今日も、本橋マリリンがカワイイ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今、この「本橋マリリン」という名前を聞いて
すぐに、ソレが誰の名前かが判ったアナタ。
観てますね、オリンピックを。
観てますね、カーリングを。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ワタクシ不肖ゲルタ32歳、只今、カーリングにはまっております。

もうねー、すっげぇ面白い、カーリング。
や、初めはね、日本代表の本橋マリリン見たさに、
カーリングを観てたんですけどね、
そしたらねー、だんだんはまってきてしまいまして。
そんで、頑張ってルールを調べたりして、そんで、
戦略を考えたりしながら観たら、もう、すっごい面白いの。
やー、やべぇよ、カーリング。
もう、メチャメチャ面白い。
 
 
 
 
 
 
 
 
しかしながら、このカーリング。
どーにも垢抜けない。
地味〜な感じがあるじゃないですか。
なんちうか、いくらオリンピック競技とはいえ、
「スキーの裏側でやってる競技」っちうか、
「フィギュアスケートの裏側でひっそりやってる競技」っちうか、
なんか、メジャー感が無いじゃないですか。

きっとね、ソレは、この日本では
一般的に普及していないからなんですよね。
なんちうか、このカーリングという競技は、
“一般の人がやる”競技ではなくて、
“オリンピックの時にTVで観る競技”
のような感じがぷんぷんするから。

まぁ、氷の上が主戦場なワケですから、
できる地域も限られてくるだろうし
そう年がら年中できるスポーツじゃないのですけど、
それにしても、オレらの生活の中にはあまりにも浸透していない。
や、頑張ってカーリングをやってる人もいるんだろうけど、
それでも、オレを含めて日本の多くの人にとっては、
「4年に一度、観るスポーツ」と化している。

もうね、オレ、残念で。
このカーリングがもっと日本のメジャースポーツだったら、
オレもきっとカーリングをやっていただろうに。
そして、本橋マリリンとお近づきになれただろうに。
 
だからね、オレは考えてたんですよ。

カーリングをもっと、メジャーにする方法を。

「夏場でもできるカーリング施設を全国に作れ」とか
「高校球児の聖地、甲子園みたいにカーリングの聖地を作れ」とか
「あのジャージみたいなユニフォームをなんとかしろ」とかね。
 
 
 
 
 
 
 
 
でも、いろいろ考えて、
やっぱ、1番効果があると思うのは、
 
 
 
「木村拓哉がカーリングをやること」
 
 
 
もはや、
その一挙手一投足が若者の文化に大きな影響を与えるキムタクさんが、
「オフの日はストーン滑らせてます」とか
「ブラシで氷ゴシゴシやってます」とか言えばね、
きっと、カーリングは流行ると思うんですよ。

カーリングが流行って日本の文化に浸透すれば、
おのずとカーリング日本代表も強くなる。
だから、その為には、キムタクさんの力が必要なのだ、と、
力説してたワケですよ。
 
 
 
 
 
 
 
  
そしたら友人が、こんなアドバイスを。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「キムタクがカーリングのドラマに出ればいいんじゃない?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おおお、なるほど!!
ナイスアドバイス!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちう事でオレ、誠に勝手ながら、
キムタクさんが出演するカーリングのドラマ(映画)の内容を
頑張って考えました。あくまでも勝手に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
って、そんなこと考えてたら、
昨日から、
カーリングが題材の映画『シムソンズ』が公開だったんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちぇー。
なんだよもー。
無駄に頭使っちゃっったじゃんかよー。
 
でも、折角考えたので、
オレが勝手に考えたカーリングドラマ(映画)の内容を
ざざっと、とびっきり大雑把な感じで書きます。ざざっと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
●出演(勝手に)
 
 
 
(女子カーリング部・部員)
長澤まさみ
磯山さやか
平山あや
ディックの女
あと、『スイングガールズ』のトロンボーン関口さん
 
 
 
(コーチ)
キムタクさん
 
 
 
(選手達が集まるラーメン屋のオヤジ)
古田新太
 
 
 
(友情出演)
小泉今日子
 
 
 
(その他)
八戸市のみなさん
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
配役は、だいたいオレの好みです。
もう一度言っておきますが、オレが勝手に考えただけです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
●あらすじ(すっごいアバウト)
 
 
 
・主役の長澤まさみが北海道から青森に転校してくる。

・長澤はカーリングが好きだけど、
 ヘタクソだったので他の部員にバカにされていた。

・長澤、転校先の学校にはカーリング部がなかったので、
 カーリング部を作ろうとする。

・苦難の末、磯山、平山、トロンボーンが参加して
 カーリング部ができたのだが、コーチがいない。

・その学校の、さえなくて人気の無いキムタク先生は
 ジツは昔、カーリング日本代表選手だった。

・キムタク先生がコーチになる。

・選手たちは、キムタク先生の厳しい指導で
 だんだん上達してくる。
 そして、県大会出場。

・長澤と磯山、県大会の最中、キムタク先生に恋をして不仲に。
 カーリング部、なんとか県大会を勝ち上がるが、
 チームの状態が最悪でピンチ。
 
・平山、スクールウォーズのイソップ的に死亡。
 平山の死で、チームがまとまる。

・平山死亡の為、初心者のディックが入部。

・キムタク先生は、ジツは病気だった。

・キムタク先生の余命が残り少ないと知った部員、
 必死こいて県大会優勝。北海道で行われる全国大会に。
 緒戦の相手は長澤がかつて通っていた優勝候補の学校。

・キムタク先生、緒戦を前に死亡。

・キムタク先生の死で、チームがバラバラになりかけるが、
 キムタク先生の熱い言葉を思い出し、チーム復活。

・緒戦、長澤のミラクルショットで劇的逆転勝利。

・2回戦は、スラムダンク的に嘘のようにボロ負け。

・終わり。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なんか、いろんな漫画とかドラマとか映画のテイストを
ふんだんに取り入れてますが、
ちうかめちゃめちゃパクッてますが、こんな感じ。
誰か映画にしてくんねぇかな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
てか、こんなこと言ってないで『シムソンズ』観に行こ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それにしても、本橋マリリンはカワイイ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仕事中、友人マサから
「今、みんなで飲んでるから、仕事が終ったら来なよ」
と連絡が入ったので仕事帰りにちょっと顔を出す。
そして、その帰り道、みんなで歩きながら街中を抜けて、
ただで車を止められる県庁の駐車場に向かう途中、
オレ達は、とある公園にさしかかった。
  
そこは、懐かしい公園。

数年前、オレが歌っていた公園だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
恥ずかしながら数年前、オレは、街中で歌っていた事がある。
数年前、TV番組の企画でアカペラが流行った時、
オレは友人に、「ゲルタって、歌、得意じゃん」と言われ、
友人が入っていたグループに参加させられ、
そして、メインを歌わされていた事があるのだ。
今思えば、ちょっとダサい感じで恥ずかしい。

しかし、
そのグループは、オレが歌いたくないような歌まで歌うので
オレは、すぐにそのグループを辞めてしまった。
ホントに、ほんの短い間だった。

でも、オレは、そのグループで歌うのはイヤになったけど、
夜の公園で歌うことは結構好きだった。

田舎町の夜の公園は、都会と違って、
夜ともなれば、それほど人も多くない。
その静けさの中、
夜空に自分の声が響いていくのは、なんとも気分が良かった。
夜の闇に自分の声が染み渡っていくのか、
自分の心に夜の闇が染み渡っていくのか判らなかったけど、
ただなんとなく、夜の空気と自分が一体になっていく感じが
なんとも気持ち良くて好きだった。
そして、時折、足を止めて自分の歌を聞いてくれる人がいるのが
なんとも嬉しかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
オレは、みんなにその話をした。
 
 
 
タケ:「マジで!?
    ゲルタってそんなことしてたの!?」
 
 
 
オレは頷く。
 
 
 
マサ:「でもさ、ソレって恥ずかしくないの?」

ゲル:「初めは恥ずかしいよ。
    でも、歌ってるとだんだん気持ちよくなってくる」

タケ:「そんなもんかね?」
 
 
 
ああ、そんなもんだ。
 
オレ達は、自販機でジュースを買うと、公園のベンチに腰を下ろした。
そこで、カズが言う。
 
 
 
カズ:「どんなのを歌ってたの?」
 
ゲル:「日曜日よりの使者とか」

カズ:「ああ〜、♪シャララーラって?
    オレ、そこしか知らないけど。
    後は?どんなの歌ってた?」

ゲル:「あとは、入門編みたいな感じで夜空ノムコウとか」
 
 
 
一同、それなら知ってるとばかりに「ああ〜」と大きく頷く。
やはり、SMAPというのはスゴイもんだ。
 
 
 
マサ:「♪あれから〜僕たちは〜、って?」

ゲル:「そう、♪あれから〜僕たちは〜、って」
 
 
 
すると突然、アンが、声を張り上げて歌った。
 
 
 
アン:「♪あれから〜僕たちは〜、何かを信じてこれたかな〜、
    あ、ホントだ。
    ちょっと気持ちイイな、これ」

ゲル:「だろ?ちょっと気持ちイイんだよ」
 
 
 
すると、今度は各々が声を張り上げてバラバラに歌いだす。

しばらくバラバラに歌っていると、
マサが、「じゃ、みんなでテキトーに合わせてみる?」と言い出した。

みんな、結構乗り気だった。

多分、声を合わせて歌うなんてのは、
みんな、中学校以来、恥ずかしくてやってないはずだ。
その人間達が30を越えた今、
酒が入ってるとはいえ、夜の公園で声を合わせて歌を歌う。

オレは、なんだかちょっと嬉しかった。
 
 
  
マサ:「じゃ、♪あれから〜、ってとこはみんなで歌って、
    その次はゲルタからな?
    その後みんな、テキトーに歌うから」
 
 
 
そして、オレ達の熱唱が始まった。
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「1ッ、2ッ、3ッ、4ッ、
    あ、ちょっとカッコヨクない?
    1ッ、2ッ、3ッ、4ッって」

アン:「いいから、そんなカウントはどーでもいいから」
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「じゃ、いきまーす。
    1ッ、2ッ、3ッ、4ッ」
 
 
 
 
 
 
 
 
一同:「♪あれから〜 僕たちは〜 何かを信じてこれたかな〜
     夜空の〜 向こうには〜
     明日がもう〜 待っている〜」
 
 
 
 
 
 
 
  
みんな、同じパートを歌っている。
決してハモってもいないし、みんな、ヘタクソなのだけれど、
それはソレで楽しい。

次は、オレのパートだ。
 
 
 
 
 
 
 
  
ゲル:「誰かの声に気付き 僕らは身を潜めた〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
オレの声は、夜空に染み込んだ。
あの時の感覚。
昔、この場所で歌った時と同じ、あの感覚だ。
オレは少し、興奮した。
そして、続ける。
 
 
 
 
 
 
 
  
ゲル:「公園のフェンス越しに 夜の風が吹いた〜」
 
 
 
 
 
 
 
  
オレのパートはここまで。
次のパートは、SMAPでは木村拓哉さんが歌うところ。
この曲で、1番カッコイイと言ってもいいところだ。
オレは「次は誰が続けるんだろう?」と、みんなを横目で見た。
すると。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「♪君がな〜にか伝えよ〜と〜」
カズ:「♪君がな〜にか伝えよ〜と〜」
タケ:「♪君がな〜にか伝えよ〜と〜」
アン:「♪君がな〜にか伝えよ〜と〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え!?みんなでそこ歌うの!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「なんでみんなでここを歌うんだよっ!!
    このキムタクの部分はオレが歌うよ!!」

カズ:「いや、オレだって歌いたいよ」

アン:「歌うんならキムタク歌いたいよなぁ」

タケ:「うん、オレも」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キムタクのパートを誰が歌うかでもめ出す男達。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アン:「つーか、カズは歌声が中居に似てるから中居を歌え」

カズ:「中居のパートってどこだよ!?
    ってか、中居ってどこ歌ってるかわかんねーんですけど」
 
 
 
 
 
 
 
 
タケ:「要するに、音痴だから歌うなって事だろ?」
 
 
 
 
 
 
 
 
カズ:「うわ、ひどいなソレ」
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「つーかよ、
    キムタクの部分を歌うなら、
    それなりの資格が必要だと思うんだよね」

ゲル:「例えば?」
 
 
 
 
 
 
 
 
タケ:「例えば・・・・・・顔とか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
カズ:「あ、何それ!?
    自分がカッコイイって言ってるワケ?
    バレンタインにチョコいっぱい貰ったからって
    調子に乗ってんじゃねぇぞコラ!!」

ゲル:「顔と歌声は関係ねーよ!!」

マサ:「いや、顔だったらよ?
    何?顔のジャンル的に言ったら、
    オレが1番キムタクに近いかなぁ〜って。
    ベツに自分がカッコイイって言ってるワケじゃなくて」

