本戦に出場する!!

しかも本戦に出場するだけじゃない。
鳴らすぜ?鐘を。
もちろん、1つや2つの鐘じゃねぇ。
“カンカンカンカン カンカンカンカン カン カン カン”
乱れ打ち。
鐘、乱れ打ち。

あの鐘を鳴らすのはアナタじゃねぇ。
あの鐘を鳴らすのはオレ!!
 
 
 
 
 
と、意気込んで出場申し込みの往復ハガキに
住所、氏名、年齢などを書き込むも、
オレ、肝心の歌う曲目が決まらず(←ハガキに書かなければならない)

なんせオレ、鐘の乱れ打ちを目指してますから。
あの、のど自慢にありがちな、
会場を盛り上げるだけ盛り上げて、鐘がひとつだけ“カーン”、
そんなんは、クソ食らえだと・・・
や、NHKに出ようとしてる人間にしては言葉が汚すぎましたね。
そんなんは、クソをお食べなさいだと思っていますから。
得意な曲を、もう、
バッキンバッキンに本気で歌ってやろうと思ってるのですが、
オレが歌うのを得意とする曲、
これがどうも、NHKには向かない気がする。
『NHKのど自慢』的には、向かないような気がするのです。
そして予選敗退。
 
例えばミッシェルガン。
どんなにカッケー歌でも、のど自慢的にはトゲがありすぎる。

例えばリップスライム。
あんまし『のど自慢』って感じではない。

あとは『浪漫飛行』とか『日曜日よりの使者』とかになるんですけど、
そうするとさ、なんつーの?
曲が盛り上がる前に“カーン”とか鐘を
やられそうな気がするんですよ。
AメロBメロで“カーン”。
サビ直前で“カーン”。
そしたらもう、つまんないじゃないですか。
これから聞かせるぞ、って時に“カーン”とかやられたら。

『日曜日よりの使者』なんかだったら、
「♪シャララーラ、シャラララーラ」って歌ってて、
いよいよ「♪このまーま」って歌おうとしたら“カーン”みたいな。
おいおい、まだ「シャララ」しか言ってねぇよ、みたいな。
まだ日本語喋ってねぇよ、って。
もの凄く不完全燃焼。
 
 
 
 
   
まぁ、そんな感じでオレ、
今、いろいろ考えてるワケなんですよ。
歌う曲目考えてるんです。

あー、悩む。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
だってさ、オレが得意とする曲、
あとは『聖闘士星矢』くらいしかないんだもん(←いちばん得意)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんなん歌ったら、お茶の間失笑でしょ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

VALENTINO。

2007年9月30日 日常
 
 
 
 
 
 
気がつくと、ウチのトイレマットが新しくなっていた。

母にそのことを言うと、母は、
「なんかのお返しに貰ったヤツなんだよ」と言う。
ソレを聞いてオレは、
きっと、誰かの快気祝いとかそんなのだろうか、と思う。
こうして実際に使えるモノが贈られるというのは、
なんとも嬉しい限りだ。
オレは母に、「有りがたいことだよね」と言った。
すると母は「全くだよ」と言い、
そして、「しかもあのマット―」と、続けた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「バレンチノだから」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え?
ヴァレンティノ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヴァレンティノといえば、「高級」と言われるブランドの一つだ。

オレはそういったブランド的なモノにさほど詳しくはないのだけれど、
ヴァレンティノくらいは知っている。
確か、ヴァレンティノ・ガラヴァーニって名前の、
一見するところマフィアのボスみたいな
オッサンが創り上げたブランドだったように思う。
確か、イタリア。
結構お値段のお高いような女性の服がメインだったと思うのだが。
 
そのヴァレンティノが。
 
 
 
 
 
作んの?
 
 
 
 
 
トイレマットを?
 
 
 
 
 
いや、作ってるかもしれない。
ヴァレンティノ、トイレマット作ってるかもしれない。
オレは詳しくないから、
ヴァレンティノがトイレマットを作るのかはワカラナイ。
  
だからオレは、早速、もう一度トイレに走って、
ソレがヴァレンティノかどうかを確めることにした。
もし、ヴァレンティノであるのならば
ヴァレンティノの『V』がデザインされたロゴがどこかにあるはず。
オレは確めることにした。

で、トイレに行って見てみたのだが。
 
 
 
 
 
あ、『V』のマークがなんかヘン・・・
 
 
 
 
 