アン:「じゅうぶんに言ってるよ!!」

タケ:「もうすぐ3人目の子供が生まれるくせに、
    このとっつぁん!!
    早く帰れ!!帰って4人目作れっ!!」

マサ:「まだ3人目も生まれてねぇっつーの!!」

カズ:「つーか、子供って事だったら、
    キムタクは子供が2人だろ?
    オレも2人の子供がいるから、
    まぁ、オレが1番キムタクに近いわな」

ゲル:「そんなん言うんだったらさ、
    キムタクってオレらの1個上だろ?
    この中ではオレが誕生日が1番早いから、
    オレが1番キムタクに近いよ」

タケ:「そんなんだったらさ、
    キムタクって、自分の家持ってるべ?
    オレも家建てたから、
    そういう面ではオレが1番近いんじゃね?」
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「バ〜カ。
    キムタクは借家だよ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「いや、どうだろ〜」
 
タケ:「違うだろー。
    キムタクは建てたんじゃねぇか?」

アン:「や、それだったら、
    オレの奥さんは工藤静香っぽいから
    そういう事ではオレが1番キムタクに近いんじゃね?」
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「オメーの奥さんをどういう目で見れば
    工藤静香っぽく見えるんだよ?」
 
カズ:「オメーの奥さんは、ただヤンキーなだけだろ」

マサ:「オメーはよくそんな事を恥ずかしげも無く言えるな」
 
 
 
 
 
 
 
 
アン:「違うぞー。
    ウチの奥さん、ヤンキーじゃねーぞー」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
収拾がつかなくなる男達。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結局この日、
オレ達が『夜空ノムコウ』を最後まで歌いとおす事は無かった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヨーがケーキを焼いた。
バレンタインに好きな男に渡す為。
 
 
 
 
 
 
 
ウチの店で働く女の子、ヨーが、恋をした。
23歳の本人曰く、「久しぶりにズキュンと来た」。
相手は、ウチの店が入ってるスーパーの、
同じフロアにある美容室の美容師さん。
ものすごいオシャレでカッコイイ男子。
男のオレから見ても、かなりカッコイイと思う。
こんな言い方は好きじゃないけれど、相当のイケメン。

ヨーは、そのイケメン美容師に恋をした。
あまり喋った事は無いけれど、ヨーは彼を好きになった。
もう、一目惚れみたいなもんだったらしい。
毎日、仕事中、その男子を見かけるだけでハッピーになれたと言う。
しかし、始めはそれでよかったのだけれど、
バレンタインデーが近づくにつれ、
それだけじゃ済まなくなってきたと、ヨーは言った。
 
 
 
「ベツに、バレンタインだからって焦ってるワケじゃないですよ?」
 
 
 
ヨーは言う。
 
 
 
「いいんじゃない?チョコでも渡して告白しちゃえば?
 せっかくの、そういうイベントの日なワケなんだし」
 
 
 
オレ、無責任に応援。
 
そしてヨーは、バレンタインに
その男子にプレゼントを渡すことに決めた。
 
 
 
「やっぱりさ、フツーに買ったモノと手作りだったら、
 貰う方は手作りの方が嬉しいのかな?」
 
 
 
悩むヨー。
 
 
 
「さぁ、ベツにどっちでもいいんじゃない?
 オレは、貰えるだけで嬉しい人だから。
 ちうか、オレには無いの?」
 
 
 
相変わらず無責任なオレ。
ちょっと催促。
 
 
 
「ゲルタさんに訊いたのがバカだったー。
 でもさ、やっぱり、手作りの方が気持ちが込もってる感じで
 印象が良いんじゃないかな?」
 
 
 
そしてヨーは、ケーキを焼いた。
 
 
 
 
 
 
 
ヨーは、料理をしない。
専門学校時代、仙台で一人暮らしをしていたのだけれど、
ほとんど料理はしなかったそうだ。
 
 
 
「なんか、あんまり上手にできないんだよねー。
 ソレに、ほら、安くて美味しいのとかいっぱいあるし
 作るのとか、なんだかメンドクサイじゃん」
 
 
 
ヨーは、少しガサツな感じの女の子。

そんなヨーが、無謀にもチーズケーキを焼いた。
材料を買い込んで、
買った事もないようなお菓子作りの本を買って、
バレンタインデー前日、ソレを見ながら奮闘したらしい。

そしてヨーは、バレンタイン当日、
自作のケーキを、キレイな箱に収めて職場に持ってきた。
 
 
 
 
 
 
 
しかしヨーは、当日になって急に不安がった。
 
 
 
「なんかさ、あの美容師さんカッコイイし、
 やっぱ、彼女いるのかなー?」

「え!?知らねぇの!?
 彼女いるかどうかとか、確認してねぇの!?」
 
 
 
オレは、ヨーの段取りの悪さに驚く。
 
 
 
「なんかさ、恐くてきけないじゃん・・・」
 
 
 
まぁ、確かにそんなもんだろうとは思う。
相手の事を想えば想うほど、真実が恐くなるものだ。

しかし、ケーキを渡す勇気があるなら、
彼女がいるかどうかなど、簡単に確認できるような気もする。
 
 
 
「ああ〜、なんか、彼女いるような気がしてきた・・・」
 
 
 
不安がるヨー。

だったら、オレが一肌脱いでやろう、という事で、
オレは、その美容師さんと同じ職場で働く同僚から、
その美容師さんに内緒で彼について情報収集をした。
 
 
 
 
 
 
 
結果はクロ。
その美容師さんには、5年近く付き合ってる彼女がいるらしい。
ヨーには可哀相だけれど、ソレが現実だ。
 
 
 
「あああ〜、やっぱり彼女いるんだ〜」
 
 
 
残念がるヨー。
落ち込んでしまった感じがビシビシ伝わってくる。
 
オレは言った。
 
 
 
「でもさ、せっかくケーキ焼いたんだし、渡せばいいじゃん?
 なんかさ、いかにも
“義理ですよ〜”って感じで渡しちまえばいいんだよ」
 
 
  
するとヨー、
 
 
 
「え〜、でもさ、バリバリ手作りだよ?
 こんな手作り渡して、“義理ですよ〜”っつったって、
 嘘っぽいんじゃない?
 ってゆーか、アタシが一方的に好きなだけで、
 義理があるほど親しくもないし」
 
 
 
まぁ、確かにそうだろうと思う。
 
 
 
「でもさ、折角作ったんだからさ。
 もう、アレだよ。
 ケーキ渡して、略奪しちまえばいいんだよ」
 
「え〜、でもなぁ〜」
 
「もう、とっちゃえとっちゃえ!!
 略奪だ略奪!!悪女になれ!!」

「あんなにカッコイイ男の彼女だよ?
 しかも、5年も付き合ってんだよ?
 略奪できるような相手じゃないんだよ、きっと」

「そんなん、やってみなきゃわかんねぇじゃんか!!」
 
 
 
オレとヨーが、延々とそんな会話を続けていると、
しばらくして、その美容師さんがこちらに向かって歩いてきた。

ウチの店は、従業員が出入りするドアに面しているので、
店の従業員が休憩の際などにウチの店の横を通る。
美容師さんも、休憩に入るのであろう、
こちらに向かって歩いてきた。
 
 
 
「おい、彼がこっちに来るぞ!!
 よし、オレが話し掛けて足止めするから、ヨー、ケーキ渡せよ!!」

「ええ〜、マジすか!?」

「おお、大丈夫!!
 オレが和やかな雰囲気を作ってやっから!!」
 
 
 
同じフロアにはそもそも、男性従業員が少ないので
同じ男同士、何回か喋ったことがある。
オレは、美容師さんに話し掛け、そして、しばらく話した。

しかし、ヨーは一向にケーキを渡さない。
 
 
 
「(何してんだよ?早く渡せ!!)」
 
 
 
それでもヨーは、こちらの事などは無関心、
といった表情で、仕事を続けていた。

オレは、しばらく美容師さんと話をしたけれど、
「ヨーはケーキを渡さないな」と感じて、美容師さんと別れた。
 
 
 
 
 
 
 
「何?やっぱケーキ渡すの、ビビッた?」
 
 
オレは訊いた。
すると、ヨー、
 
 
 
「いくら好きだとしてもね、
 ダメだと知っててプレゼント渡すなんて、
 やっぱ、アタシには無理。
 なんかさ、惨めな気持ちになっちゃうもん」
 
 
 
そんなモノか、と思う。
残念だけれど、ヨーがそう思うのならば仕方が無い。

しばらくオレとヨーの間には、重い空気が流れた。
 
と、突然、ヨーが言った。 
 
 
 
「そうだ!!
 ゲルタさん、このケーキ、食べない?」
 
 
 
ヨーはオレにケーキをくれると言う。
必要なくなったケーキを貰う。
オレは、なんだかとても微妙な感じだった。
 
 
 
「じゃぁさ、折角だからさ、仕事終ったら一緒に食おうよ」
 
 
 
オレが提案すると、
ヨーは笑って「食べよう食べよう」と言った。
 
 
 
「言っとくけどね、
 このケーキをあげるのは、バリバリに義理だからね?」

「判ってる!!
 このケーキが義理だってのは、痛いほど判ってるから!!
 もう、義理とか言うなっ!!」
 
 
 
そしてオレ達は、仕事終わりに、
スーパーの駐車場の灯りの下、
社員食堂からパクッてきた割り箸をもって座った。

そして、ヨーがキレイに仕上げたラッピングを開け、
ヨーのケーキが入った箱を開けた。
 
 
 
「何コレ?」
 
 
 
思わず口走るオレ。 
 
 
 
「何コレって酷くない!?
 ケーキじゃんケーキ!!
 ってか、ホントだ!!何コレ!?」
 
 
 
見れば、箱の中には、
ぺちゃんこにしぼんだケーキがあった。
 
 
 
「キャー、何コレ!?
 昨日はふっくらしてたのに!!
 なんでしぼんでんの!?」
 
 
 
爆笑するオレとヨー。
 
 
 
「ゲルタさん、早く食べなよ」
 
 
 
オレは、食うのが少し恐かったけれど、
そのしぼんだケーキを大きめに取り分けて食ってみた。
 
 
 
「(アレ?味がしないんだけど・・・)」
 
 
 
予想外の味に、
というか、予想外の味の無さに、戸惑うオレ。
 
 
 
「どう?」
 
 
 
「どう?」と訊かれて正直困るオレ。
失恋した女の子に、「マズイ」と言っていいものか。
 
 
 
「う〜ん、結構薄味だねぇ・・・」
  
「あ〜、そうかもしんない。
 試しに昨日、少し食べた時、アタシもそう思った」
 
 
 
そう言いながらヨーは、
贈る相手のなくなったケーキをパクついた。
 
 
 
「ん〜、マズイね、コレ・・・」
 
 
 
作った本人がマズイと言った。
 
 
 
「本人が認めたから、オレも安心して言うぞ!!
 コレ、すっげぇマズイ!!
 なんで、本を見ながら作ったのに
 マズイのが出来上がるんだよ!!あははははは!!」
 
 
 
オレが言うと、ヨーが笑いながら言った。
 
 
 
「こんなの、プレゼントしなくてよかったよね。
 プレゼントできなくてよかったよ」
 
 
 
そして、ヨーは続けた。
 
 
 
「でもさ、
 ちょっと誉められたいって気持ちもあったんだよ。
 アタシ、ケーキなんて調理実習以来だからさ。
 なんか、頑張ったな〜って感じだったから」
 
 
 
そうだろうと思う。
人の事を想いながら何かを作ったのならば、
ソコには、相手に誉められたいって気持ちがあるものだ。

 
 
「だからさ、ゲルタさん、
 ホワイトデーは倍返しでお願いね!!」
 
 
 
ヨーは言った。
 
 
  
「何?こんなの食わされてお返ししなきゃイケナイの!?
 てか、コレじゃ倍返しは無理だろ。図々しいよ」
 
 
 
ヨーは笑った。
 
 
 
「来年までに、上手にケーキを焼けるようになっとけって。
 そしたらさ、来年は倍返ししてやるよ」
 
 
 
オレが言うと、ヨー、
 
 
 
「でも、来年、ゲルタさんにあげるかわかんないし」
 
 
 
そんな事を言った。
 
 
 
「なんだよ、義理でもいいからちょうだいよ」
 
 
 
オレが言うと、
 
 
 
「わかった、バリバリ義理でね」
 
 
 
そしてまた、ヨーが笑った。
 
 
 
「うん、バリバリに義理で」
 
 
 
オレも笑った。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そういえば先日、
早朝に「ちょっと沖縄に行ってくる」と言って
オレを残して沖縄旅行としゃれ込んだ両親でしたが。

書くのを忘れてましたが、無事に帰ってきました。

なんでも、両親が遊びに行った頃、
沖縄の天気はあまり良くなかったらしく、
両親は、「ちょっと残念だった」とか言ってました。

誘われもせず、家にただ1人残されたオレとしては、
「ざまぁみろ!!」と言いたい。
「ざまぁごらんくださいませコノヤロウ!!」と言いたい。

ふ。
オレを誘わないからそうなるのさ。
 
 
 
 
 
 
 
で、両親。
お土産をたんまり買ってきました。
ちんすこうだの泡盛だの黒糖だのいろいろ。
家に着くなり、ソレを楽しそうに袋から取り出す母親。
 
 
 
母親:「はい、これお土産。シーサー」
 
 
 
沖縄に向けて家を出る時、
「シーサーは何匹買ってくればいい?」なんて
ウカレ気分でオレに言ってましたが、
両親、ホントにシーサーを買ってきました。
小さいヤツ。
 
 
 
ゲル:「あ、ありがとう。
    ホントに買ってきたんだ・・・」
 
 
 
オレは、なんだかとても微妙な心持でそう言ったのですが、
そしたら母親、
「お土産はソレだけじゃないからねー」と言って、
また、違う箱を取り出しました。
 
 
 
ゲル:「何?もっと買ってきたの?」
 
 
 
オレが、シーサー以外のお土産に期待してそう言うと、
「うん、まだまだ買ってきたよー」と言う母親。
そして母親は、箱をオレに手渡しながら言いました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
母親:「はい、違うところで買ったシーサー」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ええええっ!?

またシーサー!?

シーサー2つも!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「あ、ありがとう・・・」
 
 
 
とっても微妙な気分のオレ。
 
 
 
母親:「いえいえ、どういたしましてー」
 
 
 
なんだか満足げな母親。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「でもさ、シーサー、
    2つもどうすりゃいいの?飾んの?やっぱ」

母親:「さぁ、好きにすれば?」
 
 
 
すると父親、強力な意見。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
父親:「アレだ。
    家の東西南北に置いておけばいいんじゃないか?
    守り神として」

 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんな、Dr.コパみてぇな!!

ちうか、2つしかねぇから!!

アンタら、2つしか買ってきてねぇから!!

東西南北には、2個足りないじゃん!!
ボケちゃったのかよぅ、もう!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレが、「ありがとうね・・・」と言って部屋に戻ろうとすると、
母親、「あ、まだお土産あるよ」と言って、
オレを引き止めました。
 
 
 
母親:「はい、これもお土産。Tシャツ」
 
 
 
見れば、その白いTシャツは、
沖縄土産の定番、『海人(うみんちゅ)』Tシャツ。
 
 
 
ゲル:「あ、どうも・・・」
 
 
  
そう言いながらもオレ、
「着ねぇ!!絶対に着ねぇから!!」とか思ってると父親、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
父親:「ゲルタは白な。
    黒い方はオレが着るから」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えええっ!!

もしかして、色違いでお揃いなの!?

うわぁ。
何ソレ、うわぁ。

恥ずかしいから!!
メチャメチャ恥ずかしいから!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そしたら母親。
 
上に着てたトレーナーの裾をペロッとめくりながら言いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
母親:「あたしも白だよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
トレーナーの下には、『海人』の文字。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えええええっ!!

もしかして、沖縄から海人Tシャツを着て帰ってきたの!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして我が家は、
福島の盆地に住みながら、海人一家になりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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●藍京里映様。

登録してくださってありがとうございます!!
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くだらん日記ですが、どうぞよろしくお願いします!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
母ちゃんから貰ったチョコも、
「貰ったチョコの数」に入れてもいいですか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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●麗様。

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相互ができずに、本当に申し訳ありません!!
くだらない日記ですが、どうぞ、よろしくお願いします!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
病院で、胃カメラを飲んできました。
 
 
 
 
 
 
 
口にマウスピースをはめ込まれて口を閉じないようにされて
ベッドで横向きに寝かされるオレ。
 
 
ゲル:「(なんかオレ、南極二号みたいだ・・・)」
 
 
先生は、そんな、南極二号のような状態で寝かされるオレの口に
否応なしにカメラを突っ込んできました。
 
 
ゲル:「ウゲェェェェェ」
 
 
カメラが入ってくると、
つい、我慢が出来ずにゲーゲー言ってしまうデリケートなオレの喉。
 
 
ゲル:「(ちょっと!!乱暴にしないでよ!!)」
 
 
そして、デリケートなオレ。
オレは、なかなかカメラを飲み込むことができませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
カメラがなかなか飲めなくてゲーゲー苦しんでると先生、
オレを落ち着かせるように優しく言ってくれました。
 
 
先生:「ゲルタく〜ん、身体の力を抜いてね〜」
 
 
そう言われると、ますます緊張して力が入るオレ。
 
 
先生:「力が入ってるとね、
    なかなか飲み込むめなくなっちゃうからね〜。
    リラックスして、リラ〜ックス。
    はい、、力を抜いて〜。そうそうそう〜」
 
ゲル:「(おおお、こうですか)」
   
先生:「は〜い、そしたら深〜く息を吸って深呼吸〜」
 
ゲル:「(よし、深〜く息を吸って〜)」
 
先生:「そしたら、ため息を吐くように〜」
 
ゲル:「(ため息を吐くように〜)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生:「ポ〜〜〜〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「(???)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生:「ポ〜〜〜って。
    ため息を吐くように、ポ〜〜〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ふぅ〜」じゃねぇ!?
ため息ってフツー、「ふぅ〜」とか「はぁ〜」じゃねぇ!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生:「はい、ため息を吐くように、ポ〜〜〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ポ〜」ってあんた、機関車じゃねぇんだからよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生:「はい、もう一度〜
    ため息吐くように、ポ〜〜〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
鳩じゃねぇんだからよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生:「はい、リラックスして〜
    ため息吐くように、ポ〜〜〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オカリナ吹いてんじゃねぇんだからよ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生:「はい、もう一度、
    深〜く息を吸って〜、ため息吐くように〜・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「ポ〜〜〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先生:「いや、声には出さなくていいですよ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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●アリス様。

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少し前の日の夜、
ちょうど、TVではナウシカを放送してる日、
オレは、用事があって友人マサに電話したのだけれど、
そしたらマサ、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
友人:「今さ〜、ナウシカがすっげぇいいところだから、
    電話、後でかけ直してくんねぇかな?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えええっ、マジで!?

オレ、ナウシカを理由に電話を断られたの!?
 
しかも、オレがかけ直すの!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そんな事があった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちなみに、マサが言うナウシカの「いいところ」というのは、
ナウシカが、仲間の所に行こうと
酸の海に入ろうとする王蟲の子供を止めて、
服が青く染まっていくところらへんの事である。

確かに、「いいところ」ではある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、つい先日のこと。

夜、外出していたオレは、
用事があって、また、マサに電話した。
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「もしもし、ゲルタだけど」
 
マサ:「お〜」
  
ゲル:「あのさ〜、ちょっと訊きたいことあるんだけどさ〜」
 
マサ:「何?」

ゲル:「あのね、昔さ、一緒に遊んだことあるヤツでさ〜」

マサ:「あ、ちょっと待って!!
    もしかして、その話って長い?」
 
ゲル:「あ〜、長くなる、やも」

マサ:「そしたらさ、後にしてくんねぇかな?」

ゲル:「何で?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「今さ〜、オリンピックやっててさ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「何オメー、こないだもナウシカがいいところだから
    後にしろとか言ってたじゃん!!」

マサ:「いや、そうなんだけどさ、
    今、モーグルやってんだよ、女子の」

ゲル:「あああ?そんなん関係ねーから!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「や、もうすぐ上村愛子が滑んだよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「嘘っ!?マジで!?
    すっげぇ見てぇんですけど!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「だべ!!愛子は見てぇべ!!
    愛子は集中して見てぇんだよ!!」

ゲル:「うあ〜、やべぇよ、オレ、愛子見れねぇよ!!」

マサ:「なんで?」

ゲル:「オレ今、外にいるんだよ」

マサ:「だったら早く帰れよ。
    早くしねぇと愛子始まっちゃうぞ?」

ゲル:「うわ〜、絶対間に合わねぇから!!」

マサ:「ダッシュで帰れダッシュで!!
    あ、愛子出てきた!!
    次だ次!!
    愛子次だ!!」

ゲル:「あ〜、ダメだ〜」

マサ:「そしたら後で、ニュースでも見たら?」

ゲル:「違うんだよ!!
    リアルタイムとVTRでは、興奮の度合いが違うんだよ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「だったらよ、オレが実況してやるよ」
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
ゲル:「は?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「オレが、愛子の滑りを実況して、
    生の興奮を伝えてやるっつってんだよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「マージーでー!!
    よし、頼んだぞ、実況!!」
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして始まるマサの実況。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
マサ:「さぁ、次は上村愛子です」

ゲル:「カワイイか?愛子はカワイイか?」

マサ:「うるせぇよ、これからその辺も実況するんだよ!!」

ゲル:「おお、ワリィ」

マサ:「さぁ、愛子、今日もバリバリカワイイです。
    ピンクっぽい服がよくお似合いです」

ゲル:「(おおお、愛子はピンクっぽいウェアなんだ)」

マサ:「さぁ愛子・・・」

ゲル:「(ドキドキ)」

マサ:「スタートしました!!」

ゲル:「うおおおお!!
    滑れ〜!!愛子、滑れ〜!!」

マサ:「いいスタートです!!
    愛子、いいスタートです!!」

ゲル:「おおお!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「ボッコボッコボッコボッコボッコボッコ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「(???)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「ボッコボッコボッコボッコボッコボッコ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「(ボッコボッコって何???)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「ボッコボッコボッコボッコボッコボッコ〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「あの、すみません、実況のマサさん!!」
 
マサ:「はい、どうしました?」

ゲル:「あの、ボッコボッコってなんですか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「これはアレだよ。
    モーグルのこぶの感じをボッコボッコで表してるんだよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「(何て表現力に乏しい人なんだ・・・)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「さぁ、ジャンプ台が迫ってきたぞ!!」

ゲル:「!!」

マサ:「さぁ愛子、ジャ〜ンプ!!跳んだ〜!!」

ゲル:「おおおお!!」

マサ:「ボッコボッコボッコボッコボッコボッコ〜」

ゲル:「ええええっ!!
    ちょっと待て!!
    それで終わりかよ!?
    どんな風に跳んだんだよ!?」

マサ:「あああん?
    なんか、手を広げて回ったんだよ!!」

ゲル:「(ああ、そうなんだ・・・)」
 
マサ:「愛子、いいですよ〜。
    快調に滑っております。
    ボッコボッコボッコボッコボッコボッコ〜」

ゲル:「(おおお、なんだかよく判らないけど、
     とりあえず失敗はしてないみたいだ・・・)」

マサ:「ボッコボッコボッコボッコボッコボッコ〜」
 
ゲル:「・・・・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「おおっと?
    もうひとつジャンプ台が出てきたぞ?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「(いや、初めからあっただろ)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「さぁ愛子!!
    次のジャンプ台も跳ぶのか〜?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「(跳ぶだろ!!そういう競技だろ!!)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「おおおおお、跳んだ〜!!
    ジャンプ成功〜!!」
 
ゲル:「(おおお、成功したんだ!!)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「・・・・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「・・・・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「ボッコボッコボッコボッコボッコボッコ〜」

ゲル:「(またボコボコかよ!!)」

マサ:「さぁ愛子、もうすぐゴールだ!!」

ゲル:「おおお」

マサ:「ボコボコボコボコボコボコボコボコッ」

ゲル:「(おお、なんか早くなった!!)」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「そして愛子、今、ゴ〜〜〜〜〜ル!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「おおおお、ミスしなかったのか?」

マサ:「おお、ミスしてねぇよ、完璧だな!!」

ゲル:「マジで?」

マサ:「マジでマジで!!
    そして今、出ました!!」

ゲル:「え?何?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「愛子スマ〜〜〜イル!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル:「ベツにいいよ!!
    スマイルとかはいいよ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、マサの実況は終った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マサ:「どう?感動、伝わった?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

いや、全っ然!! 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
**********
 
 
 
●紅天様。

バトン、まわしてくださってありがとうございます!!
謹んでお受けいたします!!
てか、虹色だなんて!!
そんな!!恐縮です!!
 
 
 
 
 
Wバトン。
 
 
 
 
 
 
何人かの方から
「ゲルタさんが集めてるベアブリックを全部見せてほしい」という
リクエストをいただいておりましたので、画像を載せてみました。

全部をカメラに収めようとするともう、何がナニやらわからんですね。

ちなみに、これだけ集めるのに、数十万かかりました。

アホだと思いますか?