『V』が違う。
あの、いわゆる一般的なヴァレンティノの『V』とは違うのだ。
一般的なヴァレンティノの『V』は、
楕円の中にVの字が入ってるというか、
楕円を描く線がそのままVと繋がってるというか、
確か、そんな感じだったと思うのだが、
ウチのトイレマットのヴァレンティノは、その『V』が違う。
ウチのヴァレンティノは、
Vの字がテトリスのブロックみたいなカタチ。
なんだか角張った、ゴツゴツしてる『V』なのだ。
いわゆるヴァレンティノの『V』とは、まるで違う。

そして、それ以上に違ったのは、その名前。

いわゆるヴァレンティノは「VALENTINO」、
「Valentino Garavani」だとか「RED」なんかのラインが
存在するのではあるが、ウチのヴァレンティノには。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「MARIO VALENTINO」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マリオ・ヴァレンティノ?

誰?
キノコ食ったら大きくなる人?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁ、「ヴァレンティノ」って名前は
きっとイタリアでは一般的な名前で、
おそらく日本でいえば「スズキさん」や
「サトウさん」みたいなモノだと思われ、
その人がブランドを立ち上げれば自然、
「ヴァレンティノ」という名前が
そのブランド名につくのは当然なことではあるのだけれど。

でも、違う。
ウチのトイレットバレンティノは、あのヴァレンティノではない!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレは、母にそのことを告げた。
得意満面に「あのマットはバレンチノだから」と言っていた母だが、
その母に、「アレは、あのヴァレンティノではないよ」と告げた。
得意満面だった母だから、さぞかしガッカリするのだろうか、と思う。

しかし、意外にも母は強い。
 
 
 
 
 
「でも、バレンチノでしょ?」
 
 
 
 
 
いやいや、確かにヴァレンティノという名前ではあるけれど、
いわゆるあの、「ヴァレンティノ」ではないんだよ。
オレはそう告げる。

しかし、母はやっぱり強い。
 
 
 
 
 
「でーもー、バレンチノでしょ?」
 
 
 
 
 
ま、ま、確かにヴァレンティノさんだけど。
 
 
 
 
 
「じゃ、バレンチノだ」
 
 
 
 
 
母の中では、
一部にでも「VALENTINO」と書いてあれば、
「全て、ヴァレンティノ」である、ということらしい。
まぁ、まるっきり「間違い」ということにはならないのだろうけど。

だからオレは、母に、衝撃の事実を告げた。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「でもアレ、『日本製』って書いてあったよ?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
すると母。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「じゃ、いい値段するじゃなーい!!
 日本製のバレンチノならきっと高いわ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(おいおい、言ってることオカシイから)
 
 
オレはそう思ったのだが、
もうそれ以上、何かを言うことをやめる事にした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「次の土日は休もうかな」
 
仕事中、そんなことを考えている自分をふと、疑問に思った。
休日に仕事をすることに対して、何の疑問も持たなくなってきている。
麻痺。
 
 
 
吐く息が白い朝早くに起き、
吐く息が白くなる深夜に帰宅。
太陽はただ太陽なだけで、
月はただ月なだけで、
そこにある色や空気を感じることも忘れてしまった。
稲が黄金色に輝くことも、
遠くの山が青く見えることも忘れてしまった。

ネクタイの結び方ばかり上手になり、
革靴の靴底ばかりすり減らす。
食事を楽しむ心の余裕もなくなり、
それはすでに、3時間後に立っていられる為の、ただの補給。

夢見がちな頃に、あれほど嫌っていた社会の歯車。
ふと気付けば、今、
自らそうであり続けたいと願うばかりに働きつづける自分がいる。
自分という歯車は、このシステムから外されたくないとばかりに働く。
 
 
 
 
 
 
『ソレガヤリタカッタノデショウ?』
 
 
 
 
 
 
そうじゃない。
やりたいことは他にあるんだ。
 
 
 
 
 
 
『ジャ、ナンノ為?』
 
 
 
 
 
 
“今、生きるため”にカネが必要だから。
 
 
 
 
 
 
『ジャ、ガンバレバ?』
 
 
 
 
 
 
何をガンバレばいいの?
働くこと?
それとも生きること?
 