オレは思うよ。
オモチャごときに数十万、て。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁ、それはソレとして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こっぴぃ様とびれいや様から、バトンをいただきました。

こっぴぃ様からは『言葉バトン』
そして、びれいや様からは『自分をたとえるならバトン』

ありがとうございます!!
こっぴぃ様、そしてびれいや様、
バトンをまわしてくださってありがとうございます!!

不肖ワタクシゲルタ、謹んでお受けします!!

ちう事で今日は、Wバトン、行ってみたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それでは早速。

レッツ、W、バトン!!

イェアッ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜 『言葉バトン』〜
 
 
 
 
  
■好きな言葉は?
 
 
『燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや』
(えんじゃく いずくんぞ こうこくのこころざしをしらんや)

中国は秦の時代の、陳勝という人の言葉です。
「燕だの雀だの、そんな小鳥ごときに
 鴻とか鵠とか、万里を飛ぶ大鳥の気持ちが解るか?あん?
 解るかってんだよー」
そんな感じの言葉です。
自分を鴻鵠に置いてね。
や、常にそれくらいの心意気でありたい、と。
 
 
 
 
 
■あなたの口ぐせは?
 
 
「ガーーーーッ」とか「ブォォォ〜ッ」とか、
そんな、ドラゴンボール的な擬音が多いです。 
 
 
 
 
 
■あなたにとって最大の褒め言葉は?
 
 
「キサマだって、ニュータイプだろうにっ!!」
 
 
 
 
 
■普段は出来るだけ使わないようにしてる言葉は?
 
 
「チンコ」とか、そういう言葉は、
普段の日常生活ではあまり言わないように気をつけてます。
 
 
 
 
 
■最近言われて1番腹の立った言葉は?
 
 
「バカ」
やっぱ、「バカ」って言われるのはイヤですね。
 
 
 
 
 
■1度言ってみたいがキッカケが無かったり
 何らかの理由でまだ言ったことのない言葉は?
 
 
「折れた肋骨が肺に刺さっちまったみたいだぜ・・・」
「オ、オレはもう、長くねぇ・・・」
そんな、悲劇的な言葉を言ってみたい。
 
 
 
 
 
■普段何気なく使ったりするけど 実は意味を理解してない言葉は?
 
 
「グローバルスタンダード」
何となくはわかるけど、ハッキリとした自信が無いです。
 
 
 
 
 
■普段の生活において思ったことの
 何%くらいを実際に言葉に出してる?
 
 
50%。
 
 
 
 
 
■面と向かっては言えないけどメールでなら書けるってどんなこと?
 
 
むしろ、メールの方が苦手です。
 
 
 
 
 
■プロポーズとして言いたいor言われたい言葉は?
 
 
フツーに「結婚してください」かなー。
 
 
 
 
 
■人生において「ありがとう」と言った数と言われた数
 どっちが多かったと思う?
 
 
言った数のほうが多いと思う。
やっぱ大事ですよ、「ありがとう」って言うことは。
どんな些細なことでも、相手が自分に何かをしてくれたら
「ありがとう」って言うべきだと思う。
 
 
 
 
 
■現時点で最後に発した言葉は?
 
 
なんだろう。
今、家に誰もいないから、昨日の夜に友達と電話で喋った時に言った
「おちろっ!!蚊トンボッ!!」
が最後かもしれないです。
 
 
 
 
 
■あなたにとって言葉とは?
 
 
パズル。 
 
 
 
 
 
■バトンを受け取ってほしい人は
 
 
是非、みなさん持って行ってください!! 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜 『自分をたとえるとバトン』 〜
 
 
 
 
 
●自分を色に例えると?
 
 
つや消しブラック。
 
 
 
 
 
●自分を動物に例えると?
 
 
なんだろう。猫かな。
や、猫ってちょっと苦手なんですけどね。
顔を引っ掛かれてから、ちょっと恐いんですよ、猫が。
 
 
 
 
 
●自分を好きなキャラに例えると?
 
 
うまい棒のパッケージに書いてある、アイツ。
 
 
 
 
 
●自分を食べ物に例えると?
 
 
黒ずんだバナナ。
「見た目は悪いけど、意外と美味しいかもしんないぜ?」的に。
 
 
 
 
 
●次に回す5人を色で例えると?
 
 
・スノーホワイトくん(ピンクがすっげぇ似合う)

よろしく!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
料理って難しい。
 
 
 
 
 
 
 
家族がどっか旅行に行ったりして、家に1人残されるといっつも、
オレは、料理がしたくなる。
なんか突然、「コンビニ弁当ばっか食ってちゃダメだ」とか思って
急に、料理なんかを始めたりする。

しかし、残念ながらオレは、料理ができないのである。
 
以前、女の子に「料理できるの?」なんて訊かれて、
「おう!!タコさんウィンナー作れるぜ!!」なんて言ったら
「ソレは料理とは言えない」なんて言われて
「タコさんは料理じゃなかったのか・・・」なんてガッカリした程、
オレは、料理について無知なのである。

だいたい、意味がわかんねぇ。
料理本とか料理番組のレシピによくある、
「塩少々」の意味がわかんねぇ。
「少々」っつったって、ソレは個人のさじ加減ひとつではないか。
チョーアバウトすぎやしないか?
こんなに料理に対して無知のオレがもし、
高見盛関だったらどうするのだ。
高血圧できっと死ぬぞ。
 
 
 
 
 
 
 
しかしだ。
しかし、である。

今の世の中、男とて料理くらいできなければきっとダメであろう。
「男は台所に立たない」とか、そんな時代はもう、終っているのだ。
以前、TVのアンケートで見た事があるのだけれど、
独身女性の約7割は、料理ができる男に惹かれるというのだ。

ベツにモテたいワケじゃないけれど、
やはりオレも、料理くらいできなきゃダメだろう。
ベツにモテたいワケじゃないけれど。
 
 
 
 
 
 
 
だから昨日の夜もオレは、料理を作る事にした。

もう一度言うが、ベツにモテたいワケじゃない。
 
 
 
 
 
 
 
しかし、料理を作ると言っても、
まず、何をどうすればいいのかわからない。
何をどうすればいいのかわからないまま料理を始めるから、
オレは、いつも失敗する。

「何を作るか」

その方向性が決まってなければ、事ははじまらないのである。

だからオレは、その答えを料理本に求めた。
幸い、ウチには、いつの間に買ってたのか知らないが、
母親が買った料理本が何冊かある。

料理本さえあれば、オレにだって料理ができるはずだ。

料理とは、例えれば、
パーツをどんどん組み立てていく、プラモデルのようなもの。 
そして、料理本とは、組み立て説明書のようなものだ。

料理本という説明書があれば、オレにだって料理ができるのである。

あの、指の部分がクソメンドクセェ
『MG 1/100 ジオング』を作ったオレが、
料理ができないワケがないのである。

ソレさえあれば、
ちょっとした小洒落た料理くらい、ワケないのである。
 
 
 
 
 
 
 
オレはまず、何冊かある料理本の中から1冊を選ぶと、
パラパラとページをめくる。
すると、
 
 
 
『冷蔵庫の残り物で作る簡単メニュー』
 
 
 
おおお、これだ!!

冷蔵庫にある残り物を使うことで経済的に、
そして、尚且つ、簡単に!!

これこそ、料理素人のオレに相応しいレシピである。

出来上がりはリゾット。

おおお、
ちょっと小洒落た感じでいいじゃないか!!

「リゾットくらいなら作れるよ」
そんな台詞を言ってみたいもんだ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
早速、冷蔵庫の中身、台所にあるモノと、
レシピの材料を照らし合わせる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『米』
 
 
 
  
 
 
 
『鶏肉』
 
 
 
 
 
 
  
『にんにく』
 
 
 
 
 
 
 
『コンソメスープ』
 
 
 
 
 
 
  
『パルメザンチーズ』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『オリーブオイル』
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えっ!?オリーブオイル!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
や、これはきっと無ぇな。
ウチには無ぇ。

ウチ、イタリア人家庭じゃねぇし・・・

ちうか、みんなの家庭にはオリーブオイルってあるんだろうか・・・

サラダ油じゃダメなのかな・・・  
 
まぁ、いいや。

次は・・・
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『ズッキーニ』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ええええっ!?ズッキーニ!?
 
ズッキーニってアレだべ?
なんか、きゅうりを百発殴って膨れ上がったみたいなヤツだべ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え??
コレって残り物レシピじゃないの??

え???
ズッキーニって、フツー冷蔵庫の中に残ってるモノなの???
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イタリア人家庭でもないのに??? 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
きゅ、きゅうりはあるんだけど、ダメかな。

結構似てるし・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、なんだかんだで数時間の奮闘の後、  
オレの渾身のリゾット完成(きゅうり入り)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さっそく試食。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
やだ、何コレ!?
すっごいマズイんですけど!!

きゅうりが入ってるからマズイとかじゃなくて、そもそもがマズイ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
只今、オレは不機嫌である。

不機嫌だね。
あ〜あ〜あ〜、不機嫌だね。

今のオレは『不機嫌な果実』よりも不機嫌で、そして果実さ。
 
ナゼにそんなにオレが不機嫌なのかといえば。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
早朝5時に両親に起こされたから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかも、その両親のテンションが異様に高かったから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
5時だぜ、5時。
5時っつったらアレだ。
爺ちゃんが起きるか起きないかって時間だぜ?

そんな時間にですよ。
両親がオレの部屋に、オレを起こしにきたのですよ。

アホか。オレは爺ちゃんか。
 
しかも、なんだかすげぇテンション高いし。

オレを起こしに来た時、
すでにオシャレもバッチリ決めて、妙にウカレてやがる。

オレは、両親のその姿を見た時、すぐに判ったね。
 
 
 
 
 
「この人達(両親)、
 またオレを無視して旅行計画をたててやがった」
 
 
 
 
 
いっつもそう。
いっつもウチの両親、旅行に行く時、
オレに何の相談も無しで決めちゃうの。
オレには、旅行当日とか直前になって報告すんの。

しまいにゃ、
「ディズニーランドに行ってきます」
なんて、置手紙をして旅行に行っちゃったりとかしたりすんの。

今回もソレ。
ソレで、早朝5時にオレの部屋に来やがったの。
 
 
 
 
 
まただよ。
また、オレには何の相談も無しだよ。
 
 
 
 
 
もうね。
もう、オレの方も慣れっこですよ。

でもさ、
ベツにさ、誘われたって行かないけれど、
一言誘ってくれたっていいじゃない。
  
もう、あんた達なんか、好きなところに行っちまえ、と。
ディズニーランドでもディズニーシーでも
好きなところに行ってしまえ、と。

そしたら母親、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
母親:「うん、じゃぁ、ちょっと沖縄に行ってくるから」 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えっ!?沖縄!?

おいおいおいおい、ちょっと待て!!

沖縄!?
沖縄って、あの沖縄!?
え?何?
今から沖縄に行くの?

おいおいおいおい。
ちょっと待て、と。

沖縄って遠いんだよ?

「ちょっと沖縄に行ってくるから」って、
沖縄って、「ちょっと〜」とか、
そんな買い物気分で行くところじゃねぇんだよ?

だいたい、福島から沖縄って、何キロあるか知ってんの!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
母親:「え?何キロあるの?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いや、オレも知らないけど・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
っちうか、沖縄とか、
そんな遠い所に行くんなら、前もってオレに話しておけって!!
 
 
 
 
 
そしたら父親、ニヤニヤしながら
 
 
 
 
 
父親:「なんだよ、そんなに怒んなよ〜」
 
 
 
 
 
いや、ベツに怒っちゃいねぇけどさ。
ただ、そんな大事な事は、当日の早朝とかじゃなくて、
前もってちゃんとオレに言っとけって話さ。
 
 
 
 
 
父親:「うん、わかった!!悪かった!!
    謝るから、そう怒んなって!!(ニヤニヤ)」
 
 
 
 
 
ダメじゃん!!
全然反省してないじゃん!!

 
 
 
 
父親:「いや、反省してっから!!
    ちゃんとお土産買ってくるから、怒んなって!!
    アレだ。アレ買ってきてやるから。
    あの、沖縄の・・・ほら・・・
    なんか、狛犬みたいな・・・」
 
母親:「シーサー」

父親:「そうそうそうそう!!シーサー!!
    シーサー買って来てやるから!!
    何匹買ってくればいい?」
 
 
 
 
 
シーサーなんていらねぇよ!!

ちうか、買ってきても1匹でいいよ!!
 