 
 
 
 
 
昔は、大人は愛想笑いばかりしていると思っていた。
愛想笑いで大抵のことは通用するから、大人には、
自分たちが抱えるような深刻な悩みなんてないのだと思っていた。
だから、そんな大人を軽蔑もしていたし、
自分が大人になることを嫌っていた。

でも、自分が大人になって初めてわかるのは、
あの時、大人も悩んでいたってこと。
きっと、親も、先生も、みんな悩みを抱えていたってこと。

みんな、きっと、抱えていた。
でも、みんな、笑っていられた。
 
それはきっと、とてつもない苦しみだ。 
 
 
 
今、この身を苦しみのなかに置いて、初めて気付く。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
暇だった。

暇で暇でもう、
「首を絞められるとどうなるのだろう」だなんて、
軽く自分の首を絞めて鏡に映しては、

「あ〜、顔が赤くなんのな」

暇すぎるあまり、そんなことをしていた。
 
 
 
 
 
って、オイ!!
やべぇぞ、オレ!!
死んじゃうから!!
そんなことしてたら死んじゃうから!!

「福島市の34歳男性、首を絞めて自殺。原因は暇で」

新聞にそんなの出ちゃうから!!
 
 
 
 
 
「暇死」という新しいジャンルを
うっかり確立しそうになってしまったオレ。

命懸けのそんな遊びをするよりは、
もっとこう、建設的なことをしようと考え、映画を観てきました。

2本。
映画をハシゴ。

今日はその感想など。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・1本目『エヴァンゲリオン新劇場版:序』
 
 
 
「エヴァ好き」を公言していなければ正直、観ない。
ある意味義務感だけで観た映画。
 
 
 
【感想】

シンジ君が相変わらずうざってぇ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・2本目『SUKIYAKI WESTERN ジャンゴ』
 
 
 
夜の9時過ぎという時間に、
単に「時間がちょうどよかったから」という理由で
なんの予備知識も持たずに観た映画。
 
 
 
【感想】

期待せずに観始めたのだけれど、コレがハマッた。
時代背景は「壇ノ浦から数百年後」、
場所は「根畑(ネバダ)」だとか「湯田(ユタ)」だとか、
結局、なんのこっちゃめちゃくちゃな映画だったけど、
これがハマッた。

田舎の山村で、源氏と平家、そして流れ者のガンマンが殺しあう映画。
登場人物はみんな“清盛(佐藤浩一)”、
“義経(伊勢谷友介)”、“弁慶(石橋貴明)”
“与一(安藤政信)”、“静(木村佳乃)”なんて
源平合戦をモチーフにした名前がついてんのに、
主人公(伊藤英明)の名前だけはナゼか、“ガンマン”。
主人公なのに。
なんじゃそりゃ。

源平合戦がモチーフといっても、
ブーツ履いてるしスカジャン着てるし、
なんせウエスタンだけに武器はピストルだし、
なんというか、無茶苦茶な映画でした。

いきなり出てきたタランティーノの背景は、
潔いほどになぜか富士山が描かれた一枚の“絵”だし。
“源氏”だとか“平家”だとか、
おもいっきり和風な感じなのに登場するのはナゼかシェリフだし。
佐藤浩一扮する清盛は、シェークスピアに影響されて
途中からナゼか名前を変えちゃうし。

そもそも、
出演者してんのは日本人ばっかなのに台詞は全編英語だし。
意味ワカラン。

でも、その無茶加減がなんとも気持ちのイイ映画でした。

なんつーか、「素晴らしい映画」ではないけれど、
「面白い映画」だったような。
ところどころにいろんな映画のパロディというかオマージュというか、
そんな場面も見受けられたし。

でも、好き嫌いははっきり別れると思います。
なんせ人がバタバタ死んで血がドバドバなので、
女性の方は結構敬遠される方が多いかも。

あ、でも、SMAPの香取慎吾さんが出てますよ。
初登場から3分で死ぬけど。

あ、あと、主題歌が北島三郎だよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
映画を観た帰り、街中を歩いていたら
高校の制服を着た女の子に声をかけられた。

見たところ、市内に実際にある学校のホンモノの制服だし、
見た感じも高校生くらいの若さだし。

で、その子が「暇?」と。

まぁ、こちとら「暇死」しそうなくらい暇だったワケですが、
時間はすでに夜の12時近く。
そんな時間に制服着てる女の子が1人で街中にいるのも怪しいと思い、
その子に尋ねてみました。
「キミは本当に女子高生なのか?」と。
 
そしたら女の子。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「フツーの高校生だよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アホウ!!
何が「フツー」だ!!

日曜日の夜中の12時に、
制服着て街中につっ立ってる高校生がフツーなワケなかろうがっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(こいつ、プロだ!!
 何のプロかははっきり言えないけれど、
 この女、“何か”のプロフェッショナルだ!!)
 
 
  
直感的にそう感じたオレは、

「ごめんね、1000円しか持ってないから」と、その場を逃げました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、「1000円しかない」と言いつつ、
財布の中には、ホントは612円しかなかったという(←小さな見栄)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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