てか、そもそも、シーサーの単位は“匹”なのかよ!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
父親:「え?シーサーの単位は“匹”じゃないの?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いや、オレも知らないけど・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、早朝5時過ぎ、
両親は、空港へと車に乗り込んだのでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
父親:「青い魚食ってくっかんな!!青い魚!!わはははははは!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちっ。

なんだかそのウカレっぷりがムカツク。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんにちは、ゲルタです。
 
『肉』に『玩具』と書いてゲルタと読みます。
 
 
 
 
 
まぁ、それはソレとして。
 
 
 
 
 
kaj様にバトンをいただきました。
その名も、『胸キュンバトン』!!
ありがとうございますありがとうございます!!
kaj様、バトンをまわしてくださってありがとうございます!!

ワタクシ、胸キュンどころか、
常におへその下あたりもキュンキュンしてますが、
この胸キュンバトン、あり難くチャレンジさせていただきます!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それでは早速。

レッツ、胸キュン、バトン!!

イェアッ!! 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【Q1.胸キュンするポイントは?】
 
 
 
・涙。
 コレは一発だよね。
 
 
 
 
 
【Q2.憧れの胸キュンシチュエーションは?】
 
 
 
・カワイイ女の子が、朝、
 毛玉だらけのスウェットとかでゴミを出してたらサイコー。
 
 
 
 
 
【Q3.胸キュンしちゃう言葉は?】
 
 
 
「先生、バスケがしたいです!!」
 
 
 
 
 
【Q4.聴くと胸キュンしちゃう曲は?】
 
 
  
・『愛・おぼえていますか』 飯島真理

名作アニメ、『超時空要塞マクロス 劇場版』の主題歌です。
この曲はたまんねぇですよ。
「♪もう ひとりぼっちじゃない あなたがいるから〜」
って歌詞の部分があるんだけど、
そこだけでもう、キュンキュンしちゃうね。
キュンキュンして死にますよ。
キュン死にですよ。
うっかりネットで探して購入してしまったわ。
 
 
 
・『水の星より愛をこめて』 森口博子

言わずと知れた名作、『Zガンダム』の後半の主題歌。
若かりし頃の森口博子が歌ってます。
この曲もたまんねぇ。
「♪もう 泣かないで
  今あなたを探している人がいるから お前に会いたいよと」
そこの部分でまたもやキュン死に。
 
 
 
・『DNA』 川本真琴

すっごい古いんだけど。
川本真琴さんが、小さい体ででかいギターをかき鳴らしてる姿に
キュンと来てました。オレ。
そんで、「♪やっぱりあなたが好き」なんて歌われたらもう、
「オレも好きっ!!」ってなってた。
そしてキュン死に。
 
 
 
 
 
【Q5.胸キュンドラマは?】
 
 
 
・『時効警察』
 
麻生久美子観たさに観てみたら、かなりはまってしまったドラマ。
ユルさ加減がスキです。
そして、麻生久美子にキュンときます。
ちうか、テレビ朝日のあの時間帯のドラマって面白くないですか? 
 
 
 
・『相棒』
  
『トリビア』の裏でひっそり放送してる水谷豊主演の『相棒』。
水谷豊の独特の演技にキュンキュンきてます。
ちうか、TV朝日って警察モノが多くないですか?
 
 
 
・『新撰組!』

NHK大河の『新撰組!』。
大河ドラマは小さい頃からずぅ〜っと観てるんだけど、
この作品はかなり笑ってかなり泣きました。
オレの中では、大河の歴史上、1、2位を争うドラマ。
それまでは、ダントツで『独眼竜正宗』が1位でした。
 
 
 

【Q6.胸キュンする芸能人5人】
 
 
・小泉今日子

もう、中学生の頃からファン。
もはや、殿堂入り。
なんかもう、いつまでもカッコヨクてオシャレで、
今でもキュンキュンきます。
ベストドレッサーもベストジーニストもベストメガネドレッサーも、
全部、小泉今日子が受賞すればいいんだ。 
 
 
 
・長澤まさみ

EPSONのCMだかなんだかを観てから、
急にオレの中で盛り上がってます。長澤まさみ。
「長澤まさみ熱」に冒されてます、オレ。
雑誌『TITLE』の
長澤まさみサイン付き写真プレゼントに応募しました。
そんなオレは32歳。
 
 
 
・麻生久美子

『カンゾー先生』で衝撃を受けて以来、ずっとスキです。
 
 
 
・鈴木保奈美

「カ〜ンチ、セックスしよ」って言ったから。
 
 
 
 
 
・『ディックの女』

「♪忘れないで お金よりも 大切なモノがある〜」って
CMで歌ってるあの女。
『TITLE』の対談でライムスターの宇多丸も言ってたけど、
あの、モッサい感じがイイ。
「え〜、これでJJモデルなの!?」みたいな。
 
 
 
 
 
【Q7.今まで生きてきて一番の胸キュンは?】
 
 
 
・高校の時、当時の彼女が、
 居残りさせられてるオレを学校の外で
 寒い中ずーっと待っててくれた事かなぁ。
 
 
 
 
 
【Q8.『胸キュン』に仮に呼び名をつけるとしたら?】
 
 
・乳首キュン
 
 
 
 
 
【Q10.回す人!!】
 
 
・みなさん、是非持って行ってください!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
人としてこの世に生を受けた者ならばその大半が、
その長い人生の中において1度はウンコを踏むものである。

おそらくソレは、すでに多くの方が体験したことであろうし、
ソレをまだ体験してない人があるならば、きっと、
これからの長い人生の中のどこかで、ソレを体験するのだ。

かつて、連邦軍のリュウ・ホセイ曹長(後に二階級特進)が、
ジオン軍が放つ砲弾の前にさらされた時に、
「これで当たらなけりゃオメデトウってとこだな」と言ったように、
もし、長い人生を1度もウンコを踏まずに終えたのならばソレは、
「オメデトウ」ってとこである。

ウンコを踏むというのはそのくらい、往々にしてあるモノなのだ。

だから、オレは考える。

ウンコを踏むというのは決して恥ずかしい事ではない。

踏まないならば踏まないにこした事はないのだけれど、
多くの人がソレを体験する以上、
ソレは、『人が生きていく上での通過点』とも言ってよく、
ソレは決して、恥ずかしい事ではないのである。

そして、オレは思う。

「人よ、ウンコを恐れるな」と。

その昔、故・坂本九氏が「上を向いて歩こう」と歌ったが、
我々も、ウンコを踏むことを恐れて、
下ばかり向いて歩いていてはいけないのだ。

ウンコなど、毎日2、3個踏んでやるイキオイで、
上を向いて歩くべきなのである。
 
 
 
 
 
だが、しかし。

ウンコを踏んだ後、
その事にいち早く気付くか気付かないかという事になると、
ソレはまた、ベツの話になる。

先ほども言ったように、人とは、往々にしてウンコを踏むものである。

だから逆に、我々人間は、
ウンコを踏んだ事にすぐさま気付かなくてはならない。

道端でウンコを踏んだならば、すぐさま、
ウンコを踏んだ事を自覚しなけれなならない。

さもなければ、靴の裏にウンコをつけたまま歩く事になり、
ヘタすりゃ「ウンコちゃん」などと、
不名誉なあだ名をつけられてしまう。

そして、あだ名だけならばまだいいが、
ヘタすりゃ、そのまわりにも大きな害を及ぼすかもしれないのである。

だから、オレは思う。

「人よ、ウンコに敏感であれ」と。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレがナゼに、こんな事を言うかといえば。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結論から言うとオレ、ウンコを踏みました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかもオレ、しばらくソレに気付かず、そのまま仕事してました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
や、なんかね、
仕事中、店の床を見たら、すっごい汚いんですよ。

なんか、
農作業の長靴履いたじいちゃんが歩いた後みたいな、そんな、
汚い足跡が店の床のあちらこちらについてんの。

だからオレ、店の女の子、ヨーに、
「ねぇ、ちょっと床が汚すぎるんじゃねーのー」とか、
そんなことを言ってたんですね。

そしたらヨー、
「え〜、さっきは無かったですよ〜」って。

でも、現にこうして汚い足跡があるワケだし、
しょうがないから二人で掃除してたんですよ。

で、掃除しながらしばらくして、オレが気付きました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これってウンコじゃねぇの?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「キャァァッ!!」

悲鳴をあげるヨー。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もうね、ビックリしまして。

なんせ、ただの泥だと思って雑巾で拭いたりしてたもんだから、
手についちゃったんじゃねぇのーとか思って、
オレら2人、すっげぇビビりまして。
急いで手を洗いに行ったりして。

そしたら今度、だんだん怒りが湧いてきまして。
 

 
「ウチの店をウンコまみれにするヤツぁ、誰だ!!」
 
 
 
なんてオレ、そんなん怒りまして。
  
もう、ヨーはウンコだと知った途端、掃除を拒否しやがったので、
仕方ないのでオレ、
プンスカしながらそのウンコを拭き取る作業をしてたんですよ。
 
 
 
 
 
でも、そのウンコ、
拭いても拭いても追いつかないんですね。

なんか、いくら拭いてもまたすぐ汚れてんの。
 
 
 
 
 
「ちっくしょう、
 ホント誰だよ、ウンコの靴で歩きまわりやがって!!
 いい加減にしろコノヤロ!!」

なんてオレ、怒り爆発。
 
 
 
 
 
そしたら、ヨー。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あのさ、1つ言っていい?
 ウンコの靴、ゲルタさんじゃないの?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え、嘘っ!?

犯人はオレ!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
見たら、犯人はまさしくオレでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ねぇ、ウンコちゃん、
 新しく入ってきた商品の値段わかる?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ねぇ、ウンコちゃん、休憩入ってきていい?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ウンコちゃん、仙台楽しかった?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレをウンコちゃんって呼ぶなっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
**********
 
 
 
●星凛様。

登録してくださってありがとうございます!!
ただ今こちらのリンクがいっぱいなものですから
相互できずに申し訳ありません!!
くだらん日記ですが、どうぞよろしくお願いします!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仙台にて、魔美様、みう様に遊んでいただいた土曜日。

幸せだった土曜日。

イタリアンで食事し、ボウリングをやり、
ガンダムバーで酒を飲み、
そしてオレは、タクシーを降りて魔美様と別れ、ホテルに向かう。

ホテルに入ればあとはもう、
福島へ帰るまでのカウントダウンが始まったも同じ。
1人寂しく時間が過ぎるのを待つのみ。
 
「♪楽しかったひとときが〜 今はもう〜 過ぎて行く〜」
  
つい、そんな寂しい歌を口ずさんでしまう、
“カックラキン”的マイ・ハート。

しかし、そこには刑事ゴロンボも居らず、
ましてや、なおこお婆ちゃんも縁側に居るはずもない。
ちうか、縁側が無い。

カックラキン的ハートのオレは、1人、
ホテルの部屋でため息をつきながら、煙草をふかしていた。
 
 
 
 
 
 
 
煙草の火を消し、服を縫いでパンツいっちょになったオレは、
改めて、ホテルにとった自分の今晩の寝床となる部屋を見回した。

これといって、なんの特徴も無い部屋。
ベッドの他には、小さな冷蔵庫と
棚とも言えぬような小さな棚があるくらい。
バスには、便器と浴槽がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、
薄い壁の向こうからは、時折、若い女性の声と思われる笑い声が
壁を通して小さく聞こえてくる。

1泊4000円の部屋とは、こういったモノか。

オレは、TVをつけると、
TVの上にあったホテルの案内書きを開き、ソレを読み進めた。

と、オレは、
そのホテルの案内の最後のページにとあるモノを発見する。
 
 
 
 
 
 
 
『有料放送番組表』
 
 
 
 
 
 
 
有料放送である。
有料放送とは、すなわちエロ放送。
俗に言う、「PAYチャンネル」である。
1日中ずっと、エロビデオを流してる放送の事だ。

「うおおおお、マジすか!!PAYチャンネルすか!!」

PAYチャンネルにオレ、ちょっと興奮。
番組表を見て、その時放送されてる番組は何かと調べてみると、
 
 
 
 
 
 
  
『巨乳痴女・二輪車専門超高級ソープ』
 
 
 
 
 
 
 
うおおおおおおっ!!
見てぇんですけど!!
『超高級ソープ』、チョー見てぇんですけど!!
 
 
 
 
 
 
 
慌ててオレ、チャンネルをPAYチャンネルに合わせる。
すると、画面に映し出されるオネイサン二人の淫らな姿。
 
 
 
 
 
 
 
うおおおおおおおおおおっ!!
ステキじゃないですか!!
オネイサン、ステキじゃないですか!!
ロック・オン!!
 
 
 
 
 
 
 
PAYチャンネルを、画面にかぶりつきで食い入るように見るオレ。
しかし、30秒ほどして、画面は真っ暗になると、
そこには、短い文章が浮き出てきた。
 
 
 
 
 
 
 
「このチャンネルは有料放送です。
 ここからはPAYカードをご購入してお楽しみください」
 
 
 
 
 
 
 
マージーでーっ!!

やっぱダメか!!
やっぱ、PAYカードを買わなくちゃダメか!!
 
 
 
 
 
 
 
PAYカードとは、
PAYチャンネルを見る為に購入しなければならない、
1枚1000円のカードである。
ソレを購入して、TVに付属の機械に差し込む事で、
初めて、先ほどのPAYチャンネルの続きが見れるのだ。

悩むオレ。
PAYカードを買うべきか買わないべきか。
そしてオレは、2秒ほど悩んで、決めた。
 
「よし、PAYカードを買おう!!」
 
そうだ!!
今やってるPAY放送は、福島の自分の家に帰れば見れないのだ!!
つまり、あの『超高級ソープ』は、ここでしか見れないのだ!!
ならば、買うしかないだろう、オレ!!

一期一会である。
一期一会の心境である。

買うぜPAYカード!! 
払うぜPAY!! 
 
オレは、自分を奮い立たせると、
ホテルに備え付けの浴衣を着込み、豹柄のスニーカーを履き、
1枚の1000円札だけを握り締めて、
廊下に誰もいないことを確認すると、部屋を出た。
 
 
 
 
 
 
 
その時オレは、忍び足であった。

ホテルの自分の部屋からエレベーターホールに備え付けられている
PAYカードの販売機までの間、オレは、忍び足であった。
ベツに、ホテルの廊下などはカーペットがひいてあるし、
おまけに、オレはスニーカーを履いてるから
足音などは響かないモノなのだけれど、
やはり、「PAYカードを買いに行く」という、
ちょっとうしろめたい気持ちがあるせいなのであろう、
オレは、忍び足で歩く。
仙台の街を歩いてる時には軽く感じたオレの
豹柄にリペアしたスニーカーも、
その時は、重く感じられた。

ザ・ロング&ワインディング・ロード。

ホテルのオレの部屋からエレベーターホールまでの間は、
実際、ワインディングしてるワケではないのだが(当たり前だが)、
その時のオレには、その道のりが果てないモノのように感じていた。
 
 
 
 
 
 
 
そしてオレは、エレベーターホールにたどり着く。

オレが目指していたPAYカード自動販売機は、
初めてこのフロアに上がって来た時は気付かなかったのだが、
エレベーターのすぐ横に設置されてあった。

うしろめたさからなのか、販売機に、持ってきた1000円札を
急いで差し込もうとするオレ。
もちろん、辺りを見回して、
フロアに誰もいないことは確認済みである。
しかし、慌てていたせいなのか、なかなか、
機械にオレが持ってきた1000円札が吸い込まれていかない。

「こんにゃろ、こんにゃろ!!」
そう思って1000円札を突っ込もうとしても、
機械はオレの1000円札を受け付けてくれない。
しまいにゃ、イキオイ余ってグシャッと折れる始末。
なかなか入っていかない1000円札にオレ、ちょっと怒り気味。

と、そこでハプニング発生である。

オレが懸命に1000円札を機械に差し込もうとしていると、
その脇のエレベーターが動き出していた。
フロントがある2階にあったエレベーターが、
上の階を目指して上がって来たのだ。
 
やべぇ。
やべぇぞ、オレ!!
 
もし、エレベーターがこの階に止まって、
中から人が降りてきたらヤバイと言うものである。
PAYカードを購入してる姿などは、誰にも見られたくないものだ。

オレは、急いで、エレベーターホールにある非常階段に身を隠した。

すると案の定、エレベーターはオレのいるフロアに止まり、
中から、若い女の子2人組が出ていった。
 
オレ、危機一髪!!
 
危なかった。
まさに危機一髪であった。
若い女の子にPAYカードを購入してる姿など、
死んでも見られたくないものである。
しかも、浴衣に豹柄のスニーカーだし。
 
 
 
 
 
 
 
オレは、女の子達が部屋に入るのを遠くから確認すると、
また、販売機に向かって奮闘を始めた。
しかし、なかなか入らない1000円札。

「何コレ?ニセ札じゃねぇの?」
そんな事を考えていると、またもやハプニング発生。

今度は、数人がエレベーターに向かって歩いてくる。
しかもソレは、話し声で女の子と判った。

「わ、やべぇ!!」

と、そこで急に、1000円札が機械の中に吸い込まれた。

おおおお、やった!!
販売機にお金が入った!!

すると、お金を吸い込んだ販売機は、
いきなり大きな機械音を出し始めた。
 
「ウィ〜〜〜ウィ〜〜〜ウィ〜〜〜ウィ〜〜〜」
 
ちょ、ちょっと、ウルセェから!!
ウィ〜ウィ〜ってウルセェから!!
 
「ウィウィウィウィ〜〜〜〜、ガシュン!!」
 
わあ!!
だから音がデッカイって!! 
そんな大きな音出したら、
オレがPAYカード買ったの、バレちゃうじゃん!!
 
そして出てくるPAYカード。
オレは、販売機からPAYカードを取り出すと、
すぐさま、さっきの非常階段に身を隠した。
 
 
 
 
 
 
 
非常階段に身を隠し、
女の子たちをやりすごすとオレは、
また、忍び足で自分の部屋に向かった。

忍び足と言っても、販売機までの往路のように
とかく慎重、というワケでもない。
PAYカードを手に入れたオレ、
復路は忍び足ながらも少し大胆な歩幅になっていた。
ソレもきっと、PAYカードが成せるワザなのだろう。

そしてオレは、部屋の入り口まで来ると、
鍵を差し込んでドアを開けようとした。

が。
 
 
 
 
 
 
 
鍵が無ぇ。
 
 
 
 
 
 
 
そう、オレは、
PAYカードに気がはやるばかりに、
鍵を部屋に置いたまま、外に出てしまったのであった。

鍵を持たずに部屋を出た為、
オートロックがかかって、部屋に入れなくなってしまったのであった。

困るオレ。
困ってはいるが、浴衣に足は豹柄と、ちょっと愉快な格好である。

部屋の前で立ち尽くしても仕方ないので、
オレは、フロントに向かった。

途中、先ほどエレベーターで降りていった女の子たちとすれ違う。

きっと、女の子たちは心の中で笑っているだろう。
なんせオレ、浴衣を着てるのに足元は豹柄なのだから。
いや、笑っているのは女の子だけではない。
きっと、神様も笑っているのだ。
PAYカードに夢中いなるあまり、部屋に入れなくなった男を、
きっと神様は笑っていらっしゃるのだ。

オレは、フロントに行くと、
理由を告げた(PAYカードを買いに行ったとは言わないが)。

浴衣に足が豹柄の男が、「部屋に入れなくなりました」と言った時、
フロントは何を思ったのだろうか。
口には出さないけれども、オレの一連の行動を察してくれただろうか。

部屋に戻ると、オレは、少し落ち込んだ。
 
 
 
 
 
 
 
だが、そんな落ち込み気味のオレの気持ちおすぐに切り替わる。

なぜなら、PAYチャンネルだからである。

苦労して苦労してやっとの思いで手に入れたこのPAYカード。
ドラクエで言えば、“ラーの鏡”並に苦労して手に入れた
このPAYカード。

これを機械に差し込めば、PAYチャンネルが見れるのである。
先ほどの『巨乳痴女・二輪車専門超高級ソープ』の続きが
見れてしまうのである。

はやる気持ちを抑えて、ちょっと煙草なんかを吸ってみる。

「ベツにすぐに見てもいいんだけど、
 なんかそれじゃ、ガキっぽいよなぁ」

そんな、ワケのわからん理由を自分の中でつけて、
ちょっと、自分を焦らしてみる。

そして、深呼吸なんかをして、気持ちを落ち着ける。
 
そして。
 
 
 
 
 
 
 
そろそろいきますか。
 
 
 
 
 
 
 
そろそろPAYカード、機械に差し込んじゃいますか。
 
 
 
 
 
 
 
イェェェェェアッ!!

いよいよこの時が来たぜ!!
いよいよPAYチャンネルを見る時がきたぜ!!

非常階段にも隠れた!!
ヘンなカッコでフロントにも行った!!

そこまで苦労して、やっとこの時がやってきたのだ!!

それでは早速、レッツ、『巨乳痴女・二輪車専門超高級ソープ』!!
 
 
 
 
 
  
 
機械にPAYカードをINっ!!

カモン、巨乳痴女・二輪車専門超高級ソォォォォプッ!!
 
 
 
 
 
 
 
と、画面に映し出されたのは、金髪女性。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「オオゥ!!オオゥ!!アアォ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何コレ!?洋モノじゃん!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレがPAYカードを巡って奮闘してる間、
すでに、『巨乳痴女・二輪車専門超高級ソープ』は終了していた。
 
 
 
 
 
 
 
「そ、そんなぁっ!!」

オレ、泣き寝入りである。
 
とりあえずその洋モノを少し見てみたのだけれど、イカン。
なんだかグロすぎてイカン。

そしてオレは、涙ながらに眠りについたのであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
翌朝。

目覚めたオレは、とりあえずTVをつけた。

すると、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「オオゥ!!オオゥ!!アアォ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何!?
まだ洋モノやってんの!?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
先日のウチの親父の豆まきの様子のレポートを書いてほしいと
たくさんの方にリクエストをいただいたのですが、
申し訳ありません。
その日はオレ、仕事があって、
父の豆まきを見ることができませんでした。
 
 
 
代わりといってはなんですが、母親の話。
 
 
 
今年の節分、ウチでは初めて「恵方巻き」なるモノを
食べることになったのですが、
アレってはもともと関西の方の伝統なのかな?
よくわからないけど、こっちにはない風習なんですね。
だから、その恵方巻きの食べ方が解らない母親、
恵方巻きをフツーに食べたそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フツーに切って、皿にフツーに並べて。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それじゃ、ただの太巻きでは?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんにちは、ゲルタです。
 
 
 
 
 
先週末、仙台に遊びに行ってきました。
 
やー、もう、例の如くですね、ガンダムバーなんですが。
またもや魔美様に遊んでもらっていました。
しかも今回は、みう様も初参加。
今週末、オレは、2人のプリティガールと
遊んでもらっていました。

1泊で。

や、前から思ってたのですが、
日帰りだと22時前に仙台を後にしなきゃいけないので、
オレ、結構寂しかったのですよね。
なんちうか、常に時間を気にしてなきゃイケナイというか。
もう、寂しくて寂しくて。
だから今回は、1泊。
安いビジネスホテルを予約して、思う存分、仙台で遊んできました。
っちうか、遊んでもらってきました。
 
 
 
 
  
まず、オシャレなイタリアンレストランでお昼。

パスタとピッツァをいただきながら、
昼間っから白ワインをいただく。
 
 
 
 
 
次に、ボウリング。

今回のボウリングでは、魔美様が
ターキー(ストライクを連続で3回出すこと)をお出しになりました。

ターキーっつったら、滅多に出せるもんじゃないですからね。
スゲェ。

みう様も、10本あるピンのうち、
端っこの1本だけを倒すという、逆に難しい技、
通称『端殺し』を繰り出されたりしました。

ちうかね、オレ今回、
仙台にでっかいリュックを背負っていったのですが、
魔美様もみう様も、オレが、福島から
ボウリングのマイボールを背負ってきたのかと思ったそうです。

もう、お2人ともカワイイ!!

今度はマイボール持っていきますから。
手につけるヘンなアレも。
 
 
 
 
 
そして、残念ながらみう様とはそこでお別れ。
もう、初めてお会いしたみう様はとっても可愛らしい方でして、
とてもステキな女性でした。
また遊びましょう!!
 
 
 
 
 
1度ホテルにチェックインした後、
オレと魔美様はカフェでティーなどを嗜み、
そしてその後、ガンダムバーへ。

もうね、ガンダムバーはいつ来てもイイ!!
ガンプラに囲まれながら、
そして、スクリーンでガンダムを見ながら飲む酒は、これまた格別!!
まさに、全てのガンダム好きの聖地ですよ。
 
 
 
 

そんな中、魔美様とオレは、

「アイナとシローって、一緒に風呂に入りましたよね?」
「ビームサーベルで水を温めたんですよね。
 ビームサーベル、あんな使い方あったんですね〜」

なんて、『ガンダム第08小隊』の話をしたり、

「サラの恋人が、実は敵だったんですよね」
「シャピロですね?」

なんて、ダンクーガの話をしたり、

「マクロスの後に、オーガスってありましたよね?」
「あったあった!!」

なんて、超時空世紀な話をしたり、

「『巨人の星』の星飛雄馬って、
 オーロラ3人娘の1人に恋をするんですよね」
「黒バラ(SMAPの仲居さんのヤツ)の曲ですよね」
「♪アイラビュ アイラビュ フォエバモ〜」

なんて、オーロラ3人娘の歌を歌ったり、
2人ともに好きな、アニメの話に花を咲かせました。

まぁ、ソレ以外にも沢山お話したんですけどね。
オレの話を聞いてもらったり。

 
 
 
 
 
そして午前0時をまわったころ、
ガンダムバーを出て、タクシーに乗って帰途へ。

オレは、途中でタクシーを降りて魔美様とお別れし、
ホテルに入ったのでした。

魔美様、この度もホントにありがとうございました!!
また遊んでやってください!!
 
 
 
 
 
そしてその後。
 
 
 
 
 
ホテルに入ったオレに、とある出来事が起きます。
 
 
 
 
 
ソレはまた、次回のお話。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
**********
 
 
 
●chie様。

●マリッペちゃん様。

●ちこり様。
 
 
お気に入り登録ありがとうございます!!
只今、こちらのリンクがいっぱいなものですから、
相互できずに申し訳ありません!!
下品でくだらない日記ですが、
どうぞよろしくお願いします!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
今日は節分ですね。

オレが住んでる街の隣にある二本松市というところでは、
節分の豆まきの時にかける声は、
「鬼は〜外、福は〜内」じゃなくて、
「鬼〜外、福は〜内」って言うそうです。
「オニは〜そと」じゃなくて、「オニ〜そと」。

ナゼかと言えば、ソレは、
昔々、その二本松市の辺りを治めていたのが
「丹羽(ニワ)光重」と言う殿様だった為、
「鬼は〜外」って言うと「お“ニワ”〜外」となり、
「殿様は外に行け」という事になってしまう為に、
それでは殿様に対して失礼だという事で、
「ワ」を抜かして「鬼〜外」になったらしいです。
そして今も、二本松市の人は「鬼〜外」と言うらしいです。

こういった地域の文化とか伝承って、ちょっと面白いですよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁ、そんなプティ情報はいいとして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨日の夜。
すなわち節分前夜。

2階にある自分の部屋で毬藻なんかをボーッと見てたオレの耳に、
突然、下の階から親父の声が聞こえてきました。
 
 
 
 
 
 
 
「鬼は〜外!!福は〜内!!」
 
 
 
 
 
 
 
ええええっ!?
もう!?
もう豆蒔いてんの!?

早いからっ!!
1日早いからっ!!
まだ節分じゃねぇからっ!!
 
 
 
 
 
 
 
オレは毬藻どころじゃなくなって、部屋で1人、爆笑していると、
また親父の声。
今度は前よりも、更に大きい。
 
 
 
 
 
 
 
「鬼は〜外っ!!!!福は〜内っ!!!!」
 
 
 
 
 
 
 
おいおいおいおい、マジで?
何?1日勘違いしてんの?
もうソコまでボケちゃったの!?
 
 
 
 
 
 
 
心配になったオレが下の階に見に行ってみると、
ソコには、部屋の中央に突っ立って、
両手を後ろに組み、まるで応援団のような姿勢で
「鬼は〜外、福は〜内」と繰り返す親父の姿。
 
 
 
「何やってんの!?節分は明日だよ!?」
 
 
 
オレがそう訊いてみると親父、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「いや〜、
 明日さ、『鬼は〜外、福は〜内』って
 ちゃんと言えなきゃ恥ずかしいからな。
 『鬼は〜内』とか言っちゃったら恥ずかしいだろ?」
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今のほうが
よっぽど恥ずかしいんですけど。 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
親父は、ヤメテくれというオレの声も気にせず、
「鬼は〜外」と繰り返し、さらには
「今度は投げ方の練習な」と、投げ方の練習を始めました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「明日はオレ、江川で投げようかな」 
そう言って、シャドーピッチングを始める親父。
 
 
 
いやいやいや、フツーに豆蒔いてくれればいいですから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「やっぱり、まさかり投法で投げようかな」
そう言って、ヘンなカッコをする親父。
 
 
 
村田な?
村田兆治な?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「そりゃっ!!タイフーンッ!!」
そう言って、足を上げて、腰をグイッと捻る親父。 
 
 
 
野茂な?
野茂英雄な?
でも、「タイフーン」じゃなくて「トルネード」な。
イメージ的には惜しいけど。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「いや〜、やっぱりダメだな。
 上から投げると肩が痛くてしょうがねぇわ。
 ここはアレだな。
 阪急のサブマリン・・・」
 
 
 
山田な!?
山田久志な!?
 
 
 
ちうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フツーに豆蒔いてくんねぇかな。
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今日の夜が少し怖いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いつの間にか、2月になっていた。

僕が思うところ、1年の間で1番寒いのは、
この、2月という月かもしれない。
ソレは単に、「気温が」というワケではなくて、
2月というのは、心が冷え切ってしまうのだ。

ソレは、2月にあるあのイベントのせい。
そう、バレンタインデーだ。
あのイベントは、毎年自分の情けなさを改めて思い出させてくれる。
そしてまた、過去にあった最悪のバレンタインを思い出させてくれる。

過去最悪のバレンタイン、僕たちはソレをこう呼ぶ。
 
 
 
『悪魔のバレンタイン』
 
 
 
 
 
 
 
高校3年生のその日、僕たちは朝からソワソワ落ち着かなかった。

バレンタイン。
1年に1度きりの特別な日。
「♪明日は特別スペシャルデー」と国生さゆりも歌ってるあの日。
僕たちは誰もが、淡い夢を抱いて教室にいた。

「もしかすると今日、女の子に告白されるかもしれない」

そんなドラマのような事はほとんどないのだけれど、
悲しいかな、僕たち男の子というヤツは、
そんな夢を抱いてしまうのだ。
僕たちは、そんな想いを胸に抱きつつ、
朝からの授業をこなしていた。

そして時間は、いつの間にか放課後のチャイムを鳴らしていた。

いつもならば、放課後のチャイムがなればすぐに自転車に乗って帰宅、
もしくはソッコーで遊びに行くのだけれど、その日は違っていた。
僕たち仲間はみんな、教室に残っていた。
理由は簡単。

「チョコをくれる人がいるかもしれないから」

やはり高校生にとって、
チョコを貰えるチャンスが最も大きいのは、学校である。
そして、放課後が1番のチャンスタイムなのであろう。
僕たちのクラスは機械科で、
クラスに女の子など1人もいなかったのだけれど、
それでも僕たちは、放課後になっても、いつまでも教室に残っていた。
僕たちにチョコを渡してくれる女の子の出現を待ちながら。
 
 
 
 
 
 
 
放課後のチャイムが鳴って、30分も過ぎた頃。
僕たちは、かなり焦り、そして苛立っていた。

「今年もダメなのか」

僕たちを、重い空気が支配する。
「チョコが欲しくて教室に残っている」というだけでカッコ悪いのに、
それで、チョコが貰えなかったとなればますますカッコ悪い。
僕たちは、祈るような想いで
どこの誰とも解らぬ誰かを待っていた。
 
と、そこで状況は一変する。

教室に女の子が現れたのだ。

僕たちはざわめきたった。

「誰だ?
 女の子が指名するのは誰なんだ?
 オレか?オレなのか?」

僕たちの仲間、誰もがそう思っていただろう。

しかし、その女の子が指名したのは、
僕たちと同じクラスではあるけれど、
僕たちのグループでもなんでもなく、
ただ、委員会の為かなんかに教室に残っていた、
テニス部の爽やか男子、ヨウイチであった。

女の子に呼び出され、気まずそうに教室の外に出るヨウイチ。

そして、その背中を見つめる僕ら。

その僕らの目は、明らかにワルモノの目だった。
これから喧嘩が始まる、そんな時にする目つき。
僕たちの苛立ちは、ヨウイチが女の子に呼ばれた事によって、
頂点に達したのである。

そしてソコから、『悪魔のバレンタイン』が始まったのである。
 
 
 
 
 
 
 
ヨウイチは、女の子にチョコを貰って、
気まずそうにまた、教室に戻ってきた。

そんなヨウイチに僕らは詰め寄った
 
 
 
「オメェ、チョコもらったのか?」
 
 
 
気まずそうに頷くヨウイチ。

僕たちは、有無を言わさずヨウイチに飛び掛った。
ケリを入れるモノ。
ビンタを喰らわすモノ。
苛立ちが頂点に達している僕たちはもう、獣である。
ヨウイチは、ズボンを取り上げられ、
学ランにパンツという、情けない姿にさせられ、椅子に縛られた。
 
 
 
「捨てとけ」
 
 
 
そしてヨウイチは、学ランにパンツという情けない格好で
椅子に縛られたまま、廊下に捨てられた。
 
 
 
 
 
 
 
僕たちのクラスには、女の子がいなかった。
というか、僕たちのクラスが入っている校舎には、
女の子が1人もいなかった。
共学ではあったものの、女の子がいるクラスはみんな、
反対側の校舎に入っていて、僕たちの校舎で女の子を見るのは
1ヶ月に数回、数えるほどしかなかった。

ヨウイチを廊下に捨てた後、僕たち仲間は
ベランダに出て、反対側の校舎を眺めていた。
 
 
 
「あっちには女がいっぱいいるんだよなぁ」
 
 
 
反対側の校舎を見ながら、誰かが言った。
ソレは、高校3年間をこっち側の校舎で過ごしてしまった男たちの
嘆きであり、そして、こっち側のクラスにしか入れなかった男たちの
悲しみであった。

ベランダからは、窓を通して反対側の校舎の廊下が見える。
僕たちは、その廊下を行き来する女の子たちを
ただただ見つめていた。

と、僕たちの仲間の1人が、その廊下に何かを発見する。
 
 
 
「おい、アレ、見てみ」
 
 
 
ソレは、女の子が男に、チョコレートを渡している現場であった。
現行犯である。

僕たちは悔しかった。

どうしてあんな男がチョコを貰えてるのに、
自分達はチョコが貰えないのか。
女の子と一緒の校舎というだけで、チョコは貰えるものなのか。
そのチョコを貰ってる男より、自分達の方がずっとイイ男のはずだ!!

嫉妬に狂った僕たちは、妨害工作に出た。
日光を鏡で反射させて、そのバレンタイン現場を
チカチカと照らしてやった。
 
 
 
「バーカ、死ね!!チョコ溶けろ!!」
 
 
 
そんなことを思いながら僕たちは、
そのバレンタイン現場を光で照らし続けた。

すると、その向かい側の校舎でチョコレートを貰っていた男。
僕たちに向かって中指を立てた。

僕たちはいきり立った。
 
 
 
「あいつ、オレらに喧嘩売ったぞ!!」
 
 
 
ホントは、喧嘩を売ったのはこちら側なのだけれど、
苛立ちが頂点に達していて
状況の判断が正確に出来なくなってる僕たち。

僕たちは、反対側の校舎になだれ込んだ。
そして、僕たちに中指を立てたヤツを見つけると、
またズボンをとりあげ、椅子に縛って、捨てた。
 
 
 
 
 
 
 
その後、僕たちは、
『バレンタイン取締りパトロール』を行った。
早い話が、バレンタイン現場への露骨な嫌がらせである。

校内を集団でゾロゾロと歩き、バレンタイン現場を見つけると、
 
 
 
「SEX!!あああああ〜SEX!!」
 
 
 
などと連呼して、バレンタインムードをブチ壊しにしてやった。

今思えば、恋する乙女には申し訳なかったのだけれど、
当時の僕たちにすれば、
「自分たちの魅力を解ってくれない女 = 悪」であった。
当時の僕たちは、完全に捻じ曲がっていたのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
バレンタイン取り締まりパトロールが終って教室に戻ると、
教室の入り口に、2人の女の子が立っていた。
そして、女の子の1人は、
僕たちを見つけると、ゆっくりと近づいてきた。
 
 
 
「ま、まずい!!」
 
 
 
僕たちの誰もがそう思った。
今までの流れから言えば、そこでチョコを貰ってしまうと、
確実に仲間にヤられてしまう。

パンツで椅子に縛られて、捨てられる!!

誰もがそう思った。

チョコは欲しいけれど、
できれば今はやめてくれ!!
みんながいない時にこっそり渡してくれ!!

誰もがそう思った。

そして、僕たちの誰もが自分が指名される事を恐れていると、
女の子は、僕たちの仲間の1人を指名した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あの、リュウ先輩、ちょっといいですか・・・?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「うああああああっ!!」
 
 
 
恐怖におののくリュウ。

リュウ、パンツで捨てられる事、確定である。

僕たちは、リュウと女の子を2人きりにし、
そして、チョコを受け取って帰ってきたリュウを、
まるで何かの儀式のようにズボンを脱がせ、
パンツで椅子に縛って、捨てた。
 
 
 
 
 
 
 
僕たちは、いい加減飽きてきていた。
というか、虚しくなってきていた。

チョコを貰ったヤツをパンツにして捨てても、
『バレンタイン取締りパトロール』をしても、
自分たちは、ただただ情けないだけ。
そんなことをしたところで、
自分たちは、チョコの1つさえ貰えなかった負け犬なのだから。
 
 
 
「こんなことしてないで、早く帰ればよかったよな」
 
 
 
時間はすでに、夕方と言える時刻。
僕たち仲間は、ぞろぞろと昇降口に行く。

「さっさと帰ればこんな虚しい気持ちにならずにすんだのだ」
そんなことを考えながら僕は、下駄箱を開けた。

と、そこに、あるモノを発見。
僕の下駄箱には、自分の靴の他に、見慣れぬ物体が入っていた。

僕は、その時すぐに解った。

これは、バレンタインのチョコレート&レターだ!!

めちゃくちゃ嬉しい!!
チョコを貰えるだなんて、相手が誰にせよ、めちゃくちゃ嬉しい!!
なんせ、念願のチョコが貰えたのだから!!

僕は喜びでいっぱいだった。
皆に自慢してやりたい気持ちでいっぱいだった。

しかし、そんなことをすれば、パンツで捨てられてしまう。

僕は、そのチョコ&レターを、
皆が見てない間に、バッグにササッと仕舞いこんだ。

と、急にテツが訊いて来た。
 
 
 
「アレ?ゲルタ、今の何?」
 
 
 
し、しまった!!
見つかってしまったか!!

僕は、必死に誤魔化した。
 
 
 
「や、なんでもねぇよ!!なんでもねぇって!!」
 
 
 
テツの目が変る。
 
 
 
「今のチョコだよな?」
 
 
 
その言葉に、仲間たちの目も変った。
 
 
 
「いや、チョコじゃねぇチョコじゃねぇ、チョコじゃねぇって!!」
 
 
 
しかし、時すでに遅し。
仲間たちは、素早く僕を取り囲むと、逃げ道を塞いでしまった。
 
 
 
「何?ゲルタ、チョコ貰ったの?」
 
「いや、貰ってない貰ってない!!」
 
「じゃ、バッグの中見せてみろ」
 
「いや、これはなんでもねぇから。
 これは、あの・・・・・・・・・・弁当箱?」
 
「なんで下駄箱に弁当が入ってんだよ!!」
 
「知らねぇよ!!
 なんか知らねぇけど入ってたんだよ!!」
 
 
 
そんなオレに、
先ほどパンツで捨てられたリュウが冷たく言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ゲルタくんよぉ、
 往生際が悪いんじゃないのかい?
 オレ、オメェに殴られたんですけど」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ギ、ギィィィィィァァァァァァッ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてオレは、殴られ、蹴られ、
昇降口にパンツで捨てられてしまった。
 
しかし、そんなオレの傷口に、
チョコレートはとても甘かった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかしアレだね。

近頃発覚した東横インの不正改造事件、
アレはまったくヒドイ話だね。

ナメてんのかと。
利用者ナメてんのかと。

もう、アレ。
あんな事しちゃった東横インは、罰として、
もう「東横イン」なんて、
ちゃんとした名前は呼ばないようにしようぜ?
 
 
 
 
 
「東横チン」
 
 
 
 
 
あんな会社は「東横チン」でじゅうぶんですよ。

「東横チン」、略して「横チン」ですよ。

まぁ、「東横」の時点で、すでに略されてるとは思うんですけどね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まぁ、それはソレとして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
罰と言えば。
 
先日、ワタクシのまわりで衝撃的事実が発覚しました。

ソレは、 
『店に届いたオレ宛の年賀状、
 店の店員が、オレに渡すのを約1ヶ月間忘れる』というもの。

や、なんかね、お正月に、
オレの尊敬さる方が、ウチの店のオレ宛に、
わざわざ年賀状を出してくださってたのですよ。
わざわざオレに、年賀状を書いてくださったのですよ。

でも、その年賀状、
郵便屋さんから受け取ったウチの店員、ヤマ(20歳・女)が
どこかにしまっておいたまま忘れてしまって、
約1ヶ月経った先日になってその存在を思い出したらしく、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「あの〜、ゲルタさん、
 そういえば年賀状が届いてましたよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あああああん!?

「そういえば届いてました」じゃねぇよ!!

もう1ヶ月経ってんじゃん!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちうか、シャレになんねぇ。
まったくシャレになんねぇ。

だってさ、書いてくださった方は、
年の初めのご挨拶をしてくださったワケじゃないですか。
それなのに、ヤマがその年賀状を
オレに渡すのを忘れてしまっていたが為に、
結果的にオレは、そのご挨拶を1ヶ月間、
まるっきり無視してたような形になっていたワケじゃないですか。

ソレってものすごく失礼じゃん!!
書いてくださった方に、ものすごく失礼じゃん!!

もう、大変申し訳なくて。
年賀状を書いてくださった方に大変申し訳なくて。

まぁね、うっかり忘れてしまっていたヤマだって、
悪気があってソレを忘れていたのではないのですけれども。

でも!!
だからと言って、今後、
何事も「うっかり」で済まされてしまってはお話にならない!!

2度とこんな事があってはイケナイのですよ!!
 
 
 
 
 
 
 
だからオレ、ヤマに罰を与えることにしました。

や、「罰」っちうか、もう、「おしおき」?
そんな感じで。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いいかぁっ、ヤマぁっ!!
オレは今からオマエにおしおきをするぅっ!!

2度とこんなことがおきないようにぃっ!!

オレのおしおきを、その身体に刻めぇいっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まずは、おしおき「其の一」ぃっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ポンチ」って連続で10回言え。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヤマ:「ええ〜、
    なんでそんな事言わなきゃいけないんですか〜」
 
 
 
 
 
うるせぇバーカ、言えって言われたら言うんだよ〜。

ちうか、アレだな、ヤマ!!
オマエは何かを勘違いしてるようだな!!

いいか?
今、オレたち2人の関係は、
「おしおきする側」と「される側」の関係にあるのだ!!

言わば、上下関係!!

『スチュワーデス物語』で言ったら、
「教官」と「新人スチュワーデス」的な関係!!
「杜夫」と「ちえみ」的関係にあるワケだ!!

「ちえみ」なオマエが口答えする事など許さん!!

「言え」と言われたらすぐに言うんだ、
この、ドジでのろまな亀めっ!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「ポンチポンチポンチポンチ
    ポンチポンチポンチポンチポンチポンチ。
    はい、言ったよ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・どう?

ちょっとイヤラシイ感じした?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヤマ:「ベツにしねぇよ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちっ。
まだまだおしおきが足りないようだぜぇ〜。
 
それならば、
続いて、おしおき其の二ぃっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヤマ、キミはすき焼きとしゃぶしゃぶ、どっちが好きだい?
 
 
 
 
 
ヤマ:「え〜、どっちかって言うと、しゃぶしゃぶ」
 
 
 
 
 
は!?何!?聞こえない!!
何が好きだって!?
 
 
 
 
 
ヤマ:「しゃぶしゃぶ」
 
 
 
 
 
もっと大きい声で!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「しゃぶしゃぶ!!」
 
 
 
 
 
もっと!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「しゃぶしゃぶっ!!」
 
 
 
 
 
続いて言え、ワタシは!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「ワタシは!!」
 
 
 
 
 
しゃぶしゃぶが!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「しゃぶしゃぶが!!」
 
 
 
 
 
大好きです!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「大好きです!!」
 
 
 
 
 
はい、続けてっ!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「ワタシはしゃぶしゃぶが大好きです!!」
 
 
 
 
  
もう1回!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「ワタシはしゃぶしゃぶが大好きですっ!!」
 
 
 
 
 
いや、むしろ、しゃぶしゃぶが好きと言うよりは、
しゃぶしゃぶという行為が大好きです!!はい!!
 
 
 
 
 
ヤマ:「・・・・・・」
 
 
 
 
 
しゃぶしゃぶという行為が大好きです!!はい!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヤマ:「エロ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
べ、ベツにエロじゃねぇよ!!

エロじゃねぇから!!

これはアレだから、おしおきだからっ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
じゃ、次は「毛乳頭」って言えっ!!

ちうか、言ってくださいお願いします!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イェアッ!!

こんにちは、お久しぶりのゲルタです。
 
 
 
 
 
やー、ワタクシがボッコリへこんでた間に、
皆様からたくさんのコメントやメッセージ、
メールなんかをいただいてしまって、
ワタクシ、大変ありがたく思っています。

ホントにありがとうございます。

たまに落ち込んだりもするけど、ワタシは元気です。
 
 
 
 
 
ちうかね。

ここしばらくの間にいろいろ考えてですね、
オレ、これからの人生の目標を持つことにしました。

や、今年の初めに、
「今年はおおらかな人になる」って目標をたてたんですけど、
そんなんはクソくらえ、と。

何が「おおらかな人」だ、
そんなんはクソくらえ、と。
クソをお召し上がりくださいませ、と。
 
 
 
 
 
ちう事で、目標修正。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレ、ダーティな人間になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もうね、アレよ?
ダーティっつったって、フツーのダーティじゃないのよ?
オレが目指すのは、すっごいダーティ。
もうね、色で例えるならね、
「黒より黒いスーパーブラックの富士ヨット学生服」くらいに黒ね。

そのうち、44マグナムとかブッ放すかもしんない。

声だって、山田康雄に変ってるかもしんない。

そんくらいダーティって話ですよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
で。
そんな、ダーティに生まれ変わったオレですが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨日、オレは、
姪っ子のエリを連れてコンビニにジュースを買いに行きました。

や、なんかね、
エリが突然「ジュースが飲みたい」とか言い出して、
「バ〜カ、ヤクルト飲んで我慢しろ!!」とか思ったんですけど、
どうも3歳児にとって、ヤクルトはジュースの部類に入らないらしく、
なんだかグズグズうるさいので、
オレ、エリを連れてジュースを買いに、コンビニまで行きました。

や、ダーティな人間だってそりゃぁ、
姪っ子をコンビニまで連れて行くくらいの事はしますわ。
いくらダーティとは言えども。
 
で、コンビニに行ったらですね、
そのコンビニの建物の裏の方に、人影を発見。

なんか、
決してキレイとは言えない服を着て、
背中に大きな袋(?)みたいなのをかついでるその人。
 
 
 
 
 
そう、ソレはホームレスの方。
 
 
 
 
 
ホームレスの方がですね、
なんか、コンビニの裏で何かゴソゴソやってんの。

「アレ?なんだろ?」なんて思って見てたらですね、
オレと同じように、エリも、
そのホームレスの方をじーっと見てたんですね。

目を大きく見開いて、じーっと見てんの。

なんだかエリ、その方に興味深々のようで。
 
 
 
 
 
オレ、そんなエリに、話し掛けました。
 
 
  
「エリちゃん、
 あそこに大きな袋を持ったオジサンいるでしょ?
 あのオジサンが何の人だか解るかい?」
 
 
 
首を大きく振って「解らない」と言う仕草をするエリ。

だからオレは、エリに教えてあげました。
 
 
 
「あの人はね、」
 
「うん・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「本物のサンタさんだよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「っ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フフフ・・・

オレってダーティだなぁ、フフフ・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
少し病んでいるのかもしれない。
 
 
 
 
 
去年の年末あたりから続いた
プライベートに関する出来事や、
仕事の忙しさ、
自分の力の無さ、
自分の中で交差する想い、
そういうモノが、小さい自分の器から溢れ出してきて、
オレは今、少し病んでるのかもしれない。
 
ちうか、
ジツはこの1ヶ月、
「友達と遊ぶよりも、北海道から買ってきた毬藻を眺めていたい」
そう思っていた時点でオレはきっと、病んでいたのだろう。
 
 
 
 
 
小さなビンに2つ入った毬藻。
数年前に北海道に1人で行った時、自分へのお土産に買ってきた。

名前は、「ゴマ」と「シオ」。

ビンの中、
向かって左側にあるのが「ゴマ」で、右側が「シオ」である。
でも、本当は、
水を変える時に「ゴマ」と「シオ」が入れ替わってるかもしれない。
なんせ、相手がモノ言わぬ毬藻だけに、確かめる術が無い。

だから、決めているんです。

常に左が「ゴマ」で右は「シオ」。

間違ってたらゴメンなさいって話。
 
 
 
 
 
毬藻はイイ。

まぁるくて。

緑で。

ビンの中で2つ、無言で寄り添うようにしている毬藻を見ていると、
なんか、心が安らぐ。

ソレは、絶対の安心感。
 
彼女が彼女でなくなってしまったという事はそこには無くて、
毬藻はいつも、ソコで寄り添っているのだ。

そのビンの中に、
心の底でオレが求めているものがあるのかもしれない。
 
 
 
 
 
オレは、何事も、気付くのが遅すぎるのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲル詠めり。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今年こそ あまねくすべての世に生けし モテる男は死ねばいいのに
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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